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ズボンと下着を下ろし、屋外で性器を露出したレイはバイブを咥えている後孔を俺に見せ付けた。背を曲げ膝を曲げ腰を突き出し、尻肉を手で掴んで広げることで。

「せんぱい……せんぱいの好きなようにして欲しいっす」

レイの顔は見えない。だからこそ唆る。俺はむっちりとした尻の谷間から突き出したバイブの持ち手をトンっと指で叩いた。

「んっ……」

鼻から漏れたような微かな声。トン、トン、トトンッ、トンッと叩く強さやリズムを変えながら続けてみる。

「んっ、んぅ……んんっ! んっ、ふ……」

焦れた後孔は微かな刺激にすら悶え、うねり、バイブの持ち手を揺らす。バイブを今舐めしゃぶっていますとでも言うようないやらしい揺れが、俺を誘う。

「んぁっ! あっ、あ、ぁあっ……!」

バイブの持ち手を握り、軽く揺らす。甲高い声を上げたレイにバーベキューを健全に楽しんでいる他の彼氏達の視線が集中する。レイもそれに気付いているらしく、恥ずかしいようで、バイブを動かしにくくなった……後孔の締め付けが強まったのだろう。

「ぁ、うっ……んんっ……んぁああっ! あっ、ぁ、あぁっ! ぁ、ぅあっ、せんぱっ、ぁ、ひっ、いぃいぃぃっ……!」

ぎゅうぎゅうと締め付けているのなら抜き時だ。今バイブを引っ張り抜いてやれば、奥へと進ませるようにうねりながら締めている腸壁を逆撫で出来る。

「いっ、ひっ、ひぃっ、ひっちゃ、イっちゃうっ、せんぱいぃっ、イっちゃうぅっ!」

「イきたかったんだろ? イきたいのにって文句言ってたもんな」

「せっかくっ、我慢ひたのにぃっ! しぇんぱいのっ、しぇんぱいのがいいっ!」

「今日の初イキは挿入の時がよかったのか? うーん……そりゃ無理だなぁ、今入れてるバイブ小さいからこの後もう少しほぐすつもりなんだ、その間我慢するなんて出来ないだろ?」

「できっ、にゃ、ぁ、あぁっ、ひっ、ぃいっ! ひぁっあぁっああっ! イ、くっ、イっちゃうっ」

バイブの形は陰茎を元に作られている、だから先端の方には亀頭部分があり、キノコの傘のように全体の中で最も直径が大きい部位がある。ギリギリまで抜いてそこを引っ掛けてバイブをぐいんぐいんと揺らしてやると、レイはガクガクと足を震わせた。

「イっ、くぅうっ!」

絶頂による身体の緊張が解けるとレイは地面に膝と手をついた、立っていられなくなったようだ。同時にバイブも抜けてしまった。屋外で下半身を露出し、四つん這いで快楽の余韻に浸る……今すぐに突っ込みたいが、もう少し待とう。

「みんなにイキ顔見てもらえたか?」

「ふぅっ……ふぅ……み、見られちゃったかもしれないっすね……」

「俺は見れてないんだよなぁ、悲しいことに。でも、レイのイく瞬間のお尻は俺しか見てないぞ? これぎゅーって締め付けて、抜けちゃった後はぱくぱくしてさ?」

「ぅ……あ、あんまり語らないで欲しいっす」

「すごく可愛かったよ」

「……尻が、っすか?」

ジトっと俺を見つめるレイの頭を撫でながら、微笑んで頷く。

「全身可愛かったんだろうけど、尻しか見えてなかったからな。あぁ……声も可愛かったよ、震えてた足も可愛かった」

ピンク色の柔らかい髪が指に絡む。

「せんぱい……大好きっす、今度は正面から見て欲しいっす。恥ずかしいっすけど……気持ちよくなってる顔、せんぱいに見て欲しいんす」

「俺もそう言おうと思ってたんだ、気が合うなぁ。立てるか?」

「はい……」

手を貸して立ち上がらせ、俺はまた椅子に戻った。土で汚れたらしい手を払っているレイの膝の土汚れを払ってやり、細い太腿に腕を回して抱き寄せ、柔らかい陰茎を咥える。よく見えなかったけれど、どうせ勢い弱く漏らしたのだろう精液の味を楽しむ。

