冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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上手な口の使い方

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彼氏達には優しいと評判の俺だが、それは嫌われたくないから媚びているだけで、実際にはそんなに優しい男じゃないし、多少の加虐性欲もある。失神するまで絶頂させ続けてしまうことも、泣くまで焦らすことも、痛みを伴うプレイに興味があったりも、する。

「ん……」

けれど今うっとりとした表情で俺の陰茎に頬擦りをし、匂いを嗅ぎ、時たま俺を見上げて微笑むリュウには、俺の中の加虐性は刺激されない。甘い言葉をかけながら撫でて、普通に可愛がりたくなる。

「ぁむ、んっ、んん……」

リュウの尻に手が届くように体勢を整えてもらったのは、しゃぶらせながら軽いスパンキングでもしてリュウを楽しませるためだ。

(……でも、その気にならないんですよな~)

左腕を俺の腰に巻き、右手で俺の陰茎を握り、亀頭をはむはむと唇で何度も甘噛みしながら先走りの汁を舐め取っている。そんなリュウを痛め付ける気にはなれない。

「んぅっ……! ん、へへ……水月」

尻を鷲掴みにしてやるとリュウは俺の陰茎から口を離し、期待に満ちた目で俺を見上げた。

(叩いて欲しいんでしょうなぁ)

ネザメはちょっと耳責めをしつこくやっただけで泣きそうな顔で「ひどい」なんて言って睨んでくるし、聞くだけで萎えるほど酷い目に遭わせて欲しがるリュウにはあまり意地悪なプレイをしたくならない。ままならないものだ、とため息をつく。

「水月ぃ……? 気持ちよぉない?」

俺のため息を自分のフェラチオ技術の低さによるものだと思ったらしいリュウが眉尻を下げる。

「いや……」

反射的に否定しようとして、慌てて口を噤む。リュウの瞳からは不安は感じない、相変わらず期待ばかりがある。

「俺、下手かなぁ」

下手くそめと罵って叩いて欲しいのだろう。気乗りしなさ過ぎて叩く理由をこじつけることすら出来ていなかったから、理由を作ってくれるのは大いに助かる。

「そうだな、下手過ぎて呆れる。そんなんじゃ何時間やられたってイけねぇよ」

パンっ、とリュウの尻を軽く叩く。一瞬触れただけで分かる柔らかさ、弾力、ボリューム、全てが素晴らしい。

「んっ……! 堪忍してぇ水月ぃ、俺頑張るからぁ……」

「頑張ったら上手くなるのか? そうか、なら頑張れよ、ほら」

左手でリュウの後頭部の髪を掴み、彼の顔を陰茎に押し付ける。ふにふにした頬や、硬い出っ張りである鼻、人の顔面というのは凹凸と硬さ柔らかさのバリエーションに富んでいるものだ。

「……お前口使うよりこうやって顔擦り付けてた方がまだマシなんじゃないか? 結構イイぞ、これ」

「嫌やそんなん! まだ先っぽしか咥えとらんかったやんっ、喉ちゃんと使うからぁ、そこで評価してぇや」

「下手かって聞いてきたのはお前の方だろ」

「んぁっ!」

「ったくケツ叩かれる度に嬉しそうにしやがって、喉使うんならさっさと使え」

「……はぁい」

後頭部から手を離すとリュウはまた俺の陰茎を咥えた。

(先っぽはむはむぺろぺろされてるだけでも結構キましたけどな……ディルドマスク一日中装着プレイとかしてたおかげかリュウどのかなりフェラ上手いでそ。うわ、喉奥っ……キツいんですよなこれっ、でもこれ耐えないとプレイが成り立たないのでそ!)

リュウは少しずつだが着実に俺の陰茎を飲み込んでいく。唾液をたっぷりと絡めて、上顎を擦り付けて、喉を開いて亀頭を迎える。ごりゅっと弁を越えたような感触の後、先端をきゅうっと締め付けられた。

(やばいやばいイきそうやばいっ、クソっ!)

ここで射精してしまってはプレイが成立しない、テンパった俺はリュウの尻を強く叩いた。どうにかプレイを続けようとする右手と、射精が近いことによる力加減の失敗が重なった怪我の功名だった。

「んんんんっ!?」

尻を叩かれたリュウは身体を跳ねさせ、頭を少し浮かせた。口を離しはしなかったものの舌の動きが止まり、咥え方も浅くなったおかげでギリギリ射精せずに済んだ。

(ふぅ……何とか……って結構強く叩いちゃいましたけど大丈夫でしょうか、ちょっと赤くなってきちゃってますぞ……)

陽光を浴びることのない産まれたままの白さの肌が、じんわりと赤く色付いていく。太腿は震え、腕の力も抜けている。

「……おい、どうした? 口止まってるぞ」

「んっ、んぅ……み、ひゅきがっ、けちゅ、叩くからぁ……」

「あぁ、暇だし、お仕置きついでにな。ほら、口動かせ」

左手で後頭部をぐっと押さえ、陰茎を喉奥へとねじ込む。リュウの嗚咽に思わず手の力が抜けかけたが、歯を食いしばって力を込め直した。自分の意思ではなく喉を犯される苦しさからの嗚咽は喉の粘膜を震わせ、俺の陰茎にまた快感を注ぐ。

「咥えてるだけじゃダメだろ? 分かるよな?」

「んっ、んゔぅ……んっ!? ゔっ、んぐっ、ぶぅっ!?」

もう射精を我慢していられない。しかしリュウが惚れ込むご主人様としての体裁を保たなければならない。俺はこの二つの問題を突破するため、両手でリュウの頭を掴んだ。

「こうやっ、て……! 喉でっ、しっかり扱くんだよっ!」

頭を無理矢理前後させて喉の粘膜壁に陰茎を擦り付ける。

「んんんっ! んゔぅうっ! ふぐっ、んぶっ、んゔぅっ!」

苦しそうな声を無視し、ぎゅうぎゅうと締まって痙攣する喉で身勝手に陰茎を扱く。

「……っ、あぁ、いいな、お前の使い方がなってないだけで十分名器だっ。出すぞっ……!」

なるべく横暴なセリフを考えて、声の跳ねや裏返りを抑えて言い切り、達成感と共に射精の快楽をたっぷり味わう。

「ふぅ……」

「んっ、ゔぅっ、ん、ぉっ……! ぉえっ、げほっ、けほっ……はぁっ、はぁ……みひゅきぃ」

萎えた陰茎をゆっくりと抜く。柔らかいとはいえそれなりの太さを持つ肉の塊に喉の内側を擦られ、リュウは苦しそうに嗚咽していた。俺の精液は喉の奥深くで出したから吐き出せなかったのだろう、咳き込んだリュウの口から漏れたのは透明の粘ついた液体だった。

「みつきぃ……ひどいわぁ、喉ごりっごり擦ってからに……苦しかったぁ、イってもうた……」

のっそりと起き上がり、正座を崩したような体勢になったリュウの下腹には出したばかりだろう白濁液がべっとりと付着していた。

「水月、水月ぃ、俺のご主人様ぁ……お仕置きもう終いなん?」

乱暴にし過ぎたかと罪悪感を抱いてしまったイラマチオで、リュウは快感を得て絶頂に至っていた。

「……まさか」

ここでやめる訳にはいかないし、俺もまだまだ射精し足りない。頭を絞れ、もっとリュウが悦ぶ虐め方を編み出すのだ。
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