自称不感症の援交少年の陥落

ムーン

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玩具放置の下準備

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ガシャポンの容器のような小さなドーム状のプラスチック製の器具がカポッと乳首を覆う。内側についた洗車機のようなブラシが乳首に触れ、声が震える。

「……さて、スイッチを入れたら吸われるよ。覚悟はいいかい?」

「うん……んっ、あっ!? ひぁあああっ……!?」

外側についたチューブにはコードが添えられており、その先にあるリモコンはキョウヤの手の中にある。ドーム内の空気が抜かれて乳首が吸われ、チューブの奥から垂れてきたローションがブラシに絡む。

「す、ごいっ……吸われてるぅ……やだ、これ、やだぁ……」

「気持ちよくないかい?」

「いいっ……けどぉ」

「けど?」

「……っ、ん……キョウヤさんの、口のがいい」

「おやおやおやおや……嬉しいねぇ。ふふ、それが嫌なわけじゃないんだね? ならブラシの方も動かそうか」

ローションまみれのブラシが回転し、柔らかい毛が乳首を磨く。回転速度は一定ではなく、不定期に時計回りと反時計回りが入れ替わり、ブラシ全体が振動することまであって、俺を慣れさせない。

「ひぁあぁぁんっ! んぁっ、あっ!? ひぃっ、ゃ、あぁあっ……! 乳首っ、乳首がっ、ぁ、やっ、ィくっ、イっちゃうぅっ!」

「……今日は足も拘束してしまおうと思うんだ、手錠じゃ長さが足りないから縄を使うよ」

絶頂直後の俺のみぞおちに乳首吸引器のリモコンを置き、赤い麻縄を持つ。キョウヤは絶頂の余韻に浸る暇もなく乳首を責め続けられている俺の喘ぎ声を無視し、麻縄の先端をベッドの頭側の柵の右端に結び始めた。

「んゃあぁっ! やぁだっ、とめてぇっ! きょーやしゃんっ、乳首もぉイったぁっ!」

「一回だけで満足出来る身体じゃないだろう?」

縄が太腿を縛って引っ張り、大きく開脚させられる。両足とも縛り終えるとキョウヤは陰茎も陰嚢も後孔も丸見えになった俺を見下ろし、満足げに頷いた。

「もちろん、一箇所で満足出来る身体でもないよねぇ?」

「……っ、んぁああんっ!?」

ローションにまみれたキョウヤの指が後孔をほぐす。キョウヤの指に容赦や遠慮といった言葉はない。

「ぁひっ!? ひぃっ……ィくぅっ! ぅあっ、ぁ、あぁああーっ!?」

「あぁ……柔らかい、すぐに拡がるね、ほとんど毎日抱いているんだものね。ふふ、可愛いよレイン。ほんのり赤くてぽてっとして、縦長になってしまっていて……男に、いや、私に抱かれるための穴だ」

ぐちゅぐちゅ、ぐぽぐぽ、恥ずかしい音を鳴らしながら三本の指で腸壁を押して拡げ、辱めるように愛を語る。

「……うん、ほぐれたかな」

「ゃああっ……拡げないでっ、覗かないでよぉっ、恥ずかしい……!」

両手で後孔をぐぱぁっと拡げられ、中を覗かれ、顔どころか首まで熱くなる。後孔を隠そうともがいても縛られた足が揺れるだけだ。その動きが面白かったのか、いや、愛らしく思ってくれたのか、キョウヤは俺の後孔に吐息を吹きかけた。

「ひゃっ……!?」

「ヒクヒクして……ふふ、可愛い。私のレイン、二度と他の男に触れさせないよ、でも玩具はセーフ」

しばらく暮らして分かったが、キョウヤははしゃぐと少し早口になる。

「レインは結腸責めが好きだろう? 硬いロープみたいな曲がりやすい玩具で腸のずっと奥まで犯してあげようかとも思ったんだけれど、私のモノよりも奥を開発するのはなんだかこう……癪でね、くだらない男のプライドだよ、そんなもののために我慢させて悪いけれど、とりあえず今日のところはこれで我慢して欲しいな」

極太極長、グロテスクなまでにイボだらけで歪なバイブを俺の目の前に突き出して揺らす。

「ひっ……」

こんなものを入れられたら快楽で壊れてしまうという恐怖、快楽で壊されたいという欲望が混ざり、ゾワゾワと期待が下腹を満たす。

「ぃや……あっ、ぁあぁああっ!? ぁひっ!? イボしゅごっ、おっ、お尻こわれりゅっ、むりぃっ、ごわれりゅううゔぅっ!」

吹き出した精液が胸を汚す。間髪入れずにバイブが動き出す、振動だけでなくバイブが蛇のようにうねる機能まで付いているようで腸の形が変えられていく感覚に期待に限りなく近い恐怖を覚えた。

