極道の密にされる健気少年

安達

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非道

36話 救出

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寛也達は赤浜組のアジトに着いた。そこは赤浜組が管理するホテルだった。まさか国外にも勢力を拡大しているとは思いもしなかっし、それを信じられていなかったが、このホテルを見てそれが現実なのだと思い知らされた。


「おい!開けろ!」


「やっと来たか」


大きな扉を開けた男は明らかに薬中だった。表情が明らかにおかしかった。

「入れ」


その男の後をついていき、ある部屋に案内された。その中には数名の男たちと赤浜がいた。


「どうも、旭川さんよぉ」


「駿里はどこだ」 


「さあ、なんのことかな」


「これを見ろ」



寛也は赤浜に一枚の紙を出した


「なんだ」


赤浜の表情が変わった。動揺を隠せておらず、冷や汗が出ている。その様子を森廣たちは訳もわからず見ていた


「それ、バラされたらどうなると思う?確実にお前らは終わりだな。ここで俺を殺しても構わなぇ、だが駿里を俺の元に帰してくれない場合はすぐにそれをサツに送ってやる。ここにいる誰かを殺してもこのデータを警察さんに送ってやるよ」


その場にいた旭川組のものは驚きを隠せなかった、ら凄いことは知っていた。だが、この状況になっても相手の弱点を握り抗争にすることなく話し合いで終わらせた


「この部屋にいる」


「そんなことは知ってる」

 
「・・・・どう言うことだ」


「さっき駿里が無事に見つかったと報告があった。お前らただで済むと思うなよ。ここからは容赦しねぇ。」


寛也は森廣に目で指示をし、赤浜を含むそこにいた幹部たちを拘束した。


「おとしまえはきっちりつけさせて貰う。こんな風にな」


寛也は後ろにいた幹部に指示をした。そして






バン!!バン!!




銃声が二発なった



「これは島袋と松下のお返しだ。おい、こいつらは連れてこなくていい。時期に過剰出血で死ぬからな。残りの奴らを連れて来い」


「赤浜も殺すのですか?」


「まさか」


「ではどうなさるのですか?」


「自ら命を絶いたいと思うほどの絶望を与えてやる」


「わかりました」


「残りの幹部は縛り上げて警察署前にでも置いとけ。サツもずっと欲しがってた奴らだ。海外の警察さんは容赦ないらしいぜ?生きて帰れるといいな。・・おい、今からが始まりだ。お前には地獄を味わって貰うぞ、赤浜」



寛也は怒り狂っていた。だか、この部屋にいる誰よりも冷静だった。旭川組のものは指示に従い動き出した。寛也は一通り片付くとすぐに駿里のいる病院へと向かっていた
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