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指一本でこの乱れよう

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いいところでチャイムが鳴ったのは残念だったが、俺はこう考える。今俺の隣で真面目に授業を受けているカンナの尻は俺の唾液でぐしょ濡れなのだと。

(真面目にノートカリカリしてますなぁ……んん? おや?)

後孔の浅い部分にたっぷりと塗り込んだ俺の唾液は座っていれば垂れてくるだろう。垂れてきて気になるのか、後孔への快感が楽しみなのか、カンナはもじもじと腰を揺らしている。

(ハァーンっ! くねくねしてるぎゃわゆいぃ! ぁ、やばい、勃ちましたぞ)

数式をじっと見つめて萎える努力をすると、いつもよりほんの少しだけ授業の理解度が深まった気がした。

(ふぅ……歩ける程度には萎えましたな。さて、カンナたそとイチャつきますぞ~!)

五十分ぶりの一階階段裏のデッドスペース。俺が教室を出ると無言で着いてきたカンナは俺が振り返ると同時に俺に抱きついてきた。

「……っ、と……カンナ?」

「みぃ、くんっ……ぉ、しりっ……ぅず、うず……してっ、も……がま、むり」

「うずうずするのか? お尻が? 我慢無理? そっか、そっか……! あぁ、よく分かったよ、脱ごうか。さっきと同じポーズ取ってくれ」

カンナは日頃のもたついた動きが嘘だったかのように素早くスラックスと下着を下ろし、俺に向かって尻を突き出した。

「はやくっ、みぃくん……はやくぅ……」

ぷりっとした尻に生唾を呑み、吸い付くような肌に手のひらを押し当ててもちもちとした揉み心地をまず楽しむ。

「……っ、揉まないでぇっ! はやくっ……カンナの気持ちぃとこっ、して……きもちいいスイッチ、押して」

「ぁ、あぁ……大きな声出たな、分かったよ。痛かったらすぐ言うんだぞ」

今まで聞いた中で一番大きな声だった。こんな淫らな理由で一番の大声を出すだなんて、カンナは素晴らしいにも程があるな……なんて考えつつ自分の中指を舐めしゃぶり、カンナの後孔に挿入した。

「は、ぁっ……ぁあんっ、んんっ……! んぁっ、そこ……みぃくんっ、そこぉ……ぉ、あっ……んんっ……」

真っ直ぐに伸ばした中指をゆっくりと根元まで挿入していく。その途中で前立腺に掠ったらしく、カンナは俺の指に前立腺を当てるため腰をくねらせて押し付けてくる。

「指っ、曲げてぇ……? あっ、ぁ、あっ、んんっ……! んぁっ! ぁ、ひっ……!」

中指を根元から曲げてトントンと前立腺を優しく叩く。指の動きに合わせてカンナの腰が跳ね、上擦った声が漏れる。

「こ、しっ……しびっ、れぇ…………ぁ、あぁっ! かっ、て……にっ……ゆれ、ちゃ……」

「気持ちよさそうだな。本当、カンナは才能の塊だよ」

カクッ、カクッ……とカンナらしく控えめに腰が揺れている。勝手に揺れてしまっているようなので止めてやろうとイタズラ心を湧かせ、空いていた手を下腹に添えた。

「カンナ、ほら、意識ぜーんぶここに集中させちゃえ」

ぷにぷにの可愛いお腹を揉んでやると喘ぎ声に甘さが増す。前立腺を外側から押さえなくても意識さえさせれば快感を増幅させることが出来るようだ。

「ん、んんんっ……おな、かっ……熱くっ、なって……きた。なか、むずむずする」

腹に十分意識が向いたようなので手を離し、ポケットから引っ張り出したティッシュでカンナの陰茎の先端を覆った。

(ここらでちょいと強めにしますかな)

これまで真っ直ぐ伸ばしたままにしていた中指を曲げ、前立腺を刺激する。カンナがどれだけ腰を揺らしても執拗にコリコリ引っ掻く。

「あぁああっ……! んっ、ぁあっ、は、ぁんっ……! ら、めっ、むりぃっ、みぃくんっ……カンナぁ、みぃくんにお尻っ、ぐちゅぐちゅひゃれてぇっ、きもちよくっ、なっちゃっ……たぁっ!」

ティッシュ越しに温度を感じる。カンナの精液の温かさだろう。

「はぁっ……はぁっ……」

足の力が抜けたようなのでカンナに合わせてゆっくりと腰を下ろす。床に膝をついて安定したようなら愛撫を再開する。

「あっ……!? みっ、みぃっ、くっ……ぼ、くっ、も……!」

「イったんだろ?」

「んんっ……! そ、ぉっ……そぉっ、イった、のぉっ……! だ、からっ……も、終わりっ」

「でもなカンナ、指を抜こうとするとカンナのお尻の方が吸い付いてきて離さないんだよ」

手を軽く引くと後孔の縁が盛り上がった。絶頂直後の敏感な腸壁は俺の指に媚びるように吸い付いている。

「んんんんぅっ……! だめっ、もぉ……おか、しくっ……なっちゃ、うぅっ」

「…………そっか、嫌か、嫌ならもうやめるよ」

「んぁっ!」

にゅぽんっ、と空気混じりの水音を立てて中指はカンナの後孔から簡単に抜けた。床に膝をつき、壁に手をつき、後孔をヒクヒクと震えさせ、肩で息をしているカンナの顔を覗き込む。

「大丈夫か?」

「……みぃ、くん」

「うん」

微笑みかけるとカンナは俺のシャツを掴み、涙声でねだった。

「やじゃっ、ない……やじゃないからぁっ……カンナ、続きほしい……もっかぃ……」

「……うん、ごめんな、分かってたよ。カンナにそう言って欲しくてさ……俺がちょっと意地悪したんだよ、ごめんな、泣くとは思わなかった、想像力が足りなかったよ」

謝りながらカンナを抱き寄せ、もう片方の手の中指を挿入する。

「ひぁんっ……!」

「もっかいしてって、その言葉を聞きたかったんだ。可愛いカンナ……愛してるよ」

「……っ!? んっ、んんんーっ! んっ、ぅ……ぅ、あ……?」

ぎゅうぅっと中指を締め付けたかと思えば、ティッシュから溢れた精液が床に垂れていた。本当にあと一押しのところで焦らしてしまったんだなと反省と自画自賛を同時に行う。

(……今、もしかして、愛してるって言ったから締め付けちゃってイった感じですかな? 偶然にしてはタイミングが……ぁあぁカンナたそ可愛過ぎますぞぉ)

指を抜こうとするとビクビクと痙攣している腸壁が絡みついてきた。

「……キスしようか」

唇を重ねて舌を絡めながらゆっくりと指を抜き、カンナの後孔の締め付けと吸い付きをカンナの唾液の味と共に堪能した。
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