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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
-第三章七十四節 可笑しなお菓子と新たなる目覚めと魔女に化かされる-
しおりを挟む店内の様子に今だシロとマリーは浮かれ!…その一方でマサツグはその魔女の
店主が言う言葉を鵜呑みにしては涙を流す!…当然これには魔女の店主も困惑!…
ただ何が原因で泣き出したのかが分からず!…別にワンワンと声を上げながら
泣いて居る訳では無いのだが、とにかくポロポロと静かに泣くマサツグの姿を
見て恐る恐る声を掛ける!…因みにその頃宮殿の方はと言うと、ロディと
ゴーレムが和解し!…互いに健闘を称え合う様にガッチリと握手をすると、
大団円を迎えて居た!…
「ぬ、主よ?…何故にその様に泣く?…何か気に障る事でも?…」
「ッ!…え?…ッ!!…あっ…
あぁ、気にしないでくれ…多分目が乾燥しただけだ…」
「そ、そうかい?…なら別に良いのだが……ッ!…
って、そうだそうだった!…そんな事を言いたいんじゃなくてねぇ?…
あの白い子にお勧めの物が有るんだよ!…ちょいと待ってな?…」
「……へ?…」
一応マサツグの事を労わる様に声を掛け…マサツグもそこで声を掛けられた事で
初めて自身が泣いて居る事に気が付く!…その際泣いている事を誤魔化す様に
目が乾燥したと…明らかにそうでないのは分かって居るのだが、魔女の店主も
深くは尋ねないよう戸惑いながらも返事をすると、自身の本題を思い出す…そして
徐に席を離れると、マサツグに待つよう言い出し…店のバックヤードの中へと
その姿を消して行くと、マサツグもその魔女の店主の言葉に戸惑う…そうして
時間にして約数分…何やら魔女の店主がその手にお菓子の様な物を持って姿を
現すと、マサツグの前に置いて見せる。
__タッ…タッ…タッ…タッ……コトッ…ッ!…
「……これは?…」
「これをあの子達に!…なぁに、毒なんて入ってないよ!…」
「は、はぁ……」
マサツグの目の前に置かれたのはまるでフレ○チクルーラーの様な…揚げた
シュー生地に生クリームを挟んだ様な雪の結晶の形をしたお菓子で、上には
シュガーコーティングが薄っすら掛かっており…更にチョコのスプレーが
掛けられて有ってはカラフルな華やかさも演出されて居た。そんなお菓子が
白い皿の上に三つ…それとは別にこれまたチョコリ○グの様なドーナツに
同じ様にチョコのスプレー…恐らくシロとマリー用で分けられたお菓子が
置かれて有った。当然そんな物を突如持ってこられたので、マサツグは
不思議に思うと尋ね…すると魔女の店主は笑顔で二人に食べさせるよう言い!…
その際マサツグが警戒して居る様に見えたのか毒は無い!と更に笑いながら
豪語すると、そんな魔女の店主の様子にマサツグも更に戸惑う…さて出された
以上食べなければ失礼かと考えると、マサツグはシロとマリーの二人を呼ぶ
のだが…
「……シロォ~?…マリィ~?…ちょっち来ぉい?」
「ッ!…何ですかぁ(なぁ~に)?」
「おやつを出して貰ったんだけど……食べる?…」
「ッ!…食べます(食べる)!!!」
マサツグに呼ばれて二人は素直に駆け寄り!…何が有った?とばかりに返事を
すると、無邪気に笑顔を見せる!…この時二人は道具屋を満喫して居る様で、
見て回るだけでも面白いと言った様子で目を輝かせ!…マサツグもそんな二人の
様子に若干の戸惑い様を見せ、改めて出されたお菓子を食べるか如何かについて
