11 / 44
第1章 オークランド王国編
第11話 畑に行こう!(2)
しおりを挟む
「だって、ドレイク様がお返事してくれないんだもん」
頭から被せられたブランケットから、顔を覗かせると、ぷくっと頬を膨らませて、少女は不満げに言った。
「部屋の外にいる時は、なるべく変身するな、と言っただろう。誰が見ているともわからないんだからな」
「でも、ドレイク様に話したいことがあったのです」
少女が体を伸ばすと、被せたブランケットが落ちそうになる。
ドレイクは慌ててきっちりとブランケットを少女の体に巻きつけた。
少女がにこっと微笑む。
「ドレイク様、少しこの辺りを歩きましょう」
「歩く!?」
この格好でか!? とドレイクは絶句したが、何気なく視線を逸らしながら、ブランケットがずり落ちないように、両端を首の後ろに回し、結んでやった。
薄手のブランケットなので、なんとかサンドレスのように、少女の体を覆うことに成功したのだった。
「ドレイク様、誰も見ていませんよ?」
そう言う少女に、「いや、俺も見ているから」と少女から目を逸らしながら意味不明なことを言うドレイクだった。
少女は不思議そうな顔をしていたが、気を取り直して、ドレイクの手を取ると、すたすたと歩き始めた。
「この畑です! わたしは子供の頃、初めてニンジンを掘って、食べたんです!」
少女が指差す先には、まばらに植物が生えた畑が広がっていた。
周囲を所々壊れた柵で囲まれた畑は、それほど大きくはない。
しかし、柵の近くには、農具などをしまうのだろう、小さな小屋が建てられていて、張り出し屋根の下には、簡素なテーブルと椅子も置かれている。
かつてはよく手入れされた菜園だったのがうかがえる。
少女は柵の入り口を見つけ、ドレイクを振り返る。
ドレイクはうなづいた。
「鍵はかかっていない。開けていいよ」
ウサギはいそいそとドアを開けて柵の内側に入るが、そこに広がった畑の様子を見ると、ショックを受けたように立ち止まってしまった。
いつの間にか、寝ていたはずの黒竜も起きてきて、柵の上から畑を覗き込んでいた。
「わたしは村の子供達に追われて、石を投げられて、この畑に辿り着きました。お腹が空いてしまって、穴を掘って、ニンジンを食べてしまったけれど……きれいな女の人と黒髪の男の子に優しくしてもらったんです」
いつも明るい少女の表情が沈んでいた。
「その時、この畑はもうキラキラと輝くような、そんな生命力に溢れていました。区画ごとに植え分けられた野菜やハーブ、土は柔らかく耕されていて、水もしっかりと与えられていました。あの時の草の匂いを思い出します……」
ドレイクは、静かに少女の話に耳を傾けていた。
「次に会った時には、あなたはもうずいぶん男らしくなっていました」
少女は嬉しそうにドレイクを見上げた。
「あなたはこの畑に1人でいて……、わたしを覚えていたように思ったんです。タカに襲われてケガしていたのを、王城に連れ帰って、手当てをしてくれました。でも……」
少女は両手を大きく開いて、ドレイクに示す。
「この畑は、どうなってしまったんですか? 野菜も植えられていないし、誰も手入れをしていないように見えます」
肩を落とし、しゅん、としてしまった少女を、ドレイクは両腕を広げ、恐る恐る抱きしめた。
「この家庭菜園は、俺の母が作った」
少女はドレイクにぴったりとくっつきながら、ドレイクを見上げた。
「ウサギ、お前は、10年前に戦争があったのは知っているか?」
少女は首を振る。
「戦争があって、俺の父も母も死んだ。信じられないかもしれないが、幼い頃、俺は病弱で、母は少しでも俺が丈夫になれば、と野菜やハーブを手作りして、栄養を付けさせようとしてくれたんだ」
思い出をたどりながら、ゆっくりと話すドレイクの表情は、穏やかだった。
「でも、母が死に、畑を手入れする者は誰もいなくなった。この畑だけじゃない。戦争で、オークランドの国土も荒れた。戦争で農作業ができなくなったり、手入れができないでいると、畑も荒れるんだ。働き盛りの男達が戦争で死ぬ。戦場になれば、もちろん大地は荒れる」
