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ボクが一番

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サンとヒトの陰茎に口を使ってコンドームを被せてやった。レイがしてくれたことがあるから分かるのだが、この被せ方は非常に男心を擽るのだ。

「……鳴雷さん」

しっかりと上目遣いをしてやったのも効いたようで、ヒトは欲情した雄の顔で俺をじっと見つめている。このまま俺が手を打たなければヒトは俺を抱こうとするだろう、そんな目だ、そんな目が出来る男を抱くのが快感なんだ。

「おめかし出来ましたねヒトさん。さ、どうぞこっちに……どうぞどうぞ」

優位に立つのは俺だと示すため俺は彼を呼び付けた。

「……こうでいいんですか?」

ヒトは戸惑いながらもベッドに寝転がった。はだけたスーツ姿の彼に覆い被さってどちらが上かを物理的に教えてやる。

「はい。流石ヒトさん、完璧です」

「……! 当然です。次は何をしましょう」

「俺が攻める番なので何もしなくても……あぁ、そうだ…………これから俺がお尻で遊んであげますから、その間ずっと乳首を自分で弄っててくれます?」

「えっ……ち、乳首、ですか?」

ヒトの手首を掴んで彼の指をシャツ越しに乳首の辺りに誘導すると、彼は困惑し照れた顔のままそっと指先に力を込め、布越しの突起を弱く摘んだ。

「前にちょっと痛くしましたよね、乳首。だから少し敏感になってると思うんです、どうですか? 素直に教えてくださいね」

「……以前より敏感ではあると思いますけど、別に気持ちよくは……ない、ですね」

「なるほど。もっとぎゅってしてみましょうか」

「ん……少し、痛いです」

「じゃあ摘むのやめて、引っ掻いてみます? あぁ、爪を立てるのはシャツ越しにしてくださいね。直接するなら指先でカリカリするだけですよ」

自らの爪で乳首を責めるヒトの表情から察するに、まだ胸で快感を得ることは出来なさそうだ。しかし触れる前からに勃ってはいたことから開発が進んでいると推測出来る。

「こう……ですか?」

「そうそう。次は出っ張り押し込むみたいにぎゅーって潰したりして……」

「……ぅ」

「次はまた摘んで、優しくくりくり~って……」

「こう、ですね」

「そうそう、ヒトさん上手上手。よく出来ました。ご褒美のちゅーしましょっか」

ヒトは嬉しそうに緩んだ顔をして俺のキスを受け入れ、乳首を虐めるのをやめた手で俺の頭を抱いた。積極的なくせに動きの鈍い舌を弄び、上顎を擦ってやり、息が苦しくなるまで舌を吸ってやった。

「……っ、はぁっ……吸い過ぎた」

「ひた、取られるかと思いまひたぁ……」

「お顔トロトロで可愛いですよ。じゃあヒトさん、少しだけ一人で乳首弄ってられますね?」

「…………ん」

放って置かれることに不満はあるような表情だが、頷いてくれた。

「水月~、まだ~?」

「今行くよ」

ヒトに覆い被さっていた身体を起こすとベッドの沈み具合や布擦れの微かな音で何かを察したらしいサンが声をかけてきた。俺は四つん這いでサンの上に移動し、薄手のタートルネックシャツ一枚になった彼に覆い被さった。

「来てくれたね水月」

長い足が腰に絡み付く。その太腿の外側にはしっかりと墨が入っており、何も施されていない白いままの内腿との差が俺を煽った。

「ねぇ水月、やだよボクから離れちゃ。ずーっとべったりしてて欲しいなぁ」

大きく筋張った手が俺の首を掴む。

「あ、水月首細いね。片手で持てそう。ふふ……可愛い。両手でめいっぱい力入れたら折れそうで可愛い~」

「んっ……首、細いつもりはっ……なかったんだけど。ねぇ、サン……俺がヒトさんと楽しんでる間、サンも乳首触ってたよね? 俺がヒトさんに教えるのに合わせてさ」

「……ふふ、見てたの? ズルいなぁ……触ってなくても見える人は」

恥ずかしがる様子はなく、俺を挑発するような笑みのまま、サンは背を反らし胸を張った。

「この服、生地が薄いからよく分かるよね?」

薄手のシャツには二つの突起が浮いている。サンが胸を張ったことでそれがより分かりやすくなった、彼が言っているのはそういうことだろう。

「ねぇ水月? ボクは兄貴よりは反応出来ると思うなぁ~……位置分かるでしょ、遊んでみてよ」

「……うん」

「あはっ、水月息荒~い。可愛い……んっ」

シャツを浮かせた乳首、その真横を軽く引っ掻く。微かに声を漏らしたサンは妖艶な笑みを浮かべて俺の顔に触れる。

「ん……何、焦らすの? ふふ……好きにしてっ、いいけど、さ……ぁっ」

すりすりと乳輪を擦り、焦らしていく。わざとではなくサンの身体が反り、俺の腰に絡んだ足の力が強くなる。

「……っ、ん……やっぱりやだっ、水月の好きにするのダメ……焦らすのっ、もういい」

指先で乳輪をくるくるとなぞる。

「はっ、ぁ……ぅ、んっ……水月、ねぇ水月ぃっ……焦らすのいいってば」

「焦らすの、イイの?」

「んっ……! ち、がうっ……もう、いいの。いや、なんだってぇっ……ちゃんと、してっ、普通に触って!」

「どうしよっかなぁ~?」

「……っ、もぉ、水月ぃ……触ってって……ひぁあっ!?」

まだまだ焦らすような口振りで油断させ、不意打ちで乳首をぎゅうっとつねる。サンは大きな嬌声を上げ、身体を仰け反らせた。

「ぁ、ふっ……」

「……流石にイかなかったかぁ」

シャツを捲り、限界まで勃ってピクピクと震えながら先走りの汁を滴らせているサンの陰茎を眺める。

「サン、今からお尻してあげるから、その間自分で乳首弄ってて」

「ぅ、ん…………ねぇ水月ぃ……今日、抱いてくれる?」

「お尻の具合によるかな」

「レイちゃんにアドバイスお願いして、玩具いっぱい買ったんだ……拡張も、結構進んで……イケると思うんだけど…………抱いてくれる? 兄貴より先がいい……フタ兄貴もヒト兄貴もまだ抱いてないよね? ボクが一番がいい……ボクが最初に水月に恋したんだもん、後出し連中に抜け駆けされないでね? されちゃったら、水月の引っこ抜いてディルドにして、二度とボク以外抱けないようにしちゃうから」

サンは膝でぐりぐりと俺の陰茎を直接刺激しながら、可愛い独占欲を見せてくれた。陰茎を引っこ抜かれたくはないし、何より兄二人より先に抱かれたいという願いを叶えたらサンはきっと可愛い顔で喜んでくれるだろう、順番通りというのも当然の話だし、今日抱けるかどうかに関わらず三兄弟の中では彼を一番に抱かなくてはな。
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