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第五部 小国フィーアネンの試練編
ガマガエルをギャフンと言わせました
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「ブールセマさん。何故こちらに?」
カトリーナは青い顔をして、その男を見たのだ。
「これはカトリーナ様、お久しぶりですな。引きこもりの我が婚約者が久々に外に出られるとイサ様からお伺いしましてな。様子を見に寄らして頂いたのです」
何かガマガエルが言っている。
「まあ、カトリーナ様はブリューセマ様と婚約なさっていたなんて知らなかったわ」
イサがこれみよがしに言ってくれるんだけど。
「そのような事実はありません」
カトリーナが必死になって否定する。
「それはおかしいですな。サンデル様が借金を帳消しにする代わりにあなたとの婚約を許可していただいたのですよ」
「何ですって。叔父様が。そんなの嘘だわ」
カトリーナは叫ぶんだけど。ブールセマはニヤニヤしている。
「まあ、可哀想なカトリーナ様。実の叔父様に借金のかたに商人に売られるなんて」
イサが大きな声で言ってくれるんだけど。
「まあ、本当に。このフィーアネン王国でそのようなことが行われているなんて」
「信じられませんわ」
貴族の令嬢たちが言うんだけど。
私が完全に切れて叫ぼうとした時だ。
「あのう、すみません。ハルスカンプ侯爵家の当主は今はカトリーナ様なので、御本人が
否定されたらそれまでなんですが」
商人の娘のマノンがしっかりと言ってくれたのだ。
「マノン、あなた何言っているの。この国で女当主は認められていないわよ」
イサが言うんだけど、
「それはそうですが、今回は侯爵御夫妻が急遽亡くなられたので、貴族年鑑によると残された侯爵家の人間はカトリーナ様だけです。その場合は婿を取ってその子供が生まれるまではカトリーナ様が当主でいられるはずです」
マノンははっきりと言ってくれたのだ。
「何言っているのよ。そんなことはないはずよ」
「しかし、イサ様」
「あなた、せっかくこのお茶会に呼んであげたのに、私のメンツを潰すつもりなの。二度と呼ばないわよ」
イサがマノンを脅すんだけど。
「えっ、でも」
「ありがとう。マノン。私を助けようとしてくれて」
カトリーナが慌てるマノンにお礼を言ったのだ。
そうだ。カトリーナ。やれば出来るじゃない。私は嬉しくなった。
「私はテュール・ブルーセマと婚約するつもりはありません」
「な、何じゃと。お前は私に逆らうつもりか」
傘に来てガマガエルが言ってくれるんだけど、こいつ、侯爵家に逆らうってどういうことなの?
そして、切れたガマガエルはカトリーナに掴みかかりそうになったのだ。
「いてててて」
私はその腕を掴むや、思いっきりひねり上げてやったのだ。本当はこんな奴の手は触りたくなかったんだけど……
そして、そのまま手を離すとイサの方に突き倒してやったのだ。
「キャッ」
次の瞬間、ブールセマはイサを押し倒していたのだ。
そして、そのまま勢い止まらずテーブルの上に突っ込んだのだった。
机諸共盛大にこけてくれた。
「な、何をするのだ小娘」
顔をケーキだらけにして商人の男が私を向いて叫んだのだ。
「ふんっ、侯爵様に掴みかかろうとした無礼者を少し懲らしめただけよ」
私は平然と言い切ってやった。
「き、貴様、たかだか男爵令嬢風情が、こんな事をしてただで許されると思っているのか」
「何を言っているのよ。これがエルグランだと侯爵令嬢に手を出そうとした罪で絞首刑何だけど。机に突っ込んだくらいで済んで喜んで拝跪してほしいくらいよ」
男の文句に私は言い切ってやったのだ。
「な、何だと」
「何なら、不敬罪でお前を処分しようか」
私は構えたのだ。こんな男など片手で十分なのだ。
「くっそう、覚えていろよ。俺はバイエフェルト王家にも顔が利くんだからな」
「逃げ帰る前に騎士団に引き渡そうか」
私がそう叫ぶより前に、男は逃げ出したのだった。
「ちょっとそこのあなた、伯爵令嬢の私に逆らってただで済むと思っているの?」
そこに一緒に机の上に転がって体中ケーキまみれになったイサがいちゃもんを付けてきたんだけど。
「あなた、馬鹿なの? あなたは今ハルスカンプ侯爵家の当主の意向に逆らってあんな薄汚い商人をお茶会に招き入れたのよ。今後この貴族社会で生き残れると思っているの?」
馬鹿な令嬢に私は教えてあげたのだ。
「えっ、ハルスカンプ侯爵家の当主はサンデル様のはずよ。私はサンデル様の娘のアニカ様から頼まれたんだから」
必死にイサはバラしてくれたんだけど。
「だから何を言っているのよ。今、マノンが教えてくれたように、ハルスカンプ侯爵家の現当主はカトリーナ様なのよ。サンデルなんて単にカトリーナ様の叔父なだけで、平民に過ぎないのよ。その娘のアニカも当然平民よ。あなたは平民に示唆されて、侯爵に逆らった愚かな伯爵令嬢になるんだけど。そうよね。カトリーナ」
私は最後はカトリーナに振ったのだ。
「本当に。イサ様残念だわ。こんな形になるなんて」
そう言うとカトリーナは席を立ち上ったのだ。
「えっ、ちょっと、カトリーナ様」
蒼白になったイサ達を置いてカトリーナと私は伯爵家を出たのだった。
**********************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
商人を追い出しましたが、それだけで済むのか……
続きは今夜です。
この物語の第一巻は現在全国の書店様1200店舗、アマゾン等のweb書店様等で絶賛発売中です。良ければこの10センチくらい下のところのきれいな表紙見てもらえると嬉しいです!
