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独占されてね (〃)
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シャツガーターとソックスガーターはそれぞれ太腿とふくらはぎにくい込んでいた。普段陽光に当たることがない白い肌が、凹んでいるのだ。ガーターの跡が足に残っている。
「……っ、ゔ……ぐぅゔぅゔゔゔ」
ヒトは俺が奇声を上げたらドン引きするタイプだ。ヒトはスマートイケメンな俺が好きなんだ。頑張れ俺、落ち着け俺、叫ぶな俺、足に飛びついたりもするなよ?
「な、鳴雷さんっ? 大丈夫ですか?」
「足……」
「足? 痛めたんですか?」
「足……吸って、いい……?」
「は……? え、ええ……どうぞ?」
顔が困惑に満ちてはいるが同意は取れた。俺はヒトの太腿に唇を押し付けた。
「ひっ……! ぅ……な、鳴雷さん? くすぐったいんですけど……あの、何を? シャワー……は?」
ガーターの跡に唇を押し付ける。特別な味も匂いもないが、舌を這わせれば凹みが分かる。もう片方の足の跡は指でなぞった。
「……まさか、ガーターの跡に興奮していらっしゃるんですか?」
俺は舌を太腿に押し付けたまま頷いた。
「これを言うのも何度目か……変わった趣味をしていますね。サンと私を連続で抱いてもなお興奮出来るというのも精力が強い証……十何人も彼氏が必要な訳です」
太腿に吸い付く俺の頭を撫でながらヒトは何かに納得したような頷きを見せている。
「ふぅ……すいませんでした、シャワー行きましょうか」
「満足しましたか?」
「まだまだなんですけど跡なんか薄くなってきちゃったんで……ヒトさん皮膚若いですね。俺でももうちょい残りそうなもんですけど」
「ふふ、はい、美容には結構気を遣うようになりました」
「……最近、です?」
「そうですねぇ……近畿旅行から帰った日くらいから、ですね」
分かりますよね? とでも言いたげなニッコリ笑顔。俺と付き合い始めたから美容に気を遣い始めたのだと伝えたいのだろう。でもそんなに急に肌の調子は変わらない、以前から手入れはちゃんとしていたのだろう。
足に力が入らないと言うヒトに肩を貸し、浴室へ。軽く汗を流した彼が湯船に浸かるのも手伝い、俺が先に頭と身体を洗う。
「……鳴雷さんはご自宅で鍛えているんでしたね」
「あ、はい。ランニングとかは外ですけど」
「それでその身体ですか……高い月謝を払ってジムに行ってるのが馬鹿らしくなりますね」
「あはは……母が筋トレメニュー決めてくれているので、俺はトレーナーさん代が浮いてるんですよ」
「……私トレーナーつけてないです。器具の説明くらいは暇そうな時に捕まえて聞きますけど。しかし、なるほど……お母様が。あの方、何でも出来そうですものね。でもあの方でもボスはあまり気に入ってはいない様子で…………どうしてボスはフタをあんなに気に入ってるんでしょう」
浴槽の縁で腕を組み、その腕の上に頭を置いていたヒトは目を伏せる。俺はシャワーを止め、屈んだ。
「…………俺と居るのに他の男のこと考えてるんですか」
「え……? い、いえ、そんな、他の男だなんて……上司のことですよ?」
「俺はあなたが好きです、大好きです、だからあなたが少しでも楽になるなら仕事の愚痴でも何でも聞きますよ。それ以外なら……一緒に居られる時間はそんなに多くないんですから、俺と居る時くらい俺のことだけ考えてください」
じっとヒトの目を見つめ、正直な願望を語った。
「は、い……あなたの、ことだけ」
ヒトはじわじわと顔を赤くしていった。湯船に浸かっているせいではないだろう。
「ですから、弟さん達の話もナシ」
「……彼らもあなたの彼氏でしょう?」
「ええ」
「…………分かりました。あなたのことだけ……ふふ、精神衛生に良さそうですね。悩みも苛立ちもなくなりそう……」
