[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』  少女の園を壊す存在

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それってさ、と俺は佐々木の言わんとしていることを推測する。

「要はさ……普段から情報収集に慣れてる筈の佐々木でさえ苦戦したのに──────────やけにあっさり素性がバラされてるのが不可解って言いたいのか?」

ご名答、と佐々木は小さく呟き、机を指で叩いた。

「わたしが情報に辿り着けたのも全くの偶然と言っていい物だったし……普通だとそう簡単にはいかないわよね」

そうだよな。怜斗って人の何気ない一言が無かったら未だに何も判ってなかっただろう。

「狙い澄ましたようにこのタイミングで出てくるなんてどう考えても不自然ね。考えられるのは───────────」

佐々木がそう言い掛けた所で保健室のドアが勢いよく開いた。

「佐々木センパイ!!!」

悲鳴にも似た叫び声と共に保健室に駆け込んできたのは─────────いつか見た一年女子だった。

宮原渚。

迷子の子猫を助けようとしていた優しげな女子だ。

猛スピードでダッシュし、佐々木に抱きつく宮原。

いや、抱きつくなんて軽めのもんじゃない。どっちかというとダイブしてるって感じじゃねぇか。

『!?』

俺と小泉は思わずギョッとしてしまう。

なんなんだこの一年は。

「……どうしたの、渚。いきなり飛び込んでくるなんて……はしたないわ」

落ち着きなさい、と佐々木は動揺もせず静かに言ってのける。

「……あ……ごめんなさい、先輩──────────」

涙目の宮原は慌てて姿勢を正す。

それで?と佐々木は話を続けた。

「……一体何があったっていうの?」

もしかして例のカリスマに関することかしら、と佐々木が冷静に問いかけると宮原はワンワンと泣き出した。

「……あ……あの!一條さんの情報がネットにリークされて……それで……すごく炎上してて……!!」

そうね、と佐々木は静かに頷いた。

「朝から物凄く騒ぎになってるわね。わたしもちょうど今、見てた所なの」

宮原を落ち着かせる為なのか、あえてこういう冷静な対応なんだろうか。

なんだか母親が幼子に言って聞かせてるみてぇな感じだな?

……いや、この場合お姉さまってのがニュアンス的に近いだろうか。てか、佐々木ってこんなキャラだったっけ?

てか、それよりも────────もしかしてさ、この前“宝石を取り出された一年”ってコイツなんじゃね?

え、それってどうなんだよ!?

この女子の身体の中の宝石を取り出したのは佐々木なんだよな──────────?

それ以前になんかさ、二人の距離感ってなんかおかしくね?

いつもとは違う佐々木の一面を見た気がした俺は少しドキドキしてしまう。

俺がドギマギしているのを他所に──────────宮原はとんでもないことを口走った。









「一條さんの個人情報……ばら撒いたのはウチのお兄ちゃんみたいなんです……!!」
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