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囚われの身
キスの嵐
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*庵視点
「…………ん…………。」
うーん。目がチカチカする。まだ寝ていたいのになぁ…。
「……ぅ………。」
なんか頭が痛い。なんだこれ。痛いよ…。目を覚ましたいのに目が開かない…。龍はどこにいるの?
「庵?起きたのか?」
だれ…?今の誰の声…?俺龍に助けて貰ったよね…?もしかしてあれって夢だったのかな…。
「おい庵どうした!」
やだ!またあんな目に遭う!絶対嫌だ!龍に会いたい!離せよ!俺はもう何もしたくない!何もされたくない…。お願いだから何もしないで…っ。
「やた゛っ、はなせ゛っ!!」
「おい退け亮!」
「は、はい!」
また怒鳴ってる。俺が暴れてるから当然か…。けど絶対負けない。俺はここから出なきゃいけないんだ。
「おい庵!!俺を見ろ!」
「やた゛っ、もう何もしないて゛っ、やめてよ!!」
「何もしねぇ。俺たちじゃねぇか。ゆっくり息をしろ。落ち着くんだ。」
「はなして゛っ、りゅうのとこかえる!!」
「もう帰ってる。お前はもう俺の腕の中にいるじゃないか。ほら庵、俺を見ろ。」
え…?なんで…龍の匂いがするの…?
「俺が分かるか?」
分かる…。分かるよ…。
「よしいい子だ。そのままゆっくり息をするんだ。」
俺の目の前に龍がいる…。しかも俺の事ぎゅって抱きしめてくれている。夢じゃない。現実だ。俺はやっぱり帰って来れてたんだ。
「りゅ、う…。」
「そうだ。俺だぞ。亮だって瀧だっている。」
「うぅ゛っ、りゅう…。」
俺は目の前にいた龍の姿を確認できた途端に涙が溢れだしてきた。そんな俺を落ち着かせようと龍はずっと抱きしめてくれる。瀧と亮も俺の近くに来て頭を撫でて背中を撫でてくれていた。
「もう怖がらなくていい。俺が守ってやるから。」
龍がそう言いながら俺の顔にキスをしてきた。久しぶりのキス…。俺は嬉しくてたまらなかった。3人に囲まれている今…嬉しくて涙はしばらく止まりそうにない。
「……りゅう。まだはなさないでね。」
「当たり前だ。離してやるもんか。」
龍はそう言って本当に俺が落ち着くまでずっと長いこと抱きしめてくれていた。そして亮も瀧もずっと近くにいてくれた。そんな3人に囲まれたおかげで俺は滝のように溢れていた涙も止めることが出来た。
「庵。落ち着いたか?」
「…うん。」
龍が俺の顔を見ながらそう言ってきた。だから俺は少し照れくさくて目線を逸らしてしまった。そんな俺を見て笑った後龍がまたキスをしてきた。
「可愛いやつ。飯は食えそうか?」
「…今は食べれそうにない。ちょっと気持ち悪いから。」
「そうかそうか。なら食べなくていい。落ち着いたら食べような。何も食べねぇのは体に悪いから。」
「…うん。」
俺が龍の言葉に頷くと龍は偉いぞと言って頭を撫でてくれた。そんな俺を見て瀧が立ち上がった。
「組長。俺お粥かなんか作っときます。庵がいつでも食べられるように。」
「そうだな。頼む。」
…ん?今瀧組長って言った?龍ってなんて呼ばれてたっけ?若…だよね?え?どういうこと?