そう言うと、ドレイクは「わかるか?」と言うように、少女を見た。
「1度荒れた大地が、元のように戻るには、地道な努力と、長い時間がかかる。オークランドは、アルワーン軍を撤退させたし、あれから10年にもなるが、いまだに戦争から立ち直っていない、そんな部分もある。俺がもっと結果を出したいのもそんな部分なんだがな……黒の竜王として怖れられるだけでは足りない。国を、国民を豊かにしたいんだ」
ドレイクと少女は、主人を失った菜園を、黙って見つめていた。
少女は悲しげな目で、柵に囲まれた畑を眺めると、屈み込んで両手で地面に触れた。
顔を近づけ、まるで匂いを嗅ぐようにして目を閉じる。
「ウサギ?」
少女はそのまま、地面に倒れ込むようにして横になり、静かにしていた。
「わたし……何かができるはずなんです。でも、どうすればできるのか、わからない。ごめんなさい、ドレイク様」
しばらくして起き上がった少女は、地面に座り込んだまま、静かに涙を流していた。
「おい、ウサギ。どうしたんだ!?」
ドレイクが慌てて少女の隣にやってくると、少女の顔を見つめた。
小さな顔を悲しそうに歪めて、ピンク色の少女の瞳からは、涙が流れている。
「ここの草は美味しいです。きっと美味しい野菜が採れるはずです。だからウサギはみんな集まってきたんです。オークランドの大地は、とても豊かな土地。必ず甦ります。まずは国民の誰もが食べられることを目指しましょう。病に疲れ、戦争に疲れた国民に滋養のある食べ物を供給することから始めれば、きっとオークランドは、豊かさを取り戻すでしょう」
少女がふわりと微笑んだ。
風が少女の柔らかな白い髪を揺らしている。
その姿が、なぜか神々しくて。
なぜだか、ドレイクはぞくりとした。
(ドレイク、幼な子にこの畑を任せてみろ)
突然、黒竜の声がドレイクに届いた。
「ウサギに? ここを?」
(幼な子の手には、祝福が宿る)
「祝福が」
ドレイクはウサギを見つめた。
まだどことなくあどけなさの残る、不思議な少女。
かつてドレイクのために、自らこの家庭菜園で働いていた母の姿。
見た目は全く異なる2人だが、共に伝わってくる優しさは同じ。
ドレイクはその時、懐かしい思い出の残るこの場所に響く、亡き母がドレイクに語りかける声が聞こえてくるように思えた。
(ドレイク、菜園を蘇らせてあげて)
(ドレイク、あなたはきっと丈夫になるわ……)
オークランド王国とアルワーン王国の戦争から10年。
今だに戦いの跡を感じさせる国の様子に、ドレイクの心は痛んでいた。
国土は、豊かとは言えない。戦争が終わってなお、苦しんでいる人がいるのではないか。
税を軽くするのはすぐできても、一度荒れた土地は簡単には良くならない。
でもいつか、体が弱かった子供時代の自分が、今では黒の竜王と呼ばれているように、オークランドの土地も、豊かと言えるようになるかもしれない。
ドレイクは、国の将来を、思い描くのだった。
頭から被せられたブランケットから、顔を覗かせると、ぷくっと頬を膨らませて、少女は不満げに言った。
「部屋の外にいる時は、なるべく変身するな、と言っただろう。誰が見ているともわからないんだからな」
「でも、ドレイク様に話したいことがあったのです」
少女が体を伸ばすと、被せたブランケットが落ちそうになる。
ドレイクは慌ててきっちりとブランケットを少女の体に巻きつけた。
少女がにこっと微笑む。
「ドレイク様、少しこの辺りを歩きましょう」
「歩く!?」
この格好でか!? とドレイクは絶句したが、何気なく視線を逸らしながら、ブランケットがずり落ちないように、両端を首の後ろに回し、結んでやった。
薄手のブランケットなので、なんとかサンドレスのように、少女の体を覆うことに成功したのだった。
「ドレイク様、誰も見ていませんよ?」
そう言う少女に、「いや、俺も見ているから」と少女から目を逸らしながら意味不明なことを言うドレイクだった。