いくら何でも独占欲を表に出し過ぎたかと後悔しかけていたが、案外と好感触だ。ヒトは心地良さそうに笑っている。
「俺洗い終わりました、交代です。ヒトさんがまだ立てないんなら俺が代わりに全身洗って差し上げますけど……ちなみに素手限定です」
「洗うだけじゃ済まなさそうですね、お断りさせていただきます。私は一人で……ありゃ、まだ足に力が入りませんね……だったら仕方ありませんねぇ、ふふ……洗ってください、鳴雷さん」
「下げてからの上げ! もぉヒトさんったらぁ」
ヒトに手を貸し立ち上がらせる。彼はしっかりと二本の足で立って湯船を出ると、浴室に置かれた椅子に腰を下ろした。
「では、お願いします」
俺はたった今泡を流し終えたばかりの身体に泡を纏わせ、抱きつくようにして全身でヒトの身体を洗った。
「素手限定と言うからっ、はぁ……手だけだと、思っていたんですが……んっ、全身……ですね」
「ヒトさんの肌のすべすべ感、鍛えられた身体の凹凸……石鹸の爽やかな匂いの奥に僅かに漂うヒトさん自身のかほり……最高です。ふふ」
胸や腹をヒトの背中に擦り付けながら、両手でヒトの胸や腹を撫で回す。いや、洗う。
「あまり嗅がないで……恥ずかしいです」
照れるヒトの胸を手のひらで愛でる。ヒトの頬の赤さが増し、手のひらに触れる突起の硬さも増していく。
「……っ、ん……鳴雷さっ、ひぃんっ!?」
泡まみれの指できゅっと乳首をつまむ。泡まみれの大きな身体がビクンッと跳ねた。
「っとと……急に暴れちゃ危ないですよ。ヒトさん、随分胸が敏感ですよねぇ……割と最初の方から思ってたんですけど。クリップで潰して、軟膏塗って……だけじゃこんなに感度上がりません。ヒトさん、あれから自分で弄ってるでしょ」
「鳴雷さんがっ、好きそうだからぁ……ひっ、ん……! お尻は、余計なことして裂けたりしたら逆に迷惑かなって……でも、こっちなら……んっ、私一人で出来るからぁ……ひっ、ぅう……」
「最高ですよヒトさん……乳首でイくのはまだ無理そうですね。じゃ、一緒にやっちゃいましょう」
俺は勃っていた陰茎をヒトの太腿に挟ませ、彼の陰茎の下からはみ出た部分とヒトの陰茎の根元辺りをまとめて掴み、泡の滑りを利用して扱いた。
「……っ、ゔ……ぐぅゔぅゔゔゔ」
ヒトは俺が奇声を上げたらドン引きするタイプだ。ヒトはスマートイケメンな俺が好きなんだ。頑張れ俺、落ち着け俺、叫ぶな俺、足に飛びついたりもするなよ?
「な、鳴雷さんっ? 大丈夫ですか?」
「足……」
「足? 痛めたんですか?」
「足……吸って、いい……?」
「は……? え、ええ……どうぞ?」
顔が困惑に満ちてはいるが同意は取れた。俺はヒトの太腿に唇を押し付けた。
「ひっ……! ぅ……な、鳴雷さん? くすぐったいんですけど……あの、何を? シャワー……は?」
ガーターの跡に唇を押し付ける。特別な味も匂いもないが、舌を這わせれば凹みが分かる。もう片方の足の跡は指でなぞった。
「……まさか、ガーターの跡に興奮していらっしゃるんですか?」
俺は舌を太腿に押し付けたまま頷いた。
「これを言うのも何度目か……変わった趣味をしていますね。サンと私を連続で抱いてもなお興奮出来るというのも精力が強い証……十何人も彼氏が必要な訳です」
太腿に吸い付く俺の頭を撫でながらヒトは何かに納得したような頷きを見せている。
「ふぅ……すいませんでした、シャワー行きましょうか」
「満足しましたか?」
「まだまだなんですけど跡なんか薄くなってきちゃったんで……ヒトさん皮膚若いですね。俺でももうちょい残りそうなもんですけど」
「ふふ、はい、美容には結構気を遣うようになりました」
「……最近、です?」
「そうですねぇ……近畿旅行から帰った日くらいから、ですね」
分かりますよね? とでも言いたげなニッコリ笑顔。俺と付き合い始めたから美容に気を遣い始めたのだと伝えたいのだろう。でもそんなに急に肌の調子は変わらない、以前から手入れはちゃんとしていたのだろう。
