34 / 89
魔の森 旅編
2話
しおりを挟むそれからのんびり歩きながら、襲いかかってきた魔獣だけを倒しながら森を抜けていく。
近くに察知しても、襲って来ないなら倒さない事にした。
時間掛るから。
「アキちゃーん」
〔なんでしょ?〕
「もうそろそろ、お昼ご飯だよね?」
〔そうだね。〕
「食べよー。お腹空いた。」
〔そうだね、そろそろお腹空いてきたね。〕
「そろそろどころじゃないよ!もうずっとお腹空いてる!」
〔そうだったの?早く言えば良かったのに。〕
「だって、早く言うと、アキちゃんあんまりお腹空かないから食べないじゃん。」
〔そうだねー。でも、おやつぐらいなら出してあげたのに。〕
「おやつ?」
〔うん。少しお腹にたまる物をあげられたと思うよ。〕
「そうなのぉー…、今度からは言う。」
〔了解。じゃあ、ご飯作ろっか。〕
「うん!お願いします。ぼく、結界張っとくからさ。」
〔分かった。〕
森の少しひらけている場所にハルが周りに結界を張って、アキがテーブルとイスを出してから料理を始めた。
〔ササッと簡単に沢山作れるのにしようね。〕
「お願いします。」
そうしてアキは、野菜たっぷりの焼きそばを大量に作った。大人3人前ぐらい。
〔はい、どうぞ。〕
「ありがとう!いただきます!……うーん、美味しい!」
〔よかった。私も食べよ。いただきます。うん、味、よかったね。少しソース入れ過ぎたかなって思ったけど結構平気だね。〕
「うん!めちゃくちゃ美味しい!ソースの匂いでいくらでも食べられる!」
〔よかった。お腹壊したりはしないでね。〕
「はーい。」
大量に作った焼きそばは、すぐに無くなり、片付けをして少し休憩をしてからまた、歩き始めた。
強さが分からない弱い魔獣が襲いかかってきたりしてきて、倒しながら歩いていた。
弱い魔獣とは言ったが、『アキとハルには』で、ある。普通の冒険者には、かなり強い。
そろそろ日が暮れて来た為、魔獣の気配はしてるが、本能的に強い奴なのが分かるレベルが高い魔獣は攻撃を仕掛けてこないため、野宿する事にした。
結界を張り、テントを建て、中にベットを出した。
テーブルとイスを出し、簡易的なかまどを作り、夕飯の支度を始めた。
「ねぇ、アキちゃん、」
〔なにー?〕
「いっぱい歩いて、いっぱい魔獣倒したからお腹ペコペコ。ガッツリしたものがいいなー。」
〔はいはい。じゃあ、何種類か味付けしたお肉を沢山のご飯とサラダと食べようか。〕
「何種類も!?味付けいまいち、ピンと来ないけど、なんだか美味しそうだからいいよ。」
〔じゃあ、ちょっと待ってて。〕
アキは、豚肉に味が近いオーク肉を薄切りにして、玉ねぎと生姜と一緒に醤油などで味付けして炒めた、豚のしょうが焼きを作って、牛肉に味が近いホルンスタインの肉を使って、前世の焼肉のタレで味付けして作って、鶏肉に味が近いビックバードを唐揚げにした。
野菜を大量のサラダにして、スープは、味噌汁にした。
〔はーい、お待たせ。〕
「待ったよー。お腹ペコペコー。すっごい美味しそう!」
〔ごめんね…。沢山作ったからお腹壊さない程度に食べてね。〕
「わーい!では、〔いただきます〕」
もぐもぐもぐもぐ
「んーー、んぅまぁい!どのお肉もお肉にあった味付けで最っ高!」
〔なら、よかった。〕
1時間程掛けて作った夕飯は、ものの30分程で完食した。
「ごちそうさまー。すっごい美味しかった!!」
〔なら、よかった。〕
2人は、片付けをして、《クリーン》を掛けてテントに入り、
「今日は、疲れたねー、おやすみー。」
〔うん、おやすみ。〕
流石に歩き過ぎて疲れたのか、すぐに寝た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
258
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる