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ep7.
ep7『ドッペルゲンガーと14歳の父』 性癖の強制開示
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飲酒に無免許運転、借金の次は謎の小さな子ども?
次々と明らかになるドッペルゲンガーの意味不明な行動に俺は頭を抱えた。
これ以上好き勝手されても困るんだが───────
一刻も早くヤツの居場所を突き止めなくてはならんだろう。
「……あれ?ガックン?」
アンパンマンやトーマスの缶ケースを抱えた俺に声を掛けて来たのは─────────予想外の人物だった。
「!???」
その姿を見た俺は固まってしまう。
雪城マコト。
遠距離に越して行った俺の悪友だった。
「は!??マコト!???」
なんでここに居んだよ!?とパニクる俺を尻目にマコトはクスクスと笑った。
「……ガックン何言ってんの?さっき会ったばっかじゃん?」
『え!?』
俺と小泉は顔を見合わせた。
“ヤツ”は近くに居る。そんな気がしたからだ。
「……てかさあ、ガックンってこういう趣味なの?」
マコトは呆れたようにため息をつく。
「趣味ってなんだよ?」
俺は反射的に聞き返す。
「あ、もしかしてお前まで変なこと言い出すんじゃねぇだろうなぁ?コイツは俺の副担の先生で彼女とか付き合ってるとかじゃねぇから」
さっきからかなり誤解されてるようなので先に釘を刺しておこうと思った訳なんだが───────
「……え?ガックンの先生?あ、はじめまして。メチャクチャ若いんですね?」
マコトはまじまじと小泉をの姿を見た。
「……まあ、学校の先生の前で晒し上げるみたいで気が引けるけど────こういうの持って歩くのも抵抗あるし」
マコトがそう言いながら差し出して来たモノを見た俺は硬直してしまう。
それは────────DVDが付録に付いたアダルト雑誌だった。
「!??」
[素人激写!!全員中出しスペシャル!!爆揺れ巨乳凝縮120分DVD付き!!]
とんでもない文字列と共にあられもない姿のセクシー女優が表紙を飾っている。
「ちょっと待て、どういうつもりだマコト!??」
俺はマコトからそれを引ったくり、慌てて裏返しにする。
しかし裏面も艶めかしいアダルトマッチングアプリの広告で─────裸の美女がニッコリと微笑んでいる。
「……どういうつもりって─────ガックンがさっき僕に渡して来たんじゃん。昔のノリでさ」
いや、それは絶対に俺じゃねぇ。
「佐藤、お前はこういう系統のが趣味なのか?」
小泉がわりとガチっぽい視線を俺に向ける。
「ハァ!?ちょっと待てよ、俺はこういうの趣味じゃねぇし!?それに俺が渡した訳でもねぇんだが!?」
「……ん?ガックン、趣味変わったの?前はこういうの大好物でよく見てたよね?」
マコトが少し余計な事を口走ったが─────────とりあえず俺と小泉はドッペルゲンガーについて簡単に説明した。
「……ふぅん─────。そっくりさん、ねぇ……」
マコトは何か納得いかない様子で呟いた。
「……でもさっきさ、この本を僕に寄越して来た時『バイト先のおっちゃんに余ってるの貰った』って言ってたよね?」
「バイト先?」
ドッペルゲンガーもバイトしてんのか?
てか、バイト先の商品?持って帰っていいもんなのか?ダメじゃね?
「……てかさ、僕、こういうのは見ないし─────折角だけど返すよ?」
マコトから渡された過激な雑誌。
俺、マコトに関してはずっと悪友ってノリのままだったけど──────よく考えたらこいつ、女だったんだよな。
しかも別の世界線では俺……マコトで童貞捨てたんだっけ。
俺はもう一度”現在の“マコトの姿を見た。
相変わらずオーバーサイズのパーカーを着てはいるが、ボディラインはうっすらと透けて見える。体格や骨格はもの凄く華奢だ。
てかさ、どう見ても女じゃん。女子だろ。
なんで今まで俺、コイツのことを男だって思い込んでたんだ?
俺がコイツとセックスした世界線がマジであったっていうのか?
