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ペット
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「誠也。なんだその目は。お前が自分でやると言ったんだぞ。」
違う…。言わされたんだ…。俺はそんなの望んじゃいないのに…。
「また黙りか。都合が悪くなるとお前はすぐ黙り込むんだな。」
そうだよ…。お前となんか喋りたくもないからな。
「そうか。よく分かった。」
なんだよ…。今度は何をしてくるんだ…。もういっその事殺してくれ…。
「おい健二(けんじ)!来い!」
「承知しました。」
誰かを呼び付けたな。また俺をそれでいたぶるつもりか…。
「組長、お呼びでしょうか。」
「ああ。お前にも手伝ってもらおうと思ってな。おら誠也、立て。」
「っ、やめっ、」
いくら俺がやめろとこいつを拒否しても無視だ。俺の意思なんて関係ない。こいつの思うがままに動かされる。そしてそれを俺は拒否できない。力の差がありすぎるから。
「お、こいつ組長がずっと探してたやつじゃないですか。見つかったんですね。」
「ああ、そうだ。中々の上玉だろ?」
なんだこいつら…。おかしい。若すぎるだろ…。そもそもこいつ組長って言ってたよな?組のトップがどうしてこんなに若いんだ…?
「そうですね。男でこんな美形…。初めて見ました。」
「だろ?だから見つけた時から俺のもんにするって決めてたんだ。やっと手に入った。長かったぞ。」
「良かったですね。それで何故俺をお呼びになったのですか?」
「それがな…見つけたのはいいんだがまるで躾がなってねぇんだよ。」
あったりめぇだろ…。俺は玩具じゃねぇ。勝手に連れてこられて言うことなんか聞くわけねぇだろうが。
「ほら見ろ。こういう顔をするんだ。」
「はな、せ…!」
俺を連れ去ってきた男が今部屋に入ってきた男に俺の顔を見せびらかすように顔を鷲づかんできた。それもものすごい力で。だから俺はそれを拒むことすら出来ない。
「あーなるほどですね。ていうか組長を拒否する奴、初めて見ました。何度も言ってますが組長はかなりのイケメンですからね。男も女も寄ってたかってくる。なのにこいつは…珍しいですね。」
「俺はそこに益々惹かれるんだ。拒否られれば拒否られるほど手に入れたくなる。」
「組長ってそういうとこありますよね。昔から。」
「そうか?」
「そうですよ。それで、こいつをどうするおつもりですか?」
「調教する。俺好みにな。」
まずい…。そんなことされてたまるかよ。逃げねぇと。
「おい誠也。ガチガチに縛られたいのか?家出をする事は許さねぇぞ。」
「ふざけるな…っ、俺はおもちゃでもなんでもないんだぞ!」
「組長。こいつを躾のはいいんですけど時間かかりそうですね。」
なんなんだこいつら…。俺は本気でお前を拒否してんだぞ。なのになんでそんなに呑気に話してんだよ…。
「そうなんだ。だからお前を呼んだって訳だ。」
「理解しました。して、どんな風に躾ますか?」
「さっき擽ったんだが簡単に堕ちたんだ。」
「ほぅ…なるほど。」
「だから2人がかりで擽るのもありかと思ったが擽りが効くってことは感じやすいってことだろ?だから…な?」
「承知しました組長。そういうことならお任せ下さい。」
俺の前でその会話をすんなよ…。頼むからもう何もしないでくれ…。俺はそう願い続けるが2人はやめるつもりはないらしい。
「どうしたんだ健二。珍しく乗り気じゃねぇか。」
「だってこいつ可愛いんですもん。」
「はは、そうだな。これまでで1番の上玉だ。」
「てことはこいつは殺さずに飼い慣らすおつもりなんですね。」
殺さずに…?てことは今まで何人か殺したって事なのか?
「ああ。そのつもりだ。」
「ま、待てよっ、殺さずにってどういうことだっ、お前ら、人殺してんのかよ…!」
「組長、こいつ敬語使えないんですか?」
「ああ。そうなんだ。まぁそこも可愛いから別に気にしてはいない。」
「なら俺も口を出しません。」
「そうしてくれ。んで、誠也。お前は何甘ったれたことを言ってるんだ?」
甘ったれたこと…?俺は当然のことを言っただけだろ!
「甘ったれてねぇよ!お前らが異常なんだよ!」
「そうだな。俺達は極道だからな。人も簡単に殺すし拷問もする。それが俺らの日常なんだよ。なぁ健二。」
「はい。俺もさっき人殺してきたしな。まぁ今は受け入れらんねぇだろうがお前も数ヶ月すればなれるだろ。」
慣れてなんかたまるか…。数ヶ月もここにいてたまるか…!
