[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep10.

ep10.『聖母と道化、その支配人』 ぎこちない共同作業

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「なんとかそれなりには仕上がったと思うんだけど」

そう言いながら俺は小泉の前に皿を差し出した。

「……は!?これを今作ったのか?お前が?」

小泉は驚いたように目を見開く。

皿の上に乗っているのはシンプルなオムライスだった。

そう。たった今、俺が作ったものだ。

「……卵とレトルトの白米しか無かっただろう?」

小泉がもう一度俺に問いかける。

「いや、冷蔵庫にマヨネーズもケチャップもあったしさ」

それに戸棚の中を探したらツナの缶詰も一個あったし、と俺が答えると小泉はなおも納得できないような表情を浮かべた。

「いや、調味料は食材にカウントしない物だと思ってたから─────────」

それに、と小泉は続けた。

「缶詰一個を見つけたのは分かったが、どうしてこれがオムライスになるんだ?」

なるほど、そこからか。

俺はやや得意げにこう説明する。

「白飯にケチャップを混ぜるとケチャップライスになるだろ?野菜とかの具はないけどツナを混ぜたら充分それで成立するしさ」

小泉は出来上がった二人分のオムライスを不思議そうに眺めた。

「ケチャップライスは解ったんだが────────この卵の部分はなんでこんなに綺麗に出来上がったんだ?」

確かに、我ながら上手く行ったと思う。

オムライスの卵の部分は焦げ目もなく、ふんわりと、それでいてつるりとしたフォルムを保っている。

「まあ、卵のパックがあったんだからこんくらい楽勝だって。卵にマヨネーズを入れて混ぜるとふんわりと仕上がるし」

俺は少し得意になりながらも説明する。

「いや、お前物凄いスピードでこれを出して来たぞ!?どうやったらこんなに早くオムライス2人前を作れるんだ?!」

小泉はなおも信じられないといった様子で俺に訊いてくる。

てか、めっちゃ反応おもろいな。

「だってレンジで作っただけの時短レシピだぜ?皿にラップを敷いて溶いた卵を流して加熱するだけだしさ」

誰がやっても焦げねぇし綺麗にツルンと仕上がるもんなんだって、と俺が言うと小泉は目を白黒させた。

「まあまあ、冷めちまうから食ってくれよ。あ、その前に」

俺はケチャップを小泉に手渡す。

「センセェ、前のメイドの時みたいにコレでなんか描いてくれよ」

ええ……とやや戸惑いながらも小泉はケチャップを受け取り、ぎこちない様子でオムライスに顔を描いていく。














それは笑っているような泣いているような─────────────不思議な顔に見えた。


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