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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章七十五節 シロの氷撃と妖狐再襲来!とペットの喧嘩!…-

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奇妙な道具屋で奇妙なドーナツを買わされ!…そして店を後にするとその奇妙な

道具屋は跡形も無く消える!…まるで狐に化かされた様な気持ちになりつつ…

マサツグ達はその手に入れた能力を早速確認する為に一度フィールドへ降り立ち

向かうと、適当な場所で試す事にする!…この時何故かアヤも付いて来る事に

なると、衛兵達や門番達の目を掻い潜る為に!…フードを深く被ってはまた

あの時みたく念仏を唱え!…マサツグもそんなアヤに関わらないよう門番達に

声を掛けつつ外に出ると、アヤは外に出るなり思いっきりフードを脱ぐ!…


「……ぷはあぁ!!…あぁ~かったるいわ!!…」


「ッ!…か、かったるいって!!…」


「何が悲しくてこんな罪人みたいな事をしなくちゃいけないのよ!!…

ほんっと面倒臭いわ!?…」


「いや自業自得だろ?…」


まるで我慢の限界と言った様子でフードを脱ぎ!…シャバの空気が美味い!

とばかりに息を吸うと、文句の言葉を口にする!…その際マサツグもアヤの

言葉に対してツッコミを入れるのだが、アヤは反省していない様子で!…

寧ろ自分の身分を棚に上げては更に文句を漏らし出し!…そのアヤの言葉に

対してマサツグも更に呆れつつツッコミを入れると、マリーも不満を持った

様子で文句を言う!…


「ッ~~~!!!…何でこのオバサンまで付いて来るのよ!!…

本当ならおにぃちゃんは私とその白いのの力を見に来ただけなのに!!…」


余程アヤの事を嫌って居るのか…アヤの事をまたオバサン呼ばわりすると、

膨れて見せ!…そして恐らくアヤの事をエスコートして居たマサツグにも

嫉妬した様子で文句を言うと、シロを巻き込もうとする!…だがしかし

この時シロはそんなマリーの言葉など御構い無しに、ボコボコになった

大地を見詰め!…まるであの時の大戦を思い出す様に!…何か嫌な気配を

感じている様子で途端に辺りを見回し始めると、辺りに警戒を強める!…


__……キョロ!…キョロ!………ッ…


「ッ!?…またオバサンって!!…

私これでもまだ203歳なんですけどぉ~!?」


「ッ!?…に!…200って!!…

俺からしてもトンデモナイ年上なんだが!?…」


「ッ!?…そ、それはぁ!…

確かに人間の貴方と比べれば確かに年上だけど!!…

でも人間の年齢に戻すとまだ二十歳位なんだから!!!」


この時シロが警戒を強めている一方で、誰もその様子に気が付かず…アヤは

マリーの言葉にカチン!と反応し!…文句を言い返す様に自身の年齢を

明らかにすると、その年齢を聞いたマサツグが驚いて見せる!…それもそう

である、マサツグは現在25歳…大まかに見ても約7、8倍はゆうに有り!…

当然マサツグがマジで!?…と言った戸惑い交じりの様子で驚き言葉を口に

すると、アヤもそんなマサツグの様子に戸惑い始める!…そしてマサツグに

弁明するようワタワタとして見せると、自身の年齢を人間の方に直して

説明し!…だがそれでも誤魔化せないとばかりに!…マリーはちゃちゃを

入れるよう意地悪そうに笑い出すと、言葉を続ける!…


「ふふ~ん、それでも200は行ってるじゃないのよ!!…

その点マリーちゃんはまだ108歳!!…

お肌もまだぷにぷになんだから!…」


「ッ!?…いや十分年上なんだが!?…」


「ッ~~~!!!…言わせておけばあぁ~~!!!…