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イサがこれみよがしに言ってくれるんだけど。
「そのような事実はありません」
カトリーナが必死になって否定する。
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「何ですって。叔父様が。そんなの嘘だわ」
カトリーナは叫ぶんだけど。ブールセマはニヤニヤしている。
「まあ、可哀想なカトリーナ様。実の叔父様に借金のかたに商人に売られるなんて」
イサが大きな声で言ってくれるんだけど。
「まあ、本当に。このフィーアネン王国でそのようなことが行われているなんて」
「信じられませんわ」
貴族の令嬢たちが言うんだけど。
私が完全に切れて叫ぼうとした時だ。
「あのう、すみません。ハルスカンプ侯爵家の当主は今はカトリーナ様なので、御本人が
否定されたらそれまでなんですが」
商人の娘のマノンがしっかりと言ってくれたのだ。
「マノン、あなた何言っているの。この国で女当主は認められていないわよ」
イサが言うんだけど、
「それはそうですが、今回は侯爵御夫妻が急遽亡くなられたので、貴族年鑑によると残された侯爵家の人間はカトリーナ様だけです。その場合は婿を取ってその子供が生まれるまではカトリーナ様が当主でいられるはずです」
マノンははっきりと言ってくれたのだ。
「何言っているのよ。そんなことはないはずよ」
「しかし、イサ様」
「あなた、せっかくこのお茶会に呼んであげたのに、私のメンツを潰すつもりなの。二度と呼ばないわよ」
イサがマノンを脅すんだけど。
「えっ、でも」
「ありがとう。マノン。私を助けようとしてくれて」
カトリーナが慌てるマノンにお礼を言ったのだ。
そうだ。カトリーナ。やれば出来るじゃない。私は嬉しくなった。
「私はテュール・ブルーセマと婚約するつもりはありません」
「な、何じゃと。お前は私に逆らうつもりか」
傘に来てガマガエルが言ってくれるんだけど、こいつ、侯爵家に逆らうってどういうことなの?
そして、切れたガマガエルはカトリーナに掴みかかりそうになったのだ。
「いてててて」
私はその腕を掴むや、思いっきりひねり上げてやったのだ。本当はこんな奴の手は触りたくなかったんだけど……
そして、そのまま手を離すとイサの方に突き倒してやったのだ。
「キャッ」
次の瞬間、ブールセマはイサを押し倒していたのだ。
そして、そのまま勢い止まらずテーブルの上に突っ込んだのだった。
机諸共盛大にこけてくれた。
「な、何をするのだ小娘」
顔をケーキだらけにして商人の男が私を向いて叫んだのだ。
「ふんっ、侯爵様に掴みかかろうとした無礼者を少し懲らしめただけよ」
私は平然と言い切ってやった。
「き、貴様、たかだか男爵令嬢風情が、こんな事をしてただで許されると思っているのか」
「何を言っているのよ。これがエルグランだと侯爵令嬢に手を出そうとした罪で絞首刑何だけど。机に突っ込んだくらいで済んで喜んで拝跪してほしいくらいよ」
男の文句に私は言い切ってやったのだ。
「な、何だと」
「何なら、不敬罪でお前を処分しようか」
私は構えたのだ。こんな男など片手で十分なのだ。
「くっそう、覚えていろよ。俺はバイエフェルト王家にも顔が利くんだからな」
「逃げ帰る前に騎士団に引き渡そうか」
私がそう叫ぶより前に、男は逃げ出したのだった。
「ちょっとそこのあなた、伯爵令嬢の私に逆らってただで済むと思っているの?」
そこに一緒に机の上に転がって体中ケーキまみれになったイサがいちゃもんを付けてきたんだけど。
「あなた、馬鹿なの? あなたは今ハルスカンプ侯爵家の当主の意向に逆らってあんな薄汚い商人をお茶会に招き入れたのよ。今後この貴族社会で生き残れると思っているの?」
馬鹿な令嬢に私は教えてあげたのだ。
「えっ、ハルスカンプ侯爵家の当主はサンデル様のはずよ。私はサンデル様の娘のアニカ様から頼まれたんだから」
必死にイサはバラしてくれたんだけど。
「だから何を言っているのよ。今、マノンが教えてくれたように、ハルスカンプ侯爵家の現当主はカトリーナ様なのよ。サンデルなんて単にカトリーナ様の叔父なだけで、平民に過ぎないのよ。その娘のアニカも当然平民よ。あなたは平民に示唆されて、侯爵に逆らった愚かな伯爵令嬢になるんだけど。そうよね。カトリーナ」
私は最後はカトリーナに振ったのだ。
「本当に。イサ様残念だわ。こんな形になるなんて」
そう言うとカトリーナは席を立ち上ったのだ。
「えっ、ちょっと、カトリーナ様」
蒼白になったイサ達を置いてカトリーナと私は伯爵家を出たのだった。
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