[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep9

ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 Talking about SEX and LIFE その②

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「SNSとか見てるとさ~都心部のタワマン暮らしだとか年収数千万とかそういう人いるでしょ~?」

高いブランドバッグ持ってる10代の女の子とかさ~と更に饒舌になった佑ニーサンの勢いは止まらない。

ふと、横の鈴木先輩を横目でチラリと見ると─────────先輩は真顔でひたすらレッドブルを飲んでいた。

「けどさ~。年収数千万とか上澄みの中の更に上位の数%の人でしょ~?地方に生まれた一般人とは元々住んでる世界が別だっていうか~」

パパ活して一瞬だけそういう世界に触れさせて貰ったからってさ、一生その世界に居られる訳でもないんだし~と佑ニーサンは勢いを増してヒートアップする。

なんだなんだ、どうしたんだ佑ニーサンは?

70万するお高いブランドバッグだって、ソックリな偽物が1万くらいでネットで売ってたりするしね~と佑ニーサンがため息をつくと概史がそれに反応する。

「偽物www1万wwwそんなんあるんスかwww」

あるとも~大アリだよ~と佑ニーサンが大きく頷く。

「パパ活してた女の子がその70万だかのバッグをいくつか質屋に持ってったら~偽物って言われて愕然としてたって話をドキュメンタリー番組で観たんだけど~」

嫌な気持ちを我慢してオッサンに身体を売って得られた対価が偽物で、二束三文の価値しか無いってさ~やっぱパパ活とかってリスクの方がデカいんじゃないかな~という佑ニーサンの言葉に俺は相槌を打った。

「そうだよな。売春した結果、得られたのが偽物で値段の付かないバッグなんだったらさ。最初から売春なんかしねぇでユニクロかしまむらとかで買ったバッグで同級生の男子とデートでもしてた方が幸せなんじゃねぇの?」

そうだよ~と佑ニーサンも頷く。

「パパ活までしたお金でブランド品を買うだ、整形だ、なんてしなくてもさ~そのままの自分を愛してくれる男子の側にいた方がいいと思うんだけどなあ~?」

すると、概史がやや真面目な表情でこう言い出した。

「みんなネットで見る世界に毒され過ぎなんスよね。可愛く無いと人権ないとか、太ってたらダメだとか。そんなこと全然ないのに」

撫子なんかめっちゃ食うけど、オレ、その方がいいって思ってますからwと少し照れた様子の概史に俺は少し感心する。

そうだよな。

概史ってさ。大好物のチョコパイを自分の分まで撫子に分け与えて食わせてんだぜ?

パパ活でオッサンからブランドバッグを与えられた女子より、概史からチョコパイを貰って食ってる撫子の方がより愛されてんじゃないのか、って気がしてくる。

確か撫子って──────スクールカースト最下層、クラスの女子からかなり虐められてたって言ってたっけ。

身なりも小汚くて髪もボサボサ、容姿だけで見ると最悪の状態だったって聞いたが────────

概史がプロデュースしてやって垢抜けたんだったっけな。

確かに、今の世の中って男も女も『容姿が整ってないと人権無い』みたいな呪縛に囚われ過ぎてるんだろう。

男も女も、お互いに理想が高くなり過ぎて誰とも付き合えずにいる。

そりゃ、アイドルや2.5次元俳優みたいなのを比較対象にしてたら身近な誰かと付き合うなんて一生無理になっちまうだろう。

けどさ、概史は違うよな。

最初から完璧で究極の美少女を探してたって訳じゃなくて。

気になった相手をとことん磨いていったら偶然それがダイヤの原石だったって話でさ。

これからの時代、こういうのも方向性としてアリなんじゃないだろうか。

男子も女子も、最初からカースト上位の美男美女と付き合おうとするから無理があるわけでさ。

そうじゃなくて、付き合った相手が垢抜けるようにしてやったらいいんじゃね?

最初はチー牛とか腐女子だったとしてもさ。付き合ってるうちにいい感じになってくって可能性もあるんじゃねぇの?










マンガとかアニメみたいにドラマティックでなかったりするだろうけどさ。そういうのも案外、幸せなんじゃねぇの?って思うんだよな



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