良いわ!!…あの地下で決着が付かなかった勝負!!…

今ここで付けてあげる!!!」


「ッ!…ふふん!…

更に強くなったマリーちゃんに勝てると思ってるの?…

返り討ちにしてあげるわ!!!」


マリーはきっちりアヤを弄る様に挑発し!…自身はまだ若いと言った様子で

年齢を口にすると、自身の体をくねらせアピールをする!…この時マサツグを

誘惑しようとして居るのか、肌をチラつかせるのだが…それよりもマサツグは

年齢の方に気を取られては驚き!…その際桁が可笑しい!…と言った様子で

静かにツッコミを入れていると、アヤも我慢の限界かマリーの挑発に乗っかる!…

この時地下での事を引っ張り出すと、再度戦う様に弓へ手を伸ばし!…そんな

アヤの様子にマリーも乗り気を見せては構え!…二人揃ってまたあの時の

地下みたく!…一触即発の空気を見せて居ると、マサツグはシロを呼ぶなり

避難をしようとする…


「……シロぉ?…ここは危なくなりそうだから向こうに行こう…

…って、如何した?…」


「ッ!……え?…あっ…な、何でも無いです!!」


「……ッ?…そうか?…気になった事が有ったら言えよ?」


「はいです!!……ッ…」


シロを呼んでは視線を下に向け…そこでシロが異様に辺りを気にして居る事に

気が付くと、マサツグは尋ねる様にシロへ声を掛ける。するとシロは余程辺りを

注意して居たのか、マサツグに呼ばれた事で若干驚き!…その後取り繕った様に

何でも無いと返事をし…しかしまだ何かを気にした様子でチラッと何かを見る

よう確認をすると、マサツグもその反応に疑問を持つ!…しかしシロの様子を

見る限り大した事では無さそうであり、と言うのもシロはそのあらぬ方向を

見ては首を傾げ…モンスターの気配を察知したには落ち着いて居り!…身構える

或いは慌てると言った反応を見せて居る訳では無いからである。そして今まさに

二人がおっ始め様としている最中で、マサツグもとにかく避難を急ぎ!…その際

何かに気付いたら声を掛ける様にだけ言い聞かせ…シロもマサツグの言葉を素直に

聞き入れた様子で返事をすると、やはり気にしながらもマサツグの後を付いて

行く!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ………チュドオオォォン!!!…


「ッ!?…早速始めてるし!…ハアァ~!…

ホント元気だなぁ?……まぁいいや…じゃあシロ?…

その手に入れた力を見せてくれるか?…」


「ッ!…はいです!!……すうぅ~…」


二人を置いて行く様にその場を離れると、次にはまたあの時同様爆撃音が

聞こえ出し!…その爆撃音が聞こえ出した事でマサツグは呆れる様に

溜息を吐き…何故あそこまでいがみ合う?…と言った様子で言葉を零すと、

次には避難をし終えた所で一息を吐く…そして改めてシロに尋ねるようその

手に入れた能力を見せる様に言い聞かせると、シロはマサツグに手を上げて

元気に返事をし!…次にはマサツグから若干距離を取って見せ、徐に深呼吸を

するよう息を吸い込み始めると、その能力を披露する!…


「……ッ!…ふううぅぅ!!…」


__ヒョオオオオォォォ!!!!……ガッチイィィン!!!…


「ッ?!…こ、氷!?…確かに氷とは書いて有ったが!?…」


「……風!…氷!……ッ!…」


シロの吸い込んだ息は吐き出すと氷の息となり、辺り一帯を凍てつかせ!…

その際ターゲットにした草花は凍り!…徐々に氷に包まれるようその量を

増して行くと、遂には巨大な氷を作って見せる!…当然そんな光景を見せ

られたマサツグは、エルフの年齢を聞かされた時より驚き!…そのシロが

手に入れた能力を改めて確認しては目を丸くし!…シロもまだ終わりで無い!

