冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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おめかししましょうか

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頭を豊満な胸に挟まれて、気持ちよくて、頭がぼんやりして、尻の感触を楽しんでいた手から力が抜けてしまう。するとヒトとサンは俺の頭を胸で挟むのをやめた。

「……水月? 大丈夫?」

「だから何回も言ったじゃないですか! これ大丈夫なんですかって!」

「うるさいなぁ結局やめなかったんだから兄貴も同罪だろ! とりあえずベッドで休もうね、水月」

「飲み物を取ってきます」

サンは俺をベッドに寝かせ、ヒトは冷蔵庫に向かう。

「よしよし、苦しかったね水月」

添い寝をしたサンは俺の頭を軽く撫で、キスをすると、その手を俺の股間へ下ろした。

「……こっちはまだ苦しそうだね」

白い、胡乱な瞳が愉しげに歪む。骨張った手が陰茎を握り、緩く扱く。筆を持ち慣れて俺にはないタコが出来た手、微妙に骨が歪んだ手、一生を捧ぐ仕事を見つけた男の手だ、生き様が感触になっている。

「んっ……サ、ンっ……サンの手、好きっ……」

「本当? 嬉しいな」

盲目で好奇心の強いサンはそこら中を素手でぺたぺたと触り回る。そのせいか皮膚が固く、陰茎に独特な刺激を与える。すべすべの手での手コキもいいが、すべすべだけが至高ではないのだ。

「鳴雷さん、スポドリとお茶ならどっちが……サン! 抜け駆けですよ!」

「ボクが先に水月に目ぇ付けてたんだからボクがやる分には抜け駆けじゃないの。兄貴がボクより先にするのが抜け駆けなの」

「付ける目ぇがてめぇのどこにあんだ!」

「うっわひっどぉ~。ボクのこの目は何にも映さないけど稼いでるんだよ? 盲目の画家ってウケるもの、見えてない目より稼いでない目ん玉持ってるってどんな気分~?」

表に出せば問題になるのはヒトの発言だが、サンの方が煽りとしては強い。

「こっ……のぉっ……!」

ダンッ、ダンッと鈍い音が聞こえる。ヒトが地団駄をしているようだ。

「……ヒトさん、俺喉乾いちゃいました」

「あ……は、はい。持ってきましたよ、スポーツドリンクと烏龍茶……」

「飲ませてください」

「え? 起き……え……?」

寝転がったまま飲料をねだると、ヒトは困惑した様子でペットボトルの蓋を開け、俺の口を狙ってペットボトルをゆっくりと傾け始めた。

「ストップストップストップストップ! く、口移しをですね、おねだりしたかったんですが……」

「……そう、ですか。すいません察しが悪くて」

「スポドリお願いします」

くすくすと笑うサンを睨みながらヒトはスポーツドリンクを口に含み、ベッドに四つん這いになって俺の口に唇を重ねた。

「んっ……ん、ん…………はぁっ、口移しでも寝たままだとちょっと飲みにくいですね……ふふ、ありがとうございます。美味しかったですよ、ヒトさん」

「……なら、よかったです」

「みーつきっ、ボクともちゅー」

「んむっ、んん……」

俺の先走りに濡れた手に無理矢理サンの方を向かされたかと思えば唇が重なった。強引なキスは舌まで力任せで、口内に押し入った長い舌はぞりぞりと俺の上顎を力強く舐め上げた。

「……っ、うぅ……んっ、はぁっ……あっ!?」

ゾワゾワと快感が背筋を走り、身体が勝手に反る。サンの手が顔に移ったことで放ったらかしにされていた陰茎をぎゅっと握られ、思わず声が出た。

「ん……?」

サンの手が顔を離れ、俺の陰茎を扱き始めたヒトの手に重なる。

「……! ちょっと兄貴! それボクがしてたんだけど! 離して! 返せよ!」

べちべちとヒトの手を叩くサンの力はそれなりに強い、今は陰茎に響くだけの振動がいつ直接与えられるかヒヤヒヤする。

「痛い! やめてください! 私がしたキスをあなたがしたんですから私だってあなたがしてたことしていいはずです! 痛っ、痛いっつってんだろやめろ!」

「俺のちんちん握ったまんま喧嘩しないでぇ!? 叩くのやめてサン、いつ俺の叩かれるか気が気でなくて縮んじゃうよ!」

「……兄貴が握ってたら縮むってさ」

「耳まで悪いんですか? あなたが叩くからって言ったじゃないですか」

「はいはい喧嘩しない喧嘩しないの。もー……いつ潰されるか分かったもんじゃない。はいもう攻守交替! 俺が攻めます!」

「え……」

「は~い!」

困惑するヒトを置いてサンはパッと俺から離れ、ウキウキ笑顔でベッドに寝転がる。入れ替わりに起き上がった俺はサンに覆い被さり、まずはまだ履いたままの下着を脱がす。

「しっかり勃ってる。汚しちゃまずいからゴム着けるね、俺とヒトさんのサイズしか持ってきてないんだけど……サンの、ヒトさんと同じのでいいかな?」

「……兄貴のサイズ把握してるの~?」

「一回握れば分かるよ。そんな顔しないで、サンより仲進んではないから……ね?」

耳元で囁きながら脱がせた下着で先走りの汁を軽く拭き取り、一旦起き上がってサンの股間の方へ頭を移し、口を使ってコンドームを被せていく。

「ん……完成。おめかししてカッコよくなったね」

「鳴雷さん、私も……」

「ヒトさんもおめかししたいですか?」

「……はい」

「ヒトさんはシャツガーターあるので……下着どうしましょう、ちょっとズリ下ろすだけでいいですかね? トイレの時とかどうしてます?」

「あ……ズラせば、別に問題なく……」

「ですよね、結構下ろせそうですし。じゃあちょっと下ろして……あは、準備万端。俺揉みくちゃにして興奮してくれてました? 嬉しい」

先程と同じサイズのコンドームを開封し、咥える。興奮した目がじっと俺を見つめている。その目に俺が艶やかに見えるように、挑発しながらコンドームを被せていった。
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