「んひぃいいっ!? おにゃかっ、かたちかわっひゃっ、ぁ、あぁああっ!」

「抜き差ししてあげたいところだけれど、放置プレイだからねぇ……それはまたの機会、明日にでもね」

ずぶずぶとバイブを俺の中に沈めるとキョウヤはガムテープを持ち、俺の尻にバツ印を描くように貼って俺がバイブをひり出す可能性を潰した。

「これで出ないかな? 股縄の風情には敵わないけれど、粗雑なのもイイ。ふふ、もちろんプレイ用のテープだよ、肌に優しい粘着剤使用で肌荒れの心配なしさ」

自慢げに話しながらテープにローターを貼り付け、それを俺の会陰に貼った。会陰にローターがくい込んで前立腺が反応するとスイッチを入れ、振動を送った。

「……っ、あぁああっ!? あっ……んぉっ!? ほっ、ゔ、ぅぅうっ!」

「乳首や前立腺の快感に気を取られて後ろを締めたら、結腸口を小突かれた……ってところかな?」

小突かれたなんてものじゃない、結腸口がバイブの先端を咥え込んでしまった。連続するドライオーガズムに人語は容易く失われて、男の象徴は精を出し尽くして柔らかいまま情けなく揺れた。

「そろそろ……いや、どうせならもっとたくさんつけてしまおう。レイン、ほら……男の子なんだからこんな柔らかくしたままじゃ格好悪いよ?」

「ひにゃあぁっ!? しゃわんないれっ、きもちぃっ、きもちよしゅぎぃイっくぅうぅっ!」

キョウヤにぎゅっと陰茎を握られ、亀頭を揉まれ、あっさりと潮を吹く。

「格好よく反り立つように芯を入れてあげるね」

「へっ……? あっ、ぁあっ!? だめっ、ゃらあっ! それ怖いっ、こわいぃっ! ちんここわれるっ」

「壊さない壊さない、私を信用しておくれ」

キョウヤの手の中にマドラーのように存在した太めの尿道プラグが鈴口に押し当てられて喚くも、玉が連なったアナルパールに似た形をしたそれは容赦なく俺の陰茎に押し込まれていく。

「ぅあっ、あぁ、ああぁあっ!?」

「栓になってしまうかな? 可愛い潮吹きを見られないのは残念……いや、しばらく放置するから、戻ってきて抜いた時のためにたくさん溜めておいてくれるかい?」

「ィっ、ぐゔゔうぅううゔっ!?」

絶頂を迎えたところで尿道プラグで陰茎を犯すキョウヤの手は止まらず、生えている部分を越えて体内にまで至り、尿道を取りまく前立腺に食い込む。

「ゔあっ!?」

ぐりゅっ、と押されたことで前立腺は後孔のバイブの振動や会陰のローターの振動をよりクリアに感じるようになる。当然絶頂の間隔は狭まり、俺は本格的に人語を忘れ始める。

「こうなるとここにも欲しいね」

卵型のローターが下腹に強く押し付けられ、テープで固定される。外側からも腸を揺さぶられて絶頂の途切れが失われ、全身が痙攣する。

「ひぎゅゔぅっ!? ぅあっ、ぁあぁっ!? ぁひぃっ! ひっ、んんんっ! んぁあぁーっ!」

「……うん、完璧。いや、腋にもローターを……そうなると脇腹も欲しい。太腿にもいくつか……胸の周りにも」

キョウヤは持っている形もサイズも様々なローターをテープを使って俺にベタベタと貼り付け、まざ目覚めていないものも含めて人体のほぼ全ての性感帯を刺激した。

「今度こそ完璧かな。視界は塞いでおいた方が感度が上がると聞くから、目隠しもするよ」

明るい部屋の景色が黒いサテンに覆い隠され、真っ黒の世界の中で快感に浸された自分の身体だけが浮かび上がるような感覚に快楽をより深く感じさせられる。

「あぁ……可愛い。ずっと肉眼で見ていたいけれど、用事も仕事もあるからね。ごめんよレイン、少しの間だけ一人にするよ。私も寂しいんだ……それじゃあ、ばいばいレイン」

「イぐぅうぅーっ! イぐっ、イぐイぐイぐぅっ! イっ……ぐぅうっ! ぅあぁあっ、あぁあーっ!?」

キョウヤの足音もキョウヤが扉を閉める音も自分の喘ぎ声に紛れて聞こえなかった。
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