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ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』 有耶無耶デイブレイク
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俺たちはお互いに何も言わないまま朝食を済ませた。
そうだな、なんかいつもと違うよな。
この先どうするべきかなんて知らないんだ。
きっとやるべきことは山積みなんだよな。
それは理解してる。
だけどその道筋や手順が組み立てられないままでいるんだ。
人間てのは無力だよな。
いや。
無力なのは俺だけか?
きっとそうなんだろう。
俺がしっかりしてればきっとこんな事にはなってないんだ。
だけど。
俺にはそれが出来ない。
俺には大切なものを守る力なんてものはないんだ。
きっとそう考えることすらおこがましいのかもな。
俺には誰かを守るなんて力はないんだ。
それに。
俺は大切な何かを忘れてる。
絶対に守りたいものがあった筈なのに、それすら忘れてるんだ。笑えるよな。
オムライスを食べ終わると小泉は立ち上がった。
「……さて、と。そろそろ支度しないとな。遅刻するぞ」
え?と思わず俺は聞き返す。
「今日学校あんの?土曜日だろ?」
……全く、と小泉はやや呆れた様子でこう答える。
「土曜日?何を寝惚けてるんだ?」
ん?
てことはさ、今日は土曜じゃなくて普通に学校あるってことだよな?
いや、そもそも─────────俺はなんで今日が土曜日だって思ってたんだっけ?
そう思った瞬間──────────俺の脳裏にある光景がフラッシュバックした。
そうだな、なんかいつもと違うよな。
この先どうするべきかなんて知らないんだ。
きっとやるべきことは山積みなんだよな。
それは理解してる。
だけどその道筋や手順が組み立てられないままでいるんだ。
人間てのは無力だよな。
いや。
無力なのは俺だけか?
きっとそうなんだろう。
俺がしっかりしてればきっとこんな事にはなってないんだ。
だけど。
俺にはそれが出来ない。
俺には大切なものを守る力なんてものはないんだ。
きっとそう考えることすらおこがましいのかもな。
俺には誰かを守るなんて力はないんだ。
それに。
俺は大切な何かを忘れてる。
絶対に守りたいものがあった筈なのに、それすら忘れてるんだ。笑えるよな。
オムライスを食べ終わると小泉は立ち上がった。
「……さて、と。そろそろ支度しないとな。遅刻するぞ」
え?と思わず俺は聞き返す。
「今日学校あんの?土曜日だろ?」
……全く、と小泉はやや呆れた様子でこう答える。
「土曜日?何を寝惚けてるんだ?」
ん?
てことはさ、今日は土曜じゃなくて普通に学校あるってことだよな?
いや、そもそも─────────俺はなんで今日が土曜日だって思ってたんだっけ?
そう思った瞬間──────────俺の脳裏にある光景がフラッシュバックした。
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