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やめてって言ったのに
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ネザメが俺に抱きついてくれた、そればかりか俺の汗の匂いが好きだと言ってくれた。ときめきで胸が痛い、俺の心臓は無事か?
「水月くん……」
ネザメは身体を引いて俺の顔を見つめた。
「……すまないね、君ばかりに任せてしまって。僕もするよ」
弱々しく微笑んだネザメは俺の陰茎に手を伸ばした。既に膨らんでいる陰茎が更に張り詰めて敏感になり、ネザメの手の感触が明瞭に脳まで届いた。
「太い……ぁ、いや、もう十分そうだね。僕もそろそろ大丈夫だと思う……してみようか。少し手を緩めてくれるかい?」
ネザメの陰茎を握っていた手を緩めると、彼はゆっくりと腰を突き出して俺の陰茎に陰茎をぶつけた。
「うん、いいね。これならっ……ちゃんと、扱くことも出来て……」
互いの陰茎を握ったまま手は止めて腰を振ることで、亀頭同士を擦り合いつつ互いの手に陰茎を扱かせることが出来る。
「ネザメさん……」
ピアニストのような細長く美しい指に陰茎を握ってもらえて、逆に俺はネザメの陰茎を握らせてもらえている。しかも、亀頭同士を擦り付けている。先走りの汁が溢れてきているからかにちゅにちゅと水音が鳴っている。
「ネザメさんっ、これ……気持ちいいですっ」
手を動かしてもらうのではなく、自ら腰を振っていることへの興奮。上品で耽美なネザメも同じく腰を振っているという事実への興奮。それらにより膨れた陰茎は幹部分を扱かれる快感と、亀頭が擦れ合う快感。同士に二箇所に刺激があるのはイイ。
「水月くん……僕もっ、気持ち、いいよ……」
快楽を享受して伏し目がちになっているからか、髪と同じ亜麻色のまつ毛がよく目立つ。彼氏の中で一番長いかもしれないそのまつ毛は、瞬きの度に俺の目元へ小さな風を送る。
(集中するとちょっと風来てるの分かりますな、すごい)
じっと見つめているとネザメは照れ臭そうに微笑み、目を閉じて唇を押し付けてきた。唇の柔らかい感触を楽しんだ辺りでネザメは顔を引いてしまい、残念ながら舌を入れることは出来なかった。
「ん……ふふ、水月くん、そんなに見つめて……あぁ、美しい君の目を独り占めにしているだなんて、僕はなんて罪深い」
「俺が勝手に見てるだけで……いえ、そうですね、ネザメさんは悪い……こんなに綺麗な人、夢中になるに決まってる。俺がどれだけ触れたがってるか分かってるくせに今まで全然触らせてくれないで……」
刺激は十分だ、全体をしっかり扱いて先端には別の刺激もあって、腰を振っていることで雰囲気作りも完璧。なのに足りない、物足りない、もっとちゃんとネザメに触れたい、抱きたい。
「……っ、はぁ……ネザメさんっ」
我慢出来なくなった俺はネザメの陰茎から手を離し、両手で彼を抱き締めた。驚いて硬直する彼の肩に顎を置き、彼の下腹に陰茎を擦り付けた。
「ネザメさん、ネザメさんっ、ネザメさん……!」
筋肉が少ない腹にぐりぐりと陰茎を擦り付ける。筋肉でも脂肪でもない内臓の柔らかさを感じている気がする、内臓を陰茎でぐりゅぐりゅと揉んでいる感覚がある。
「んっ……!? ゃ、あぅっ……やだっ、水月くん、水月くんっ! これ、嫌っ……! ひぁああっ!?」
腕の中でネザメがもがく。ネザメの腹に亀頭が思わぬ擦れ方をして、吐息が漏れた。その瞬間ネザメは大きく身体を跳ねさせて甲高い声を上げた。
「…………ネザメさん」
耳の縁に唇を当てて名前を呼ぶ。
「ひぅっ……!」
可愛い。耳責めを思い付いた俺はすぐに舌を伸ばし、ネザメの耳の中を舐め回した。
「ひ、あっ!? ゃだっ、ゃ、耳はぁっ……僕、弱いぃいっ……! んひぃいっ! ひっ、ゃ、ぁ、やらぁあぁ……!」
脱力したネザメを捕まえるのは片手で十分だ。俺は空いた右手でネザメの陰茎を扱いた。当然自分の陰茎をネザメの腹に擦り付ける腰は止めない。
「耳だめぇえ……! だめっ、なの……ゃらぁっ、なんでっ、なんれやめてくんないのぉっ、やなのにぃっ……ひっ、ぅ、ひぃいいっ……! ミフユ、ミフユぅっ、たしゅけっ、ひぃっ、やぁあぁっ……!」
手と腹に生温かい液体がかかる感触がして下を向くと、白濁液から独特の匂いが立ち上ってきた。手の中でネザメの陰茎が柔らかくなっていく。
「ふっ……ふぅっ、ふぅ……はぁ……はぁ……」
息を切らしたネザメの陰茎から手を離し、自分の腹にぶっかけられた精液を手のひらで拭い取り、まだ硬いままの俺の陰茎に絡み付けて扱いた。
「くっ……! ふぅ……」
すぐに射精に至り、ネザメの身体にたっぷりぶっかけてやった。
「ふーっ……気持ちよかった。ネザメさん、どうでした? 俺はめちゃくちゃよかったです、ネザメさん可愛かったし……」
デレッとした笑顔で尋ねるとネザメは色素の薄い瞳で俺を力なく睨み付けた。
「ひどいよ水月くん……僕、やめて欲しかったのに、耳……やめてくれなかった。ひどい……耳、変になっちゃう……ひどい」
三回も酷いって言われた!?
