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ep.9.5
ep9.5『夢千夜』 “かりそめの花嫁” 第六夜 聖なる場所と穢れに満ちた冒涜の行為
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密室が完成したとはいえ───────さて、これからどうしたものか。
俺は赤い絨毯の上にへたりこんでいる小泉を眺めた。
いやさ、マジでここでヤんの?
俺は周囲を見渡すが───────当然ながらベッドのようなものはない。
恐らくは元々、礼拝の為のものだと思われる年季の入った長椅子がズラリと並んでいる。
そういや前に夕貴さんが言ってたっけな。
この大聖堂はヨーロッパにある本物の教会をそのまま移植して建設されたものだとかなんとか。
つまり。
ここは結婚式場であると同時に─────────何百年もの歴史がある、由緒ある聖なる祈りの場所な訳だ。
そんな場所で今からやろうとしている事を思うと罪悪感で死にそうになる。
「なあ……センセェ」
俺はその場に跪き、小泉に声を掛けた。
そろそろいいか、と俺が口に出すと───────小泉は黙ったままこちらを見ず、小さく頷いた。
どうしたんだよ小泉。
なんでこんなに神妙な態度なんだよ。
いつもみたいに大声で喚いて暴れてくれよ。
俺のこと睨みつけて引っ叩いてくれて構わないんだぜ?
どうしてこんな時に限って──────────小泉は大人しくしてるんだよ?
センセェ、と俺がもう一度その名を口にする。
その身体は小鹿みたいに震えていた。
無理してんのか?
そうだよな。
どうしてそうしたのかわからない。
ただ、次の瞬間─────────俺は小泉のか細い身体を思い切りきつく抱きしめていた。
お互いの体温と吐息がダイレクトに伝わる。
ぬくもりと微かな花の香り、肌の感触。
この香りはブーケの花のものだろうか。
お互いの心臓の音ですら双方に筒抜けになっていた。
小泉だって緊張してるんだ。当然だよな。
俺と小泉の皮膚を隔ててドクドクと流れる血液。
逆流するかと錯覚するほどに沸騰している。
俺は小泉の頬に触れ、再び唇を重ねた。
身体の中心が燃えるように熱くなる。
そういやさっき、控室でも無駄にこの流れやってたよな。
今思えばさ、なんであの下りを一回やっちまったんだろうな。
まあ、勢いってのもあるんだけど─────────────
ただ単に俺がそうしたかった、ただそれだけだったんだよな。
俺は赤い絨毯の上にへたりこんでいる小泉を眺めた。
いやさ、マジでここでヤんの?
俺は周囲を見渡すが───────当然ながらベッドのようなものはない。
恐らくは元々、礼拝の為のものだと思われる年季の入った長椅子がズラリと並んでいる。
そういや前に夕貴さんが言ってたっけな。
この大聖堂はヨーロッパにある本物の教会をそのまま移植して建設されたものだとかなんとか。
つまり。
ここは結婚式場であると同時に─────────何百年もの歴史がある、由緒ある聖なる祈りの場所な訳だ。
そんな場所で今からやろうとしている事を思うと罪悪感で死にそうになる。
「なあ……センセェ」
俺はその場に跪き、小泉に声を掛けた。
そろそろいいか、と俺が口に出すと───────小泉は黙ったままこちらを見ず、小さく頷いた。
どうしたんだよ小泉。
なんでこんなに神妙な態度なんだよ。
いつもみたいに大声で喚いて暴れてくれよ。
俺のこと睨みつけて引っ叩いてくれて構わないんだぜ?
どうしてこんな時に限って──────────小泉は大人しくしてるんだよ?
センセェ、と俺がもう一度その名を口にする。
その身体は小鹿みたいに震えていた。
無理してんのか?
そうだよな。
どうしてそうしたのかわからない。
ただ、次の瞬間─────────俺は小泉のか細い身体を思い切りきつく抱きしめていた。
お互いの体温と吐息がダイレクトに伝わる。
ぬくもりと微かな花の香り、肌の感触。
この香りはブーケの花のものだろうか。
お互いの心臓の音ですら双方に筒抜けになっていた。
小泉だって緊張してるんだ。当然だよな。
俺と小泉の皮膚を隔ててドクドクと流れる血液。
逆流するかと錯覚するほどに沸騰している。
俺は小泉の頬に触れ、再び唇を重ねた。
身体の中心が燃えるように熱くなる。
そういやさっき、控室でも無駄にこの流れやってたよな。
今思えばさ、なんであの下りを一回やっちまったんだろうな。
まあ、勢いってのもあるんだけど─────────────
ただ単に俺がそうしたかった、ただそれだけだったんだよな。
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