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舐める代わりに塗り込んで

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一時間目の後の休み時間、俺はカンナと共に一階の階段裏のデッドスペースへと足を運んだ。ここは俺とカンナだけの秘密の場所だ、好条件だが他の彼氏達には教えていない。カンナはそういった優越感を与えておかないとダメなタイプだと俺は思っている。

「みぃくん……」

人前では大人しく後ろを着いてくるだけだったカンナが、物陰に入った途端抱きついて胸元に頭を寄せ、足まで絡ませてくる。下校時には大抵腕を組んでいるのだから、もう今更誤魔化す必要もないと思うが──隠そうという姿勢には好感が持てる。

「よしよし、何して欲しいんだ?」

肩を撫でてやるとカンナは俺に抱きつくのをやめ、俺の手首を掴んだ。いつも撫でると喜ぶのに……と焦っているとカンナは俺の手に頭を擦り付けた。

「ふ、り……の、きは……たま、が……ぃ」

「……二人きりの時は頭がいい? そっか! なんか嬉しいよ、受け入れられてるなって実感があってさ」

もう片方の手をカンナの前髪の下へと潜らせる。爛れた肌のボコボコとした感触が指に伝わり、カンナでしか味わえない手触りに興奮する。

「……! ぼく、の……かお、さわ……なんてっ、みぃくん……へん、たい……」

「あぁ、変態紳士だ。舐めたいくらいだぞ、紳士だから許可が下りるまで舐めないけどな」

「け、さ……くり……った、ばっ……り、から……だめっ」

「今朝クリーム塗ったばっかり? ちゃんとお医者さんの言ってるヤツか?」

変なものは塗っていないと微笑むカンナの前髪にキスをしながら思う、家に行って裸を見せてもらうまでは全く髪に触れさせてもらえなかったのに俺も出世したものだな……と。

「……ね、みーくん。あさ、て……カミア、会う?」

「あぁ、日曜だから……うん、明後日だな。カンナのこと話して裏アカ教えてもらってくる、握手会は三十秒くらいまでらしいから……文考えとかないとだな」

「…………り、しな……でね?」

「無理するなって? 大丈夫だよ、何も無理なことなんてないだろ? これでも早口には自信があるんだ、舌噛んだりしないよ」

ぽんぽんと頭を撫でてやり、再び何をされたいのか優しく尋ねた。

「ぁ……う…………ぇ、と……あの、ね……?」

「言うの恥ずかしいのか?」

こくりと頷いたカンナに視線の高さが合うように背を曲げ、自分の耳を指す。カンナは俺の耳に両手を添えて自身の口と繋がる筒のようにし、要求を話した。

「ぉし……で、イ……た……」

二人きりの今は必要ないはずの内緒話スタイルでさえカンナの声は小さ過ぎて聞き取りにくい。

「……お尻でイきたい?」

「ぅ……! 言、わ……なぁ……で」

「あぁ、ごめんごめん。勇気振り絞って言ってくれたんだな、嬉しいよ。じゃあ下脱ごっか」

階段裏のデッドスペースの中でも奥の方へとカンナを押し込み、カンナに安心を与える。ベルトを外してもスラックスを下ろしてもカンナは無抵抗で、せいぜい恥じらう程度だった。

「カンナ、俺にお尻くちゅくちゅされてもちゃんと立ってられるか? 休み時間もう少ないからそんな長くはやれないと思うけど。あぁ、もちろん次に持ち越しはするぞ?」

「……って、ら……る」

「立ってられるか。分かった。じゃあ壁に手ついてこっちにお尻突き出してくれるか?」

カンナは俺の様子を伺いながら恐る恐ると言った様子で俺の言う通りに動いた。突き出された白い尻はぷるんとしていて美味そうに見える。

「んっ……みぃ、くんのっ……手、きた……」

小ぶりながらにもっちりとした可愛い尻だ、控えめながら性には興味津々のカンナらしい。

「……ぉ、尻っ、みぃくんがっ、さわ……て、るっ……みぃくんの手っ、あった、か…………んっ、ゃ……」

初めての性的接触の際の俺の言動が原因で、カンナには説明癖が付いてしまった。大変えっちでよろしいと思います。

「ローションがないから唾液で代用するけど、いいよな?」

肯定したカンナのもちもちの尻肉を鷲掴みにし、両手の親指を割れ目に差し込んで後孔を拡げてみる。薄暗いこの場所ではハッキリとは見えないが、開発があまり進んでいないカンナの後孔はピッタリ閉じている。

「ひぅっ……!」

曲げた指の背でそっと後孔の縁を撫で、きゅっと締まる可愛さを確かめる。口内に溜めておいた唾液を指に垂らし、後孔の縁にそっと塗り込む。

「ぁ、なん、か、濡れっ……みぃくん、のっ……?」

「そ。俺の唾液。気持ち悪くないか?」

「ん……だい、じょぶっ」

ぬちゃぬちゃ、くちゅくちゅ、興奮を煽る水音が響く。後孔の震えが増し、指に込める力を少しずつ強めていくと指が後孔の中へ沈み始めた。

「ぁ……あっ……」

一旦離し、自分の中指をねっとりとしゃぶる。カンナの甲高く小さな声を聞き逃さないよう息を止めてカンナの後孔に中指を侵入させた。

「んんっ……!? ん、ぁ……みぃくんっ、のぉ……ゆ、びっ? はいっ……き、てっ……」

ローションを使っていない穴の中は動きにくい。熱く弾力のある肉が四方八方から強く締め付けてきて、体内なのだという感覚が強い。

「……一旦抜くぞ」

「ぁんっ……! ん……み、くんの……び、抜けちゃ、た」

唾液を絡めるため再び中指をしゃぶる。少し味が変わった気がする、カンナの味だろうか? 尻も割れ目も後孔の縁も腸壁まで全て舐め回してみたいけれど、それをカンナは許すだろうか。

「ぁあんっ! んっ……また、きた……」

カンナはそう簡単に俺のことを嫌いにならないと思ってはいるのだが、変態的な要求をしてフラれるのが怖くて何も言えない。カンナの味が移っていると思い込んで何度も中指をしゃぶった。

「んっ、んんっ……! みぃくん……ぼく、も……びしょ、び……しょっ」

抜く度に唾液を足して塗り込んだカンナの後孔はもうぐっしょりと濡れていた。これ以上抜き挿しを繰り返しても俺の指に移るのは俺の唾液の味だけだろう。

「あぁ、じゃあカンナのお尻の中くちゅくちゅしようか。気持ちいいスイッチいっぱい押してやるからな」

「ぅん……は、ゃく……」

無口で大人しいのに積極的なカンナは尻を軽く揺らして俺に押し付けてくる。扇情的な仕草に心の中で悶絶し、喉を鳴らして指を挿入し直そうとしたその時、二時間目の授業開始を告げるチャイムが鳴った。
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