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囚われの身
温もり
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「翔真。ついに魔が差したか?」
いつまで経っても翔真は庵を離そうとしない。それに加え庵を渡せないと言ってきた翔真についに龍之介は腹を立ててしまった。今すぐにでも庵を抱きしめたい。庵を感じたい。なのにそれが出来ないのだから龍之介が怒るのも無理はないだろう。しかしそんな龍之介をみても翔真は…。
「いいえ。魔など差しておりません。」
どうやら翔真は本気でそう言っているようだ。そのため龍之介は困った。なにせ今は寛也がいるから。寛也の前で失態を犯せない。ただでさえ庵を助けるために寛也は動いてくれた。だから余計に龍之介は困ってしまった。しかしいつまでも寛也を待たせる訳にはいかないので出来るだけ翔真を刺激しないように龍之介は話し始めた。
「翔真。庵を助けてくれたことに関しては礼を言う。だがな、どんな理由があろうと庵は渡さねぇよ。だから早く返せ。」
「早く返せ…?よくそんなことが言えますね龍之介さん。庵がどんな目に遭っていたのかあなたは知っていますか?知らないですよね。庵はあいつらに…。」
「やめろ翔真。」
翔真は実際に庵が何をされていたのかを見ている。だから翔真は庵を二度と同じ目に遭わせたくなかったのだ。ここに戻ればまた翡翠らに庵が痛げられる恐れがある。寛也が翡翠らを拘束しているからそんな事は起こらないが翔真はそれを知らない。そのため翔真はこんなにも必死なのだ。その翔真の気持ちに勘づいたのだろう。松下が翔真を止めた。そして松下は翔真の肩に手を置いた。
「いくら興奮していたとはいえ言っていい事と悪い事がある。分かるか翔真。それを言って1番傷つくのは庵なんだぞ。」
ここで誰が1番傷ついているかなんて勝敗は付けられない。亮も亮で責任をものすごく感じている。龍之介も瀧雄も庵を酷い目に遭わせてしまったという後悔と罪悪。和紀が死んでしまったという喪失感。そして庵は心に傷を負った。だからここにいる皆が傷を負っているのだ。ここにいるものの中で傷ついていない人はいないだろう。だから松下は本気で翔真を怒った。松下自身も大切な人が酷い目に遭わされた経験があるから。
「…すみません、松下さん。」
松下が怒ったことで理性を取り戻したのか翔真は少し落ち着いた様子だった。その翔真をみて松下が寛也に話しかけた。
「組長。ここは俺が収めますので駿里と先に帰っていてください。」
「そりゃ助かる。さすがは康二だ。」
「いえ。駿里と話したいことが沢山あるでしょうから帰って話されてください。俺も後で罰を受けます。」
「相変わらず肝が据わってる奴だな。まぁお前のことは帰ってから話そう。じゃああとは頼むな康二。」
「はい。お気を付けて。」
そう松下がいい寛也に頭を下げた。すると亮が慌てて寛也の近くまで来て頭を下げた。
「寛也さんありがとうございました。」
「ああ。じゃあな亮。元気でいろよ。また連絡すっから今度はちゃんと出るんだぞ。」
「はい。勿論ですよ。本当にありがとうございました。」
と、亮が言うとそれに続くように龍之介も…。
「旭川さん。本当に感謝します。」
「ああ。これからも亮を頼むな。」
「勿論です。お気を付けて。」
龍之介はそういい寛也に頭を下げた。そして龍之介は思った。たとえいくら歳をとったとしてもこの人には勝てないなと…。
「おい駿里行くぞ。」
「う、うん。」
駿里はそう返事をして寛也に腕を引かれるようにして歩いて行った。それを見届けた松下は未だに庵を拘束している翔真に話しかけた。それも満面の笑みで。
「よし翔真。お前は俺の車に乗れ。」
「…はい?」
これから松下は説得してくるのだろう。そう思って身構えていた翔真なのに松下は斜め上のことを言ってきた。そのため翔真は思わず目を丸くしてしまった。だがそれは龍之介らも同じだ。驚きのあまり龍之介らは松下を重視していた。
「なんだ聞こえなかったのか?仕方ねぇな。俺の車に乗れって言ったんだよ。ほら翔真行くぞ。」
と、松下はわざとらしく言うと翔真の腕を引こうとした。だが翔真は当然それを拒否する。庵を龍之介らに渡したくないからだ。
「ま、待ってください松下さん!」
「なんだよ。」