「…瀧、今なんて言った?」
そういった俺を見て龍はまた優しく笑ってくれた。その後頭も撫でてきた。
「りゅう…?どうしたの?」
聞いちゃまずいこと聞いたかな…。笑ってるけど龍はどこか寂しそうにしていた。悔しそうにしているようにも見える。だから俺は龍にゆっくりと抱きついた。そしたら龍はきっと喜んでくれるはずだから。
「お前は可愛いやつだな。」
俺が抱きついたら龍はちょっと驚いてた。けど直ぐに頭を撫でてそう言ってくれたんだ。その後ちゃんと俺の問いにも答えてくれた。
「親父が引退したから俺が組長になったんだ。だからこれからはよりお前を守って行くことが出来る。」
「そうなんだ!おめでとう龍!」
龍がこの組のトップ…!俺は嬉しくて思わず満面の笑みを浮かべた。そんな俺を見て龍は笑っていた。亮も瀧も笑みを浮かべて俺たちを見てた。
「はは、ありがとうな。」
と、龍之介。
「一気に元気になったな庵。」
と、亮が言ってきた。そして瀧は俺が元気になったから安心した顔を浮かべて台所の方へと歩いて行った。
「そりゃ嬉しんだもん。てことは亮と瀧は幹部?」
「そうだ。よく知ってるな庵。」
龍はよく褒めてくれる。だから俺は嬉しくてずっと笑っていた。
「お前まじで嬉しそうな顔してんじゃねぇか。可愛いすぎだろ。」
そして亮はよくキスをしてきた。頬やおでこに定期的にしてくる。それが俺を安心させてくれた。
「嬉しいに決まってんじゃん…!!」
「そうかそうか。俺もお前のその姿が見れて嬉しいぞ。」
龍が俺のほっぺたをムニムニしながらそう言ってきた。その時俺は自分の体の変化に気づいた。もう気持ち悪さが無くなってるって。だから俺は…。
「龍!ご飯今なら食べれそう…!」
「そりゃよかった。」
と、龍が言ったちょうどその時キッチンの方から瀧がお盆を持って戻ってきた。
「庵。ちょうど出来たぞ。まずは粥から食べとけ。いきなり固形物食べたら胃がびっくりしちまうだろうからな。」
「瀧ありがとう。」
「礼もいいが俺はこうして欲しい。」
「…ん?」
お盆を置いて瀧が近づきながらそう言ってきたけど俺は意味がわからなくて首をおもわず傾げた。そんな俺を見て瀧は笑ったあと俺の頬を鷲掴みにして唇をツンツンと触ってきた。
「キスしろ。お前から。」
「…やだよ。恥ずかしいから。」
「じゃあ俺からさせてもらおう。こっち向け。」
「…………ん…………。」
うーん。目がチカチカする。まだ寝ていたいのになぁ…。
「……ぅ………。」
なんか頭が痛い。なんだこれ。痛いよ…。目を覚ましたいのに目が開かない…。龍はどこにいるの?
「庵?起きたのか?」
だれ…?今の誰の声…?俺龍に助けて貰ったよね…?もしかしてあれって夢だったのかな…。
「おい庵どうした!」
やだ!またあんな目に遭う!絶対嫌だ!龍に会いたい!離せよ!俺はもう何もしたくない!何もされたくない…。お願いだから何もしないで…っ。
「やた゛っ、はなせ゛っ!!」
「おい退け亮!」
「は、はい!」
また怒鳴ってる。俺が暴れてるから当然か…。けど絶対負けない。俺はここから出なきゃいけないんだ。
「おい庵!!俺を見ろ!」
「やた゛っ、もう何もしないて゛っ、やめてよ!!」
「何もしねぇ。俺たちじゃねぇか。ゆっくり息をしろ。落ち着くんだ。」
「はなして゛っ、りゅうのとこかえる!!」
「もう帰ってる。お前はもう俺の腕の中にいるじゃないか。ほら庵、俺を見ろ。」
え…?なんで…龍の匂いがするの…?