少女は不思議そうな顔をしていたが、気を取り直して、ドレイクの手を取ると、すたすたと歩き始めた。
「この畑です! わたしは子供の頃、初めてニンジンを掘って、食べたんです!」
少女が指差す先には、まばらに植物が生えた畑が広がっていた。
周囲を所々壊れた柵で囲まれた畑は、それほど大きくはない。
しかし、柵の近くには、農具などをしまうのだろう、小さな小屋が建てられていて、張り出し屋根の下には、簡素なテーブルと椅子も置かれている。
かつてはよく手入れされた菜園だったのがうかがえる。
少女は柵の入り口を見つけ、ドレイクを振り返る。
ドレイクはうなづいた。
「鍵はかかっていない。開けていいよ」
ウサギはいそいそとドアを開けて柵の内側に入るが、そこに広がった畑の様子を見ると、ショックを受けたように立ち止まってしまった。
いつの間にか、寝ていたはずの黒竜も起きてきて、柵の上から畑を覗き込んでいた。
「わたしは村の子供達に追われて、石を投げられて、この畑に辿り着きました。お腹が空いてしまって、穴を掘って、ニンジンを食べてしまったけれど……きれいな女の人と黒髪の男の子に優しくしてもらったんです」
いつも明るい少女の表情が沈んでいた。
「その時、この畑はもうキラキラと輝くような、そんな生命力に溢れていました。区画ごとに植え分けられた野菜やハーブ、土は柔らかく耕されていて、水もしっかりと与えられていました。あの時の草の匂いを思い出します……」
ドレイクは、静かに少女の話に耳を傾けていた。
「次に会った時には、あなたはもうずいぶん男らしくなっていました」
少女は嬉しそうにドレイクを見上げた。
「あなたはこの畑に1人でいて……、わたしを覚えていたように思ったんです。タカに襲われてケガしていたのを、王城に連れ帰って、手当てをしてくれました。でも……」
少女は両手を大きく開いて、ドレイクに示す。
「この畑は、どうなってしまったんですか? 野菜も植えられていないし、誰も手入れをしていないように見えます」
肩を落とし、しゅん、としてしまった少女を、ドレイクは両腕を広げ、恐る恐る抱きしめた。
「この家庭菜園は、俺の母が作った」
少女はドレイクにぴったりとくっつきながら、ドレイクを見上げた。
「ウサギ、お前は、10年前に戦争があったのは知っているか?」
少女は首を振る。
「戦争があって、俺の父も母も死んだ。信じられないかもしれないが、幼い頃、俺は病弱で、母は少しでも俺が丈夫になれば、と野菜やハーブを手作りして、栄養を付けさせようとしてくれたんだ」
思い出をたどりながら、ゆっくりと話すドレイクの表情は、穏やかだった。
「でも、母が死に、畑を手入れする者は誰もいなくなった。この畑だけじゃない。戦争で、オークランドの国土も荒れた。戦争で農作業ができなくなったり、手入れができないでいると、畑も荒れるんだ。働き盛りの男達が戦争で死ぬ。戦場になれば、もちろん大地は荒れる」
そう言うと、ドレイクは「わかるか?」と言うように、少女を見た。
「1度荒れた大地が、元のように戻るには、地道な努力と、長い時間がかかる。オークランドは、アルワーン軍を撤退させたし、あれから10年にもなるが、いまだに戦争から立ち直っていない、そんな部分もある。俺がもっと結果を出したいのもそんな部分なんだがな……黒の竜王として怖れられるだけでは足りない。国を、国民を豊かにしたいんだ」
ドレイクと少女は、主人を失った菜園を、黙って見つめていた。
少女は悲しげな目で、柵に囲まれた畑を眺めると、屈み込んで両手で地面に触れた。
顔を近づけ、まるで匂いを嗅ぐようにして目を閉じる。
「ウサギ?」
少女はそのまま、地面に倒れ込むようにして横になり、静かにしていた。
「わたし……何かができるはずなんです。でも、どうすればできるのか、わからない。ごめんなさい、ドレイク様」
しばらくして起き上がった少女は、地面に座り込んだまま、静かに涙を流していた。
「おい、ウサギ。どうしたんだ!?」
ドレイクが慌てて少女の隣にやってくると、少女の顔を見つめた。
