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くすぐり
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「組長。起きましたよ。」
くそ…。意識がはっきりしねぇ。くそが…。
「誠也。起きろ。」
なんだよこいつ…。そうだ。俺はこいつに攫われたんだ。
「さ、わるなっ!」
「元気だな。あれだけの力で殴ったのにそんな元気が残ってるとはな。」
何を笑ってんだこいつは…。しかも男が増えてやがる。ここはどこだ。出口は…?
「おいおい何よそ見してんだ?組長がお前に話しかけてるだろうが。」
知るかよそんなこと。俺は逃げるんだここから。知ったこっちゃねぇよ。
「おいり無視してんじゃねぇ。」
「う゛っ…、はなせっ!」
くそ、すぐ暴力を振るいやがって。俺の父親そっくりじゃねぇか。
「さてと、このまま話をするか。お前らは席を外せ。」
「「「「承知しました。」」」」
本当にどうやらこいつは偉いやつなんだな。部下らしき奴らが一気にこの部屋から出ていった。俺としてはそっちの方がいいけどな。こいつ1人の方が逃げやすい。
「…話ってなんだよ。」
「立て。」
「…嫌だ。」
「そうか。なら仕方ねぇな。」
「は?お、おいっ、離せって!」
「お前が言う事聞かねぇからだろ。」
なんでこいつこんなに力強いんだよっ!おかしいだろ!俺はあっという間にこいつに床にうつ伏せに寝かされて馬乗りにされちまった!どうしたらいいんだよ!
「さぁて。これで話が出来るな。」
「離せってば…!!」
「離さねぇよ。それどころかお前は一生をここで終えるんだからな。お前はもう俺のもんだ。」
「ふざけんなっ!勝手に決めんなよ!」
「俺は勝手に決めることが出来るぐらいの権力を持ってんだ。だから離さねぇよ。」
「このっ…、離しやがれ…!」
「はぁ…。調教が必要だな。」
こいつのため息を聞いた瞬間俺は背筋が凍った。なにかまずいことが起こる。そう感じた。
「おら。手を上げろ。」
「やめろ…!」
「何度も言わせるな。やめねぇよ。」
拷問されんのか俺は…。どうすりゃいい。どうやらったら逃げれる…と俺が考えていると脇に違和感を感じた。
「なっ…、ぅ、ふっ、や、めろ!」
なんとこいつは俺の事くすぐってきやがった。しかも脇を。俺はそのくすぐったさから逃げようともがいた。けど逃げれねぇ。こいつ…力が強すぎる。
「はは、誠也。お前は擽られるのが好きなようだな。」
「すき、なわけねぇだろっ、ぐっ、ぅ、やめっ、ろ!」
「お前がいい子になったらやめてやる。」
そんなの一生終わらねぇじゃねぇか。くそ…やっぱ逃げるしかねぇ。
「逃げようとしてんのか?無駄だ。お前の力じゃ無理だ。」
「くっ、そっ、ぅ、はなせっ、」
やべぇ。くすぐったい…。くそ。くそくそ。逃げれねぇ。苦しい…!
「やめっ、ろ、ぅ、く゛っ、ぅ、」
「くすぐったいか?逃げたいか?けどやめねぇからな。」
こいつ…。俺がくすぐられんのに慣れねぇようにくすぐり方を変えてきやがる。そのせいで余計にくすぐったい。
「やめろっ、ぅ、っ、やめろって!!」
俺は頭を振って全身でもがいた。けどやっぱ逃げらんねぇ。腕もこいつに片手で拘束されて使いもんになんねぇ。まじでこれ逃げらんねぇじゃねぇかよ!
