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勝っても負けても俺の勝ち

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ゲームで思わぬ辛抱強さを見せたアキのズボンと下着をいっぺんに脱がし、スイッチを切ったばかりの太いバイブの持ち手を握る。

「んぁっ……! にーにぃ、これ抜くするです? にーに、入れるする欲しいです……」

アキの手は俺の股間をさすっている。バイブを抜いたら俺の陰茎を入れてくれと? このバイブの太さなら即ハメも可能だろう、だが前戯ナシというのは……いや、今日は誕生日だ、しかも俺はゲームに勝った、つまり即ハメも自由!

「もちろんだ! ぶち込んでやる! すぐ……ぁ、ちょっと待って、このベルト硬い」

《……計画通り。勝ってたら勝ってたで、勝因は俺だって主張して一番に跨るつもりだった。負けててもゲームの難易度上げる動きで目立ってるから兄貴が俺に注目するのは分かってたし、そん時にちょっと甘えれば一番に抱かれるのは容易! つまりこのゲーム、勝っても負けても俺の勝ちだったってワケよ!》

「なんかめっちゃ早口でブツブツ言ってる……! ごめんってすぐ脱ぐから!」

硬いベルトに指先を痛めつつも俺もズボンと下着を脱いだ。アキが着ているネルシャツは丈が眺めだからアレ一枚でもフェティッシュだが、俺が今着ているシャツは丈が短く一枚だけでは不格好なので上も脱いで全裸になった。

「寒くなければみんな脱いでてくれ、今日は絶対全員に手ぇ出すからな! でも全裸じゃなくてもいい、脱がない方がエロい場合もある。自分が一番エロくなる格好を考え抜いて俺に見せてくれ!」

「みっつんホント変態……」

「気持ち悪いですね」

罵倒も褒め言葉も俺にとっては等しい。

「にーにぃー……」

甘えた声で呼ばれ、俺はすぐにアキを抱き締めた。素早く両手を尻に下ろし、左手で揉みながら右手でバイブの持ち手を掴んだ。

「んぁっ、にゃ、ぁっ、あぁあっ……! ぁあんっ! はぁっ……にーにぃ」

アキを脱がした辺りからネザメがその場に座り込んで顔を両手で覆っているが、今は触れないでおこう。

「うんうん、すぐにーにの入れような。そうだ、みんなにアキの柔らかさ見せてやろうか」

俺の首に抱きついて頬や首にちゅっちゅっと吸い付いているアキの右太腿を持ち上げようとすると、アキは右足をI字バランスのように真っ直ぐ上げた。彼氏達から素直な歓声が上がる。

「流石。すごいよ。今入れるからな」

スプーンとかで叩いたらカンカン鳴るんじゃないかってくらいに硬くなった陰茎を緩く握り、アキの後孔に押し付ける。アキは俺の首に抱きつくのをやめ、肩に右足を乗せた。

「んっ……!」

ちゅうっと吸い付いてきていた穴に陰茎を突き入れる。太いバイブを咥え込んでいた穴に遠慮はいらないだろうという俺の予想通り、途中までは容易に入った。

《んぁああぁんっ! ぁ、はぁっ……! デカ。最高。一番乗りで一番活きのいいちんぽ欲しかったんだよぉ……ぁあ、俺一番にしてくれてありがとな兄貴ぃ》

(なんか話してますな……ちょっと止まっときましょうか)

《兄貴、兄貴、大好き、兄貴ぃ、男の俺でも孕ませられるくらいに濃くて元気な精液くれよ、一番精子ぶち込めよぉ》

「……動いていいよな?」

アキは自身の右足ごと俺に抱きついた、と言ってもシャツを脱いだ俺に掴まるところはないので背に手を添えているだけだが。俺は彼の腰を両手でしっかりと掴み、腰を振った。

「んぁあんっ! にーにぃっ、ひっ、ぁ、あぁんっ! んにゃあぁっ……! ぁ、ふっ、ぅあっ、ぁ、ゔっ、んんんんっ!」

発達したふくらはぎや太いのに脂肪が少ない太腿を見れば分かる通り、アキの下半身は鍛え抜かれている。片足立ちでかなりの快楽を感じてくれているだろうに、全くバランスが崩れない。

《やばっ、あっ、いつもと違うとこ当たるぅっ! 俺これ弱っ、ぁ、あぁっ、イくっ、イぐぅっ! ひっ!? あっあっあぁああーっ!? イってすぐイかされんのぉっ、やばいっ、やばいぃっ……イイっ、イイっ……好きっ、イぎまくんのしゅきぃいっ!》

そういえばアキとの対面立位は初めてだったかな、腸の曲がり具合とうねり方が微妙に違う気がする。

「アキっ、アキ……可愛い、たくさん出てるな、いっぱいイってるんだな、可愛いよ、好きだ、アキ。アキ、にーには? にーにぃ」

「ゔっ、あっ!? あっ、ぁ、にーにっ? ひっ、ぃんんんっ! にゃ、ぁあぁっ……にーにっ、にーにぃっ、すき、ですっ、にーにっ、すきですぅっ!」

「……っ、可愛いなぁもう!」

《んぁああんっ!? 深っ、ぁ、イぐっ、やばいイキ方するぅぅゔっ……!》

立位で奥まで入れにくいからと小突くだけにしていた結腸口を突破してやった。腸の曲がり始めをガンガン突いてやるとアキは今まで以上に強く締め付けて腸壁を痙攣させた。

「ネ、ネザメ様っ!? ダメです、壁に頭をぶつけては!」

「ミフユ……ミフユ、夢を見たんだ。とても美しい兄弟が僕の目の前でまぐわってくれる夢を……」

「しっかりしてください! 現実です!」

ネザメが奇行に走っているようだが、流石に射精寸前で他の男を気遣う余裕はない。俺はアキのサングラスの奥で俺を見つめているだろう瞳を見つめ返し続けた。

「可愛い、愛してる、好きだよアキ、キスしようか、分かるか? キス……ほら、もう少し上向いて」

腰を掴む手を片方離してアキの顎に添え、唇を重ねた。腰振りの激しさとはあえて真逆に優しく口内を愛撫し、震える舌をねぶった。

「んんんんぅーっ!? んっ、ふ……ぁ、あっ…………にーにぃ」

捕まえた舌を吸いながら腹の奥深くに精液を注いでやった。口を離して見つめたアキの顔はすっかり蕩けてしまっていたが、彼の左足はしっかりと彼を支え続けていた。
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