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ep6
ep6『さよなら小泉先生』 南京錠とドッペルゲンガー
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その日の放課後。
バイトも無い日だったのでそそくさと下校した俺は隙を見てコッソリと神社に侵入した。
小泉が不在とはいえ、厄介な甥のシンジに見つかると面倒な事になる。
ザッと周囲を見渡したが、まだシンジは居ないようだった。
クソ真面目に宿題でも先に終わらせてるんだろう。
漢字ドリルか?それとも計算ドリルか?
まあ、どっちでもいい。せいぜい丁寧に時間を掛けてゆっくりやっててくれ。
俺は本殿の裏手に回った。
平日の午後の神社には人気は無く、シンと静まりかえっている。
確かに、裏手の山の方に古びた木の建物があった。
社とかってより物置みたいにみすぼらしい感じもする。
農作業用具とか掃除用具入れみたいにも見える。
長い年月の風雨に晒されて朽ちた建物。
あちこちに苔やカビが生え、材木の色はすっかり変色しきっている。
入り口には錆びた南京錠が掛けられていた。
なるほど、出入りは出来ないって寸法か。
でも南京錠だろ?ちょっと細工したら開くんじゃね?
ヘアピンとかは持ってないけど、針金みたいな何かが有れば開くんじゃないか。
そう思った俺は南京錠を手に取ろうとした。
しかし、その瞬間。
南京錠の取り付けられている金具ごとボロリと取れてしまった。
金具が取り付けられていた木材そのものが劣化して腐っているようだった。
「うわ。老朽化とか言ってたけどマジで腐ってんじゃん」
本殿や点在する他の社のメンテナンスが精一杯で、ここまで手や予算が回らなかったのだろうか。
そんな事を考えながら俺は扉を開けた。
湿気を帯びた扉が軋んだ音を立てる。
中はほんのりと薄暗い。
奥には何があるんだろう?
建物の中心に石の蓋で塞がれた井戸のようなものが見える。
なるほど、これが古井戸か。
バケモンとか貞子とかが出て来そうじゃないか。
それとも、お宝でも眠ってるとか?
俺がその古井戸に近づこうとしたその時だった。
「……え?」
──────────誰か居る。
嘘だろ?
明らかにヤバそうな場所で何やってんだよ?
驚いた俺はポケットからライターを取り出し、灯りを付けた。
そこで驚いた表情を浮かべて座っていたのは────────学校に居るはずの小泉だった。
バイトも無い日だったのでそそくさと下校した俺は隙を見てコッソリと神社に侵入した。
小泉が不在とはいえ、厄介な甥のシンジに見つかると面倒な事になる。
ザッと周囲を見渡したが、まだシンジは居ないようだった。
クソ真面目に宿題でも先に終わらせてるんだろう。
漢字ドリルか?それとも計算ドリルか?
まあ、どっちでもいい。せいぜい丁寧に時間を掛けてゆっくりやっててくれ。
俺は本殿の裏手に回った。
平日の午後の神社には人気は無く、シンと静まりかえっている。
確かに、裏手の山の方に古びた木の建物があった。
社とかってより物置みたいにみすぼらしい感じもする。
農作業用具とか掃除用具入れみたいにも見える。
長い年月の風雨に晒されて朽ちた建物。
あちこちに苔やカビが生え、材木の色はすっかり変色しきっている。
入り口には錆びた南京錠が掛けられていた。
なるほど、出入りは出来ないって寸法か。
でも南京錠だろ?ちょっと細工したら開くんじゃね?
ヘアピンとかは持ってないけど、針金みたいな何かが有れば開くんじゃないか。
そう思った俺は南京錠を手に取ろうとした。
しかし、その瞬間。
南京錠の取り付けられている金具ごとボロリと取れてしまった。
金具が取り付けられていた木材そのものが劣化して腐っているようだった。
「うわ。老朽化とか言ってたけどマジで腐ってんじゃん」
本殿や点在する他の社のメンテナンスが精一杯で、ここまで手や予算が回らなかったのだろうか。
そんな事を考えながら俺は扉を開けた。
湿気を帯びた扉が軋んだ音を立てる。
中はほんのりと薄暗い。
奥には何があるんだろう?
建物の中心に石の蓋で塞がれた井戸のようなものが見える。
なるほど、これが古井戸か。
バケモンとか貞子とかが出て来そうじゃないか。
それとも、お宝でも眠ってるとか?
俺がその古井戸に近づこうとしたその時だった。
「……え?」
──────────誰か居る。
嘘だろ?
明らかにヤバそうな場所で何やってんだよ?
驚いた俺はポケットからライターを取り出し、灯りを付けた。
そこで驚いた表情を浮かべて座っていたのは────────学校に居るはずの小泉だった。
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