「声出せばいいじゃねぇか。くすぐったいんだろ?」
「ふざっ、けん、なっ、」
「可愛くねぇやつだな。だがそこがいい。」
「ふ…、っ、ぅ゛っ、やめ、く゛っ、ぅ、」
「その顔たまんねぇな。くすぐりにも弱いってことは感じやすいってことだな。はは、これからが楽しみだ。」
まじでやめてくんねぇこいつ…。俺はもうくすぐったすぎて限界だった。くすぐられんのがこんなに辛いなんて思いもしなかった。
「やめっ、おねがっ、だからっ、やめて、くれっ!」
「まだだ。」
「おねがっ、ぅ、ふっ、く゛っ、ぅ、だから!」
「まだだって言ってんだろ。お前には耳がついてねぇのか?」
お前こそ耳ついてねぇのかよ!俺はこんなに嫌がってんじゃねぇか!脇ばっかくすぐってきやがって。せめて…せめて違うところにしてくれたらまだマシなのに。
「おねがっ、だからっ、やめてくれっ、くるしっ、いんだ!」
「そうだな。苦しそうだな。」
「だからっ、たのむっ、おねがっ、い、だ、からっ!」
「そうかそうか。そんなに苦しいか。」
俺の事を弄ぶかのようにしてこいつはそう言ってくる。脇ばかりをくすぐりながら。
「やめっ、て、くっ、れっ、ふっ、く゛っ、ぅ!」
「なぁ誠也。お願いをするからには何かを俺に与える必要がある。そうだろ?」
「なんで、もするっ、なんでもするっ、から!」
俺はあまりのくすぐったさに耐えきれずそう叫んでしまった。その瞬間目の前にいる男の顔が変わった。
「なんでも…か。仕方ねぇな。やめてやるよ。」
「っ、はぁ…っ、はぁ…っ、ぅ、」
やっと解放された。擽りから…。けど俺はとんでもない発言をしてしまった。くそ、全部そうなるって分かっててそうしてたんだなこいつは…。
「誠也。お前はなんでもやると言ったな。」
「…………。」
「おい。また無視か?」
「……いっ、た。」
「たく、相変わらず敬語の使えねぇやつだな。」
「ならさっさと俺の事捨てろよ。」
「いいや。捨てねぇよ。そんで話の続きだがお前は今日から俺のペットになれ。」
「……………。」
「返事をしねぇならまたくすぐってやろうか?」
「なるっ、なるから…。」
「いい子だ。」
そう言って頭を撫でられた。気持ちが悪い。触らないで欲しい。
「今日から楽しみだな。」
くそ…。意識がはっきりしねぇ。くそが…。
「誠也。起きろ。」
なんだよこいつ…。そうだ。俺はこいつに攫われたんだ。
「さ、わるなっ!」
「元気だな。あれだけの力で殴ったのにそんな元気が残ってるとはな。」
何を笑ってんだこいつは…。しかも男が増えてやがる。ここはどこだ。出口は…?
「おいおい何よそ見してんだ?組長がお前に話しかけてるだろうが。」
知るかよそんなこと。俺は逃げるんだここから。知ったこっちゃねぇよ。
「おいり無視してんじゃねぇ。」
「う゛っ…、はなせっ!」
くそ、すぐ暴力を振るいやがって。俺の父親そっくりじゃねぇか。
「さてと、このまま話をするか。お前らは席を外せ。」
「「「「承知しました。」」」」
本当にどうやらこいつは偉いやつなんだな。部下らしき奴らが一気にこの部屋から出ていった。俺としてはそっちの方がいいけどな。こいつ1人の方が逃げやすい。
「…話ってなんだよ。」
「立て。」
「…嫌だ。」
「そうか。なら仕方ねぇな。」
「は?お、おいっ、離せって!」
「お前が言う事聞かねぇからだろ。」
なんでこいつこんなに力強いんだよっ!おかしいだろ!俺はあっという間にこいつに床にうつ伏せに寝かされて馬乗りにされちまった!どうしたらいいんだよ!
