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アイドルと兜合わせごっこ (〃)
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後ろ手に浴室の扉を閉め、カミアを壁に押し付けてその唇を貪る。ダンスのためのしなやかな腹筋に陰茎をずりずりと擦り付け、身勝手に快楽を得る。
「んっ……ぅ、ん」
歯並びを覚えるほど執拗なキスを終えたら、顎に垂れた唾液を舐め取る。俺のかカミアのか区別は付かない、付くはずがない。そのまま舌を下ろして首筋にしゃぶりつく。
「あっ、みぃくん、キスマークはつけちゃダメっ……」
「つけないよ」
元々つけたいタイプでもない。可愛い名前が付いていようと鬱血痕だ、大切な彼氏に傷を付ける趣味はない。ねだられればつけるし、噛むけれど、本意ではない。
「舐めてるだけ」
「汗かいたのにぃっ……」
「だからいいんだろ」
「恥ずかしいよぉっ、シャワー浴びてからならどこ舐めてもいいけど……汚くない?」
「カミアの身体が汚い訳ないだろ」
「ぅ……でも、ジェットコースターの手すりとかベルトとか握ったり、店で色々持ったりしたよ?」
首筋を舐めしゃぶっていた口が止まる。
「…………」
「外で遊んだ後だから、外の汚いのいっぱいついてると思う……」
「……ほとんどの菌とウイルスは、胃液に勝てないから」
「そういう問題じゃないよぉ! イチャイチャは身体洗ってからね、分かった?」
「じゃあ俺のこれはどうすればいいんだよ」
ぐっ、とカミアの腹を陰茎で押す。すると彼は俺に抱きつき──違う、押し返している。当然俺の方が力が強いからこのまま壁に押し付け続けてやることは出来るけれど、そんな意地を張る理由はない。
「ん……?」
カミアが押すのに合わせて後ずさってやると、彼はボディソープを手に取った。
「……カミア?」
少量のボディソープを泡立てると、泡まみれになった手で俺の陰茎を握った。
「ぅっ……」
浴室に入る前から勃って焦れていた陰茎に、ぬるぬるとした手で握られるのは快感が強過ぎる。思わず声が出た、すぐに口を閉じたけれどカミアにしっかり聞き取られていたようで、彼は俺を真っ直ぐ見つめて笑った。
「こうして僕が丁寧に洗ってあげるから、それで許してくれる? ちゃんとほら、皮も剥い……みぃくん元から剥けてたね」
「男は黙ってズル剥けよ」
「被ってる人の方が多いよー。カッコつけちゃって。喘いじゃうくせに」
「……っ、喘が、ないし?」
「え~? 今怪しかったなぁ」
にんまりと笑って手のひらに泡を溜め、手を緩く曲げて亀頭を優しく磨くように擦る。他の彼氏になら責められても興奮する方が強いが、カミアに対しては何故かやり返して泣かせてやりたいという気持ちが強くなる。
「早く出して一旦治めちゃおうよ、後でたっぷりイチャイチャするんだから」
「……っ、あぁ……その通りだな。なぁカミア、丁寧に洗うって割にはっ、はぁ……先っぽばっかだな。出させる気っ……ある、のか?」
「んふふ、息上がってるみぃくんえっちでいいなぁ。すごくセクシー。ごめんね、ちゃんと扱くよ」
「あぁ……ぅっ、頼むよ。はぁっ……もう少し、強く。ん……そう、それくらいっ……が、ちょうど……好き」
「みぃくん……そんなにセクシーでカッコイイのに、好きとか急に言っちゃダメだよぉ。僕まで……」
背伸びをしたカミアは俺の陰茎に自身の陰茎を押し付けた。俺の囁きで勃ってしまったらしい。俺達は立って兜合わせをするには身長が合わない、だから、カミアに押し上げられる形になる。
「んっ……みぃくん、背ぇ高い……ね、みぃくん、みぃくんも手でしてよ」
「根元ぐいぐい押し上げやがって……」
ねだるカミアの陰茎を握る。自分のモノを握った時との違い、特に硬さと太さの違いに優越感とときめきを覚える。
「ひゃうっ……! 手袋、変な感じ……」
「自分で手袋つけてやったことないか?」
「ない……んっ、ゃ、みぃくんっ……」
「俺のもちゃんと扱いてくれよ」
カミアの陰茎を愛撫し始めると、俺のを握っている彼の手から力が抜けてきた。もう片方の手を彼の手に重ね、扱かせる。
「はぁっ……そうそう、いい感じ」
「……みぃくん」
「ん?」
「…………お尻、欲しい……かも」
言い終えると上目遣いは俯きに変わった、恥ずかしかったのだろう、くるくる巻いた髪に半分隠れた耳まで真っ赤になっている。
「ローション、使いたいからっ……風呂、出た後な」
「ぇ……指、一本くらいならっ」
「だーめ。一発目はここだけでイけ、ほらっ……男の子だろ? オスイキ忘れちゃダメだぞっ……」
「んっ……! ゃ、待って、イっちゃう……」
「イ、けって……ほらっ、俺も……もうっ」
一瞬、頭が真っ白になる。一回分の精液を吐き出し終えて、深く息を吐く。快感の余韻がある程度引いたらカミアを片腕で抱き締め直し、残りの余韻に浸る。
「カミア…………ぁー……直に触りたいな、手袋邪魔だ」
「…………お風呂、出たらね? 濡れなきゃいいだけなんでしょ?」
「んー……」
「出しちゃった……どうしよう。水で流せば詰まらないんだっけ、排水溝に流したことほぼないんだよね僕……」