「俺が分かるか?」
分かる…。分かるよ…。
「よしいい子だ。そのままゆっくり息をするんだ。」
俺の目の前に龍がいる…。しかも俺の事ぎゅって抱きしめてくれている。夢じゃない。現実だ。俺はやっぱり帰って来れてたんだ。
「りゅ、う…。」
「そうだ。俺だぞ。亮だって瀧だっている。」
「うぅ゛っ、りゅう…。」
俺は目の前にいた龍の姿を確認できた途端に涙が溢れだしてきた。そんな俺を落ち着かせようと龍はずっと抱きしめてくれる。瀧と亮も俺の近くに来て頭を撫でて背中を撫でてくれていた。
「もう怖がらなくていい。俺が守ってやるから。」
龍がそう言いながら俺の顔にキスをしてきた。久しぶりのキス…。俺は嬉しくてたまらなかった。3人に囲まれている今…嬉しくて涙はしばらく止まりそうにない。
「……りゅう。まだはなさないでね。」
「当たり前だ。離してやるもんか。」
龍はそう言って本当に俺が落ち着くまでずっと長いこと抱きしめてくれていた。そして亮も瀧もずっと近くにいてくれた。そんな3人に囲まれたおかげで俺は滝のように溢れていた涙も止めることが出来た。
「庵。落ち着いたか?」
「…うん。」
龍が俺の顔を見ながらそう言ってきた。だから俺は少し照れくさくて目線を逸らしてしまった。そんな俺を見て笑った後龍がまたキスをしてきた。
「可愛いやつ。飯は食えそうか?」
「…今は食べれそうにない。ちょっと気持ち悪いから。」
「そうかそうか。なら食べなくていい。落ち着いたら食べような。何も食べねぇのは体に悪いから。」
「…うん。」
俺が龍の言葉に頷くと龍は偉いぞと言って頭を撫でてくれた。そんな俺を見て瀧が立ち上がった。
「組長。俺お粥かなんか作っときます。庵がいつでも食べられるように。」
「そうだな。頼む。」
…ん?今瀧組長って言った?龍ってなんて呼ばれてたっけ?若…だよね?え?どういうこと?
「…瀧、今なんて言った?」
そういった俺を見て龍はまた優しく笑ってくれた。その後頭も撫でてきた。
「りゅう…?どうしたの?」
聞いちゃまずいこと聞いたかな…。笑ってるけど龍はどこか寂しそうにしていた。悔しそうにしているようにも見える。だから俺は龍にゆっくりと抱きついた。そしたら龍はきっと喜んでくれるはずだから。
「お前は可愛いやつだな。」
俺が抱きついたら龍はちょっと驚いてた。けど直ぐに頭を撫でてそう言ってくれたんだ。その後ちゃんと俺の問いにも答えてくれた。
「親父が引退したから俺が組長になったんだ。だからこれからはよりお前を守って行くことが出来る。」
「そうなんだ!おめでとう龍!」
龍がこの組のトップ…!俺は嬉しくて思わず満面の笑みを浮かべた。そんな俺を見て龍は笑っていた。亮も瀧も笑みを浮かべて俺たちを見てた。
「はは、ありがとうな。」
と、龍之介。
「一気に元気になったな庵。」
と、亮が言ってきた。そして瀧は俺が元気になったから安心した顔を浮かべて台所の方へと歩いて行った。
「そりゃ嬉しんだもん。てことは亮と瀧は幹部?」
「そうだ。よく知ってるな庵。」
龍はよく褒めてくれる。だから俺は嬉しくてずっと笑っていた。
「お前まじで嬉しそうな顔してんじゃねぇか。可愛いすぎだろ。」
そして亮はよくキスをしてきた。頬やおでこに定期的にしてくる。それが俺を安心させてくれた。
「嬉しいに決まってんじゃん…!!」
「そうかそうか。俺もお前のその姿が見れて嬉しいぞ。」
龍が俺のほっぺたをムニムニしながらそう言ってきた。その時俺は自分の体の変化に気づいた。もう気持ち悪さが無くなってるって。だから俺は…。
「龍!ご飯今なら食べれそう…!」
「そりゃよかった。」
と、龍が言ったちょうどその時キッチンの方から瀧がお盆を持って戻ってきた。
「庵。ちょうど出来たぞ。まずは粥から食べとけ。いきなり固形物食べたら胃がびっくりしちまうだろうからな。」
「瀧ありがとう。」
「礼もいいが俺はこうして欲しい。」
「…ん?」
お盆を置いて瀧が近づきながらそう言ってきたけど俺は意味がわからなくて首をおもわず傾げた。そんな俺を見て瀧は笑ったあと俺の頬を鷲掴みにして唇をツンツンと触ってきた。
「キスしろ。お前から。」
「…やだよ。恥ずかしいから。」
「じゃあ俺からさせてもらおう。こっち向け。」
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