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ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 無人の保健室と震える沈黙
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「なあ、上野。ひょっとして────────」
俺は口から出かけた言葉を飲み込む。
いや。考え過ぎだろ?そんなはずは─────────
そんな俺の考えを打ち消すかのような上野の沈黙。
否定しないことがそれを肯定しているかのように思えた。
上野の肩が少し震えているのがわかる。
嘘だろ?
嫌な予感しかしない。
俺の背中に冷や汗と緊張が流れて走る。
「なあ……ちょっと横になって寝とけよ」
俺は上野の背中を押し、ベッドまで連れて行く。
「ほら、休んで楽になったらさ、今日はもう早退したらいんじゃね?」
上野をベッドに座らせながら俺は───────次の言葉を探していた。
なんて聞く?
なんて言えばいい?
もし違ってたら?
俺の中で思考がグルグルと駆け巡る。
俺が何かを躊躇しているのを見透かしたように上野が小さく呟いた。
「─────ねえ、佐藤っち……」
俺と上野の視線が一瞬ぶつかる。
涙目になった上野のその表情を見た俺は────────全てを察した。
多分、俺の予想で合ってる。
心臓がドクドクと音を立てているのが聞こえる。
え?これ俺の心臓?それとも上野?
どっちがどっちだかわかんねぇ。
でもそんな事はどうだっていいんだ。
もしそうなのだとしたら────────これって早く何とかしねぇとダメなんじゃね?
だけど。
それってどうすればいいんだよ?
俺は高速で頭を回転させて考えを巡らせる。
「───────さっきの……“フォールジェム”のこと……佐藤っちは知ってるの?」
上野の問いかけに対し、俺は頷く。
「ああ。ネットの噂で聞いたことあるぜ。女子の間で流行ってるんだってな」
俺の声は上擦っていたかもしれない。
だけど。
俺の反応で上野は“俺が既に察してる”ってことを察したんだろう。
「そう。流行ってるよ。確かにさ」
しかしこの状況、どうしたらいいんだ?
俺のメンタルが持ちそうもない。
こういう駆け引きめいたやり取りは苦手なんだ。
こうなったらもう仕方ねぇだろ。
「……それってさ。上野も持ってたりするのか?」
俺は単刀直入にそう尋ねた。
回りくどい事は下手くそだからな。
ストレートに聞いた方が手っ取り早いだろ?
「……」
上野は黙ったまま視線を逸らす。
返事をしないことが質問に対する回答のようにも思えた。
ん?
やっぱそれって─────────今も上野の身体の中に入ってるってことになるのか?
俺は口から出かけた言葉を飲み込む。
いや。考え過ぎだろ?そんなはずは─────────
そんな俺の考えを打ち消すかのような上野の沈黙。
否定しないことがそれを肯定しているかのように思えた。
上野の肩が少し震えているのがわかる。
嘘だろ?
嫌な予感しかしない。
俺の背中に冷や汗と緊張が流れて走る。
「なあ……ちょっと横になって寝とけよ」
俺は上野の背中を押し、ベッドまで連れて行く。
「ほら、休んで楽になったらさ、今日はもう早退したらいんじゃね?」
上野をベッドに座らせながら俺は───────次の言葉を探していた。
なんて聞く?
なんて言えばいい?
もし違ってたら?
俺の中で思考がグルグルと駆け巡る。
俺が何かを躊躇しているのを見透かしたように上野が小さく呟いた。
「─────ねえ、佐藤っち……」
俺と上野の視線が一瞬ぶつかる。
涙目になった上野のその表情を見た俺は────────全てを察した。
多分、俺の予想で合ってる。
心臓がドクドクと音を立てているのが聞こえる。
え?これ俺の心臓?それとも上野?
どっちがどっちだかわかんねぇ。
でもそんな事はどうだっていいんだ。
もしそうなのだとしたら────────これって早く何とかしねぇとダメなんじゃね?
だけど。
それってどうすればいいんだよ?
俺は高速で頭を回転させて考えを巡らせる。
「───────さっきの……“フォールジェム”のこと……佐藤っちは知ってるの?」
上野の問いかけに対し、俺は頷く。
「ああ。ネットの噂で聞いたことあるぜ。女子の間で流行ってるんだってな」
俺の声は上擦っていたかもしれない。
だけど。
俺の反応で上野は“俺が既に察してる”ってことを察したんだろう。
「そう。流行ってるよ。確かにさ」
しかしこの状況、どうしたらいいんだ?
俺のメンタルが持ちそうもない。
こういう駆け引きめいたやり取りは苦手なんだ。
こうなったらもう仕方ねぇだろ。
「……それってさ。上野も持ってたりするのか?」
俺は単刀直入にそう尋ねた。
回りくどい事は下手くそだからな。
ストレートに聞いた方が手っ取り早いだろ?
「……」
上野は黙ったまま視線を逸らす。
返事をしないことが質問に対する回答のようにも思えた。
ん?
やっぱそれって─────────今も上野の身体の中に入ってるってことになるのか?
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