「ひあっ……!? ちょ、せんぱっ、ぁ、吸っちゃ、ぁあぁ……」

陰茎についたピアスを舌で弾き、軽く吸ってから口を離し、膝上で止まっている下着を見下ろす。少量の白濁液が零れている。射精したものがほぼ真下に落ちているなんて、雄としての機能が低下し過ぎじゃないか? 興奮してきた。

「足震えてるな。俺に片足乗せるか? どっちか曲げて……そっち? うん、乗せて……」

右膝を太腿に乗せさせ、肩を掴ませ、足の力が抜けても転ばないように対策をしておく。

(痛たたたたたっ!? 太腿いった! レイどの軽いからイケると思ってましたがこれっ、レイどの細いから骨がダイレクトに太腿を抉るっ!)

「重くないっすか? せんぱい」

「全然! もっと体重かけてもいいよ」

「……これくらいでも大丈夫っすか?」

太腿に何かが刺さっている気がするが、見てもレイの膝がちょこんと可愛らしく乗っているだけだ。

「大丈夫!」

「せんぱい強いっすねぇ」

めちゃくちゃ痛いが、まぁ、このくらいの痛みがないとレイのあまりのエロ可愛さにほぐしが足りないのに突っ込んでしまったりしかねないから、これでいいのだ。

「ひあっ……」

内腿に触れただけでレイはビクンと身体を震わせる。

「太腿気持ちいいのか?」

「すごく……せんぱいの手、好き……好きっすぅ……好きぃっ、すき……すき、せんぱいなでなで幸せぇ……」

「に、されるの、が抜けてるんじゃないか? それじゃ俺が撫でられてるみたいだよ」

俺の肩に抱きついてしまっているレイの表情は分からない、何しろ俺の頭の隣に彼の頭がある。

「レイ、これじゃ顔見えないよ。腕突っ張らなきゃ」

「ぁ……えへへ、ごめんなさいっす。せんぱいに引っ付くの嬉しくて……でもせんぱいの顔見ないのもったいないっすよねぇ、難しいっす」

レイは俺の肩に手を置き直し、腕を伸ばして顔を見せてくれた。改めて正面から見つめ合うと照れてしまう。

「じゃあ、もう一回イっちゃう可愛いところ見せてくれ」

「はいっす……ひ、あっ、あぁんっ! んっ、せんぱいの指っ、せんぱいのぉっ……あぁっ、せんぱいっ」

レイの後孔は俺の指を二本簡単に咥え込んだ。温かく湿っていて、柔らかくて、心地いい締め付けで──いつもより濡れていない。そうだ、ローションを使うのを忘れていた。

「せんぱい、せんぱいせんぱいぃっ……はぁっ、あぁあ……せんぱいっ、はやく、はやくくちゅくちゅってして欲しいっすぅ、せんぱいの一部が入ってるって思うだけでっ、俺おなかキュンキュンして苦しいっすぅっ」

「あ、あぁ……もちろん」

指や小さいバイブ程度なら道の駅のトイレで塗り込んだローションの残りでも足りるが、本番となると怪我の恐れが出てくる。中断して取りに行くか、誰かに頼むか、どちらにせよ雰囲気が壊れる。しかし怪我をさせるよりは当然よっぽどいい。

「……悪いレイ、ちょっと……痛っ!?」

バチンっ、ベチンっ、と顔に何かが投げ付けられた。インスタント麺のスープが入った袋のようなコレは、ローションの小袋じゃないか。もう片方はコンドームだ。

「持ってるように見えませんでしたので、良ければお使いください」

「シュカ……! 神……!?」

「さ、セックス肴に肉食べますよ、秋風さん」

《いい考えだシューカ、炭酸が欲しいな!》

シュカとアキは俺達から一メートル半ほど離れたところで紙皿に盛った肉を片手に俺達を眺めている。アキの斜め後ろにはセイカが居り、見事なリアルタイム翻訳をこなしている

「見物ってお前らなぁ……」

「せんぱい、いいっすからぁ、はやくしてくださいっす、俺もぉ我慢出来ないっすよ、見せつけちゃったらいいじゃないすか」

甘ったるい声でねだられては応えない訳にはいかない。そうだそうだとふざけたヤジは聞かないようにして、今はレイだけと向き合おう。
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