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ずっぽりと入ったままの陰茎を抜き、肩に乗ったアキの右足を下ろさせる。アキは何度も絶頂していたくせにフラつくことすらなく二本の足でしっかりと立ち、俺を見上げた。
《最っ高……まだ腹ビクビクしてる。一発で終わりか? 兄貴。もうちょい欲しいけど……ま、今日は仕方ねぇか。一人で…………いや》
俺には分からない言葉で話しながら先程抜いて落としたバイブを拾い、それに対応したリモコンも拾った。一人で楽しむつもりなのかと思っていたが、彼はネザメとミフユの元に向かった。
「もみじー」
「……っ!? ミ、ミフユ、ミフユ……!」
「一言くらいご自身で返事してください、そんな調子じゃ仲良くなれませんよ」
「ぅ……な、なんだい? 秋風くん」
アキは数秒何かを考えるような仕草を見せた後、ネザメの首に緩く腕を巻いた。
「もみじ、僕触るするしたいです?」
「……っ!? ミフユ……ミフユ、ミフユ……」
「鳴雷一年生とのでは足りなかったのか? 随分淫らだな……兄が十一股男だからな、これも血か。しかしネザメ様に…………ネザメ様、どうしたいですか?」
俺や同級生の彼氏達が同じ行動をしていたらきっとミフユは怒鳴っていただろうに、言葉が通じにくく歳下のアキには彼も強く出にくいようで、まずネザメの意思を確認した。
「ま、まだ見慣れてもいないのに、触るなんて……」
「では断っておきます」
「あっ……それは、もったいないし……誤解されないかい?」
「なかなか返事をしないのも印象が悪いと思いますが」
「で、でも……ミフユ……」
《…………んだよ、熱心に見てたからペッティング付き合ってくれんのかと思ったのに。やっぱシューカだな、シューカぁ~》
ネザメとミフユがいつまでも二人で話しているのが気に食わなかったのか、アキはバイブとリモコンだけを持ったネルシャツ一枚の姿で歩き回り、服を着込んだままのシュカに身体を擦り寄せた。
「しゅーか、ぼく触るするです?」
「……私に続きして欲しいんですか? そうですねぇ……私も水月に抱かれてからじゃダメですか? ねぇ水月、次は私でしょう?」
シャツのボタンを全て開けて肌を見せつつも乳首は隠し、ベルトを抜いて少しズレたスラックスから尻の割れ目の始まりを見せつつも性器は完璧に隠す。そんな放送コードギリギリの格好は全裸で待ってくれているリュウや、一切脱がないままもじもじしているカンナよりもずっとエロい。ズボンだけ脱いで裸パーカーになっているレイとどっちにしようか悩んでいたところだ。
「あぁ、シュカのつもりだったけど……」
「ですよね。秋風さん、私、水月とする。その後、ね……?」
シュカはアキの頭をぽんと撫で、俺の方へやってきた。ずり下がっていくスラックスを持ち上げながら歩く仕草はさながらドレスを着た淑女のようで……は言い過ぎかな? でも、俺の将来の花嫁の一人だ。
《フラれた……どうしよ、コノメ……いや、コノメとはいつでも出来るし、どうせならなかなか会えないヤツが……》
「水月、私をどうしたいですか? あなたはゲームに勝った訳ですし従ってあげますよ。焦らしプレイでも3Pでもフェラでも、なんでもどうぞ」
「フェラしてくれるのか!?」
「うわっ……そ、そんなに食いつきます? 仕方ないでしょう、負けたんですから……上に入れるくらいなら下に入れて欲しいだけで、別にどうしてもしゃぶりたくないって訳じゃないですし、今日はあなたの誕生日ですからね、今回は言うこと聞いてあげますよ」
シュカやネザメには絶対にしてもらえないのだと思い込んでいた。こんな千載一遇のチャンス逃してたまるか。
「じゃあ頼……」
「あ、流石に人に突っ込んだ直後のは嫌です」
「洗ってきます!」
「み、水月待ってくれ! こっち来たんだが!」
浴室に走る俺を呼び止めたのは歌見、その傍らにはアキが居た。アキは歌見の手をきゅっと握っていて可愛らしい──いや違う、よく見ると握っているのは中指と人差し指だけだ、太さや長さ、節の大きさを見ているように思える。後孔を弄られるのを想像しているのだろうか。
「あっ、えーっと……多分一回じゃ物足りなかったんだと思います。でも俺今からシュカとするので、よければアキの相手お願いします」
「え、い、いやでも」
「本番以外なら何してもいいですから。嫌なら……あ、レイ、頼めるか?」
「はいっす」
「絡みは出来るだけ俺の目の前でしてください! では!」
俺は浴室に走り、陰茎を洗った。湯を沸かしていなかったので冷水しか出ず、ちょっと萎んだ。セックスの後はシャワーを浴びたがる彼氏も居るだろうと、ついでに給湯器の設定を弄っておいた。
「ただいま……」
リビングに戻り、俺はとんでもない声を聞いた。
「にーさん」
アキが歌見のことを兄と呼んでいたのだ。本番と同様、それは許容出来ない。
「ん、ぁっ……にーさん」
歌見は椅子に座ってアキを対面で膝に乗せ、恐る恐ると言った様子で尻を揉んでいる。俺の弟に自分を兄と呼ばせていることについて一言物申してやろうと彼の方へ歩いていくと、途中でシュカに捕まった。
「……芸人が先輩を呼ぶイントネーションなんだよな、微妙に萎える。なんでアキくんが俺をこんな呼び方するんだと思う? 天正」
「意地悪やわぁ歌見の兄さん、原因分かっとるやないですか」
「うたー……の、にーさん」
「俺は歌のお兄さんでも芸人でもない……!」
シュカに行く手を阻まれている間に歌見が自分の意思でアキからの呼び方を変えさせた訳ではないと分かった。怒りは収まったが嫉妬はなくならない。
「……先輩! アキとするなら俺の目の前でやってくださいってば」
「え? あ、あぁ、そうだったな……」
「椅子お運びするっす~」
俺が座ったソファの真正面に歌見が座っていた椅子が動かされた。流石レイ、分かっている。歌見は照れ臭そうにしながらもアキを連れて移動し、椅子に再び腰を下ろす。
《……? 俺が他の男とヤるとこ近くで見たいのか? 兄貴。流石、イカレてんな。愛してるぜ。興奮したり嫉妬したりしてもっかいヤってくんねぇかな~、頼むぜウタノニーサン》
「日本語で頼む……していいんだよな? 後で怒らないよな?」
歌見の俺よりも大きな手がアキの尻を割り開き、俺よりも太い指が震えながら俺の精液を垂らす後孔へと入っていく。
「……ちょっと、何座ってるんですか。まさか私に床に正座でもさせるつもりですか?」
「えっ? ぁ、ごめん……」
「立ってください。こっち向いて……それでいいです、しゃぶりますよ」
シュカは俺を立たせて歌見達に背を向けさせ、自分は先程までの俺のようにソファに座った。歌見の様子を見たいけれど、しゃぶらせておいて後ろを向くのは悪い……アキは声だけで楽しむしかない、残念だ。
《最っ高……まだ腹ビクビクしてる。一発で終わりか? 兄貴。もうちょい欲しいけど……ま、今日は仕方ねぇか。一人で…………いや》
俺には分からない言葉で話しながら先程抜いて落としたバイブを拾い、それに対応したリモコンも拾った。一人で楽しむつもりなのかと思っていたが、彼はネザメとミフユの元に向かった。
「もみじー」
「……っ!? ミ、ミフユ、ミフユ……!」
「一言くらいご自身で返事してください、そんな調子じゃ仲良くなれませんよ」
「ぅ……な、なんだい? 秋風くん」
アキは数秒何かを考えるような仕草を見せた後、ネザメの首に緩く腕を巻いた。
「もみじ、僕触るするしたいです?」
「……っ!? ミフユ……ミフユ、ミフユ……」
「鳴雷一年生とのでは足りなかったのか? 随分淫らだな……兄が十一股男だからな、これも血か。しかしネザメ様に…………ネザメ様、どうしたいですか?」
俺や同級生の彼氏達が同じ行動をしていたらきっとミフユは怒鳴っていただろうに、言葉が通じにくく歳下のアキには彼も強く出にくいようで、まずネザメの意思を確認した。
「ま、まだ見慣れてもいないのに、触るなんて……」
「では断っておきます」
「あっ……それは、もったいないし……誤解されないかい?」
「なかなか返事をしないのも印象が悪いと思いますが」
「で、でも……ミフユ……」
《…………んだよ、熱心に見てたからペッティング付き合ってくれんのかと思ったのに。やっぱシューカだな、シューカぁ~》
ネザメとミフユがいつまでも二人で話しているのが気に食わなかったのか、アキはバイブとリモコンだけを持ったネルシャツ一枚の姿で歩き回り、服を着込んだままのシュカに身体を擦り寄せた。
「しゅーか、ぼく触るするです?」
「……私に続きして欲しいんですか? そうですねぇ……私も水月に抱かれてからじゃダメですか? ねぇ水月、次は私でしょう?」
シャツのボタンを全て開けて肌を見せつつも乳首は隠し、ベルトを抜いて少しズレたスラックスから尻の割れ目の始まりを見せつつも性器は完璧に隠す。そんな放送コードギリギリの格好は全裸で待ってくれているリュウや、一切脱がないままもじもじしているカンナよりもずっとエロい。ズボンだけ脱いで裸パーカーになっているレイとどっちにしようか悩んでいたところだ。