とばかりに何かを呟き握り拳を作ると、更にその力を披露する!…


__コオオオォォ!…パキパキパキパキ!!…シャキイィィン!!…ッ!?…


「ッ!!…てやああぁぁぁ!!!」


__シャシャシャシャシャ!!!…


「こ、氷で爪を作った!?…ッ!…それも風まで纏わせて!?…

い、いきなり応用まで覚えたって事か!?…」


まるで獣の爪が如く!…自身の手に纏わせるよう氷で鋭いクローを作って

見せると、更にその氷の爪に風を纏わせ!…そしてその光景に驚いて居る

マサツグをそっちのけに!…自身が作った目の前の氷塊に対して果敢に

飛び掛かって行くと、その氷塊を削る様に腕を振り下ろして行く!…日々

このゲームをやって居る上で驚く事は日常なのだが、今回ばかりは違う様で!…

そのシロの武装にマサツグは更に驚き!…とにかくそのシロの順応ぶりに

戸惑いを隠せない様子を見せて居ると、シロはその氷塊で何かを形作って

行く!…


__シャシャシャシャシャ!!!…


「やあああぁぁぁぁぁ!!!」


「ッ!…な、何かを作っている様だが!…

とにかくとんでもねぇスキルを手に入れた!…

確かにフェンリルだから氷が扱えても可笑しくないが!…

それにしたってこの順応ぶり!!…

まるで初めてとは思えない手際!!……ッ?…手際?…」


__シャシャシャシャシャアアアァァ!!!…


シロはまるで氷像を作る様に氷塊を削って行き!…一切迷いが見られない

大胆かつ繊細な勢いで腕を振り続けると、思いを形にして行く!…

その様子から恐らくは本気を出せばその氷塊も真っ二つに出来るのだろうが、

シロは決してそうはせず何かに拘っており!…マサツグもそんな様子を見て

ただ戸惑い続け!…徐々にそのシロの思惑に気が付いたのか自身の言葉に何か

疑問を持ち始めると、シロは遂に作り上げた様子でアッパーで〆る!…

そして出来た物と言うのは!…


「……出来ましたご主人様!!」


「ッ!?…こ、これは!?…」


「えへへ♥…いつかこうなれたらいいなぁ♥…」


そこに建っていたのは恐らく人物像!…一人は男性なのか相方を抱き締めては

愛おしさを見せ…その相方はケモミミの女性なのか、抱き締める男性の胸の

中でスッポリと収まって居ると、此方も縋る様に抱き締められていた。その際

その氷像の二人は成人しており、構図的には恋人同士なのか?…とにかく

自信満々にシロは出来たと言って見せ!…マサツグもシロが氷像を作り上げた

事で驚いて居ると、シロはモジモジとして見せる!…その様子からモデルは

未来の自分とマサツグの二人と言った所か、願望を形にしたと言う具合に

言葉を口にし!…しかしその出来はさすがに子供の域を出る事が出来ず!…

男性の方はマサツグ!…女性の方はシロとは分かり難く!…ただ芸術を

作り上げた!?と言った様子でマサツグは驚くと、違った方向でシロを

褒める!…


__……ポンッ!…ッ!…


「シロ!…お前こんな事が出来る様になったんだな!?…

しかも芸術の才能が有るとは!!…」


「ッ!……あれぇ~?…」


「いやぁ、本当に凄いわ!!…」


__なでなで…なでなで……ッ~~~♪…


シロの立っている方に近付いてはシロの頭に手を置き!…シロの能力の開花に

喜んで見せると、同時にこんな才能が有ったのか!と更に褒める!…この時

シロは何かを期待して居た様子で頭を撫でられており、何か思って居たのと

違う…と言った様子で言葉を呟いては首を傾げ!…しかしマサツグは全くと

言って良い程気づいて居らず…ただシロの頭を撫でながらも褒めに褒めると、

シロの方も何か違う…と思いつつも最後には納得をしてしまう!…そして

マサツグに甘えるようその撫でる手にじゃれ付き始めると、マサツグに抱き

付こうとするのだが!…


__……ヒュウウゥゥ!!!…カッ!!…バキャアアァァン!!!!…


「ッ!?…ッ~~~~!!!…な、何だ!?…」


「ッ!?…シ、シロの!!…シロのこおりのごしゅじんさまがぁ!!…」


