上 下
245 / 1,971

スラックスで足コキはちょっと損した気分

しおりを挟む
足コキを承諾したハルの制服のスラックスの裾を折ってます脛を半分ほど露出させる。相変わらず足が細過ぎる、足首を掴めてしまう。

「足ですんの? なんか抵抗あるな~……俺彼氏のことは大事にしたいって言うか~」

「足コキは一般性癖って言うか、結構よくあるプレイだぞ? 何も足蹴にしろって言ってる訳じゃないよ」

靴下を脱がし、除菌シートで足の裏を拭く。

「ひゃっ!? ぁ、ちょっ……ふふっ、やだ、くすぐったい、みっつん待って、自分でやる、自分でやるから」

足の裏を第三の性器くらいに捉えているので、踵の丸みや土踏まずの芸術的な曲線に夢中になってしまっていた。足の指の方も楽しみたかったのに、その前にハルが足を上げてしまった。

「……指の間もしっかりな?」

「分かってるってー」

ハルの細長い指が除菌シートをつまんで足の裏に落とし、足と恋人繋ぎをするように指の間をいっぺんに拭いていく。

「…………そんな足じーっと見て楽しい?」

「ん? あぁ、足フェチもあるから」

「ふーん……?」

「もちろん手フェチも首フェチもあるぞ、十代男子特有の腰つきの危うさも好きだ、お尻も大好き、耳も好きだな、全身好きだ」

「へー……」

ハルは「若干引きました」というような目をして俺を見下ろし、拭き終えた右足を俺の手に乗せ、左足を右膝に乗せて新しい除菌シートを持った。

「ハルはフェチとかないのか? 俺の好きなところは?」

「え、顔?」

「正直だな、きゅんとくる部位とかないか? 首元とか手とか」

「んー……男の身体にそんな興奮することないしな~」

この元ヘテロが! と思いつつも男の身体に興奮しないのなら俺以外の男に靡くことはないなと利点を見出す。俺よりも顔のいい男なんて芸能人でも見たことがない、ハルが他の男に惹かれることはないな。

「ん、除菌終わったよ。足って結構汚いとこだと思うんだけど、こんなシートでサッと拭いただけで大丈夫~?」

「大丈夫大丈夫」

「ふーん……? そこ、腫れ上がっても知らないよ~」

「大きくなるなら大歓迎だな」

なんて、ハルの緊張を煽らないよう注意しつつ会話を続け、その最中に陰茎を露出する。自然な動きにしたつもりだったがハルの口数は露骨に減り、足がきゅっとグーの形になり、目が合わなくなった。

「……ローション使うけど、いいか?」

「う、うん……みっつんの好きにして」

立ち上がってしまったら緊張しているハルは怯えるだろう、下着とズボンを中途半端に下ろしたまま四つん這いでローションとタオルを用意する。

「ん、準備完了」

タオルを床に敷いてその上に座り、ティッシュを尻の隣に置き、ローションボトルの蓋を開ける。

「……っ、冷たっ」

ローションを陰茎に絡め、その冷たさで少し縮む。

「ふぅ……ハルの足にも塗っていいか?」

「どうぞ……?」

床に触れないよう浮かせてくれていた足が俺の左腕に乗る。右手でローションをかけ、絡めた。

「うわっ、ぬるぬるする」

「じゃ、頼む。やり方説明した方がいいか?」

「んー……それ擦ればいいんでしょ?」

「あぁ、両足で挟むみたいに……そうそう」

足の裏同士で陰茎を挟むため、ハルは胡座をかく際のように開脚して膝を曲げ、足の裏を向かい合わせる姿勢を取らなければならない。無防備な股間を観察する大チャンスでもあるのだ。

(ま、制服着てるからあんまり旨みはありませんがな。スカートや短パンの時にしてもらうべきでしたな)

ベッドに座ったハルはバランスを取るためか腰の後ろに手をついている。それによって余裕そうな体勢に見え、下着とズボンを膝まで下ろして陰茎などを露出したまま床に座っている自分の情けなさが強調される。M趣味はさほどないが、悪くない気分だ。

「うわ……熱、なんかビクビクしてるし……硬柔らかくて気持ち悪い」

硬柔らかいとは奇妙な日本語だ。勃起して硬くなっているとはいえ人体の一部だから、ニュアンスとしては分かるが。

「……とりあえず挟んだけど、これこの後どーすんの?」

「手でやる時みたいに上下にやってくれ。俺もされるの初めてだからよく分かんなくてさ、手探りでごめんな」

「みっつんも初めて? へぇ~……そんなことあるんだ~……ぇへへっ、じゃあもう初春さんの足じゃなきゃ満足出来ない身体にしちゃお~!」

「んっ……」

ぐりっと踵が陰茎の根元にめり込む。

(ちょっと痛ぇでそ! でも下手くそなくせに調子に乗りまくってるハルどの可愛いでそ~。我慢できない痛みじゃありませんし、もうちょい我慢しまっそ)

青竹踏みでもしている感覚なのか、ハルは土踏まずを上手くはめて俺の陰茎を包み、足を上下に揺らして擦った。

「……っ、ふ……」

手に比べて力加減が難しい足で行われているからか、弱過ぎたり強過ぎたりと一定ではなく慣れが来ない。

「ん~、結構足の運動になるかも~? あ、先っぽの方もしたげよっか、みっつんここも好きだよね?」

「ぅあっ……!?」

亀頭を刺激したかったらしく陰茎を真上からぐっと踏みつけられ、つい声が出てしまい慌てて口を押さえる。

「んっ……? みっつん、今気持ちよさそうな声出してなかった? も~、恥ずかしがんなくていいのに~、やっぱり先っぽ弱いんだ、もーっとしたげる~」

ぐりゅぐりゅと先端を力強く揉みほぐされ、手コキでもフェラでも挿入でも体験したことのない快感が与えられる。

「ローションじゃないぬるぬる出てきてんだけど~? 恥ずかしがんなくていいからさ~、声聞かせてよ~。みっつんが俺の足で女の子みたいに喘ぐとか最高なんだけど~?」

「女の子みたいにはっ、ぁっ……ちょっと、強いっ……!」

痛気持ちいい。ハルに侮られるのもイイ。まずい、そこそこだったM趣味がガッツリとしたものになってしまう。ハーレム主がMっ気多めなんてカッコつかない、耐えなければ。

「強く? こう?」

「ひっ……!?」

強いと言ったから弱めてくれるだろうと、弱めてくれたらM趣味の加速も和らぐだろうと、油断していた。油断していたところに強い刺激が来て、痛かったのに射精してしまった。

「あはっ、出た~! やったやった、超嬉しい~! みっつん俺の足でもイけるんだ~!」

「……っ、はぁ……はぁっ…………ハル、今のは……その」

「なんかさ~、超! 可愛かったよぉ~みっつ~ん」

「………………ぁ、ありがとう……」

可愛いではなくカッコイイと思われ、言われたかったはずなのに、今何故かとても嬉しい。
美少年に踏まれるのは最高だ。
しおりを挟む
感想 440

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。 いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。 本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。 誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...