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2章 〜ガールミーツガール〜
第9話:生徒会長
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(4月14日 17時05分)
私達は何故か生徒会室に呼ばれた。
窓ガラスを割ってしまって、風が吹いている中授業を受けることになったので、担任の先生に叱られるのかと思っていたけれど、先生ではなく生徒会長に呼び出しを喰らった。
さて……。
どうしてこっちに呼ばれたのか……。
若干緊張して、重厚な扉の前に立つ。
ドアノブに手をかけて、扉を開けた。
「やぁ! 本城真白さんに月詠黒江さん」
そう言ったのは、当然のことながら生徒会長さん。
眼鏡をクイッとしそうなほど真面目な雰囲気で、髪や制服はキッチリ整えられていた。
THE・生徒会長というような格好。
しかし……
「あの、これは一体……」
しかし、格好以外すべてがおかしかった。
メイド服の女性が4人いた。
室内はピンクや黄色で彩られ、学校らしくない内装。
ミルクティーの甘ったるい香りが漂っている。
メイドさん達は私達が入ると軽く会釈し、新たに2つのティーカップに紅茶を注ぎだした。
これが生徒会…??
来る部屋間違えたかな?
少し戻り扉のプレートを見る。
堂々と「生徒会室」と書かれていた。
残念ながら間違っていないないらしい。
ここが生徒会室だ。
こんなところ入りたくない……。
「君達の想像通り、僕が今年の生徒会長いや、去年も一昨年も生徒会長だったが、それはまぁ置いておいて……五声作霖だ。よろしく」
彼は私達に手を差し出す。
ちょっと嫌だったけどその手を取り握手した。
「よ、よろしくお願いします……」
でも、手を差し出されたもう1人は何も言わずに握手をしない。
ただ、じっとメイドさんの方を向いていた。
メイドさんは、新しいティーカップに紅茶を入れたり、机にお菓子を置いたり、PCで何か作業をしている。
「あぁ、あまり警戒しないでくれたまえ。「君達にメイド服を着せたら可愛いなぁ」なんて、少ししか思ってないから」
「私達、帰っていいですか……?」
この人の性癖を聞くためにここに来たわけじゃない。
窓ガラスの件に関しては、職員室へ謝りに行こう。
「ああ済まない済まない。これは軽い冗談……いや本当は冗談ではないが……僕は君達に用があってここに呼んだのだよ」
「用、とは? 黒江が10教室分の窓ガラスをぶち破ったことと関係してますか?」
メイド服を着せるとか言い出したらすぐに帰ろ。
生徒会長はスマートフォンを取り出して、それを操作しながら話し出した。
「『人形島登録学生ランキング』。そして、それに基づいて『賞金首リスト』が作られたことも知っているはずだ」
「はい……」
よく知っている。
序列第10位だから狙われたのだ。
あのサイトに載っていなかったら家がぐちゃぐちゃになることはなかったのだ。
知らないわけないし、簡単に忘れられもしない。
「で・も、本城さんは賞金首リストに関してクラスの生徒たちに何か聞かれたかい? 『賞金首リスト』のサイト自体は1週間くらいしかなかったけど、SNSでかなり拡散されて、毎日トレンドに上がっていたくらいだが、君は誰かから「お前に賞金掛かってんのか?」とか、尋ねられたかい?」
??
なんかどういうことだ?
SNSでのトレンド?
「いえ……そんなことは1度も無かったですけど……」
SNSでかなり拡散?
私はSNSのやり方が分からないから使っていないけど、『賞金首リスト』及び、その標的の情報はかなり広まっていたらしい。
けれど、そんな話は1回も出なかった。
関連した話題は、今日の昼休みに高麗ちゃんが「ましろんはレベル6なんだよね?」と言っていたことくらいかな?
生徒会長は、私が怪訝な気持ちを持っているのを読み取ったのか、ニコッとして話を続ける。
「もっと言うならば、本城さんはレベル6というものを冠しているにも拘わらず、力の証拠を持っているにも拘わらず、レベルに関してクラスメイトから触れられたかな?」
「いえ、特には……」
「クラスメイトから酷く恐れられたり、化物を見るような眼を向けられたりは?」
「…………」
その話はあまり私達にしないでほしい。
異能を持っているから、恐れられる。
能力を持っているから、同じ扱いを受けられなくなる。
神からの贈り物を持っているから、捨てられる。
それに類する話はあまりしてほしくない
特に黒江には。
過去を思い出すから。
「情報を見る限り、この異能者開発島の最高レベルは6だ。全国にいる中高大学生の10学年1000万人の内、異能者開発島の70万人。その頂点に君臨する10人のレベル6。日本全体で見れば0.0001%。異能者開発島だけでも0.0014%――」
彼は私を見て、少し目を伏せた。
過去を知っているかのように……。
「――その特別な君が、一般学生となんら変わりない学生生活を送れている。おかしいとは思わないかい?」
「何が……言いたいんですか?」
「僕の神からの贈り物……いや、ここは『人形島登録学生ランキング』に則って能力と言おうか。情報を操作する能力。あのサイトにはそんな風に書かれていたかな?」
「は、はぁ……」
全然、話の概要がつかめない。
この人が何を言いたいのか分からない。
「月詠さんがぶっ壊した窓ガラスの件も、君がレベル6のバケモノだという認識も、僕が操作した、というわけさ」
黒江が横から引っ張ってくる。
そして、スマホの画面を見せた。
そこに開かれていたのは『人形島登録学生ランキング』。
今日は『序列第6位』の部分を拡大していた。
序列第6位五声作霖 レベル6 孤陋化墳:情報を操作する能力
「ま、そういうことだよ」
と生徒会長は言う。
…………
は?