小さな顔を悲しそうに歪めて、ピンク色の少女の瞳からは、涙が流れている。
「ここの草は美味しいです。きっと美味しい野菜が採れるはずです。だからウサギはみんな集まってきたんです。オークランドの大地は、とても豊かな土地。必ず甦ります。まずは国民の誰もが食べられることを目指しましょう。病に疲れ、戦争に疲れた国民に滋養のある食べ物を供給することから始めれば、きっとオークランドは、豊かさを取り戻すでしょう」
少女がふわりと微笑んだ。
風が少女の柔らかな白い髪を揺らしている。
その姿が、なぜか神々しくて。
なぜだか、ドレイクはぞくりとした。
(ドレイク、幼な子にこの畑を任せてみろ)
突然、黒竜の声がドレイクに届いた。
「ウサギに? ここを?」
(幼な子の手には、祝福が宿る)
「祝福が」
ドレイクはウサギを見つめた。
まだどことなくあどけなさの残る、不思議な少女。
かつてドレイクのために、自らこの家庭菜園で働いていた母の姿。
見た目は全く異なる2人だが、共に伝わってくる優しさは同じ。
ドレイクはその時、懐かしい思い出の残るこの場所に響く、亡き母がドレイクに語りかける声が聞こえてくるように思えた。
(ドレイク、菜園を蘇らせてあげて)
(ドレイク、あなたはきっと丈夫になるわ……)
オークランド王国とアルワーン王国の戦争から10年。
今だに戦いの跡を感じさせる国の様子に、ドレイクの心は痛んでいた。
国土は、豊かとは言えない。戦争が終わってなお、苦しんでいる人がいるのではないか。
税を軽くするのはすぐできても、一度荒れた土地は簡単には良くならない。
でもいつか、体が弱かった子供時代の自分が、今では黒の竜王と呼ばれているように、オークランドの土地も、豊かと言えるようになるかもしれない。
ドレイクは、国の将来を、思い描くのだった。
3
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
皇家の呪いと純白の姫巫女
櫻井金貨
恋愛
アレシア・リオベルデはリオベルデ王国の王女にして、女神神殿の姫巫女を務める少女。
銀色の髪に青い瞳という美しい容貌とともに、過去を透視する不思議な力を持っていた。
アレシアは18歳の成人を前に、幼い頃に決められた婚約者、ランス帝国の若き皇帝カイルの元に嫁ぐが、カイルから冷たい態度を取られる。
しかし、持ち前の自立心と好奇心、行動力により、次第に帝国の中でも自分の居場所を作っていく。
そんなアレシアにカイルは密かに惹かれていくが、カイルにはアレシアに冷たくしなければならない理由があった。
それが、帝国の歴代皇帝を苦しめる『皇家の呪い』。
アレシアはカイルと協力して、『皇家の呪い』に立ち向かう。
※カクヨム、小説家になろう にも掲載しています。
拾った宰相閣下に溺愛されまして。~残念イケメンの執着が重すぎます!
枢 呂紅
恋愛
「わたしにだって、限界があるんですよ……」
そんな風に泣きながら、べろべろに酔いつぶれて行き倒れていたイケメンを拾ってしまったフィアナ。そのまま道端に放っておくのも忍びなくて、仏心をみせて拾ってやったのがすべての間違いの始まりだった――。
「天使で、女神で、マイスウィートハニーなフィアナさん。どうか私の愛を受け入れてください!」
「気持ち悪いし重いんで絶対嫌です」
外見だけは最強だが中身は残念なイケメン宰相と、そんな宰相に好かれてしまった庶民ムスメの、温度差しかない身分差×年の差溺愛ストーリー、ここに開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ゆるふわな可愛い系男子の旦那様は怒らせてはいけません
下菊みこと
恋愛
年下のゆるふわ可愛い系男子な旦那様と、そんな旦那様に愛されて心を癒した奥様のイチャイチャのお話。
旦那様はちょっとだけ裏表が激しいけど愛情は本物です。
ご都合主義の短いSSで、ちょっとだけざまぁもあるかも?
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる