冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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満を持して

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ネザメとの行為も終わり、残すはリュウだけとなった。リングギャグによって言葉を奪われた彼は開いたままにさせられた口から唾液を垂らしながら、切なげな瞳で俺を見上げている。

「ぃひゅきぃ……」

「……水月って言いたいのか?」

「んっ、んっ」

こくこくと頷いたリュウの前に屈み、唾液で濡れた顎を掴む。

「うわ……びしょ濡れだな、こんなに垂らして恥ずかしくないのか? 犬みたいだぞ。舌出して、まともに話せないで……人間としてのプライドってもんはないのか?」

口枷系の道具は言葉を奪うことで人としての尊厳を損なわせ、恥辱を与えるための物だ。だからこの罵倒は合っているはずだ、ネザメも似たようなことを言っていたし。リュウは喜んでくれたかな? もっと言葉責めが上手くなりたいものだ。

「……外すぞ、それは俺のじゃない」

リングギャグと手枷を外す。これらはどちらもネザメが持参した道具だ。

「はぁっ……口開けっぱ疲れたわぁ……肩も……んっ、痛ぁ……凝ってまうわぁ」

「ご主人様以外の男のもん身に着けて随分ご機嫌だったみたいだな」

「水月ぃ……水月がやれ言うたんやないか、ネザメはんにしてもらいー言うてぇ……」

「……俺の言いつけも守れないし」

先程リュウが落としたディルドを掴み、軽く揺らす。まだ乾いていないそれを見てリュウは頬を赤く染め、俯いた。

「水月が叩くからぁ……」

「まだ俺のせいにするのか? 本っ当に自分の立場が分かってないな」

「……分からせてくれはるんやろ?」

口と手に自由が戻ったリュウの表情は酷く蠱惑的だ。縛ったままの方がSっぽくリード出来たかもしれないな。

「どんなお仕置きするん? ご主人様。手ぇも口も外してしもうて……俺自由にしてしもうてええのん?」

普段の快活さはどこへやら、身体をくねらせて俺に近付き、俺の太腿に手を置く。目を閉じて唇を突き出す──俺はそんなリュウの顎を掴み、口に親指を押し込んだ。

「んんっ! んっ……ぃひゅきぃ、ほんなんふるんやったらいっひょやんかぁ」

「何言ってるか分かんねぇよ。お前は俺がやったディルド落としたよな? 俺への忠誠心と、その意地汚ぇ穴に緩みがあるってことだ」

「んぅう……」

不満げに唸るリュウの口から手を離す。

「そもそもディルドを突っ込んだ理由は何だったか覚えてるか?」

「え……? ネザメはんにぶっかけられてぇ……水月に惚れてること証明せぇて水月が言うて、抱かれたかったら落とすな言うて……やろ?」

「そう。つまりディルドを落としたってことは、俺にもう惚れ込んではいないってことだ」

「えっ、ちゃう! ちゃうよ水月っ、俺水月好きやよぉっ、めっちゃ好き!」

「それを証明して欲しかったんだよ。こ、れ、で」

ぺちん、ぺちん、とディルドでリュウの頬を叩く。陰茎に似せた見た目のおかげでいい絵面が出来上がった。

「……もっかいチャンスぅ」

「欲しいか?」

「欲しい……」

垂れ下がった犬の耳を幻視してしまいそうなほどリュウはしゅんと落ち込んでいる。可愛い。

「しょうがないな、あと一回だけだぞ?」

「おおきに! どないしたらええん?」

「ディルドを落としたことでお前のケツがガバ穴だってのは証明された、そんなのは使いたくない。今後お前は俺にどうやって奉仕していくつもりだ?」

「え……? 尻アカンっちゅうこと? えー……口……?」

「正解。じゃあやれ、俺に惚れてることが伝わるような熱烈なのをな」

「水月イかせたらええのん?」

「義務的に搾るようなのじゃなきゃな」

リュウは楽勝だとでも言うように笑って頷いた。

「ベッド座らんのん?」

リュウは俺がベッドに座り、自分は布団の上に正座でもして俺の陰茎に奉仕すると想像していたようだ。確かにSMっぽさはその方があるだろう、しかし俺には考えがある。

「俺はここに座る」

布団の上に足を広げて座り、足の間にリュウを呼ぶ。

「さっさとしゃぶれ。ケツ上げてな、猫が伸びするみたいにだ。分かるな?」

「こぉ……やんな?」

四つん這いで俺の足の間に入ったリュウは俺の陰茎の真横に頭を下ろし、俺の腰に腕を絡めた。膝はついたまま尻を高く上げ、俺の指示通り猫が伸びをしているような姿勢になった。

(オッホォー! ぷりっぷりのお尻がいい感じに見えますぞ! 最高ですなこのポーズ)

ツンと突き上げられた白い双丘、二つの丸い膨らみに惹かれない男は居ない。俺も今すぐ立ち上がってリュウの後ろに回り、揉みしだいて舐め回して突っ込んで出しまくりたい、けれどそんなふうに獣欲のままに動くようではSなご主人様にはなれない。

「水月ぃ? 合っとるん?」

「あぁ、合ってる。もう少し身体縮められるか?」

「ん……こぉ?」

「そうそう……よし、いいぞ」

手を伸ばせばリュウの尻に触れられる。ぷりんとしたそれを鷲掴みにし、軽く揉む。

「ひぁっ!? み、水月ぃ?」

「……完璧。触りやすい」

横からぽんと叩くと、反対側までぷるんっと揺れる。素晴らしい弾力だ。

「景色も最高」

「……俺のケツもうアカンとか言うたくせにぃ」

「外側はいいんだよ」

ぺちぺちと尻を軽く叩く。リュウは微かに声を漏らし、物足りなさそうに俺を見上げた。

「俺は勝手にこっちで遊んでるから、お前はお前の仕事果たせよ」

「横暴~……好きぃ」

リュウはそう言いながら俺の陰茎に頬擦りをし、陰茎の根元に鼻を押し付けて大きく息を吸った。うっとりとした表情で俺を見上げる彼は可愛くて、愛おしくて、彼の趣味に反して加虐心は萎んでしまった。
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