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抱きついていたい (〃)
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反り立った陰茎を緩く扱きながら、優しく細かく丁寧に腰を振る。挿入を進めているだけだった時には苦しそうだったヒトの表情や声が、陰茎に刺激を与え初めてからは少しずつ甘くなっていった。
「んっ、くっ……んゔっ、ぁ、んんっ……! 鳴雷さんっ、鳴雷……さんっ」
俺の陰茎を追い出そうとうねるばかりだった腸壁も、ヒトの表情と同じで少しずつ蕩けてきた。自然と俺の呼吸も上がる。そんな中、揺さぶられて声を漏らしていたヒトが不意に俺の名前を呼んだ。
「はい……? どうしました、ヒトさん」
呼吸と声色を整え、尋ねる。
「こ、えがっ……声がぁっ、出ちゃい、ますっ……どうすれば、いいですかっ? 鳴雷さんっ、どういうのがっ、ぁ……好き、ですか? 唸る、みたいなのですかっ……それともやっぱりっ、アンアン可愛いのがっ、ぁあっ……! はっ、ぁ……どういうの、が……好き、ですか」
「…………俺はヒトさんの声が好きです」
身体を丸め、ヒトの耳元でそう囁く。彼の身体から与えられている快感によりブレた呼吸を今度はそのまま使った。吐息混じりの囁きはヒトの脳を揺さぶったのか、胸を締め付けたのか、彼は胸を反らせて悦んだ。
「んっ……! もう、また締めて……俺を先にイかせる気ですか?」
ヒトが僅かに仰け反ったのと同時に後孔が強く締まった。身体を起こして額に滲んだ汗でかき上げた髪を撫で付けると、ヒトが付けているコンドームの先端が膨らんでいるのが見えた。
「失礼……ヒトさんのが先にイってましたね」
右手の中の陰茎が震え、柔らかくなっていったのに気付かないとは……ヒトの表情と声に集中していたとはいえ失態だ。
「はぁっ……はっ、はぁ…………なるかみ、ひゃん」
「呂律回ってませんよ、可愛いですね。ゴム替えましょっか」
ベッドの上に置きっぱなしにしていたコンドームの箱を取る。ヒトは先程の俺の言葉を守っているのか自らゴムを外そうとはせず、熱い頬に手の甲を当てて冷まそうとしていた。
「……はい、替えられました。じゃあ、続きを」
両手で彼の腰を強く掴み、体勢を立て直す。短く喘いだヒトの後孔の深くに侵入していく。ぐぢゅ……と亀頭が壁に触れたような感覚があった。この大きな弁は直腸と結腸を分けるものだ。
(あー……ヒトさんも結腸口深めですな。結腸責めはギリ可能ですがその奥の壁つんつんは出来ない感じでそ。あの本当の行き止まりを突くとより可愛いのはミフユたんで体験済みなので残念でそ。まぁあそこまで深く突けるのはミフユたんくらいですけども)
結腸口を越えるのはまだ早い。しばらくはここを突き続けよう。
「んっ、ゔあぁっ! ぁ、んっ! んゔっ、ふぅゔっ……んっ、あぁあっ! ひっ……ゔぅっ、なるかみひゃんっ、なる、ひゃみっ……しゃんっ!」
「……っ、はぁ……はい? どうしました、ヒトさん。何かご要望でも……」
「きてぇ……こっち、来てぇっ」
「来て……?」
よく分からない。身体は密着しているし、陰茎は奥深くまで挿さっている。これ以上俺はどこに行けばいいのだろう。
「ヒトさん? 何を……わっ!?」
顔を近付けるとヒトの腕が俺の頭を捕らえた。引き寄せられるままに身体を倒した、額同士が触れ合うような距離だ。
「ぁ、は……きた、きたぁ…………なるかみ、さん。なるかみさん……」
背にヒトの腕が回る。どうやら俺に抱きつきたかったらしい、俺もヒトの背に腕を回してやると彼は幸せそうに頬を緩めた。
「あぁ……もうっ、本っ当に……可愛い!」
普段の姿とのギャップが俺を狂わせる。いつも偉ぶって、短気で、暴言も暴力も平気で使う最低な大人なのに、どうして俺の腕の中ではこんなにしおらしいんだ!
