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出会い
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「あーも学校だりぃわ。」
どいつもこいつも俺の事バカにしやがって…。
「学校休むか…。」
俺は田舎に住むただの極普通の高校生。普通に暮らしいてた。世間一般的に言うと普通じゃねぇかもしれねぇけどな。けどそんなたわいもない…いやクソみてぇな日常が急に一変することになる。
「チッ、金もねぇ。」
バイトしってけどやっぱ足りねぇな。ほんとに裕福な家庭が羨ましい。あいつはら普通に生活するだけでいいんだから。俺は親の機嫌を取りながら暮らしてる。学校でも超がつくほど浮いてる。俺がまともじゃねぇからな。つかまともってなんだよ。
「はぁ…。いっその事死んじまうか…。」
俺は生きる気力すら失っていた。だからとりあえず気分転換にその場に座り寝ようとした…がその時。
「へぇ。お前死にたいのか。」
さっきまで近くに誰もいなかったのに突如俺の前に背の高い男が現れた。素人の俺でもわかる。こいつ一般人じゃない。
「だ、誰だよお前…。俺に何の用だ。」
「さぁな。誰だろうな。」
「答えろよ…っ!」
「ならまず俺の質問から答えろ。」
なんなんだよ…。どうして俺ばっかりこんな面倒事に巻き込まれんだよ…。
「そんな顔してんじゃねぇよ。ただの話だから、な?上杉誠也くん。」
「な、なんで俺の名前を…。」
「知ってるさ。お前の事は何でも知ってる。調べあげたからな。」
「どうして…。」
「お前が気に入ったから。だから俺に着いてきてもらう。」
「…は?」
「とりあえず立て。」
「嫌に決まってんだろ!なんでついて行かなきゃいけねぇんだよ!」
急に現れて意味も分からずついて行くほど俺は馬鹿じゃない。だから断ってこいつから逃げようとした。こいつからは危険な香りしかしねぇから。
「おっと、逃がさないぞ。」
「くそっ、離せよ…!」
なんだこいつ…!なんでこんなに力が強いんだよ…!
「誠也くん。ちょっと落ち着いてよ。話が出来ねぇだろ。」
「落ち着けるかよ…!」
「だから話をするだけだって。」
「お前と話すことなんてない…!」
「そうか。けど俺はお前に話がある。だから黙って聞け。」
「う…っ、」
くそ…。くそくそ…。鳩尾殴られた。殴られ慣れてる俺でさえ倒れ込むほどの力…。とんでもねぇことに俺は巻き込まれちまった…。
「ほらぁ、誠也くんが言う事聞かないからだよ。」
「…てめぇ。」
「どうだ?話を聞く気になったか?」
「…………。」
「誠也くん。口の利き方から教えてやろうか?」
「…チッ、さっさと話せよ。」
こいつはとんでもないやつだ。怒らせないに越したことはない。そんで隙をついて逃げればいい。話は適当に聞こう。とりあえず逃げる隙を探さなきゃいけないから。
「口の利き方がなってねぇやつだな。まぁいい。そこは少しずつ調教してやる。とりあえず話だな。お前、今日から俺と暮らせ。」
「…は?」
「なんだ?嫌なのか?」
「あったりめぇだろ!そもそもお前誰だよ!」
誰かも分からない。別に俺には帰る家なんてないけどこいつの家には行きたくない。いや、行っちゃダメだ。分からないけどそう感じる。こいつについて行ったら終わりだって…。
「俺の正体が知りたいか?」
「…別に。」
「正直じゃねぇな。まぁいい。教えてやる。俺は近藤会の組長だ。意味が分かるな?ヤクザってやつだ。」
「…うそ、だろ。」
「嘘じゃねぇよ。」
「な、なんで俺にこんなことすんだよ…っ!」
「だから言ったろ?気に入ったからだ。俺達は歳も近いしちょうどいいじゃねぇか。」
確かにこいつの見た目は若く見える。20代後半ってところだろう。けどそういう問題じゃねぇだろ。極道について行くとかそんな馬鹿なことするわけねぇだろうが!