尋ねると、二人は更に目を輝かせては喜びを露わにする!…そして問い掛けに
対して二人は二つ返事で食べる!と言うと、魔女の店主は笑顔で魔法を唱えては
椅子を二つ用意し!…用意された椅子に意気揚々と二人は座り!…目の前のお菓子
に対して目をこれでもか!とばかりに輝かせると、次には合掌してからお菓子に
手を伸ばす!…
__スゥ…パンッ!…いたぁだきまぁす!!……パクッ!!…×2
「ッ~~~~!!!…サクサクなのでふぅ~!!♥…」
「とろけるうぅぅ♥……ねぇ、一個交換しない?」
「ッ!…いいですよ!!…はい!」
「じゃあこっちも!……こっちはどんなのかなぁ?…」
マサツグの教育の賜物か、二人はちゃんと合掌してから一口食べ!…口一杯に
頬張ってシロは口の周りにクリームを!…マリーはチョコをそれぞれ付けた
様子で舌鼓を打つと、食べた時の感想を口にする!…そうして互いに一個づつ
食べた所で当然互いに食べて居る物が気になり出すと、マリーは交換する事を
シロに持ちかけ!…するとその提案にシロも快く同意をし、それぞれ一個づつ
仲良く交換をして見せると、そのまま交換した物を口一杯に頬張り始める!…
「あぁ~~…はむっ!…ッ~~~~!!!…甘あぁい♥」
「ッ~~~!!!…こっちもサクサクぅ!!…
こんなおいしい物が有ったなんてぇ~♥」
「ヒィッヒッヒッヒ!!!…喜んで貰えて何よりだよ!…」
「………鑑定。」
本当は犬猫にチョコレートは不味いのだが、シロは全く気にしていない様子で…
チョコの甘さに感激してはやはり舌鼓を打ち!…マリーもそのサクサクの食感に
衝撃を覚えた反応で感激すると、自身の頬に手を当てては恍惚とする!…そして
集落を出て来て良かった!…とばかりに黄昏て居ると、マサツグは何を思った
のか?…その出されたお菓子に違う興味を持ち出し、食べるのではなく鑑定を
すると言った奇行具合を見せると、次にはそのお菓子の正体に驚きを示す!…
何故なら!…
__ピピピ!…ヴウン!…
-----------------------------------------------------------------------
「雪花のクルーラー」
レア度 unknown
ペット専用のお菓子。一応人間が食べても大丈夫なお菓子なの
だがペット専用のお菓子、これを食べたペットは[氷属性]に
対するスキルを獲得…するチャンスが得られ、元から適性が有る
モノは更に強化が成される。氷の結晶を模した揚げシュー生地に
クリームを挟んだ物で、お菓子としても一級品の美味さを持ち…
高級お菓子として高値で売買もされて居る。
-----------------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------------
「憑りのチョコノワ」
レア度 unknown
ペット専用のお菓子。一応人間が食べても大丈夫なお菓子なの
だがペット専用のお菓子、これを食べたペットは[付与]に対する
スキルを獲得…するチャンスが得られ、元から適性が有るモノは
更に強化が成される。揚げたドーナツ生地にチョコを掛けた
シンプルな物で、故にその味は奥深く!…甘過ぎずしつこ過ぎず
で保たれ、付与師系のペットに人気を博している。
-----------------------------------------------------------------------
「ッ!?…ちょ!?…はぁ!?…」