俺の中に謎の感情が渦巻き、頭の中に妙な思考がグルグルと駆け巡る。
「……あーガックン!顔真っ赤じゃん」
「~~~~!!!!」
マコトが揶揄うように笑い、俺は慌ててこの雑誌を紙袋の中に突っ込んで隠した。
「てか!!なんでお前ここに居んだよ!?学校はどうした?!全寮制なんだろ!?」
誤魔化すように俺がそう言うとマコトはまた笑った。
「……従兄弟の結婚式があるから帰って来たんだよ。2~3日はこっちに居るから」
何かあったら呼んでよ、とマコトは悪戯っぽく笑う。
「何かって何だよ。どういうシチュだよ?」
俺がそう言うとマコトは俺の顔をまじまじと見つめながら言った。
「……例えば、急に僕に会いたくなったりしたら、とかかな?だって──────────今しかここに居ないんだよ?」
次々と明らかになるドッペルゲンガーの意味不明な行動に俺は頭を抱えた。
これ以上好き勝手されても困るんだが───────
一刻も早くヤツの居場所を突き止めなくてはならんだろう。
「……あれ?ガックン?」
アンパンマンやトーマスの缶ケースを抱えた俺に声を掛けて来たのは─────────予想外の人物だった。
「!???」
その姿を見た俺は固まってしまう。
雪城マコト。
遠距離に越して行った俺の悪友だった。
「は!??マコト!???」
なんでここに居んだよ!?とパニクる俺を尻目にマコトはクスクスと笑った。
「……ガックン何言ってんの?さっき会ったばっかじゃん?」
『え!?』
俺と小泉は顔を見合わせた。
“ヤツ”は近くに居る。そんな気がしたからだ。
「……てかさあ、ガックンってこういう趣味なの?」
マコトは呆れたようにため息をつく。
「趣味ってなんだよ?」
俺は反射的に聞き返す。
「あ、もしかしてお前まで変なこと言い出すんじゃねぇだろうなぁ?コイツは俺の副担の先生で彼女とか付き合ってるとかじゃねぇから」
さっきからかなり誤解されてるようなので先に釘を刺しておこうと思った訳なんだが───────
「……え?ガックンの先生?あ、はじめまして。メチャクチャ若いんですね?」
マコトはまじまじと小泉をの姿を見た。
「……まあ、学校の先生の前で晒し上げるみたいで気が引けるけど────こういうの持って歩くのも抵抗あるし」
マコトがそう言いながら差し出して来たモノを見た俺は硬直してしまう。
それは────────DVDが付録に付いたアダルト雑誌だった。
「!??」
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「ちょっと待て、どういうつもりだマコト!??」
俺はマコトからそれを引ったくり、慌てて裏返しにする。
しかし裏面も艶めかしいアダルトマッチングアプリの広告で─────裸の美女がニッコリと微笑んでいる。
「……どういうつもりって─────ガックンがさっき僕に渡して来たんじゃん。昔のノリでさ」
いや、それは絶対に俺じゃねぇ。
「佐藤、お前はこういう系統のが趣味なのか?」
小泉がわりとガチっぽい視線を俺に向ける。
「ハァ!?ちょっと待てよ、俺はこういうの趣味じゃねぇし!?それに俺が渡した訳でもねぇんだが!?」
「……ん?ガックン、趣味変わったの?前はこういうの大好物でよく見てたよね?」
マコトが少し余計な事を口走ったが─────────とりあえず俺と小泉はドッペルゲンガーについて簡単に説明した。
「……ふぅん─────。そっくりさん、ねぇ……」
マコトは何か納得いかない様子で呟いた。
「……でもさっきさ、この本を僕に寄越して来た時『バイト先のおっちゃんに余ってるの貰った』って言ってたよね?」
「バイト先?」
ドッペルゲンガーもバイトしてんのか?
てか、バイト先の商品?持って帰っていいもんなのか?ダメじゃね?
「……てかさ、僕、こういうのは見ないし─────折角だけど返すよ?」
マコトから渡された過激な雑誌。
俺、マコトに関してはずっと悪友ってノリのままだったけど──────よく考えたらこいつ、女だったんだよな。
しかも別の世界線では俺……マコトで童貞捨てたんだっけ。
俺はもう一度”現在の“マコトの姿を見た。
相変わらずオーバーサイズのパーカーを着てはいるが、ボディラインはうっすらと透けて見える。体格や骨格はもの凄く華奢だ。
てかさ、どう見ても女じゃん。女子だろ。
なんで今まで俺、コイツのことを男だって思い込んでたんだ?
俺がコイツとセックスした世界線がマジであったっていうのか?
俺の中に謎の感情が渦巻き、頭の中に妙な思考がグルグルと駆け巡る。
「……あーガックン!顔真っ赤じゃん」
「~~~~!!!!」
マコトが揶揄うように笑い、俺は慌ててこの雑誌を紙袋の中に突っ込んで隠した。
「てか!!なんでお前ここに居んだよ!?学校はどうした?!全寮制なんだろ!?」
誤魔化すように俺がそう言うとマコトはまた笑った。
「……従兄弟の結婚式があるから帰って来たんだよ。2~3日はこっちに居るから」
何かあったら呼んでよ、とマコトは悪戯っぽく笑う。
「何かって何だよ。どういうシチュだよ?」
俺がそう言うとマコトは俺の顔をまじまじと見つめながら言った。
「……例えば、急に僕に会いたくなったりしたら、とかかな?だって──────────今しかここに居ないんだよ?」
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