「あぁ、シュカのつもりだったけど……」
「ですよね。秋風さん、私、水月とする。その後、ね……?」
シュカはアキの頭をぽんと撫で、俺の方へやってきた。ずり下がっていくスラックスを持ち上げながら歩く仕草はさながらドレスを着た淑女のようで……は言い過ぎかな? でも、俺の将来の花嫁の一人だ。
《フラれた……どうしよ、コノメ……いや、コノメとはいつでも出来るし、どうせならなかなか会えないヤツが……》
「水月、私をどうしたいですか? あなたはゲームに勝った訳ですし従ってあげますよ。焦らしプレイでも3Pでもフェラでも、なんでもどうぞ」
「フェラしてくれるのか!?」
「うわっ……そ、そんなに食いつきます? 仕方ないでしょう、負けたんですから……上に入れるくらいなら下に入れて欲しいだけで、別にどうしてもしゃぶりたくないって訳じゃないですし、今日はあなたの誕生日ですからね、今回は言うこと聞いてあげますよ」
シュカやネザメには絶対にしてもらえないのだと思い込んでいた。こんな千載一遇のチャンス逃してたまるか。
「じゃあ頼……」
「あ、流石に人に突っ込んだ直後のは嫌です」
「洗ってきます!」
「み、水月待ってくれ! こっち来たんだが!」
浴室に走る俺を呼び止めたのは歌見、その傍らにはアキが居た。アキは歌見の手をきゅっと握っていて可愛らしい──いや違う、よく見ると握っているのは中指と人差し指だけだ、太さや長さ、節の大きさを見ているように思える。後孔を弄られるのを想像しているのだろうか。
「あっ、えーっと……多分一回じゃ物足りなかったんだと思います。でも俺今からシュカとするので、よければアキの相手お願いします」
「え、い、いやでも」
「本番以外なら何してもいいですから。嫌なら……あ、レイ、頼めるか?」
「はいっす」
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俺は浴室に走り、陰茎を洗った。湯を沸かしていなかったので冷水しか出ず、ちょっと萎んだ。セックスの後はシャワーを浴びたがる彼氏も居るだろうと、ついでに給湯器の設定を弄っておいた。
「ただいま……」
リビングに戻り、俺はとんでもない声を聞いた。
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アキが歌見のことを兄と呼んでいたのだ。本番と同様、それは許容出来ない。
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「……芸人が先輩を呼ぶイントネーションなんだよな、微妙に萎える。なんでアキくんが俺をこんな呼び方するんだと思う? 天正」
「意地悪やわぁ歌見の兄さん、原因分かっとるやないですか」
「うたー……の、にーさん」
「俺は歌のお兄さんでも芸人でもない……!」
シュカに行く手を阻まれている間に歌見が自分の意思でアキからの呼び方を変えさせた訳ではないと分かった。怒りは収まったが嫉妬はなくならない。
「……先輩! アキとするなら俺の目の前でやってくださいってば」
「え? あ、あぁ、そうだったな……」
「椅子お運びするっす~」
俺が座ったソファの真正面に歌見が座っていた椅子が動かされた。流石レイ、分かっている。歌見は照れ臭そうにしながらもアキを連れて移動し、椅子に再び腰を下ろす。
《……? 俺が他の男とヤるとこ近くで見たいのか? 兄貴。流石、イカレてんな。愛してるぜ。興奮したり嫉妬したりしてもっかいヤってくんねぇかな~、頼むぜウタノニーサン》
「日本語で頼む……していいんだよな? 後で怒らないよな?」
歌見の俺よりも大きな手がアキの尻を割り開き、俺よりも太い指が震えながら俺の精液を垂らす後孔へと入っていく。
「……ちょっと、何座ってるんですか。まさか私に床に正座でもさせるつもりですか?」
「えっ? ぁ、ごめん……」
「立ってください。こっち向いて……それでいいです、しゃぶりますよ」
シュカは俺を立たせて歌見達に背を向けさせ、自分は先程までの俺のようにソファに座った。歌見の様子を見たいけれど、しゃぶらせておいて後ろを向くのは悪い……アキは声だけで楽しむしかない、残念だ。
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