「ッ!?…ど、如何したのですか!?…ご主人様?…」
「お、おにぃちゃんも食べたいの?…」
「ッ!?…あ、あぁ!!…ち、違う違う!!…
気にしないで食べてくれ!!…あ、あはははは…」
何と無しに鑑定をするとそこには怪しい説明文が!…如何やら普通の
ドーナツでは無い様でれっきとしたレアアイテムと表示され!…これには
マサツグも慌てて跳び退き!…そんなマサツグの反応にシロやマリーも
ビックリした様子で振り向くと、心配の声を掛け出す!…その際マリーは
気を使う様に自身の分のドーナツを差し出そうとするのだが、マサツグは
そのマリーの心遣いに慌てると違うと否定し!…とにかく落ち着くよう改めて
席に座ろうとすると、その魔女の店主から驚くべき言葉を掛けられる!…
「ッ!…あぁ、お代は占めて120万Gになるよ?…」
__ツルッ!…ズダアァァン!!!…ッ!?…
「ご!…ご主人様!?…」
「おにぃちゃん大丈夫!?…」
魔女の店主から告げられた言葉はまさかのお代!…如何やらサービスで出した
物では無い様で!…当然そのべらぼうに高いドーナツの料金にマサツグは動揺!…
椅子に座る間際にそんな事言われたのでド派手に転倒すると、勿論の事シロと
マリーの二人から心配される!…そして派手に転けたマサツグの方はと言うと、
店の床に転がったまま天井を見詰め!…ただいまの言葉が信じられない様子で…
自分でも何を告げられたのか分かって居ない具合に動揺の色を見せて居ると、
魔女の店主がマサツグにツッコむ!…
「……そんな所で転がられても邪魔に…」
「いやちょっと待てぇ!!!…何だそのべらぼうに高い料金は!!…
ぼったくりにも限度があるだろ!?…大体ドーナツにそんな値段が付くとか!!…
聞いた事ねぇよ!!!」
「…だから言っただろう?…[さぁびす]はするって…
それにまだこの値段でも良心的な方だよ?…
もっと酷い所に行けば億は取られる!…
一応こっちもそのさぁびす分を引いて今提供してるからねぇ?…」
「だとしても説明が足りてない!!…圧倒的に足りてないだろうが!!!…」
魔女の店主は冷静にマサツグへ文句を言うと、その言葉にマサツグは飛び起き!…
そして当然の如くぼったくりと!…怒涛のツッコミを入れる様にそのドーナツの
料金に対して差し迫り文句を畳み掛けると、魔女の店主は正当と言った様子で
その理由を語る。何でも魔女の店主が言うには本当に貴重なお菓子らしく、
酷い所に行けばもっとお金を取られると!…うちで提供をするものギリギリと
言った様子で、そこに誠意を出した風にマサツグへ説明をして見せるが、やはり
マサツグは納得が行かない様子で文句を続ける!…しかし!…
「……はあぁ~…良いのかい?…」
「えぇ!?……ッ!…」
__プルプルプルプル!!……
「ッ!?………だはあぁ!!…ったく!!…
分かったよ!!…今回は負けを認める!!…
だが次はねぇからな!?…」
「ヒィッヒッヒ!!…毎度!…」
魔女の店主は呆れた様子でマサツグを見ると、親指でシロとマリーの居る方を
指差し!…当然そんな反応を見せる魔女の店主に!…マサツグもまだ文句を
言い足りない!と言った反応でチラッとそのシロ達の居る方へ視線を向けると、
今にも泣き出しそうな様子で震えて居るシロ達の姿を見つける!…その際
シロ達はマサツグの顔を見る様に目に涙を浮かべると、その手にドーナツを
持っては「シロ達食べちゃいけなかった?…」と言った様子で!…勿論の事
そんなシロ達の様子を目にしたマサツグは!…ハッと我に返った様子で次に