「さぁて。これで話が出来るな。」
「離せってば…!!」
「離さねぇよ。それどころかお前は一生をここで終えるんだからな。お前はもう俺のもんだ。」
「ふざけんなっ!勝手に決めんなよ!」
「俺は勝手に決めることが出来るぐらいの権力を持ってんだ。だから離さねぇよ。」
「このっ…、離しやがれ…!」
「はぁ…。調教が必要だな。」
こいつのため息を聞いた瞬間俺は背筋が凍った。なにかまずいことが起こる。そう感じた。
「おら。手を上げろ。」
「やめろ…!」
「何度も言わせるな。やめねぇよ。」
拷問されんのか俺は…。どうすりゃいい。どうやらったら逃げれる…と俺が考えていると脇に違和感を感じた。
「なっ…、ぅ、ふっ、や、めろ!」
なんとこいつは俺の事くすぐってきやがった。しかも脇を。俺はそのくすぐったさから逃げようともがいた。けど逃げれねぇ。こいつ…力が強すぎる。
「はは、誠也。お前は擽られるのが好きなようだな。」
「すき、なわけねぇだろっ、ぐっ、ぅ、やめっ、ろ!」
「お前がいい子になったらやめてやる。」
そんなの一生終わらねぇじゃねぇか。くそ…やっぱ逃げるしかねぇ。
「逃げようとしてんのか?無駄だ。お前の力じゃ無理だ。」
「くっ、そっ、ぅ、はなせっ、」
やべぇ。くすぐったい…。くそ。くそくそ。逃げれねぇ。苦しい…!
「やめっ、ろ、ぅ、く゛っ、ぅ、」
「くすぐったいか?逃げたいか?けどやめねぇからな。」
こいつ…。俺がくすぐられんのに慣れねぇようにくすぐり方を変えてきやがる。そのせいで余計にくすぐったい。
「やめろっ、ぅ、っ、やめろって!!」
俺は頭を振って全身でもがいた。けどやっぱ逃げらんねぇ。腕もこいつに片手で拘束されて使いもんになんねぇ。まじでこれ逃げらんねぇじゃねぇかよ!
「声出せばいいじゃねぇか。くすぐったいんだろ?」
「ふざっ、けん、なっ、」
「可愛くねぇやつだな。だがそこがいい。」
「ふ…、っ、ぅ゛っ、やめ、く゛っ、ぅ、」
「その顔たまんねぇな。くすぐりにも弱いってことは感じやすいってことだな。はは、これからが楽しみだ。」
まじでやめてくんねぇこいつ…。俺はもうくすぐったすぎて限界だった。くすぐられんのがこんなに辛いなんて思いもしなかった。
「やめっ、おねがっ、だからっ、やめて、くれっ!」
「まだだ。」
「おねがっ、ぅ、ふっ、く゛っ、ぅ、だから!」
「まだだって言ってんだろ。お前には耳がついてねぇのか?」
お前こそ耳ついてねぇのかよ!俺はこんなに嫌がってんじゃねぇか!脇ばっかくすぐってきやがって。せめて…せめて違うところにしてくれたらまだマシなのに。
「おねがっ、だからっ、やめてくれっ、くるしっ、いんだ!」
「そうだな。苦しそうだな。」
「だからっ、たのむっ、おねがっ、い、だ、からっ!」
「そうかそうか。そんなに苦しいか。」
俺の事を弄ぶかのようにしてこいつはそう言ってくる。脇ばかりをくすぐりながら。
「やめっ、て、くっ、れっ、ふっ、く゛っ、ぅ!」
「なぁ誠也。お願いをするからには何かを俺に与える必要がある。そうだろ?」
「なんで、もするっ、なんでもするっ、から!」
俺はあまりのくすぐったさに耐えきれずそう叫んでしまった。その瞬間目の前にいる男の顔が変わった。
「なんでも…か。仕方ねぇな。やめてやるよ。」
「っ、はぁ…っ、はぁ…っ、ぅ、」
やっと解放された。擽りから…。けど俺はとんでもない発言をしてしまった。くそ、全部そうなるって分かっててそうしてたんだなこいつは…。
「誠也。お前はなんでもやると言ったな。」
「…………。」
「おい。また無視か?」
「……いっ、た。」
「たく、相変わらず敬語の使えねぇやつだな。」
「ならさっさと俺の事捨てろよ。」
「いいや。捨てねぇよ。そんで話の続きだがお前は今日から俺のペットになれ。」
「……………。」
「返事をしねぇならまたくすぐってやろうか?」
「なるっ、なるから…。」
「いい子だ。」
そう言って頭を撫でられた。気持ちが悪い。触らないで欲しい。
「今日から楽しみだな。」
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