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喉イキチャレンジ
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歌見は数十秒の躊躇いの末、俺の陰茎に震える舌を触れさせた。
「……しょっぱい」
先走りの汁を舐め取り、そう呟く。
「あと……なんか、苦い」
ぺろぺろと亀頭を舐め、続けて感想を呟く。
「漫画と違う……漫画ではもっと、こう、芳醇な……美味いように描いてた、甘みがあって…………現実には甘みが全然ない」
どんな漫画読んだんだ?
「今度生クリームプレイします? 生クリームでおてぃんてぃんをデコレーションするのでそ」
「いや、イメージとしては砂糖じゃなくて果物系の甘みだと思ってたんだ」
「では果汁塗りまそ! ちょっとお待ちを」
「待て待て出したまんまでどこに行く気だ。塗ったところで多分お前本来の味と混ざって気持ち悪くなる!」
「気持ち悪くなるかどうかは試してみねば分かりませんぞ」
「なら今度! 今度だ、最初っからそんな特殊プレイしたくない……」
「そういえば以前フレーバー付きのコンドームなるものをSNSで見かけましたな、アレ使ってもいいかもしれませんぞ」
「開発者に意図を聞きたい」
「そりゃ味のせいでフェラが嫌いな方のためでしょう。マンネリ化も避けられますな」
「うーん……俺はまぁ、別に……この苦しょっぱいの嫌って訳じゃない。思ってたのと違っただけで……えっと、だから、続ける……な?」
俺の機嫌を伺うように不安げな瞳で俺を見上げながら、恐る恐る亀頭を咥える。窄めた口を見られるのが恥ずかしいらしく、口元を手で隠して静かに口内で俺の亀頭を撫で回す。
「……っ、は……」
体格に似合わない小心者なところが可愛くて、舌先だけを触れさせて亀頭を擽る控えめなところが可愛くて、俺の機嫌を伺う瞳が俺が吐息を漏らした瞬間輝いたのが可愛くて、可愛く、可愛くて──!
「はぁーっ……ぁあ、最高…………この世の、至宝」
大袈裟だとでも言いたげに軽度の三白眼が俺を睨む。その仕草すら可愛くて、歳上だということを忘れて歌見の頭をくしゃくしゃ撫でた。歌見は無礼な愛撫に不快感を示すことなく嬉しそうに眉尻を下げた。
「……ねぇパイセン、こういう雰囲気でパイセンパイセン言い続けるのちょっと色気ないと思いません?」
「んっ……」
髪からこめかみへ、頬へ、耳へと手を進める。擽ったいのか、気持ちいいのか、歌見は首と肩幅を縮めた。
「歌見……苗字呼び捨てはちょっと。歌見先輩……バイトのこと思い出しちゃいますな。歌見、歌見……七夜。七夜……パイセン自分の名前嫌いなんでしたっけ? 綺麗な名前だと思いますけど」
「んっ、ふ……ぅうんっ……ん、んん……」
耳をつまんだり、耳を指でぷるぷる揺らしたり、右手は耳を弄ぶ係。右手は首筋や首の後ろを擽ってあげる係。ゾワゾワと快感を覚えるようで歌見は鼻から喘ぎ声を漏らした。
「ナナ、とか? アキきゅんにはそう呼ばせてますよな。ふふ……ま、臨機応変に変えていきまっそ。このふざけた話し方が好きだって言ってくれましたけど、セックス中までは、ねぇ?」
「は、ぅ、んっ……んん、はぁっ……いいっ、そのままで……その、話し方で……からかうみたいに、してくれ」
「……承知致しましたぞパイセン! ではそろそろわたくしのぅおてぃんてぃんもっと奥まで咥えていただいてもよろしい?」
「ん……ちょっと自分ではキツくてな、そっちでねじ込んでくれないか?」
亀頭をしゃぶっていた際に時折飲み込もうとする口の動きをしていたのには気付いていた。
「では失礼して」
「多少乱暴になってもいいからな」
足を改めて大きく開き、歌見の頭に両手を添える。俺の陰茎をぱくっと咥え、はむはむと歯を立てずに甘噛みして遊ぶ彼と目を合わせる。
「……ん」
目元だけでの微笑みに、俺への信頼が見て取れた。
「…………わたくしの手に合わせて頭を寄せてきてくだされ。本当に嫌だって思った時すぐ吐けるようにあまり力は入れませんので」
「んっ、ゔ……んっ、んん……! ん、ふ……んんん……んんっ!?」