諦める様な苦悶する様な表情を浮かべると、魔女の店主に屈してしまう!…
この時次は無い!と言った様子で警告をするのだが、魔女の店主はしたり顔で
笑い!…納得が行かないのはそのままなのだが!…とにかく泣きそうな
シロ達を宥めに掛かると、ドーナツを食べる様に言葉を口にする。
「……はあぁ~…ッ!…あぁ!…ほら、泣かない泣かない!!…
食べて良いから!!…シロ達は悪くないから!!…な?…
悪かった悪かった!…」
「……スンッ…はいです(うん)…」
「よしよし!…ほぉらいい子いい子!!…」
一度魔女の店主から注目を外すとシロ達の後ろに立ち!…そして二人の頭を
撫でながら優しい顔をすると、必死に大丈夫!と言い聞かせる!…この時
二人も撫でられた事で安堵すると、マサツグの方を振り向き!…だがその目は
やはり涙目になっており!…マサツグもそれを見て更に根気を入れるよう
宥めに掛かると、二人を抱き締める!…そうしてマサツグに抱き締められた
事で更に安堵したのか、シロ達は鼻を啜りながら返事をし…マサツグもその
返事を聞いて漸く安堵…そしてその様子の一部始終を見て居た魔女の店主も
ふと笑い出すと、次には妙な事を言い出す!…
「ヒィッヒッヒッヒッ!!…まぁ騙す様な真似をした事は謝るさね!…
でも、決して悪い買い物はさせないさ!…あたしの見立てが正しければ!…」
「ッ!…え?……」
__ッ!…ドクンッ!!…ぱあああぁぁぁ!!!…
魔女の店主も一応騙して居る自覚はあったのか、マサツグに謝り!…だが
悪い事はして居ないと!…胸を張り後悔だけはさせない!と自信満々に
言って見せると、次には何かを見越した様子でシロ達の調子を伺う!…
すると当然そんな魔女の店主の言葉にマサツグが疑問を持ち、戸惑いの
言葉を漏らし…そうしてマサツグが戸惑って居る一方で、その魔女の
店主が言っている変化と言うのが訪れたのか…突如シロとマリーの体が
跳ねる様に何か変化が見られると、その様子にマサツグも更に戸惑い出す!…
「ッ!?…な、何!?…何が起きてんだ!?…」
「ッ!?…な、何だか体の底から!!!…」
「ごおおぉぉって来るのです!!…ごおおぉぉって!!」
「何そのごおおぉぉって!?…」
「……ふぅ!…あたしに出来るのはここまでさね!…」
まるで覚醒でもしたかの様に突如椅子の上に立ち!…宛らドラ○ンボールの
一コマの様に!…何か気が溜まった様なポーズまで取り始めると、シロと
マリーの二人は自身の体に力を感じる!…そして互いにその異変には気が
付いて居るらしく、驚いた反応を見せ!…その際苦痛等は全く感じられない
様で!…ただ自身の体を見回し何が起きて居るのか?と言った戸惑い様を
見せて居ると、マサツグもそのシロ達の言葉に困惑する!…そうしてその
一方で魔女の店主も予想通り!と言った様子で笑って見せると、一仕事
終えた!とばかりに安堵し!…その間徐々にシロとマリーの様子は激化し!…
遂には超サ○ヤ人になりそうな雰囲気まで見せ始めると、次にはマサツグの
目の前でシロ達は新たな能力を手にする!…
__シュンシュンシュンシュン!…バシュン!!!……ピロリン♪
[シロは「氷装 Lv.8」・「氷の心得 Lv.8」を獲得しました。]
[シロは「氷鬼爪」・「氷河乱舞」・「氷の息」を習得しました。]
[マリーの「脚力強化魔法」が強化され、
「脚力強化魔法・極み」にアップグレードされました。]
「ッ!?…何か一気にスキルを覚えてる!?…」
「フウウゥゥゥ…………」
まるで気が溜まり切ったかの様にシロ達はその身にオーラを纏い!…その場で