「えっ……ぁ、ご、ごめんなさいっ! そんなに嫌がってたなんて俺っ、あの、興奮し過ぎて、分からなくて……ごめんなさい!」
「……いいよ、もう。次からは嫌だと言ったらちゃんとやめてね」
「あっ次、次あるんですね!? よかった……! はいっ、次は、次こそはちゃんとやめます! 申し訳ありませんでした!」
布団に額を叩き付けるように勢いよく土下座をすると、ネザメはクスッと笑ってくれた。
「頭を上げて水月くん、君は美しいんだからそんなふうに簡単に頭を下げてはいけないよ。分かったね?」
美しさと謝罪の重さが関係するというネザメの理論はよく分からないが、とりあえず頷いた。
「うん、よし。じゃあ次は天正くんの番だね。頑張って」
ちゅっと頬にキスをし、ネザメはミフユの隣に腰を下ろした。リュウは開いたままにされた口から唾液を垂らしながら、切なげな瞳で俺を見つめている。
「……リュウ」
ほとんど無意識に唾を飲んだ。
「水月くん……」
ネザメは身体を引いて俺の顔を見つめた。
「……すまないね、君ばかりに任せてしまって。僕もするよ」
弱々しく微笑んだネザメは俺の陰茎に手を伸ばした。既に膨らんでいる陰茎が更に張り詰めて敏感になり、ネザメの手の感触が明瞭に脳まで届いた。
「太い……ぁ、いや、もう十分そうだね。僕もそろそろ大丈夫だと思う……してみようか。少し手を緩めてくれるかい?」
ネザメの陰茎を握っていた手を緩めると、彼はゆっくりと腰を突き出して俺の陰茎に陰茎をぶつけた。
「うん、いいね。これならっ……ちゃんと、扱くことも出来て……」
互いの陰茎を握ったまま手は止めて腰を振ることで、亀頭同士を擦り合いつつ互いの手に陰茎を扱かせることが出来る。
「ネザメさん……」
ピアニストのような細長く美しい指に陰茎を握ってもらえて、逆に俺はネザメの陰茎を握らせてもらえている。しかも、亀頭同士を擦り付けている。先走りの汁が溢れてきているからかにちゅにちゅと水音が鳴っている。
「ネザメさんっ、これ……気持ちいいですっ」
手を動かしてもらうのではなく、自ら腰を振っていることへの興奮。上品で耽美なネザメも同じく腰を振っているという事実への興奮。それらにより膨れた陰茎は幹部分を扱かれる快感と、亀頭が擦れ合う快感。同士に二箇所に刺激があるのはイイ。
「水月くん……僕もっ、気持ち、いいよ……」
快楽を享受して伏し目がちになっているからか、髪と同じ亜麻色のまつ毛がよく目立つ。彼氏の中で一番長いかもしれないそのまつ毛は、瞬きの度に俺の目元へ小さな風を送る。
(集中するとちょっと風来てるの分かりますな、すごい)
じっと見つめているとネザメは照れ臭そうに微笑み、目を閉じて唇を押し付けてきた。唇の柔らかい感触を楽しんだ辺りでネザメは顔を引いてしまい、残念ながら舌を入れることは出来なかった。
「ん……ふふ、水月くん、そんなに見つめて……あぁ、美しい君の目を独り占めにしているだなんて、僕はなんて罪深い」
「俺が勝手に見てるだけで……いえ、そうですね、ネザメさんは悪い……こんなに綺麗な人、夢中になるに決まってる。俺がどれだけ触れたがってるか分かってるくせに今まで全然触らせてくれないで……」
刺激は十分だ、全体をしっかり扱いて先端には別の刺激もあって、腰を振っていることで雰囲気作りも完璧。なのに足りない、物足りない、もっとちゃんとネザメに触れたい、抱きたい。