「ッ!?…え!?…あれ俺だったの!?…」


邪魔する様に何処からともなく火の玉が!…しかもシロが作った氷像を

粉砕するよう着弾すると、その衝撃波はマサツグ達を襲い!…マサツグも

咄嗟に反応してシロを抱き締め庇うと、何が起きたのか!と慌て始める!…

この時辺りを警戒した様子で見回して居ると、その氷像が壊れた光景を

見たシロはショックを受け!…その際ここで漸くアレが自分だと言う事を

知ると、マサツグは戸惑い!…そうこうして居る内に氷像は崩れ!…元が

どんな形をしていたのか分からない程に散乱すると、そこへ何故か幼女が!…

若干不機嫌と言った様子で姿を現すと、マサツグ達の前に立つなり文句を

言う!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ムッスゥ~~~~~!!!…


「こりゃマサツグ!!…

わっちと言うモノが有りながら何をその様に戯れて居る!!…

ちゃんと男の子なら責任を取れい!!…」


「ッ!?…フィ!…フィロネウスゥ~~!?…

てかお前どっかに行ってたんじゃ!?…」


「ふん!…この様な姿にされてから色々と有ってな!?…

お陰で大変な目に遭ったのじゃ!!…

…まぁ、色々と整理をする上で丁度良い機会じゃったが…

それでも娘とは言えその様にベタベタと!!…許せんのじゃ!!!」


そこに現れたのは幼女化した…いや幼女にしてしまったフィロネウスで!…

マサツグとシロの中を嫉妬した様子で頬を膨らませ文句を言い出すと、

その突然のフィロネウスの登場にマサツグは驚く!…今日限りで何回驚いて

居る事やら!…とにかく戸惑った様子でマサツグが質問をすると、フィロ

ネウスはマサツグのせいで大変な目に遭ったと!…その際何か身の回りを

整えて来たのか整理したと言い!…そしてとにかくシロとイチャイチャして

居るのが気に喰わない!とばかりに文句を言うと、シロはマサツグの腕の

中から出て来るなり怒りを露わにする!…


__………カラッ…ッ~~~~~!!!!…


「そこの女狐め!!!…何て事をしてくれるのですか!!!」


「ッ?!…シ、シロ!?…」


ただの残骸と化した元氷像を見詰め!…自信作を台無しにされた事!…

マサツグに危害が及びそうになった事!…そして何よりマサツグとの

ラブラブタイムを邪魔された事で怒りを募らせ!…フィロネウスの方に

振り向き眼光を鋭くさせると、次にはマサツグを驚かせる言葉を口にする!…

もはや相手が魔王であろうと関係無い!とばかりに、フィロネウスを

指差しては女狐!…普段のシロの言動からは信じられない言葉であり、

マサツグもその言葉が出て来た途端!…誰に教わった!?…と戸惑って

居ると、更に話は進み出す!…


「ん?…何じゃ?…小娘如きがわっちに楯突く!…」


「ユルサナイ!!…ユルサナイノデス!!!…」


「ッ!!…ほほぅ?…一丁前にわっちに威嚇するかえ?…

その度胸だけは認めてやろう!!…」


「ッ!?…こ、こんな激おこのシロ見た事無い!!…」


沸々と怒りを積もらせるシロに対してフィロネウスは余裕を見せて居り!…

シロを小娘扱いすると、やはり上から目線であしらおうとする。しかしシロは

それ以上に怒ってはフィロネウスを威嚇し!…さすがフェンリルと言った所か

子供だがフィロネウスに思わせる所を作ると、思わずフィロネウスも身構えて

しまう!…そうして互いに身構え一触即発の状態になると、マサツグもその

シロの激おこ状態に戸惑い!…マサツグが戸惑っている間にもシロが先に動き

出し!…フィロネウスも迎え撃ち様にゆらりと体を動かして居ると、マサツグも

ハッと我に返っては止めようとする!…


__……ババッ!!…ユラァ~…


「ッ!?…って、呆けてる場合じゃねぇ!?…二人共スト~ップ!!!」


「「やああああああぁぁぁぁ!!!!」」×2


フィンリルと魔王!…そんなのが本気でやり合えば当然無事では済まず!…

何方かが取り返しのつかない事になる前に止めようと手を伸ばすが、