何か黄昏る様な遠い目をすると、次にはマサツグの目の前にスキル獲得の表示が
出る!…シロはやはりお菓子の影響か、氷系のスキルを二つ!…更にそれに
伴って技を三つ覚え!…マリーもマリーで元々有った能力が強化された様に
表記されると、その覚醒具合にマサツグは驚く!…そうして徐々にシロ達も
落ち着きを見せようとしている一方で、マサツグもはたと気が付いた反応を
見せては疑問を口にする!…
「……あれ?…何でマリーがペット扱いされてんだ?…
テイム……いやいや!…まず、ただのNPCの筈じゃ?…」
「ッ!…おや、主は知らんのか?…
だったら自分の持つスキルを見て見ると良い…」
「え?………ッ!?…」
マサツグが疑問を抱いた事…それはペット用のお菓子を食べた筈なのに
マリーも能力を獲得している事で、マリーはペットじゃない!…何なら
いちNPCと言った様子で戸惑い様を見せ!…何故能力が覚醒した?…
とマサツグが改めてその事について疑問を抱き考えていると、その答えを
提示する様に魔女の店主が答える!…その際メタい感じにマサツグの
スキルについて知らないのか?と不思議そうに声を掛けると、改めて
確認するよう言い!…するとその言葉を聞いてマサツグは更に戸惑い!…
とにかく言われるままに自身のステータス画面を開いてその心当たりの
ある能力を調べると、そこで驚くべき説明文を目にする!…
---------------------------------------------------------------------------------
「EX:伝説の魔物使い」
EXスキル
あらゆるモノに対して絶対的なカリスマ力を発揮する事が出来る者の
スキル。このスキルを持つ者は何モノであろうと宥める事に成功し、
そのモノがどんな状態であろうとも従わせる事が出来る!…更にそれは
生在るモノなら境は無く、文字通りあらゆるモノと心を通わせ!…
但し限度は当然有り、自分種族以外のモノでしかこの能力を発揮する
事が出来ない様になっている。因みに先にテイムされたモンスター等に
対しても能力は無効となり、ただ可愛がった際懐かれ易いと言った
特徴だけが残る。
効果: 自分種族以外のテイム可能
及び
テイム時の成功率爆上がり・生在るモノに懐かれ易くなる
---------------------------------------------------------------------------------
「な、何だこれ!?…異様なまでに線引きが緩い様な!?…」
そこに書かれて有る説明文はスッと読めば普通の説明文の様に見えるのだが…
マサツグはよく読んだ事で驚き戸惑い!…その説明文において可笑しな事が
書かれてある事にツッコミを入れると、このゲームのバランスについて疑問を
持つ!…そしてマサツグが気が付いた可笑しな所と言うのは、それこそ
効果の対象で!…確かにモンスター相手に猛威を放つよう書かれて有るのだが、
それと同時にNPCにもさも効くよう書かれて有り!…そして思い返す様に
マリーの懐きようを目にし!…マサツグも慌てながらその説明文の線引きに
戸惑いを隠せないで居ると、魔女の店主が声を掛ける!…
「だからあたしは主のペットにおやつを上げたのさ!…」
「ッ!?…え?…」
「…その力は強大過ぎる!!…扱いを間違えれば世界を滅ぼしかねない!!…
だから神はその力を与えるに対し!…
その力量が無い者には絶対に宿らないようある魔法を施した!……それは…
