極道の密にされる健気少年

安達

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非道

37話 安堵

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島袋と北風は、寛也に行けと言われた部屋に向かっていた。そこに着くと尻にバイブを入れられ拘束され恐怖が入り混じった声で泣いている駿里の姿があった




「おい!!!駿里!しっりしろ!!」


「落ち着け島袋。傷に触るぞ」


「・・・たす、、け、、ぁ!、、、あ゛!」


「今とってやる」


島袋と北風は急いで拘束具を外し、バイブを抜いた


「ぅ、、、う、、、ヒッ、、、グスッ、、ッ・・・・・」


「もう大丈夫だ。帰ろう」


「ごめんな。俺のせいで駿里に酷い目に遭わせちまった」


駿里にその言葉は届いていなかった。島袋の腕の中で眠ってしまっていた。


「とりあえず組長に連絡して病院に連れて行こう」


「そうだな」


島袋は駿里にブランケットをかぶせ抱きかかえて北風と共にホテルを出た














病院につき、駿里は極度の脱水症状と言われた
30分ほど点滴をして、時期に目を覚ますと言われて島袋と北風は寛也にそれを報告し、寛也が来るのを待っていた



「よかった」


「お前もな」


「なにがだ」


「撃たれたのに死ななくてよかった。松下も」


「らしくないこと言ってんじゃねぇ」


「せっかく人が心配してやってんのに。でも駿里は精神的にも肉体的にもかなり衰弱してる。」


「ああ。心のリハビリが必要だな」



駿里の点滴が終わり、20分ほど経つと寛也が到着した。





「すまない。2人きりにさせてくれ」


「時期に目を覚ますと医者が言っておりました。俺達は外に待機しているので、必要であれば呼んでください。」



「ありがとう」



「失礼します」



寛也は駿里が無事に目の前にいることに安堵していた。だが、その表情に嬉しさはなかった。そして寛也は何かが入っている袋を握りしめていた。
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