マサツグは間に合わない!…ただ互いに掛け声を掛けては一直線に向かって

行き!…マサツグも不味い!と感じて更にやめるよう声を掛けようとするの

だが、次の瞬間その止める様に言う声も思わず止まってしまう!…何故なら…


__ポカッ!…ポカッ!…ポカポカポカポカポカ!!……


「ッ!………へ?…」


「このこのこのこの!!!」


「何をするか!!…小娘風情がぁ~!!!」


「……何だこれ?…」


まず先制したのはシロ!…拳をギュッと握り締めて大きく振り被ると、フィロ

ネウスの頭目掛けて一撃!…更に続けてもう一撃放とうとするのだが、今度は

フィロネウスから反撃を受ける!…この時フィロネウスも同じ様に振り被ると、

これまた同じ様にシロの頭を叩き!…腕を回転させる様に振り回しては連撃!…

とても魔王とは思えない攻撃をして見せようとすると、止めに入ろうとして居た

マサツグを戸惑わせる!…その時の光景は簡単に言うとまさに子供の喧嘩の様で、

もっと言うと漫画の様な!…とにかくシロは無我夢中で腕を振り回し!…フィロ

ネウスも対抗するよう文句を言いながら腕を振り回すと、マサツグはその光景に

戸惑いを覚える事しか出来ないでいた。するとここでマサツグの目の前にある

チュートリアルみたいな文章が突如出現する。


__ピロリン♪…

 -----------------------------------------------------------------------------

            「ペットとの喧嘩について」


  長年付き添って歩いているとやはりペットと喧嘩をする事が出て来ると

  思われます。その場合はアイテムでご機嫌を取る等…いろいろと試して

  仲直りを図って見ましょう。尚ペット同士の喧嘩についても同様…

  まずは仲裁に入って原因を探り、その原因を解消…又は教育上叱ったり

  してその場を収めて下さい。全てにおいてプレイヤーの裁量で事の

  顛末が決まりますので、ご注意ください!

 -----------------------------------------------------------------------------


「ッ!?…結局の所プレイヤー次第なら必要なかっただろこのチュートリ!!…

って、言ってる場合でも無い!!…とにかく止めなさい!!!…」


「ッ!?…だってこの女狐が!!!…ご主人様止めないで下さい!!!」


「そうじゃ!!!…今一度こやつにどちらが上かを!!!…」


この文章が出て来ると言う事は過去にも…何なら解決策を求められた事が

有ったのだろう…とにかくその文章を見てマサツグは要らないとツッコミ!…

二人の間に割って入るよう喧嘩と止めに掛かると、シロとフィロネウスから

文句を受ける!…シロはやはりフィロネウスの事を許して居ない様子で、

マサツグの背後でブン膨れて居り!…フィロネウスもシロに対してご立腹!…

決着をつける事に躍起になって見せると、マサツグも若干怒気を強める!…


「じゃかあしい!!…大体事の原因はお前だろフィロネウス!!…

幼女みたいな体型になった事で頭の中も幼女になったのか!?…

ちったぁ大人の余裕を見せて見ろ!!!」


「ッ!?…な、何じゃとぉ!?…わっち悪くないモン!!…

悪いのはわっちの物にくっ付いていたその白いの!…」


「いつ誰がお前のモノになった?……お前が俺のモノになったんだろうが!!…

あんまりおいたが過ぎると!…また尻でエイトビートを奏でる事になるぞ?…」


「ヒィッ!!…そ、それは勘弁願うのじゃ!?……でも…

マ、マサツグがわっちの事を俺のモノって!……ぽっ♥…」


「……何でそこで頬を染める!!」


フィロネウスの文句に対して話を割る様に一喝!…そして原因も分かって居る

のでフィロネウスが悪い!と更に続けると、フィロネウスは本当に自分は

悪くない!と思って居るのか文句を言う!…その際マサツグの事を自分のモノ!

