[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep5.

ep5. 『死と処女(おとめ)』 クリームパイの意図と意味

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水森と佐々木。

この二人のどちらにも声を掛けられず、ただ立ち尽くしていた俺の肩を誰かが叩く。

「なにしてーんの?」

佐藤っち、と呼びかけられて俺は振り返る。

そこにいつの間にか出現していたのは上野だった。

気配を全く感じさせなかったが─────

「なんだ、お前かよ」

俺が少しホッとした様子を見せたからか、上野は悪戯っぽく笑う。

「あ、ゴメン。お邪魔だった?」

そうじゃねぇよ、と俺は首を振った。

「もしかして誰かのコト、探してた?」

そう尋ねる上野に対し、俺はどう返答しようか悩む。

「こんなトコじゃなんだし、ちょっと移動しようぜ」

俺たちは少し移動し、無人の購買部の前で立ち止まる。

昼休憩が終わった後ってさ、購買部は閉まるんだ。

午後はもう用事がなかったりするからな。

ここなら誰ももう来ないだろう。

上野は口を開く。

「よくわかんないけどさ。ここまであーしを連れて来たって事は何か進展あった?」

上野はなかなか勘が鋭いと見える。

まあな、と俺は短く返事をした。

夢野くるみの件─────

この事を上野に話すべきだろうか。

俺には女子の考えてる事なんてわかんねぇ。

なんで夢野くるみは俺を自宅に招いてくれたんだ?

上野なら何かわかるかもしれねぇ。

コイツを信用していいかはまだ何とも判断はつかない。

だけど、コイツの口ぶりからは俺に対しての敵意や悪意は無いような気がするんだよな。

俺は思い切ってついさっきの出来事を上野に打ち明けた。

土曜日に一緒にパイを焼く。

このイベントに一体どれほどの意図や意味が隠されているのだろう。

上野の返事は、俺の予想を遥かに越えたものだった。

「あのさ、佐藤っち。念のために確認してみるんだけど」

俺の話を聞き終わった上野は口を開くなりこう言った。

“クリームパイ”の意味って解ってる?と上野はやや複雑そうな表情を浮かべた。

「パイシートって奴を使わずに一から全部手作りするって事だろ?」

俺はすかさず答える。

「難易度が高いってことぐらい俺にもわかるぜ?だからこそちょっと心配っつぅかよ?」

俺の返事を全部聞き終わらないうちに上野は首を振った。

「違う、そうじゃなくてね」

あーもう、佐藤っちはニブいよねぇ、と言いながら上野は溜息をついた。

「“クリームパイ”ってネットスラングでもあるんだけどさ。意味、わかってる?」

上野はやや呆れながら呟く。

「え?ネット?」

悪ィ、俺そういうのめっちゃ疎くて、と俺が返事をすると上野は無言でスマホの画面を差し出した。

「こーいう意味もあるメニューだけど……あえて男子を誘うって意味深過ぎない?」

上野が見せて来たスマホの画面には信じられない様な文字列が並べられていた。




『スラングについての概要』



『英語圏を中心に見られるスラングで、「溢れ精液」タグに近い用いられ方をしている。 
由来は「クリームパイ」が、パイを焼いた後で中にクリームを注入する物が多い事から。 

膣に精子が入っているさま。所謂中出しを指す言葉。クリームを精子、パイを膣に見立てている。

海外のAVやエロサイトなどでは単にパイ(pie)とだけ表記することも多い』



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