「あっ、ゔぅんっ! んっ、ぁ、ぁゔっ、んん……! なるかみ、ひゃんっ……ゔあっ、ぁ、んっ!」
腰が止まらない。もう射精を遂げた気もするが、勃っているしまだ出したい。
「ィ、くっ……出ちゃっ、ぁんっ! んぁっ、あ、は、抜けちゃ……あゔぅっ! くっ、んん……なるひゃみ、ひゃん……わたひっ、もぉ……いっぱい、イってぇ……ぁんっ! んっ、ぅ、あっ、ごむっ、はずれひゃっ……んぁっ!」
「ゴム? ははっ……まだそんなの気にする余裕あるんですね。何にも分かんないように、言葉なんか喋れないように、してやりますよっ……!」
後孔の縁から結腸口の手前まで、長いストロークで責める。そのうち俺の宣言通りにヒトは言葉を失い、声を上げるばかりになっていった。
おそらく二発目の射精を終え、そろそろゴムを替えようかと陰茎を引き抜く。
「……っ、ふ」
「ひ、ぁ、あっ……ぁあんっ!」
ヒトの後孔から現れたのは白濁液が絡んだ肉の棒だった。
「……やべ」
コンドーム、外れてる。不幸中の幸い、端は後孔からはみ出ているから取れなくなってはいない。端をつまみ、ゆっくりとそれを引き抜いていった。
「ぅ、あっ……? なにっ……んっ、んんっ!」
俺の陰茎が抜けて油断していたらしいヒトは精液が溜まったゴムを抜く刺激に戸惑った声を上げた。
「……ふぅ」
「は、ぁ……なる、かみさん……」
ヒトの後孔の中に精液をぶちまけてしまっている訳ではなかった、縁に少し零れてはいるがこの程度なら問題ない。安堵のため息をつき、でっぷりと膨らんだゴムの口を縛る。
「ヒトさんのも外れそうですね。ふふ……いっぱい出しましたね」
三発分は溜まっていそうなゴムを外し、中身を口に移す。
「んっ……はぁ、濃いのと、薄くなったのが混じって……苦、んん…………たまんない」
「はぁ……はぁ…………ん? えっ? ちょっと今……な、何飲んだんですか鳴雷さんっ!」
「え? ヒトさんの……」
「飲まないでくださいそんなもの!」
「まぁ怒らないで。ヒトさん、どうでした? 初セックスは」
「…………終盤は、何が何だかよく分かりませんでした。みっともない顔を見せてしまったような……酷い声を上げたような」
「可愛かったですよ、顔も声も。俺に抱きついてきたのも、全部」
「あなたは……本当に、私のことを」
「はい、愛してます」
「………………ありがとう、ございます」
私も、はぁと。なんてバカップルみたいな返しはまだしてくれないのか。
「シャワー浴びましょうか。ヒトさん、立てます? あ……その前に脱がないとですね。あー、ガーターもったいないなぁ……」
「そんなに気に入ったんですか? 変わった趣味をしてますね」
困ったように微笑みながらヒトはシャツガーターとソックスガーターを外し、ガーターの跡という新たな爆弾を投下した。
「んっ、くっ……んゔっ、ぁ、んんっ……! 鳴雷さんっ、鳴雷……さんっ」
俺の陰茎を追い出そうとうねるばかりだった腸壁も、ヒトの表情と同じで少しずつ蕩けてきた。自然と俺の呼吸も上がる。そんな中、揺さぶられて声を漏らしていたヒトが不意に俺の名前を呼んだ。
「はい……? どうしました、ヒトさん」
呼吸と声色を整え、尋ねる。
「こ、えがっ……声がぁっ、出ちゃい、ますっ……どうすれば、いいですかっ? 鳴雷さんっ、どういうのがっ、ぁ……好き、ですか? 唸る、みたいなのですかっ……それともやっぱりっ、アンアン可愛いのがっ、ぁあっ……! はっ、ぁ……どういうの、が……好き、ですか」
「…………俺はヒトさんの声が好きです」
身体を丸め、ヒトの耳元でそう囁く。彼の身体から与えられている快感によりブレた呼吸を今度はそのまま使った。吐息混じりの囁きはヒトの脳を揺さぶったのか、胸を締め付けたのか、彼は胸を反らせて悦んだ。
「んっ……! もう、また締めて……俺を先にイかせる気ですか?」
ヒトが僅かに仰け反ったのと同時に後孔が強く締まった。身体を起こして額に滲んだ汗でかき上げた髪を撫で付けると、ヒトが付けているコンドームの先端が膨らんでいるのが見えた。
「失礼……ヒトさんのが先にイってましたね」
右手の中の陰茎が震え、柔らかくなっていったのに気付かないとは……ヒトの表情と声に集中していたとはいえ失態だ。
「はぁっ……はっ、はぁ…………なるかみ、ひゃん」
「呂律回ってませんよ、可愛いですね。ゴム替えましょっか」
ベッドの上に置きっぱなしにしていたコンドームの箱を取る。ヒトは先程の俺の言葉を守っているのか自らゴムを外そうとはせず、熱い頬に手の甲を当てて冷まそうとしていた。
「……はい、替えられました。じゃあ、続きを」
両手で彼の腰を強く掴み、体勢を立て直す。短く喘いだヒトの後孔の深くに侵入していく。ぐぢゅ……と亀頭が壁に触れたような感覚があった。この大きな弁は直腸と結腸を分けるものだ。
(あー……ヒトさんも結腸口深めですな。結腸責めはギリ可能ですがその奥の壁つんつんは出来ない感じでそ。あの本当の行き止まりを突くとより可愛いのはミフユたんで体験済みなので残念でそ。まぁあそこまで深く突けるのはミフユたんくらいですけども)
結腸口を越えるのはまだ早い。しばらくはここを突き続けよう。
「んっ、ゔあぁっ! ぁ、んっ! んゔっ、ふぅゔっ……んっ、あぁあっ! ひっ……ゔぅっ、なるかみひゃんっ、なる、ひゃみっ……しゃんっ!」
「……っ、はぁ……はい? どうしました、ヒトさん。何かご要望でも……」
「きてぇ……こっち、来てぇっ」
「来て……?」
よく分からない。身体は密着しているし、陰茎は奥深くまで挿さっている。これ以上俺はどこに行けばいいのだろう。
「ヒトさん? 何を……わっ!?」
顔を近付けるとヒトの腕が俺の頭を捕らえた。引き寄せられるままに身体を倒した、額同士が触れ合うような距離だ。
「ぁ、は……きた、きたぁ…………なるかみ、さん。なるかみさん……」
背にヒトの腕が回る。どうやら俺に抱きつきたかったらしい、俺もヒトの背に腕を回してやると彼は幸せそうに頬を緩めた。
「あぁ……もうっ、本っ当に……可愛い!」
普段の姿とのギャップが俺を狂わせる。いつも偉ぶって、短気で、暴言も暴力も平気で使う最低な大人なのに、どうして俺の腕の中ではこんなにしおらしいんだ!
「あっ、ゔぅんっ! んっ、ぁ、ぁゔっ、んん……! なるかみ、ひゃんっ……ゔあっ、ぁ、んっ!」
腰が止まらない。もう射精を遂げた気もするが、勃っているしまだ出したい。
「ィ、くっ……出ちゃっ、ぁんっ! んぁっ、あ、は、抜けちゃ……あゔぅっ! くっ、んん……なるひゃみ、ひゃん……わたひっ、もぉ……いっぱい、イってぇ……ぁんっ! んっ、ぅ、あっ、ごむっ、はずれひゃっ……んぁっ!」
「ゴム? ははっ……まだそんなの気にする余裕あるんですね。何にも分かんないように、言葉なんか喋れないように、してやりますよっ……!」
後孔の縁から結腸口の手前まで、長いストロークで責める。そのうち俺の宣言通りにヒトは言葉を失い、声を上げるばかりになっていった。
おそらく二発目の射精を終え、そろそろゴムを替えようかと陰茎を引き抜く。
「……っ、ふ」
「ひ、ぁ、あっ……ぁあんっ!」
ヒトの後孔から現れたのは白濁液が絡んだ肉の棒だった。
「……やべ」
コンドーム、外れてる。不幸中の幸い、端は後孔からはみ出ているから取れなくなってはいない。端をつまみ、ゆっくりとそれを引き抜いていった。
「ぅ、あっ……? なにっ……んっ、んんっ!」
俺の陰茎が抜けて油断していたらしいヒトは精液が溜まったゴムを抜く刺激に戸惑った声を上げた。
「……ふぅ」
「は、ぁ……なる、かみさん……」
ヒトの後孔の中に精液をぶちまけてしまっている訳ではなかった、縁に少し零れてはいるがこの程度なら問題ない。安堵のため息をつき、でっぷりと膨らんだゴムの口を縛る。
「ヒトさんのも外れそうですね。ふふ……いっぱい出しましたね」
三発分は溜まっていそうなゴムを外し、中身を口に移す。
「んっ……はぁ、濃いのと、薄くなったのが混じって……苦、んん…………たまんない」
「はぁ……はぁ…………ん? えっ? ちょっと今……な、何飲んだんですか鳴雷さんっ!」
「え? ヒトさんの……」
「飲まないでくださいそんなもの!」
「まぁ怒らないで。ヒトさん、どうでした? 初セックスは」
「…………終盤は、何が何だかよく分かりませんでした。みっともない顔を見せてしまったような……酷い声を上げたような」
「可愛かったですよ、顔も声も。俺に抱きついてきたのも、全部」
「あなたは……本当に、私のことを」
「はい、愛してます」
「………………ありがとう、ございます」
私も、はぁと。なんてバカップルみたいな返しはまだしてくれないのか。
「シャワー浴びましょうか。ヒトさん、立てます? あ……その前に脱がないとですね。あー、ガーターもったいないなぁ……」
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