と言っては更にシロを膨れさせるのだが、マサツグはすかさず否定し!…フィロ

ネウスに対して逆だと!…お前を落としたのは俺!とばかりに文句を言うと、

最後にフィロネウスへ脅しを掛ける!…するとフィロネウスはその言葉に怯むと、

自身の尻を抱え!…それと同時にマサツグの言葉に頬を染め!…まるで満更でも

ない様子でモジモジとし始めると、マサツグのその様子にツッコミを入れる!…

さてこの状況下で面白くないのはシロ!…当然ヤキモチを焼き!…


__ぷっくぅ~~~!!!……ガシッ!!…ヨジヨジヨジヨジ!…


「ッ!…シ、シロさん?…何をしておいでで?…ッ!…」


「シロはご主人様のモノなのです!!!…

絶対に渡しません!!!…べぇ~~!!!」


「ッ!?…な!…なにょぉ~~~~!!!

…クッ!!…言わせて置けばぁ!!!」


シロはこれでもか!と言わんばかりに膨れるとマサツグの背中にしがみ付き!…

そこから慣れた様子で背中をクライムすると、直ぐにマサツグの頭まで到達する!…

当然シロが攀じ登って来た事でマサツグも反応すると、シロに何をして居るのか?

を尋ねるのだが…シロは答える事無くマサツグの顔にフェ○スハガー!…マサツグも

くっ付かれた事で戸惑って居ると、シロはフィロネウスに対して宣戦布告をする!…

この時オマケとばかりにあっかんべ~までして見せると、当然そのシロの挑発に

フィロネウスは衝撃を受け!…子供みたくショックを受けてはまた怒り!…張り

付いているシロを引き剥がしに掛かると、遂にはマサツグがバランスを崩す!…


__ガッ!!…グイィ!!…ッ!?…


「ちょ!?…急に引っ張る!…だはぁ!!!……はあぁ~!…危なかった!…

シロ?…フィロネウス?…大丈夫……ッ?…」


周りの状況を見る事が出来ないため引っ張られた際咄嗟の踏ん張りが効かず!…

マサツグも前のめりに倒れそうになって居る事だけを感じて咄嗟に地面へ

手を伸ばすが、若干間に合わずに転倒する!…それでもシロとフィロネウスを

押し潰さないよう横向きになるよう体を捻ると、何とかそれを免れたのか

柔らかい物は感じず!…硬い地面に叩き付けられた事で安堵…良かったと

ばかりに溜息を吐いて二人に確認の声を掛けると、ここで有るハプニングが

起きる!…


__ふぁあ~お♥…もにゅん♥もにゅん♥…


「ッ!…ん!…こ、これマサツグ?…そう言う事はよ、夜になってから♥…」


「……どわあああぁぁぁぁ!!!!」


「……マサツグや…意外と大胆なんじゃな?…」


「違う誤解だ!!!」


それは二人に安否の声を掛けた際、同時に体を起こそうとした時に起きる!…

マサツグとしてはただ地面に手を伸ばしたつもりなのだが、そこに居たのは

フィロネウスで…フィロネウスの片胸を鷲掴み!…この時その気はなかった

のだが違和感を覚えて軽く2回ほど揉んでしまうと、フィロネウスは当然の

如く反応する!…その際満更でもない様子でフィロネウスがマサツグに声を

掛けると、マサツグは慌てて跳び退き!…そんなマサツグに対してフィロ

ネウスは意味深な言葉を口にし!…マサツグもその言葉を聞いて全力で否定

するのだが、シロはそれを許そうとはしないで居た!…


「……ごしゅじんさま!…」


「ッ!?…シ、シロ?…まだしがみ付いて?…」


「ごしゅじんさまの!…ごしゅじんさまのぉ!!…

