冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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海辺のコテージへ

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乳輪だけをつまんで揉み続けたり、指の腹で擦って焦らしてみる。それを十数分続けた後は何とか勃たせた乳首の側面をスリスリと撫でたり、乳首をくにくにと曲げたり……それもまた十数分続けた。最後は乳頭をトントンと叩き、優しくカリカリと引っ掻いたりしてみた。

「うーん……むずむずだねぇ。なんだろうな~……物足りないって言うか、そこじゃないって言うか……さっさと扱いたりしゃぶったりして欲しいって感じ?」

「乳首弄られてえっちなことに意識が向くなら十分だよ、こんな段階でならね」

「そう……? これアンタは楽しいの? ボク喘いであげらんないけど」

小さな器官を無理矢理三つの部位に分けて焦らしてみたが、次は全体を抓ってみる。強い刺激にサンの身体は一瞬反応した。

「サン? 痛かった?」

「いや……ビリッとした」

快感の神経が完成へと歩みを進めているのだろうか。

「……ねぇ、また先っぽ引っ掻くヤツやってくれない? 服越しで」

言われた通りにサンの乳首を服越しに刺激する。

「もう少し弱く……ん、そうそう」

引っ掻くとは言っていたが、サンが望んでいたのは布越しの乳頭をゆっくりと指の腹で擦ってやる愛撫だった。

「……うん、これ好きかも」

僅かに胸を反ったり、左右に腰を揺らしたり、焦れったさから逃れようとするような動きをしているが、気に入ったのか?

「服越しの感覚、なんか……イイ」

「まさかこれ一番に気に入るとは……刺激弱くない?」

「それがいい……」

「……意外だなぁ、サンはもっと手っ取り早いのが好きかと思ってた」

「ボクにどういうイメージ持ってんの」

「さっきはさっさとしゃぶって欲しいとか言ってたから……」

弱く刺激すればその刺激を拾おうと意識が集中する。俺の加減で開発するよりもサンの好みに従った方が開発が早く進むかもしれない。

「…………でも飽きた」

「えっ」

「他のとこしない? 同じとこずっと同じようにされててもなんか、麻痺してくるし」

「そ、そっか……」

乳首に触れるのをやめ、手を腹に下ろす。滑らかな布越しの腹筋の感触もまた素晴らしい。胸筋とは少し違った柔らかさ、腹筋特有の段差など、新鮮な楽しみが俺にもあった。

「はぁ……腹筋エロい。筋肉のないつるすべもエロいけど、板チョコみたいな感じのバキバキ最高」

「……ボクは別にそういう気分にならないな、さっきと違って」

「えっ……」

「まぁ水月が楽しいんならいいんじゃない? ボクには着いてからゆっくり色々してくれたらいいよ、好きなだけ好きなとこ触って」

「そ、そう……?」

それから車が別荘に到着するまでの一時間弱、俺はサンの身体をまさぐり続けた。腹筋だけでなく肩や首、鎖骨などを楽しみ……服の中に手を入れて臍をほじくったらやんわりと嫌がられた。



そして、到着。

「ふわぁあ……寝てた。わ~! いい景色! 見て見てみっつん海見える~!」

寝ぼけ眼のハルすらも目を覚まして飛び跳ねて喜ぶ、海を一望出来る素晴らしい景色。

「じゃ、俺の荷物あっちに乗ってるから」

「ボク最初に乗ったのどれ?」

「サンちゃん俺と一緒じゃん。ここだよここ」

「じゃあ俺はあっちっすね」

三台ある車から最初に乗った車を思い出し、荷物を取りに向かう。

「ネザメさん!」

「水月くん、あぁそうか、君の鞄はこの車に載せてあるんだったね」

「はい。アキは失礼なかったですか?」

「あぁ、とても可愛らしかったよ……美しい顔を眺めるのに精一杯で、言葉が上手く思い付かなくてそんなに話せてはいないのだけれど」

ネザメが荷物を取りに向かう気配はない、またミフユに任せるのだろうか、それとも運転手達?

「別荘ってあの……これですよね、大きいなぁ……」

二階建ての大きな建物を見上げる。白い壁に屋根は……黒かな? 見た目からして涼し気だ。

「ペンションってヤツですね」

「え……? いや、違うと思うけど」

「鳴雷一年生、ペンションは宿泊施設だぞ」

「あっ……す、すいません。別荘的なイメージあったんですけど」

「コテージじゃないかい?」

「あっそっちかも」

「早く自分の荷物を運んでしまえ」

トランクルームに置いてもらっていた荷物を別荘の中へと運ぶ。二階を見て回りたかったが堪えて一階の広間の端に荷物を並べた。ソファがあり大きな絨毯が敷かれ、夏の今は使わないだろうが暖炉のあるここはリビングだろうか?

「飾り暖炉だから火はつけないんだよ」

手ぶらで俺の後を着いてきていたネザメが俺の肩越しに暖炉を覗きながらそう言った。

「そうですか……」

「空調はあそこさ」

ネザメが指したのは天井。我が家のエアコンとは違う、学校やスーパーなど広い施設で見かける平たく大きな物があった。

「あっちがダイニング、その向こうがキッチン。でも今日のお昼ご飯はバーベキューだよ。あそこを使うのは夜になるかな? あぁそうそう、人数分の椅子や布団は前日に準備させたし、掃除もさせてあるから快適に過ごせるはずだよ」

「ありがとうございます、色々……ここに招いてくださったこともですし」

「いいんだよ、君は僕の恋人なのだから……こんなに賑やかに夏を過ごせるのなんて初めてだし、感謝したいのは僕の方さ。たくさん彼氏を作ってくれてありがとうね、みんな可愛くていい子だ」

慈愛に溢れた微笑みに見とれていると、足に大きな毛の塊が擦り寄った。

「うわっ、あっ、犬……」

「メープル、ようやくの自由だねぇ。外を走ってこなくていいのかい?」

「そうそうメープルちゃん……久しぶり、俺のこと覚えてる?」

屈んで目線を合わせると顔を舐められたのですぐに立ち上がった。

「荷物運び手伝ってきます」

「おや……じゃあメープル、遊ぼうか」

手伝う気のないネザメの誘いを無視し、犬は外へ出ていった。ネザメは肩を竦めてソファにどっかりと腰を下ろし、退屈そうにスマホを弄り始めた。
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