「俺は庵を置いていけません!」
「何言ってんだ。こいつらはもう安全だ。」
「どうしてそう言い切れるんですか!」
「そんなの決まってんだろ。俺の組長がこいつらの後ろ盾になっているからだ。」
松下がそう言うと翔真はまるで沸騰したお湯が冷めたように静かになった。それは言うまでもなく悔しかったから。しかし寛也が後ろ盾に着くとなると極端な話龍之介らは死ぬまで安全だ。それほどまでに寛也は権力、そして財力を持っているから。だから翔真は悔しかった。このまま庵を渡さないといけないから。
「…そう、なんですね。」
翔真はやっとここで気づいた。自分は庵に惚れている…と。ただ守りたくて離し難い。そう思っていた。だが違ったようだ。庵を離したくないから離さなかった。そのことに翔真は気づいていなかったのだ。しかし松下はそのことに初めから気づいていたようでずっと松下は翔真に優しい笑みを浮かべていた。
「そうだ翔真。だからいい加減庵を離してやれ。庵にとってもそれが1番いいからな。」
「…はい。」
松下の言うことに納得した翔真。いや納得せざるを得なかった。だから翔真は庵を離した。その瞬間庵は龍之介目掛けて走っていった。翔真はその庵の背中を見ることしか出来なかった。
「りゅう…っ!!!」
「庵。すまない。」
龍之介の腕の中に包まれた庵は安心感から目に涙を貯めた。ずっと待っていた龍之介の温もり。すごく暖かかった。身体中の痛みも嘘のように消えた。そして何よりも庵は落ち着いた。
「謝らないでよりゅう…っ、せっかく会えたんだからさ。でもほんとによかった。会えなくなるかと思ったから…。」
「そうだな。俺も不安で仕方がなかった。本当に帰ってきてくれて良かった。」
龍之介は庵を強く抱き締めた。庵が安心しているように龍之介も安心していた。庵の顔がずっと見たかった。今何をされているのか。酷いことはされていないのか。全てが不安だった。庵の顔を見る限り相当な目に遭っている。だがそれを言えば庵は余計に苦しくなるだろう。だから龍之介はそれを言わず庵をただ抱きしめることだけをした。それを微笑ましそうに見ながら亮も…。
「なぁ庵。俺は?」
「亮は後でね。」
「なんだよそれ。」
亮も瀧雄も幸せそうに笑っていた。だから翔真には入る隙もなかった。あれだけ庵を渡したくなかったのに…ここに戻ればまた庵は酷い目に…それを防ぎたかった。けれど庵はここにいた方が幸せなんだ。それを知った翔真はその場に立ちつくすことしか出来なかった。そんな翔真の背中を松下は軽く叩いた。
「…松下さん。」
「なぁ翔真。」
「…はい。」
「お前酒飲めるか?」
「え?あ、勿論です。飲めます。」
「じゃあちょいと飲みに行こうじゃねぇか。俺が奢ってやるからよ。どうせお前帰る家もねぇんだろ?」
「…そんな事ないです。帰る家ぐらいあります。」
「変な意地を張るな。ほらいいから行くぞ。」
と言って松下は翔真に肩を組んだ。そして前にいる庵らにそのまま近づいて行った。
「じゃあなお前ら。長い付き合いになるだろうから仲良くしようぜ。」
「松下さん。本当にありがとうございました。」
そう龍之介が言うと亮と瀧雄も松下に頭を下げた。それに続くように庵を少し頭を下げていた。その様子を翔真は黙って見ていた。
「いいよ。じゃ、またな。」
「はい。お気を付けて。翔真も元気でな。」
と、龍之介は言ったが翔真は頷くのみで返事をすることは無かった。龍之介はそんな翔真が気がかりだったが今は庵を最優先にしたい。そのため龍之介は烏滸がましいことを承知で翔真を松下に託しあとで電話をしようと決めた。
「りゅう…おれお腹すいた。」
松下と翔真を送り届けたあと庵が龍之介に抱きつきながらそう言った。そんな庵の頭を撫でながら龍之介は微笑んだ。
「そうだよな。じゃあ飯を食おう。俺が部屋まで運んでやるから。」
そう言って龍之介は庵を抱きかかえた。そしてそれと同時に色々考えた。庵はトラウマを抱えてしまっているだろうからそれのケアを最優先にしなければならない。だがそれだけでは無い。和紀が死んでしまったこと。他にも沢山ある。それを庵に今は悟られないようにと龍之介は亮と瀧雄に目でそれを伝えた。その龍之介の思いが伝わったようで亮も瀧雄も頷いた。その時庵の力が抜けていくのを龍之介は感じとった。そのため龍之介が庵の顔をのぞき込むと…。
「…りゅ、う。おれ、眠くなってきた。」