足に力が入らないと言うヒトに肩を貸し、浴室へ。軽く汗を流した彼が湯船に浸かるのも手伝い、俺が先に頭と身体を洗う。
「……鳴雷さんはご自宅で鍛えているんでしたね」
「あ、はい。ランニングとかは外ですけど」
「それでその身体ですか……高い月謝を払ってジムに行ってるのが馬鹿らしくなりますね」
「あはは……母が筋トレメニュー決めてくれているので、俺はトレーナーさん代が浮いてるんですよ」
「……私トレーナーつけてないです。器具の説明くらいは暇そうな時に捕まえて聞きますけど。しかし、なるほど……お母様が。あの方、何でも出来そうですものね。でもあの方でもボスはあまり気に入ってはいない様子で…………どうしてボスはフタをあんなに気に入ってるんでしょう」
浴槽の縁で腕を組み、その腕の上に頭を置いていたヒトは目を伏せる。俺はシャワーを止め、屈んだ。
「…………俺と居るのに他の男のこと考えてるんですか」
「え……? い、いえ、そんな、他の男だなんて……上司のことですよ?」
「俺はあなたが好きです、大好きです、だからあなたが少しでも楽になるなら仕事の愚痴でも何でも聞きますよ。それ以外なら……一緒に居られる時間はそんなに多くないんですから、俺と居る時くらい俺のことだけ考えてください」
じっとヒトの目を見つめ、正直な願望を語った。
「は、い……あなたの、ことだけ」
ヒトはじわじわと顔を赤くしていった。湯船に浸かっているせいではないだろう。
「ですから、弟さん達の話もナシ」
「……彼らもあなたの彼氏でしょう?」
「ええ」
「…………分かりました。あなたのことだけ……ふふ、精神衛生に良さそうですね。悩みも苛立ちもなくなりそう……」
いくら何でも独占欲を表に出し過ぎたかと後悔しかけていたが、案外と好感触だ。ヒトは心地良さそうに笑っている。
「俺洗い終わりました、交代です。ヒトさんがまだ立てないんなら俺が代わりに全身洗って差し上げますけど……ちなみに素手限定です」
「洗うだけじゃ済まなさそうですね、お断りさせていただきます。私は一人で……ありゃ、まだ足に力が入りませんね……だったら仕方ありませんねぇ、ふふ……洗ってください、鳴雷さん」
「下げてからの上げ! もぉヒトさんったらぁ」
ヒトに手を貸し立ち上がらせる。彼はしっかりと二本の足で立って湯船を出ると、浴室に置かれた椅子に腰を下ろした。
「では、お願いします」
俺はたった今泡を流し終えたばかりの身体に泡を纏わせ、抱きつくようにして全身でヒトの身体を洗った。
「素手限定と言うからっ、はぁ……手だけだと、思っていたんですが……んっ、全身……ですね」
「ヒトさんの肌のすべすべ感、鍛えられた身体の凹凸……石鹸の爽やかな匂いの奥に僅かに漂うヒトさん自身のかほり……最高です。ふふ」
胸や腹をヒトの背中に擦り付けながら、両手でヒトの胸や腹を撫で回す。いや、洗う。
「あまり嗅がないで……恥ずかしいです」
照れるヒトの胸を手のひらで愛でる。ヒトの頬の赤さが増し、手のひらに触れる突起の硬さも増していく。
「……っ、ん……鳴雷さっ、ひぃんっ!?」
泡まみれの指できゅっと乳首をつまむ。泡まみれの大きな身体がビクンッと跳ねた。
「っとと……急に暴れちゃ危ないですよ。ヒトさん、随分胸が敏感ですよねぇ……割と最初の方から思ってたんですけど。クリップで潰して、軟膏塗って……だけじゃこんなに感度上がりません。ヒトさん、あれから自分で弄ってるでしょ」
「鳴雷さんがっ、好きそうだからぁ……ひっ、ん……! お尻は、余計なことして裂けたりしたら逆に迷惑かなって……でも、こっちなら……んっ、私一人で出来るからぁ……ひっ、ぅう……」
「最高ですよヒトさん……乳首でイくのはまだ無理そうですね。じゃ、一緒にやっちゃいましょう」
俺は勃っていた陰茎をヒトの太腿に挟ませ、彼の陰茎の下からはみ出た部分とヒトの陰茎の根元辺りをまとめて掴み、泡の滑りを利用して扱いた。
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