自身を慕うペットをこよなく愛し!…そして決して見放そうとしない!…
鉄の意志を持つ者にしか宿らないよう魔法を施したのだ!…
…現にその力を持つ者は今の所主ただ一人!…故にあたしは興味を持って!…
その主が連れているペットに力を!…ただ目覚めるきっかけを与えたのさ!…」
「ッ!…い、いやいや!!…だからって!!…
NPCまで!!…その…かどわかせるとか!?…やり過ぎにも程が!?…」
まるでマサツグの反応を予測出来て居た様子で笑いながらおやつの理由を
話し!…マサツグもその突然の話し掛けに対して更に戸惑った反応を見せて
居ると、魔女の店主は恐らく「EX:伝説の魔物使い」の取得条件について
話し出す!…その際魔女の店主の言葉を簡単に説明すると、恐らくは自身の
持っているペットの中で好感度をカンスト!…更に何か決意の様なモノが
必要らしく、たまたまマサツグはそれに該当したのだと!…そして魔女の
店主もそれを見破った様で!…マサツグに興味を持って協力したと話すと、
マサツグは当然可笑しい!とツッコむ!…だが幾らその魔女の店主に
ツッコんだ所で、その仕様が変わる事は無く!…その一方でシロとマリーは
と言うと、今だ自身の中で目覚めた能力に対して戸惑いを持ち!…自身の
両手を見詰めたままウズウズとし出すと、不穏な言葉を口にする!…
「……今なら何でも凍らせられそうです!!…」
「気が高まる!!…溢れて来る!!…」
「ッ!?…そこぉ!!…不穏な空気を見せない!!…
あとお前はブロリーか!?」
__しょぼおぉ~ん……×2
まるで覚醒した力を試したい!と言った様子でシロが拳を握ると、言葉を
ポツリ!…それに反応してかマリーも似た様な様子で何か自身の中から
溢れる物を感じると、どこぞのサ○ヤ人めいた言葉を口にする!…当然
その言葉を聞いたマサツグは慌てて止めに入り、それと同時にマリーに
ツッコミを入れ!…そんなマサツグの様子に二人は残念そうに振り向き…
徐々にその高揚感に対して落ち着きを見せ始めると、マサツグも安堵する…
するとその一方で魔女の店主はまだ話が有ると!…その様子を笑いながら
徐に再度話し掛け出すと、まとめに掛かる!…
「ヒィッヒッヒッヒッ!!…まぁ、とにかくだ!…
あたしに出来る事はここまで!…後は主の教育次第さね!…
…心配せんでも今まで通り愛情を注げば何も問題ない!…
その力に溺れる事無く真っ直ぐに突き進んで行きなされ!…
あたしから言える事はこれだけだ!…」
「ッ!?…何か綺麗に纏めてるつもりだろうが!…
結局の所アンタが元凶だと言う事には変わりないからな!?…」
「ヒィッヒッヒッヒッ!!…まぁそう硬い事を言いなさんな!…
冒険は波乱万丈が有るから面白い!…そうだろ?…」
「波乱万丈過ぎるから困ってんだよ!!」
自分に出来る事はここまで!…そう言って後はマサツグ達の成長を楽しみに
するよう言葉を残そうとすると、マサツグがやはりツッコミを入れる!…
その際こんな状態になったのはアンタのせい!と、ガッツリ指を差し猛抗議を
するのだが!…魔女の店主は全く気にしていない様子で笑っていなし!…
更には面白いじゃないか!とばかりに言葉を続けると、マサツグもその言葉を
聞いて更に激しいツッコミを入れる!…そうしてシロ達もドーナツを食べ
終えた所でその奇妙な道具屋を後にしようとすると、最後に選別とばかりに
アクセサリーを魔女の店主から受け取り!…シロは首飾りでマリーは耳飾り!…
二人ともキラキラ!と喜んで受け取ると、早速身に着けてはマサツグに
アピールをする!