「あー……処理は俺がやるよ。もうちょい抱きつかせて……」
久しぶりのカミアとの行為、今日を終えたらまたしばらく会えなくなるカミアとの……それを考えるとなかなか彼への抱擁をやめる気にはなれなかった。
「んっ……ぅ、ん」
歯並びを覚えるほど執拗なキスを終えたら、顎に垂れた唾液を舐め取る。俺のかカミアのか区別は付かない、付くはずがない。そのまま舌を下ろして首筋にしゃぶりつく。
「あっ、みぃくん、キスマークはつけちゃダメっ……」
「つけないよ」
元々つけたいタイプでもない。可愛い名前が付いていようと鬱血痕だ、大切な彼氏に傷を付ける趣味はない。ねだられればつけるし、噛むけれど、本意ではない。
「舐めてるだけ」
「汗かいたのにぃっ……」
「だからいいんだろ」
「恥ずかしいよぉっ、シャワー浴びてからならどこ舐めてもいいけど……汚くない?」
「カミアの身体が汚い訳ないだろ」
「ぅ……でも、ジェットコースターの手すりとかベルトとか握ったり、店で色々持ったりしたよ?」
首筋を舐めしゃぶっていた口が止まる。
「…………」
「外で遊んだ後だから、外の汚いのいっぱいついてると思う……」
「……ほとんどの菌とウイルスは、胃液に勝てないから」
「そういう問題じゃないよぉ! イチャイチャは身体洗ってからね、分かった?」
「じゃあ俺のこれはどうすればいいんだよ」
ぐっ、とカミアの腹を陰茎で押す。すると彼は俺に抱きつき──違う、押し返している。当然俺の方が力が強いからこのまま壁に押し付け続けてやることは出来るけれど、そんな意地を張る理由はない。
「ん……?」
カミアが押すのに合わせて後ずさってやると、彼はボディソープを手に取った。
「……カミア?」
少量のボディソープを泡立てると、泡まみれになった手で俺の陰茎を握った。
「ぅっ……」
浴室に入る前から勃って焦れていた陰茎に、ぬるぬるとした手で握られるのは快感が強過ぎる。思わず声が出た、すぐに口を閉じたけれどカミアにしっかり聞き取られていたようで、彼は俺を真っ直ぐ見つめて笑った。
「こうして僕が丁寧に洗ってあげるから、それで許してくれる? ちゃんとほら、皮も剥い……みぃくん元から剥けてたね」
「男は黙ってズル剥けよ」
「被ってる人の方が多いよー。カッコつけちゃって。喘いじゃうくせに」
「……っ、喘が、ないし?」
「え~? 今怪しかったなぁ」
にんまりと笑って手のひらに泡を溜め、手を緩く曲げて亀頭を優しく磨くように擦る。他の彼氏になら責められても興奮する方が強いが、カミアに対しては何故かやり返して泣かせてやりたいという気持ちが強くなる。
「早く出して一旦治めちゃおうよ、後でたっぷりイチャイチャするんだから」
「……っ、あぁ……その通りだな。なぁカミア、丁寧に洗うって割にはっ、はぁ……先っぽばっかだな。出させる気っ……ある、のか?」
「んふふ、息上がってるみぃくんえっちでいいなぁ。すごくセクシー。ごめんね、ちゃんと扱くよ」
「あぁ……ぅっ、頼むよ。はぁっ……もう少し、強く。ん……そう、それくらいっ……が、ちょうど……好き」
「みぃくん……そんなにセクシーでカッコイイのに、好きとか急に言っちゃダメだよぉ。僕まで……」
背伸びをしたカミアは俺の陰茎に自身の陰茎を押し付けた。俺の囁きで勃ってしまったらしい。俺達は立って兜合わせをするには身長が合わない、だから、カミアに押し上げられる形になる。
「んっ……みぃくん、背ぇ高い……ね、みぃくん、みぃくんも手でしてよ」
「根元ぐいぐい押し上げやがって……」
ねだるカミアの陰茎を握る。自分のモノを握った時との違い、特に硬さと太さの違いに優越感とときめきを覚える。
「ひゃうっ……! 手袋、変な感じ……」
「自分で手袋つけてやったことないか?」
「ない……んっ、ゃ、みぃくんっ……」
「俺のもちゃんと扱いてくれよ」
カミアの陰茎を愛撫し始めると、俺のを握っている彼の手から力が抜けてきた。もう片方の手を彼の手に重ね、扱かせる。
「はぁっ……そうそう、いい感じ」
「……みぃくん」
「ん?」
「…………お尻、欲しい……かも」
言い終えると上目遣いは俯きに変わった、恥ずかしかったのだろう、くるくる巻いた髪に半分隠れた耳まで真っ赤になっている。
「ローション、使いたいからっ……風呂、出た後な」
「ぇ……指、一本くらいならっ」
「だーめ。一発目はここだけでイけ、ほらっ……男の子だろ? オスイキ忘れちゃダメだぞっ……」
「んっ……! ゃ、待って、イっちゃう……」
「イ、けって……ほらっ、俺も……もうっ」
一瞬、頭が真っ白になる。一回分の精液を吐き出し終えて、深く息を吐く。快感の余韻がある程度引いたらカミアを片腕で抱き締め直し、残りの余韻に浸る。
「カミア…………ぁー……直に触りたいな、手袋邪魔だ」
「…………お風呂、出たらね? 濡れなきゃいいだけなんでしょ?」
「んー……」
「出しちゃった……どうしよう。水で流せば詰まらないんだっけ、排水溝に流したことほぼないんだよね僕……」
「あー……処理は俺がやるよ。もうちょい抱きつかせて……」
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