喉奥にこつんと先端が当たった。目を見開いた歌見の頭を軽く撫で、後頭部に手のひらを当ててぐっと引き寄せる。
「ん、ぅうっ……! くっ、ふ……ゔぅっ! ゔぅ、ぐ、ぅゔぅ……」
「……っ、はぁ……パイセンいい締まりしてますな」
苦しそうな声を漏らす歌見の頭を引き寄せていく手に思わず力が入る。その度に首を横に振って興奮を抑え、腕の力を抜く。
「綺麗な髪……」
アッシュグレーの髪は指に絡まる愛想を持ち合わせていない。ただ俺の指に合わせてうにうに曲がる、生え際から毛先までピンと張っている。
「銀色……んっ、アキとは……ちょっと違う。はぁっ……パイセンが一番髪短いですからな、触れるところにあるとついつい手が伸びてしまいまそ」
髪を弄ぶのをやめ、ぐっと歌見の頭を引き寄せる。歌見の唇がとうとう根元に到達した。
「んっ、ぐ……んんんっ、ゔっ! ぅあ……? んっ……! んんっ、んんーっ! みゆ、ひ!」
「はい、全部咥えられましたな。すごいですぞパイセン、えらいえらい……なんつって」
歳上の歌見に「えらいえらい」はなかったかな、なんて思い直して頭を撫でていた手を離すと、歌見に手首を掴まれて頭を撫でさせられた。
「…………えらいえらい、えらいですぞ~パイセン。初めてで全部咥えちゃうなんてすごいですぞ」
褒められるのが好きなのだろうか? 歳下の俺でもいいのだろうか、自慢げに名前を呼んで報告してくれたのは褒められたかったからなのだろうか。
自分の名前が嫌いだとか、実家から出るために上京したとか、そんな歌見の発言を思い出す。もしかしたらあまり褒められることがなかったのかもしれない。
「いい子いい子……喉イキ出来そうです? 補助付きでちょっと挑戦してみませう」
歌見の後頭部に左手を添え、右手で胸を揉む。歌見の頭を揺らさせて喉の最奥をごりゅごりゅと陰茎で擦りながら、乳輪越しの乳首をコリコリと弄んでやる。
「んっ……? んっ、ぐゔぅっ!? ゔっ、ぁ、うぶっ、ぐっ、ぶ」
歌見の股間にそっと右足を乗せると、ズボンと下着の下で彼のモノも大きく膨らんでいるのが分かった。踏むのは流石にどうかと思ったので、足の裏で軽く撫でてみた。
「きっもちいい……! イラマいいですなぁ。ふほほっ、陥没乳首の独特な触り心地もよきでそ~」
「ゔぅっ、ぐ……んんっ! んゔっ、んっ、ぃ、んっ、ぐゔぅゔぅぅっ……!」
足にびゅくびゅくと震えが伝わった、布越しの射精の感触が足の裏にしっかりとあった。俺は彼が絶頂を遂げたことに興奮するよりも先に、歌見の感度と学習能力の高さに感心してしまった。
「……しょっぱい」
先走りの汁を舐め取り、そう呟く。
「あと……なんか、苦い」
ぺろぺろと亀頭を舐め、続けて感想を呟く。
「漫画と違う……漫画ではもっと、こう、芳醇な……美味いように描いてた、甘みがあって…………現実には甘みが全然ない」
どんな漫画読んだんだ?
「今度生クリームプレイします? 生クリームでおてぃんてぃんをデコレーションするのでそ」
「いや、イメージとしては砂糖じゃなくて果物系の甘みだと思ってたんだ」
「では果汁塗りまそ! ちょっとお待ちを」
「待て待て出したまんまでどこに行く気だ。塗ったところで多分お前本来の味と混ざって気持ち悪くなる!」
「気持ち悪くなるかどうかは試してみねば分かりませんぞ」
「なら今度! 今度だ、最初っからそんな特殊プレイしたくない……」
「そういえば以前フレーバー付きのコンドームなるものをSNSで見かけましたな、アレ使ってもいいかもしれませんぞ」
「開発者に意図を聞きたい」
「そりゃ味のせいでフェラが嫌いな方のためでしょう。マンネリ化も避けられますな」
「うーん……俺はまぁ、別に……この苦しょっぱいの嫌って訳じゃない。思ってたのと違っただけで……えっと、だから、続ける……な?」
俺の機嫌を伺うように不安げな瞳で俺を見上げながら、恐る恐る亀頭を咥える。窄めた口を見られるのが恥ずかしいらしく、口元を手で隠して静かに口内で俺の亀頭を撫で回す。
「……っ、は……」
体格に似合わない小心者なところが可愛くて、舌先だけを触れさせて亀頭を擽る控えめなところが可愛くて、俺の機嫌を伺う瞳が俺が吐息を漏らした瞬間輝いたのが可愛くて、可愛く、可愛くて──!