「そうか。なら寝とけ。起きたら一緒に飯を食おうな。」
「う、ん…。」
いつまで経っても翔真は庵を離そうとしない。それに加え庵を渡せないと言ってきた翔真についに龍之介は腹を立ててしまった。今すぐにでも庵を抱きしめたい。庵を感じたい。なのにそれが出来ないのだから龍之介が怒るのも無理はないだろう。しかしそんな龍之介をみても翔真は…。
「いいえ。魔など差しておりません。」
どうやら翔真は本気でそう言っているようだ。そのため龍之介は困った。なにせ今は寛也がいるから。寛也の前で失態を犯せない。ただでさえ庵を助けるために寛也は動いてくれた。だから余計に龍之介は困ってしまった。しかしいつまでも寛也を待たせる訳にはいかないので出来るだけ翔真を刺激しないように龍之介は話し始めた。
「翔真。庵を助けてくれたことに関しては礼を言う。だがな、どんな理由があろうと庵は渡さねぇよ。だから早く返せ。」
「早く返せ…?よくそんなことが言えますね龍之介さん。庵がどんな目に遭っていたのかあなたは知っていますか?知らないですよね。庵はあいつらに…。」
「やめろ翔真。」
翔真は実際に庵が何をされていたのかを見ている。だから翔真は庵を二度と同じ目に遭わせたくなかったのだ。ここに戻ればまた翡翠らに庵が痛げられる恐れがある。寛也が翡翠らを拘束しているからそんな事は起こらないが翔真はそれを知らない。そのため翔真はこんなにも必死なのだ。その翔真の気持ちに勘づいたのだろう。松下が翔真を止めた。そして松下は翔真の肩に手を置いた。
「いくら興奮していたとはいえ言っていい事と悪い事がある。分かるか翔真。それを言って1番傷つくのは庵なんだぞ。」
ここで誰が1番傷ついているかなんて勝敗は付けられない。亮も亮で責任をものすごく感じている。龍之介も瀧雄も庵を酷い目に遭わせてしまったという後悔と罪悪。和紀が死んでしまったという喪失感。そして庵は心に傷を負った。だからここにいる皆が傷を負っているのだ。ここにいるものの中で傷ついていない人はいないだろう。だから松下は本気で翔真を怒った。松下自身も大切な人が酷い目に遭わされた経験があるから。
「…すみません、松下さん。」
松下が怒ったことで理性を取り戻したのか翔真は少し落ち着いた様子だった。その翔真をみて松下が寛也に話しかけた。
「組長。ここは俺が収めますので駿里と先に帰っていてください。」
「そりゃ助かる。さすがは康二だ。」
「いえ。駿里と話したいことが沢山あるでしょうから帰って話されてください。俺も後で罰を受けます。」
「相変わらず肝が据わってる奴だな。まぁお前のことは帰ってから話そう。じゃああとは頼むな康二。」
「はい。お気を付けて。」
そう松下がいい寛也に頭を下げた。すると亮が慌てて寛也の近くまで来て頭を下げた。
「寛也さんありがとうございました。」
「ああ。じゃあな亮。元気でいろよ。また連絡すっから今度はちゃんと出るんだぞ。」
「はい。勿論ですよ。本当にありがとうございました。」
と、亮が言うとそれに続くように龍之介も…。
「旭川さん。本当に感謝します。」
「ああ。これからも亮を頼むな。」
「勿論です。お気を付けて。」
龍之介はそういい寛也に頭を下げた。そして龍之介は思った。たとえいくら歳をとったとしてもこの人には勝てないなと…。
「おい駿里行くぞ。」
「う、うん。」
駿里はそう返事をして寛也に腕を引かれるようにして歩いて行った。それを見届けた松下は未だに庵を拘束している翔真に話しかけた。それも満面の笑みで。
「よし翔真。お前は俺の車に乗れ。」
「…はい?」
これから松下は説得してくるのだろう。そう思って身構えていた翔真なのに松下は斜め上のことを言ってきた。そのため翔真は思わず目を丸くしてしまった。だがそれは龍之介らも同じだ。驚きのあまり龍之介らは松下を重視していた。
「なんだ聞こえなかったのか?仕方ねぇな。俺の車に乗れって言ったんだよ。ほら翔真行くぞ。」
と、松下はわざとらしく言うと翔真の腕を引こうとした。だが翔真は当然それを拒否する。庵を龍之介らに渡したくないからだ。
「ま、待ってください松下さん!」
「なんだよ。」
「俺は庵を置いていけません!」
「何言ってんだ。こいつらはもう安全だ。」
「どうしてそう言い切れるんですか!」
「そんなの決まってんだろ。俺の組長がこいつらの後ろ盾になっているからだ。」
