悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
271 / 309
第五部 小国フィーアネンの試練編

騎士に尋問されて私の腕輪を外そうとした騎士は雷撃喰らってぶっ飛びました

しおりを挟む
ドーーーーン
いきなり大きな音がしたのだ。

私は思わず飛び起きた。

ドンドンドンドン

そして、離れの扉が叩かれる。

「何事ですか」
スヴェンの声がした。

「王立騎士団である。フランという女に、貴族の詐称で出頭命令が出ている」
「フランさんにですか?」
「すぐに出頭させろ」
押し問答が聞こえる。

「フラン、どうするの?」
慌てて部屋に入って来たカトリーナが聞いて来た。

「お願い。カトリーナ。アドのことを頼むわ。1週間くらいで迎えが来るはずだから」
私はカトリーナにお願いしたのだ。
アドを連れて逃げるのは魔術の使えない私には今は難しい。

「アドごめん。ちょっと行ってくる」
私はアドに抱きついたのだ。寝ているアドは反応しなかったけど。
その唇にキスして起き上がボった。

貴族詐称とか言うけれど、私、本人なのだ。
何しろデ・ブリュネはルブランの古語での読み方なのだ。アンナは母だし、間違いない。昔、功績を上げたのだろう。絶対に目立つ目的か何かで魔術をぶっ放したに違いないのだ。その娘フランソワーズは私しかいないのだから。すぐに釈放されるはずだ。

私はその時は楽観していたのだ。

「でも、フラン、詐称は私が指示したのよ」
「しーーー。大丈夫よ。いざとなったら牢獄くらいなんでも無いから」
私は笑ってカトリーナに言ったのだ。



私は騎士たちに連れられて護送用の馬車に連れ込まれたのだ。
なんかこれいきなり囚人確定みたいなんだけど。
その扱いに私はムッとして騎士たちを睨みつけてやった。

「どうした。女。その態度は」
騎士の人がムツとして言ってきたんだけど。
別にこんな騎士一瞬でやっつけられる。
「おい止めておけ」
隣の騎士が止めてくれた。
「でも、お嬢さん。侯爵家の力は我々騎士団には通用しないぞ」
年老いた騎士の言葉に私はとりあえず頷いておいた。


そして、私はそのまま王宮の騎士団の詰め所に連れて来られたのだ。
何か男臭い所だ。まあ、私は慣れているけれど。
騎士達は平然としている私に少しは驚いていたけど。私は貴族の中でお茶するより騎士団の中で
訓練している方が多いのだ。

「貴様、名前は」
「人に聞く前に、まず自分が名乗れば」
私は威張った若い騎士にズバっと言ってやったのだ。

「な、何だと、貴様。騎士に楯突くのか」
「騎士は基本は礼に始まり礼に終わるのよ。礼儀正しくないものは騎士じゃないわ」
「き、貴様」
騎士が殴ろうとして来た。
殴られて騎士に暴行を働かれたと叫んでも良いんだけど、もし、それがアドや陛下にバレたら絶対に国際問題になる。おそらくこの騎士の首は飛ぶだろう。
どうしよう。こんな騎士は死んでも良いんだけど。

「おい止めろ」
隣の年老いた騎士が止めてくれた。

「ただ、お嬢さん。もう少し我々に協力してくれないかな。こちらも仕事なんだよ」
「ふーーーーん。仕事なら侯爵令嬢を誘拐しようとしたブルーセマはどうなったの?」
私は聞いてみたのだ。
私の扱いから考えて、下手しなくてもブルーセマは罪に問われていない可能性もあった。

「ごめんな。そちらは我々の範疇ではないので良くは判らないんだ。我々はデ・ブリュネ男爵の令嬢の詐称事件を調べるように言わているんだ」
年老いたほうが言ってくれた。

「だから、私の名前はフランソワーズ・デ・ブリュネ本人よ」
私は正直に答えてあげたのだ。

「嘘をつくな。そんなわけ無いたろう」
若いほうが否定するんだけど……本当に本人なんだけど。

「貴族年鑑によるとアンナ・デ・ブリュネ男爵が20歳なのだよ。子供の君がそんなに大きいわけ無いだろう」
「あの、女!」
私は完全に切れた。何が二十歳だよ。永遠の20歳とか言って脅して書かせたのだ。違いない。

「それ20年前の情報よ。ずうーーーーーとそれ変わっていないんじゃない?」
私が呆れて言うと、
「そんな訳無いだろう」
「じゃあ20年前に0歳で功績を上げて男爵位をもらったっていうの?」
「えっ、それは」
若い騎士は思わず、どもってしまった。

「いや、そうとは言わんが、あんた本当に男爵の子供のフランソワーズさんなのかい」
「そうよ。何だったら隣国のバイエフエルトにいるエルグラン王国の大使を呼べばいいわ。即座に飛んで来ると思うけれど」
「いや、そう言うわけには」
「そうだ。貴様のその話し方からして貴族のわけなかろう」
「あのう、大使が嫌なら別にエルグラン本国に問い合わせしてくれてもいいわよ。陛下ても、いやだけど、王妃様にでも」
騎士たちに私は言い切ったのだ。

「そんな事が出来るか」
若い男が苦り切って言い切った。

「だってそれしか証明する方法はないんでしょ」
「何を言っているんだ。貴様みたいな、やさぐれた女が貴族なわけ無いだろう」
「問い合わせてくれたら良いじゃない。ルブラン公爵家に問い合わせてくれてもいいわよ」
私は本当に面倒くさくなった。

「そこまで言うなら、問い合わせてみよう。後で吠え面かいても知らないからな」
男は詰所を出ようとして私の腕輪に目がいったのだ。

「それよりも、お前、その腕輪は何だ。装飾品はこちらで預からせていただく」
「えっ、これは触らないほうが良いわ」
「何でだ。何か仕掛けがあるのか」
男は喜々として言いだした。私の弱点を見つけた勢いだ。

「触ったら碌なことがないから」
私は止めたほうがいいとちゃんと言ってやったのだ。

「良いからこちらに貸せ」
男がそう言って無理やり私の腕輪を外そうとしたのだ。

「ギャーーーー」
男は触った途端に電撃を浴びて、悲鳴を上げるとぶっ飛んでいた。

ぴくぴく痙攣をしている。

母はろくな仕掛けをしていないのだ。

だから言わない事じゃないのに。
*****************************************************

さて、騎士を結果的に傷つけてしまったフランの運命や如何に。
次は今夜更新予定です。
しおりを挟む
感想 334

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。 国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。 悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。