「はぁーっ……ぁあ、最高…………この世の、至宝」
大袈裟だとでも言いたげに軽度の三白眼が俺を睨む。その仕草すら可愛くて、歳上だということを忘れて歌見の頭をくしゃくしゃ撫でた。歌見は無礼な愛撫に不快感を示すことなく嬉しそうに眉尻を下げた。
「……ねぇパイセン、こういう雰囲気でパイセンパイセン言い続けるのちょっと色気ないと思いません?」
「んっ……」
髪からこめかみへ、頬へ、耳へと手を進める。擽ったいのか、気持ちいいのか、歌見は首と肩幅を縮めた。
「歌見……苗字呼び捨てはちょっと。歌見先輩……バイトのこと思い出しちゃいますな。歌見、歌見……七夜。七夜……パイセン自分の名前嫌いなんでしたっけ? 綺麗な名前だと思いますけど」
「んっ、ふ……ぅうんっ……ん、んん……」
耳をつまんだり、耳を指でぷるぷる揺らしたり、右手は耳を弄ぶ係。右手は首筋や首の後ろを擽ってあげる係。ゾワゾワと快感を覚えるようで歌見は鼻から喘ぎ声を漏らした。
「ナナ、とか? アキきゅんにはそう呼ばせてますよな。ふふ……ま、臨機応変に変えていきまっそ。このふざけた話し方が好きだって言ってくれましたけど、セックス中までは、ねぇ?」
「は、ぅ、んっ……んん、はぁっ……いいっ、そのままで……その、話し方で……からかうみたいに、してくれ」
「……承知致しましたぞパイセン! ではそろそろわたくしのぅおてぃんてぃんもっと奥まで咥えていただいてもよろしい?」
「ん……ちょっと自分ではキツくてな、そっちでねじ込んでくれないか?」
亀頭をしゃぶっていた際に時折飲み込もうとする口の動きをしていたのには気付いていた。
「では失礼して」
「多少乱暴になってもいいからな」
足を改めて大きく開き、歌見の頭に両手を添える。俺の陰茎をぱくっと咥え、はむはむと歯を立てずに甘噛みして遊ぶ彼と目を合わせる。
「……ん」
目元だけでの微笑みに、俺への信頼が見て取れた。
「…………わたくしの手に合わせて頭を寄せてきてくだされ。本当に嫌だって思った時すぐ吐けるようにあまり力は入れませんので」
「んっ、ゔ……んっ、んん……! ん、ふ……んんん……んんっ!?」
喉奥にこつんと先端が当たった。目を見開いた歌見の頭を軽く撫で、後頭部に手のひらを当ててぐっと引き寄せる。
「ん、ぅうっ……! くっ、ふ……ゔぅっ! ゔぅ、ぐ、ぅゔぅ……」
「……っ、はぁ……パイセンいい締まりしてますな」
苦しそうな声を漏らす歌見の頭を引き寄せていく手に思わず力が入る。その度に首を横に振って興奮を抑え、腕の力を抜く。
「綺麗な髪……」
アッシュグレーの髪は指に絡まる愛想を持ち合わせていない。ただ俺の指に合わせてうにうに曲がる、生え際から毛先までピンと張っている。
「銀色……んっ、アキとは……ちょっと違う。はぁっ……パイセンが一番髪短いですからな、触れるところにあるとついつい手が伸びてしまいまそ」
髪を弄ぶのをやめ、ぐっと歌見の頭を引き寄せる。歌見の唇がとうとう根元に到達した。
「んっ、ぐ……んんんっ、ゔっ! ぅあ……? んっ……! んんっ、んんーっ! みゆ、ひ!」
「はい、全部咥えられましたな。すごいですぞパイセン、えらいえらい……なんつって」
歳上の歌見に「えらいえらい」はなかったかな、なんて思い直して頭を撫でていた手を離すと、歌見に手首を掴まれて頭を撫でさせられた。
「…………えらいえらい、えらいですぞ~パイセン。初めてで全部咥えちゃうなんてすごいですぞ」
褒められるのが好きなのだろうか? 歳下の俺でもいいのだろうか、自慢げに名前を呼んで報告してくれたのは褒められたかったからなのだろうか。
自分の名前が嫌いだとか、実家から出るために上京したとか、そんな歌見の発言を思い出す。もしかしたらあまり褒められることがなかったのかもしれない。
「いい子いい子……喉イキ出来そうです? 補助付きでちょっと挑戦してみませう」
歌見の後頭部に左手を添え、右手で胸を揉む。歌見の頭を揺らさせて喉の最奥をごりゅごりゅと陰茎で擦りながら、乳輪越しの乳首をコリコリと弄んでやる。
「んっ……? んっ、ぐゔぅっ!? ゔっ、ぁ、うぶっ、ぐっ、ぶ」
歌見の股間にそっと右足を乗せると、ズボンと下着の下で彼のモノも大きく膨らんでいるのが分かった。踏むのは流石にどうかと思ったので、足の裏で軽く撫でてみた。
「きっもちいい……! イラマいいですなぁ。ふほほっ、陥没乳首の独特な触り心地もよきでそ~」
「ゔぅっ、ぐ……んんっ! んゔっ、んっ、ぃ、んっ、ぐゔぅゔぅぅっ……!」
足にびゅくびゅくと震えが伝わった、布越しの射精の感触が足の裏にしっかりとあった。俺は彼が絶頂を遂げたことに興奮するよりも先に、歌見の感度と学習能力の高さに感心してしまった。
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