スパダリαは、番を囲う

梓月

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第1章

出逢いと運命と……番と II ※R18

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『何?……すごく安心する…。俺ココに居て……良いの?』


ぼんやりとした頭の中で、湊音は気持ちがだんだん落ち着いてくるのが分かったが、身体……特に下半身の熱は更に急速に上がっていった。

「あんっ……やっ…ダメ、離しっ………んんぅっ⁉︎」

後ろから、湊音を抱き締めたまま顎に手を掛けて自らの方に顔を向けると、龍哉は無言でその唇に口付けた。

「やっ……あっ…んふぅ……はっ…クチュ…ん…」

徐々に深く深く湊音に口付け、口内の甘い蜜を残さず舐め取らんばかりに舌を絡ませながら湊音の身体を抱き抱え、近くにある自分の部屋へと入っていった。






ドサッ………


「あっ……あの、や…俺、こんな…」

動けない身体を必死に動かし、少しでも離れようとする湊音の姿を目に留めながら、自分の着衣をジャケットから邪魔だと言わんばかりに脱ぎ捨てていく。

「はっ……龍哉だ。お前は俺を名前で呼べば良い……」

息を荒くしながらそう言うと、湊音の耳元で名前を尋ねた。ズンっと下半身に甘く響く声に翻弄されながら、湊音は素直に名前を教えた。



「みっ……みな…と……です。ひゃぁっ……⁉︎」

スリっ……と湊音の首筋に頬を寄せ、すぅっと深く湊音の薫りを少しでも多く取り込むかの様に吸い上げる。

「あぁ……この薫りだ。会場で薫った……花の様な甘くて爽やかでいて、しっとりと艶やかなこの薫り………」
「やっ…そっ……しちゃ……はぁんっ…」

ビクビクと身体を震わせながら、頬を染めて龍哉に力無くしがみ付く。


「あぁ……辛いな。安心しろ、お前は俺のモノだ……俺の事だけ考えれば良い…」

ペロリと、先程からのキスで艶やかな唇を舐め、湊音のワードローブに手をかけた………




「あっぁ……やっ…もっもぅ、良いっからぁっ……上じゃなくて…ひゃんっ……」

龍哉の手で全てのワードローブを脱がされた湊音は、既に快感の虜になってしまっていた。龍哉の獲物を見るような獣のぎらついた瞳……龍哉自身も発情ラットになっていると思われる兆候が見え始めているが、湊音を壊してはいけない宝物の様に優しく触れてくる。もどかしいその触れ方に、とうとう湊音の方が根を上げてしまい、膝を擦り合わせながら切なく濡れそぼる腰を揺らし、龍哉にねだるように声を上げた。
ギラリと瞳を光らせ、湊音に覆いかぶさると、激しく口内を蹂躙して来た。

「ジュル…んっはぁ……んむぅっ………はむっ…チュク………」

ぴちゃ……れるれる………スゥ……くちゃにちゅっ……


「ひっ……あぁっ…んっ…あんっ…!」

じゅぶっ……ちゅっ…れろぉ…じゅっジュルっ………

「きゃぁあっ…‼︎んっ…そこダメェっ……やぁんっ…龍哉さっ…汚いからぁ…‼︎」
「湊音の身体で汚い所なんて、ある訳ないだろう?……ほら、ここもこんなに可愛くて蜜を溢してる…はぁ……あぁ…なんて可愛いんだ…湊音、俺が湊音の最初で最後の男になる……もう、どんな禍いも寄せ付けたくない程に、君しか見えない……」

湊音のしとどに蜜が溢れ出る陰茎を弄びながら、耳元で愛を囁く。今まで言われたことの無い、愛しいと言う嘘では無い気持ちの溢れ出した龍哉の言葉に、一瞬目を見開くと、嬉しさと愛しさで胸がいっぱいになり、先程までの快感からくる涙とは違う……嬉しさや安心感といった優しい感情からなる涙で顔をぐちゃぐちゃにして龍哉の懐へと飛び込んだ。





※何でだ…まだ番にならない…だと⁉︎
勝手に動き出す登場人物たちだ………

という訳で、まだまだ2人のエチエチ回は続きます。
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