冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

なるかみひゃん （〃）

急かされ、興奮もしているとはいえ、もちろんいきなり突っ込んだりはしない。まずは後孔に亀頭を軽く押し付けるだけだ。

「んっ……」

長時間ローターの振動に曝され悶々としていた後孔は、陰茎を押し当てられるのなんて初めてのくせに陰茎をあてがわれてすぐに開いた。

「気張れば……拡がるんでしたよね。さ、早く……鳴雷さん」

ヒトが自らの意思で拡げているようだ、よく見れば彼の両手はいつの間にか下に降りている。尻肉を掴んで引っ張り挿入の邪魔にならないようにしているのだ。

「あっ……！」

後孔から溢れたぬるいローションが亀頭にかかる。俺はゆっくりと腰を突き出し、ヒトの後孔に陰茎を沈めていった。

「……っ、来てる……入って、きて……鳴雷さんが、私に……！　はっ、はぁっ……太いぃっ…………あの、膨らむヤツより、全然っ……はぁっ、あ、あぁ……ないぞ、裂けちゃうぅ……！」

「お腹苦しいですか？」

「裂け、そぉ……ですっ」

「……楽になるようなでなでしてあげますね」

ずっぷりと俺の陰茎を半分ほど咥えたところでヒトの腹に少し俺を馴染ませることにした。前立腺は圧迫されているはずだから、外側から軽く押すだけで十分気持ちよくなってくれるだろう。

「なでなで……？　あっ……！」

下腹を手のひらで軽く圧迫する。そのままゆっくりと撫でれば、なでなでというには強めなものの苦痛はない絶妙な愛撫になる。

「はぁっ……ぁ……」

コンドームを被った陰茎がピクピクと震えている。ちゃんと前立腺が圧迫されているようだ。ヒトは最初の拡張の際には性感開発は行っていないし、二度目……つまり今日は前立腺にずっとローターを押し当てていただけだ。感度はまだまだ低いだろう。

「……っ、ふ」

「ヒトさん、どうですか？　まだ苦しいですか？」

「だい、じょーぶに……なって、きました」

「よかった。どんなふうに感じてるかちゃんと教えてくださいね。俺を気持ちよくするの頑張るんでしょう？」

「は、いっ……がんばります。サンには、ぁっ……負け、ない……！」

「だったら、今どう感じてるか何を思ってるか教えてください。俺、そういうのにすごく興奮するんです」

俺の趣味と言えばヒトは遠慮せず全てを教えてくれるだろう。という俺の予想は正しく、ヒトは素直に口を開いた。

「下腹……この辺りが、すごくっ、ぽかぽか……して、ます。えっと……前立腺、でしたっけ、そこずっと押されて、て……その、だ、男性器……が、ずっと、裏側から……なんて言うんでしょう、こう、ぐって……無理矢理起こされている、みたいな……」

「なるほどー……」

「……興奮、出来ましたか？」

「はい！　すごく！　意外と擬態語も使うんだなぁって……可愛かったです」

そろそろ動いても大丈夫だろう。俺は呼吸を整え、またゆっくりとヒトの奥へと進み始めた。俺の陰茎を押し返そうとする腸壁は硬い。拡げたのは一度だけ、それもかなり強引にだった。継続的な開発をしていないから肉が柔らかくなっていないのだ。

「……っ、く……キツ」

「……！　鳴雷さんっ、私キツいんですか？　締まりがいい方がいいのは男女共通ですよねっ、私いいんですよね！」

「え……？　あぁ……そうですね、気を張ってないと搾られちゃいそうです」

「ふふふ……！　いっぱい出していいんですよ」

無邪気な笑顔だ。多分、俺以外に向けられることはない。そう思うと背筋にゾクゾクと寒気に似た快感が走った。

「……っ、んんゔっ！　ぁ、あぁっ……なる、かみさんっ？　急にぃ……」

「あぁ……すいません、興奮して一気に押し込んじゃいました。痛くないですか？」

「痛くはっ、ないですけど……急に、ずぶぶってなったから……びっくりしました」

「そうでしたか……驚かせてすいません。はぁ……ぁー……ヤバいなぁ、我慢効かなくなってきちゃいました」

ヒトの身体にのしかかるように体勢を整え、更に奥へと挿入を進める。

「んっ、ゔ……！」

苦しそうな声が漏れたが、苦しいと言ってはこない。まだ多少の無茶は出来そうだ。

「ゔっ……ぐ、ぅ、んんんっ……！　なる、かみひゃんっ」

「はい？」

「これ、触っていいですかぁ……？」

ヒトの手は彼自身の陰茎を掴もうとしていた。

「……おちんちん触りたいんですか？」

「は、はいっ……！　裏側から起こされてる感じが……なんか、すごく…………し、扱きたく、させて」

自然な反応だ。勃てば射精したくなるのが摂理、前立腺を刺激され無理矢理勃たされたとて同じこと、むしろただ興奮して勃つよりも萎えにくいからこそ射精したくなる。尻初心者のヒトが陰茎への刺激を欲しがるのは当然のことだ。

「……ふふ」

一回り以上歳下の高校生に組み敷かれ、挿入され、その上「陰茎を触りたい」と懇願するなんて、とてつもなく恥ずかしいことだっただろう。ヒトの顔は真っ赤だ、それが可愛くて俺は彼の頬を優しく撫でた。手のひらに彼の熱さが伝わってくる。

「ヒトさん可愛い……そうですねぇ、どうしようかな……んー…………お尻に集中して欲しさはあるけど、ヒトさんまだまだお尻で快感得るのが下手なので、一旦おちんちんシコシコしてお尻に刺激与えられつつ気持ちよくなるのに慣れた方がいいかもしれませんね」

「じゃ、じゃあっ、触ってもいいんですねっ」

「……だーめ、です」

「え……？」

「ヒトさんの手は俺の首か背中。まぁ、他に触りたいところあれば触ってくれても構いませんけど……ヒトさんを気持ちよくするのは今は俺だけです。たとえヒトさん自身でもヒトさんに……俺の獲物に手ぇ出すのはダメなんです。ごめんなさいね」

「え、獲物……」

おっと、言い方が悪かったかな？　いや、この反応は違うな、ときめいている顔だ。獲物呼ばわりが嬉しいのか？

「ひあっ……！」

手のひらにローションを塗り、コンドーム越しの陰茎を握る。射精を促すように強く扱くのではなく、包んだだけの手で優しく焦らすように撫でていく。

「……動きますね」

止めていた腰振りを再開し、まだまだ硬いヒトの腸壁をほぐしていく。苦しそうだったヒトの喘ぎ声が甘いものに変わっていく、表情もそうだ。顔と声の変化の過程を逃さないよう俺は瞬きをせず呼吸も止めヒトに集中しま。