松下がそう言うと翔真はまるで沸騰したお湯が冷めたように静かになった。それは言うまでもなく悔しかったから。しかし寛也が後ろ盾に着くとなると極端な話龍之介らは死ぬまで安全だ。それほどまでに寛也は権力、そして財力を持っているから。だから翔真は悔しかった。このまま庵を渡さないといけないから。
「…そう、なんですね。」
翔真はやっとここで気づいた。自分は庵に惚れている…と。ただ守りたくて離し難い。そう思っていた。だが違ったようだ。庵を離したくないから離さなかった。そのことに翔真は気づいていなかったのだ。しかし松下はそのことに初めから気づいていたようでずっと松下は翔真に優しい笑みを浮かべていた。
「そうだ翔真。だからいい加減庵を離してやれ。庵にとってもそれが1番いいからな。」
「…はい。」
松下の言うことに納得した翔真。いや納得せざるを得なかった。だから翔真は庵を離した。その瞬間庵は龍之介目掛けて走っていった。翔真はその庵の背中を見ることしか出来なかった。
「りゅう…っ!!!」
「庵。すまない。」
龍之介の腕の中に包まれた庵は安心感から目に涙を貯めた。ずっと待っていた龍之介の温もり。すごく暖かかった。身体中の痛みも嘘のように消えた。そして何よりも庵は落ち着いた。
「謝らないでよりゅう…っ、せっかく会えたんだからさ。でもほんとによかった。会えなくなるかと思ったから…。」
「そうだな。俺も不安で仕方がなかった。本当に帰ってきてくれて良かった。」
龍之介は庵を強く抱き締めた。庵が安心しているように龍之介も安心していた。庵の顔がずっと見たかった。今何をされているのか。酷いことはされていないのか。全てが不安だった。庵の顔を見る限り相当な目に遭っている。だがそれを言えば庵は余計に苦しくなるだろう。だから龍之介はそれを言わず庵をただ抱きしめることだけをした。それを微笑ましそうに見ながら亮も…。
「なぁ庵。俺は?」
「亮は後でね。」
「なんだよそれ。」
亮も瀧雄も幸せそうに笑っていた。だから翔真には入る隙もなかった。あれだけ庵を渡したくなかったのに…ここに戻ればまた庵は酷い目に…それを防ぎたかった。けれど庵はここにいた方が幸せなんだ。それを知った翔真はその場に立ちつくすことしか出来なかった。そんな翔真の背中を松下は軽く叩いた。
「…松下さん。」
「なぁ翔真。」
「…はい。」
「お前酒飲めるか?」
「え?あ、勿論です。飲めます。」
「じゃあちょいと飲みに行こうじゃねぇか。俺が奢ってやるからよ。どうせお前帰る家もねぇんだろ?」
「…そんな事ないです。帰る家ぐらいあります。」
「変な意地を張るな。ほらいいから行くぞ。」
と言って松下は翔真に肩を組んだ。そして前にいる庵らにそのまま近づいて行った。
「じゃあなお前ら。長い付き合いになるだろうから仲良くしようぜ。」
「松下さん。本当にありがとうございました。」
そう龍之介が言うと亮と瀧雄も松下に頭を下げた。それに続くように庵を少し頭を下げていた。その様子を翔真は黙って見ていた。
「いいよ。じゃ、またな。」
「はい。お気を付けて。翔真も元気でな。」
と、龍之介は言ったが翔真は頷くのみで返事をすることは無かった。龍之介はそんな翔真が気がかりだったが今は庵を最優先にしたい。そのため龍之介は烏滸がましいことを承知で翔真を松下に託しあとで電話をしようと決めた。
「りゅう…おれお腹すいた。」
松下と翔真を送り届けたあと庵が龍之介に抱きつきながらそう言った。そんな庵の頭を撫でながら龍之介は微笑んだ。
「そうだよな。じゃあ飯を食おう。俺が部屋まで運んでやるから。」
そう言って龍之介は庵を抱きかかえた。そしてそれと同時に色々考えた。庵はトラウマを抱えてしまっているだろうからそれのケアを最優先にしなければならない。だがそれだけでは無い。和紀が死んでしまったこと。他にも沢山ある。それを庵に今は悟られないようにと龍之介は亮と瀧雄に目でそれを伝えた。その龍之介の思いが伝わったようで亮も瀧雄も頷いた。その時庵の力が抜けていくのを龍之介は感じとった。そのため龍之介が庵の顔をのぞき込むと…。
「…りゅ、う。おれ、眠くなってきた。」
「そうか。なら寝とけ。起きたら一緒に飯を食おうな。」
「う、ん…。」
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