ッ~~~!!!…うわきものぉ~~~~!!!」


__ギュウウウゥウゥ!!!…ッ!?!?!?!?…タプタプタプタプ!!!…


恨めしそうにマサツグの事を呼ぶと、シロは今だマサツグの顔に張り付いて

居り!…マサツグも今だ視界が暗い事でシロが顔に張り付いて居る事を理解!…

更にシロの様子も可笑しい事に気が付いた反応で戸惑って居ると、次には

シロからの報復を受ける!…その際シロは自分の時には見せなかったマサツグの

反応に対して怒って居るのか、マサツグを浮気者呼ばわりしては顔を抱き締め!…

当然顔を抱き締められた事でマサツグの呼吸は閉ざされ!…マサツグもこれには

悶絶!…慌ててシロにタップをし降伏を訴えるのだが、シロは決して受け入れ

ようとはしない!…


「ごしゅじんさまのばか!!…あほ!!…おたんこなす!!…

スケベ魔人!!…うわきものおぉ~~~!!!」


ッ~~~~ちょっと待てシロ!?…ッ~~~~~何処でそんな言葉を覚えて来た!?!?…

ッ~~~~~てか、息が!?…ッ~~~~~てか、息がぁ!?…」


__プルプルプルプル!!……ポテッ…


「やぁんマサツグゥ♥…愛い奴め♥……って、あぁ!!…

こりゃ白いの!!…マサツグを離さんか!!…

わっちが天国を見せる前に天国へ誘おうとするな!!」


とんでもなく許せないのかシロはマサツグを罵倒しながら締め付け!…

マサツグもそんなシロの口から出て来る罵倒に戸惑うと、締め付けられ

ながらもツッコミを入れる!…だが徐々にそんな事を言っている場合でも

無くなって来ると、意識は遠のき!…遂には痙攣した後、意識を失い!…

フィロネウスもマサツグが拘束されている間トリップタイムに入っていた

のか、我に返るなりそのマサツグの様子を目にすると、シロに放すよう

声を掛ける!…さて、こうしてまた一人幼女がマサツグのパーティに

加わる事になると、波乱の展開を呼ぶのだが!…一方でアヤとマリーの方は

と言うと、やはり実力が拮抗しているのか中々に決着を付けられずに居た!…


__チュドオォォン!!!…チュドオォォン!!!…


「ッ!…チッ!!…

あの時より早くなったのにまだ追い付いて来るとか!!…

オバサン何者!?…」


「オバサンじゃないわよ小娘!!!…

伊達にこっちも死線は潜ってないの!!!…

貴方みたいに動きが単調なのを見切る位如何って事無いわ!!!…」


「ッ!?…い、言わせておけばあぁ!!!…

マリーちゃんの本気!!!…見せてあげる!!!」


もはやマサツグとシロの事など忘れた様子でやり合って居り!…互いの意地を

賭けた荒れ模様を見せては、更に大地をイビツに歪ませていた!…そしてこれまた

実力は拮抗して居る様で、互いに罵り合っては息を切らし!…先が見えない戦いを

陽が落ちるまで!…それこそマサツグが復活するまでの間…ただ淡々と過激に繰り

広げては、倒れるまで戦っているのであった!…因みにマサツグはシロとフィロ

ネウスの喧嘩を見てある疑問を持つと、運営であるロディに尋ねるのだが…

ロディが言うには決して味方ペット同士で殺し合うと言った事は無いと!…システム面の

方でマサツグに安心するよう説明をすると、マサツグもそれを聞いて安堵する

のであった!…

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