「……っ、はぁ……ネザメさんっ」
我慢出来なくなった俺はネザメの陰茎から手を離し、両手で彼を抱き締めた。驚いて硬直する彼の肩に顎を置き、彼の下腹に陰茎を擦り付けた。
「ネザメさん、ネザメさんっ、ネザメさん……!」
筋肉が少ない腹にぐりぐりと陰茎を擦り付ける。筋肉でも脂肪でもない内臓の柔らかさを感じている気がする、内臓を陰茎でぐりゅぐりゅと揉んでいる感覚がある。
「んっ……!? ゃ、あぅっ……やだっ、水月くん、水月くんっ! これ、嫌っ……! ひぁああっ!?」
腕の中でネザメがもがく。ネザメの腹に亀頭が思わぬ擦れ方をして、吐息が漏れた。その瞬間ネザメは大きく身体を跳ねさせて甲高い声を上げた。
「…………ネザメさん」
耳の縁に唇を当てて名前を呼ぶ。
「ひぅっ……!」
可愛い。耳責めを思い付いた俺はすぐに舌を伸ばし、ネザメの耳の中を舐め回した。
「ひ、あっ!? ゃだっ、ゃ、耳はぁっ……僕、弱いぃいっ……! んひぃいっ! ひっ、ゃ、ぁ、やらぁあぁ……!」
脱力したネザメを捕まえるのは片手で十分だ。俺は空いた右手でネザメの陰茎を扱いた。当然自分の陰茎をネザメの腹に擦り付ける腰は止めない。
「耳だめぇえ……! だめっ、なの……ゃらぁっ、なんでっ、なんれやめてくんないのぉっ、やなのにぃっ……ひっ、ぅ、ひぃいいっ……! ミフユ、ミフユぅっ、たしゅけっ、ひぃっ、やぁあぁっ……!」
手と腹に生温かい液体がかかる感触がして下を向くと、白濁液から独特の匂いが立ち上ってきた。手の中でネザメの陰茎が柔らかくなっていく。
「ふっ……ふぅっ、ふぅ……はぁ……はぁ……」
息を切らしたネザメの陰茎から手を離し、自分の腹にぶっかけられた精液を手のひらで拭い取り、まだ硬いままの俺の陰茎に絡み付けて扱いた。
「くっ……! ふぅ……」
すぐに射精に至り、ネザメの身体にたっぷりぶっかけてやった。
「ふーっ……気持ちよかった。ネザメさん、どうでした? 俺はめちゃくちゃよかったです、ネザメさん可愛かったし……」
デレッとした笑顔で尋ねるとネザメは色素の薄い瞳で俺を力なく睨み付けた。
「ひどいよ水月くん……僕、やめて欲しかったのに、耳……やめてくれなかった。ひどい……耳、変になっちゃう……ひどい」
三回も酷いって言われた!?
「えっ……ぁ、ご、ごめんなさいっ! そんなに嫌がってたなんて俺っ、あの、興奮し過ぎて、分からなくて……ごめんなさい!」
「……いいよ、もう。次からは嫌だと言ったらちゃんとやめてね」
「あっ次、次あるんですね!? よかった……! はいっ、次は、次こそはちゃんとやめます! 申し訳ありませんでした!」
布団に額を叩き付けるように勢いよく土下座をすると、ネザメはクスッと笑ってくれた。
「頭を上げて水月くん、君は美しいんだからそんなふうに簡単に頭を下げてはいけないよ。分かったね?」
美しさと謝罪の重さが関係するというネザメの理論はよく分からないが、とりあえず頷いた。
「うん、よし。じゃあ次は天正くんの番だね。頑張って」
ちゅっと頬にキスをし、ネザメはミフユの隣に腰を下ろした。リュウは開いたままにされた口から唾液を垂らしながら、切なげな瞳で俺を見つめている。
「……リュウ」
ほとんど無意識に唾を飲んだ。
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