「行かねぇって言ったら…?」
「力づくで連れていく。」
「…………。」
「なぁお前なんか勘違いしてねぇか?」
「…は?」
「俺は提案をしてんじゃねぇんだよ誠也くん。元々決まってんだよ。俺の言う事は絶対ってな。だからこれは命令だ。提案なんかじゃねぇ。」
「ふざけんなよ…っ、」
「いいねぇその目付き。益々気に入った。」
「気持ち悪いんだよ!離れろよ!」
「今から一緒に暮らすって言ってんのになんで離れんだ?馬鹿なのか?」
「馬鹿なのはそっちだろ!」
いや…極道に常識を求めてもダメだ。逃げねぇと…。
「おい。逃げるなって言ったよな。」
「…っ、くそ、離せよっ!」
「めんどくせぇな。」
「う゛っ…、」
くそ!また殴られちまった…。しかもさっきよりも強い力。まずい…。気を失う…。くそ…。
どいつもこいつも俺の事バカにしやがって…。
「学校休むか…。」
俺は田舎に住むただの極普通の高校生。普通に暮らしいてた。世間一般的に言うと普通じゃねぇかもしれねぇけどな。けどそんなたわいもない…いやクソみてぇな日常が急に一変することになる。
「チッ、金もねぇ。」
バイトしってけどやっぱ足りねぇな。ほんとに裕福な家庭が羨ましい。あいつはら普通に生活するだけでいいんだから。俺は親の機嫌を取りながら暮らしてる。学校でも超がつくほど浮いてる。俺がまともじゃねぇからな。つかまともってなんだよ。
「はぁ…。いっその事死んじまうか…。」
俺は生きる気力すら失っていた。だからとりあえず気分転換にその場に座り寝ようとした…がその時。
「へぇ。お前死にたいのか。」
さっきまで近くに誰もいなかったのに突如俺の前に背の高い男が現れた。素人の俺でもわかる。こいつ一般人じゃない。
「だ、誰だよお前…。俺に何の用だ。」
「さぁな。誰だろうな。」
「答えろよ…っ!」
「ならまず俺の質問から答えろ。」
なんなんだよ…。どうして俺ばっかりこんな面倒事に巻き込まれんだよ…。
「そんな顔してんじゃねぇよ。ただの話だから、な?上杉誠也くん。」
「な、なんで俺の名前を…。」
「知ってるさ。お前の事は何でも知ってる。調べあげたからな。」
「どうして…。」
「お前が気に入ったから。だから俺に着いてきてもらう。」
「…は?」
「とりあえず立て。」
「嫌に決まってんだろ!なんでついて行かなきゃいけねぇんだよ!」
急に現れて意味も分からずついて行くほど俺は馬鹿じゃない。だから断ってこいつから逃げようとした。こいつからは危険な香りしかしねぇから。
「おっと、逃がさないぞ。」
「くそっ、離せよ…!」
なんだこいつ…!なんでこんなに力が強いんだよ…!
「誠也くん。ちょっと落ち着いてよ。話が出来ねぇだろ。」
「落ち着けるかよ…!」
「だから話をするだけだって。」
「お前と話すことなんてない…!」
「そうか。けど俺はお前に話がある。だから黙って聞け。」
「う…っ、」
くそ…。くそくそ…。鳩尾殴られた。殴られ慣れてる俺でさえ倒れ込むほどの力…。とんでもねぇことに俺は巻き込まれちまった…。
「ほらぁ、誠也くんが言う事聞かないからだよ。」
「…てめぇ。」
「どうだ?話を聞く気になったか?」
「…………。」
「誠也くん。口の利き方から教えてやろうか?」
「…チッ、さっさと話せよ。」
こいつはとんでもないやつだ。怒らせないに越したことはない。そんで隙をついて逃げればいい。話は適当に聞こう。とりあえず逃げる隙を探さなきゃいけないから。
「口の利き方がなってねぇやつだな。まぁいい。そこは少しずつ調教してやる。とりあえず話だな。お前、今日から俺と暮らせ。」
「…は?」
「なんだ?嫌なのか?」
「あったりめぇだろ!そもそもお前誰だよ!」
誰かも分からない。別に俺には帰る家なんてないけどこいつの家には行きたくない。いや、行っちゃダメだ。分からないけどそう感じる。こいつについて行ったら終わりだって…。
「俺の正体が知りたいか?」
「…別に。」
「正直じゃねぇな。まぁいい。教えてやる。俺は近藤会の組長だ。意味が分かるな?ヤクザってやつだ。」
「…うそ、だろ。」
「嘘じゃねぇよ。」
「な、なんで俺にこんなことすんだよ…っ!」
「だから言ったろ?気に入ったからだ。俺達は歳も近いしちょうどいいじゃねぇか。」
確かにこいつの見た目は若く見える。20代後半ってところだろう。けどそういう問題じゃねぇだろ。極道について行くとかそんな馬鹿なことするわけねぇだろうが!
「行かねぇって言ったら…?」
「力づくで連れていく。」
「…………。」
「なぁお前なんか勘違いしてねぇか?」
「…は?」
「俺は提案をしてんじゃねぇんだよ誠也くん。元々決まってんだよ。俺の言う事は絶対ってな。だからこれは命令だ。提案なんかじゃねぇ。」
「ふざけんなよ…っ、」
「いいねぇその目付き。益々気に入った。」
「気持ち悪いんだよ!離れろよ!」
「今から一緒に暮らすって言ってんのになんで離れんだ?馬鹿なのか?」
「馬鹿なのはそっちだろ!」
いや…極道に常識を求めてもダメだ。逃げねぇと…。
「おい。逃げるなって言ったよな。」
「…っ、くそ、離せよっ!」
「めんどくせぇな。」
「う゛っ…、」
くそ!また殴られちまった…。しかもさっきよりも強い力。まずい…。気を失う…。くそ…。
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