「何言ってんだよお前…。」
「お前じゃねぇ。俺の名前は健二だ。覚えろ。一生付き合っていく中なんだからよ。」
「一生…?」
「ああ。何驚いてんだ?組長にそう言われただろ?」
「…俺はっ、ここには一生いない!」
当たり前だ…。一生いるわけねぇだろ。ここに今いるだけで気が狂いそうになるんだ。一生なんていられわけが無い。
「は?おいおい生意気な事言ってんじゃねぇよ。はぁ…。組長、こりゃ駄目ですね。早めに躾しましょうか。」
「そうだな。健二、誠也をベットに連れていくぞ。」
「はい。ほら、来い。」
「や、やめろよっ、離せってば!!!」
「その口の利き方も俺と組長で治してやるよ。ほろ、さっさと歩け。」
違う…。言わされたんだ…。俺はそんなの望んじゃいないのに…。
「また黙りか。都合が悪くなるとお前はすぐ黙り込むんだな。」
そうだよ…。お前となんか喋りたくもないからな。
「そうか。よく分かった。」
なんだよ…。今度は何をしてくるんだ…。もういっその事殺してくれ…。
「おい健二(けんじ)!来い!」
「承知しました。」
誰かを呼び付けたな。また俺をそれでいたぶるつもりか…。
「組長、お呼びでしょうか。」
「ああ。お前にも手伝ってもらおうと思ってな。おら誠也、立て。」
「っ、やめっ、」
いくら俺がやめろとこいつを拒否しても無視だ。俺の意思なんて関係ない。こいつの思うがままに動かされる。そしてそれを俺は拒否できない。力の差がありすぎるから。
「お、こいつ組長がずっと探してたやつじゃないですか。見つかったんですね。」
「ああ、そうだ。中々の上玉だろ?」
なんだこいつら…。おかしい。若すぎるだろ…。そもそもこいつ組長って言ってたよな?組のトップがどうしてこんなに若いんだ…?
「そうですね。男でこんな美形…。初めて見ました。」
「だろ?だから見つけた時から俺のもんにするって決めてたんだ。やっと手に入った。長かったぞ。」
「良かったですね。それで何故俺をお呼びになったのですか?」
「それがな…見つけたのはいいんだがまるで躾がなってねぇんだよ。」
あったりめぇだろ…。俺は玩具じゃねぇ。勝手に連れてこられて言うことなんか聞くわけねぇだろうが。
「ほら見ろ。こういう顔をするんだ。」
「はな、せ…!」
俺を連れ去ってきた男が今部屋に入ってきた男に俺の顔を見せびらかすように顔を鷲づかんできた。それもものすごい力で。だから俺はそれを拒むことすら出来ない。
「あーなるほどですね。ていうか組長を拒否する奴、初めて見ました。何度も言ってますが組長はかなりのイケメンですからね。男も女も寄ってたかってくる。なのにこいつは…珍しいですね。」
「俺はそこに益々惹かれるんだ。拒否られれば拒否られるほど手に入れたくなる。」
「組長ってそういうとこありますよね。昔から。」
「そうか?」
「そうですよ。それで、こいつをどうするおつもりですか?」
「調教する。俺好みにな。」
まずい…。そんなことされてたまるかよ。逃げねぇと。
「おい誠也。ガチガチに縛られたいのか?家出をする事は許さねぇぞ。」
「ふざけるな…っ、俺はおもちゃでもなんでもないんだぞ!」
「組長。こいつを躾のはいいんですけど時間かかりそうですね。」
なんなんだこいつら…。俺は本気でお前を拒否してんだぞ。なのになんでそんなに呑気に話してんだよ…。
「そうなんだ。だからお前を呼んだって訳だ。」
「理解しました。して、どんな風に躾ますか?」
「さっき擽ったんだが簡単に堕ちたんだ。」
「ほぅ…なるほど。」
「だから2人がかりで擽るのもありかと思ったが擽りが効くってことは感じやすいってことだろ?だから…な?」
「承知しました組長。そういうことならお任せ下さい。」
俺の前でその会話をすんなよ…。頼むからもう何もしないでくれ…。俺はそう願い続けるが2人はやめるつもりはないらしい。
「どうしたんだ健二。珍しく乗り気じゃねぇか。」
「だってこいつ可愛いんですもん。」
「はは、そうだな。これまでで1番の上玉だ。」
「てことはこいつは殺さずに飼い慣らすおつもりなんですね。」
殺さずに…?てことは今まで何人か殺したって事なのか?
「ああ。そのつもりだ。」
「ま、待てよっ、殺さずにってどういうことだっ、お前ら、人殺してんのかよ…!」
「組長、こいつ敬語使えないんですか?」
「ああ。そうなんだ。まぁそこも可愛いから別に気にしてはいない。」
「なら俺も口を出しません。」
「そうしてくれ。んで、誠也。お前は何甘ったれたことを言ってるんだ?」
甘ったれたこと…?俺は当然のことを言っただけだろ!
「甘ったれてねぇよ!お前らが異常なんだよ!」
「そうだな。俺達は極道だからな。人も簡単に殺すし拷問もする。それが俺らの日常なんだよ。なぁ健二。」
「はい。俺もさっき人殺してきたしな。まぁ今は受け入れらんねぇだろうがお前も数ヶ月すればなれるだろ。」
慣れてなんかたまるか…。数ヶ月もここにいてたまるか…!
「何言ってんだよお前…。」
「お前じゃねぇ。俺の名前は健二だ。覚えろ。一生付き合っていく中なんだからよ。」
「一生…?」
「ああ。何驚いてんだ?組長にそう言われただろ?」
「…俺はっ、ここには一生いない!」
当たり前だ…。一生いるわけねぇだろ。ここに今いるだけで気が狂いそうになるんだ。一生なんていられわけが無い。
「は?おいおい生意気な事言ってんじゃねぇよ。はぁ…。組長、こりゃ駄目ですね。早めに躾しましょうか。」
「そうだな。健二、誠也をベットに連れていくぞ。」
「はい。ほら、来い。」
「や、やめろよっ、離せってば!!!」
「その口の利き方も俺と組長で治してやるよ。ほろ、さっさと歩け。」
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