「如何ですか!…如何ですか!?…」
「ふふ~ん!!…マリーちゃんもっと可愛くなっちゃった!!」
「あぁ、そうだな!…似合ってるよ!…」
{さっき何気なしに鑑定をしたけど何も無かった!…
……これって鑑定を無効にするスキルとかって付いてないよな?…}
マサツグの前に立っては胸を張り!…クルクルと回って見せては二人揃って
上機嫌具合を見せ!…この時そのアクセサリーは防具とかそう言う物では
無い様で、装備スロットを圧迫する事無く身に着けられると、マサツグも
ホッと安堵する!…最初渡された際はまた何か妙な物を渡されたのでは?と
考えると、鑑定までし始め!…その結果で妙な効果が出て来なくとも!…
その魔女の店主に対してやはり警戒した様子のまま店を後にすると、三人は
明るい陽の下に出て来る!…
__ガランガラン♪……カッ!!…
「ッ!!…眩し!!…って、昼頃か?…通りで陽が高い事…」
「ッ!…あら?…マサツグ?…
それにシロちゃんとマリーちゃんも…こんな所で何をしてるの?…」
「ッ!…アヤ!…そっちこそ何をして?…」
道具屋の中に居た時間は長かったのか短かったのか、とにかく陽は高く
昇っており…マサツグもマサツグでその陽の明るさに思わず怯み!…
シロとマリーも似た様な反応で眩しがって居ると、そこへアヤが歩いて
来る。アヤは直ぐにマサツグ達に気が付いた様子で声を掛けると、三人の
元へ駆け寄り!…マサツグもそんなアヤの呼び掛けに返事をし!…徐々に
目を慣らしては同じ様にアヤへ質問をすると、アヤはばつが悪そうに
答え出す…
「え?…あ、あはははは…
何かお母様から指名手配が掛かって居る様で逃げて来て…じゃなくて!…
マサツグ達は何でここに?…」
「え?…いや…すぐそこの変な道具屋に入ってさぁ~?…
そこで色々と…何か店内がとにかくファンシーでさぁ?…
居た堪れなさが凄くて!…で、そこの店主もかなり変わってて!…
とんでもないドーナッツを買わされたりしてさぁ~!?…」
まさかの反撃問い掛けにアヤは戸惑い!…苦笑いしつつも問い掛けに対して
正直に答えると、辺りを見回す!…その時のアヤの様子は外に出た時よりも
真剣で、マサツグもそんなアヤの様子に釣られて戸惑い!…するとアヤは
そうじゃないと!…改めてマサツグ達に何をして居たのかについて尋ねると、
マサツグは直ぐ後ろの道具屋の事を話す!…その際まだ納得が行っていない
様子で愚痴るよう話し始めると、店内の様子やぼったくられたと!…自身の
後ろを指差しては次々に文句を口に出し!…アヤもその話を聞いて不思議そう
に表情を戸惑わせると、次には変な問い掛けが飛んで来る…
「……ッ?…ねぇ、マサツグの言う道具屋って直ぐ後ろに有ったの?」
「え?…あぁ、そうだけど…」
「何処にもその建物らしき姿が無いんだけど?…」
「え?…いや、そんな訳……ッ!?…ほんまや!?…」
アヤはチラッとマサツグの背後を確認する様な挙動を見せるのだが、アヤの
目にはその建物が映っていないのか!…アヤは合流する前の事か?と徐に
尋ね、その問い掛けに対してマサツグも戸惑い交じりに返事をすると、アヤは
再度マサツグの背後を見回し始める…しかし幾ら見回した所でその道具屋
らしき建物は見つからず、マサツグに素直に何処?と尋ね…その問い掛けに
対してマサツグは更に戸惑い始め!…改めて指し示すよう振り返り背後の
様子を確認すると、マサツグも途端にその様子に驚く!…何故ならそこには
先程有った筈の妙な道具屋の姿はなく!…ただ緑が生い茂っては風に揺られて
音を立てて居り…そんな涼しげな様子にマサツグは困惑!…シロとマリーも
気が付いた様子で振り返り同じ光景を目にすると、戸惑いを露わにする!…
「ッ?…ッ!?…あ!…あれぇ!?…」
「さ!…さっきの店が!?……ッ!?…
み、耳飾り!!…は、有る…化かされた訳じゃない?…」
「……ッ?…まさか寝惚けてたりは?…」
先程まで居た筈の店が消えて居る事に驚き戸惑い!…マリーも可笑しい!と
言った具合に反応すると、次には自身の耳を確認する!…この時確認したのは
あの魔女の店主から貰った耳飾りで有り、ちゃんとある事に安堵し…その際
誰かに化かされた?と考えるのだが目的が分からず!…とにかく三人が
振り返って固まり戸惑って居ると、アヤも呆れた様子で声を掛けるのであった…
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【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
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パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
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