「えっ!? それだけですか!?」
いや、これだけじゃあなたが言いたいこと分かりませんけど?
もっと詳しく言ってくれないと……
「そうだよ。同じ高校に君と同じレベル6がいることを知ってもらいたかったのさ。君達は入学式の日に家が破壊されて欠席していたようだしね」
「どうして……それを?」
「それもまた情報だからさ。僕の前ではその場限りの嘘しか付けないし、隠し事も無意味」
悪寒が走る。
これから嫌なことをやらされそうな気がする。
口調や表情からは、全然そんなものは読み取れないけれど、話の内容的になんかそんな感じがする。
「よしっ! 僕の話はここまで!」
生徒会長はパンと手を叩いた。
「お互い敵にならず、協力して行こうね」
そう言って、隣に立っているメイドさんの胸に顔を埋めて匂いを嗅ぎ出した。
「あ~、ふわふわだぁ~」
と、顔面をスリスリと擦らせている。
「その話で終わり……ですか?」
「うん。とりあえず今日はこれで終了。もう帰っていいよ」
シッシッと手で払う動作をしている。
…………
帰ろう……。
なんかすごい疲れた。
私はそう思い、黒江とともに生徒会室を後にした。
◇◆◇◆
(4月14日 17時28分)
校門を出て、日が傾きかかっていて薄暗い帰り道を歩いていた。
送迎のバスはこの時間には走っておらず、あと30分くらい待たないとやってこない。
私は先ほど出会った男性が「本当に生徒会長だったのか?」というような疑問を抱いていた。
だって、生徒会室をメイドさん達でいっぱいにして私室を化していたから。
もしかしたら生徒会長を名乗る変な人だったのかも……と思い始めている。
「彼、生徒会長って言っていたけど本当なのかな?」
「多分、あの変態は本物だよ。どっちの意味でもね。序列第6位 五声作霖。去年や一昨年のデータを見る限り、本当に生徒会長をやってるよ」
黒江は、光源高校のパンフレットを見ながら答えた。
確かにそこには、2年連続で五声作霖さんが生徒会長をやっている写真がある。
真面目そうにキッチリしている彼の姿が写されていた。
「でも、そんなことある? 1年生から生徒会長って……」
漫画や小説の知識しかないけど、1年生から生徒会長とかあり得るのか?
2,3年生でそういうことはやるんじゃないのかな?
「操作系の能力者の中でも、私の念動力でどうにもできない『情報』を操作する能力者。全然あり得なくないよ。それに本人が言っていたじゃん。窓ガラスを割ったこと、賞金首になっていたこと、レベル6が怪物だと恐れられる心。それらの情報を全部操作したって。だから私は先生に怒られなかったし、真白は入学してから『賞金首リスト』のことに関して何も言われなかった……。全てはあの生徒会長が操作していたから」
「そうね……」
「状況的に彼の発言に嘘偽りはない。どういう目的でそれを実行したのかは、全く言わなかったけれど、一応私達にはプラスに働いているし、とりあえず放置で良いかな?」
「とりあえずってか、ずっと放置しておくつもりだけど? 暴力反対! 何かあっても平和的解決をするべきよ!」
黒江は隣を歩きながら私の手を強く握る。
前を向いたまま「無理だよ」と言った。
「無理無理、絶対に無理! もしも彼と対立しちゃったら、絶対に平和的解決なんかできない。彼が操作するのは、ただの情報というわけじゃなくて、生徒たちの価値観も『情報』として操れるんだよ? そんな人間と平和的解決なんか無理だよ」
「…………」
そうかもしれない。
黒江の念動力や私の影は一騎当千級なことを出来るけれど、本当に千人分の戦力を持って来られたら困る。
それら全員の価値観を支配して、全ての敵意をこちらへ向ける。
全員を無傷な状態で闘争を止めること……
無理かも……
いくつパターンを考えても、絶対にどこかで死傷者が発生する。
「平和的な解決は無理っぽいでしょ?」
「うん……」
「だから、今のところは放置しておかないとね~」
「そうね…………」
はぁ……。
物騒な考え……。
戦争や戦闘、戦いなんか無しでみんな平和に暮らせたらいいのにね。
神からの贈り物なんか世界から無くなってしまえばいいのに……。
私はそんなことをしみじみと思いながら、黒江と一緒に歩いていった。
私達は何故か生徒会室に呼ばれた。
窓ガラスを割ってしまって、風が吹いている中授業を受けることになったので、担任の先生に叱られるのかと思っていたけれど、先生ではなく生徒会長に呼び出しを喰らった。
さて……。
どうしてこっちに呼ばれたのか……。
若干緊張して、重厚な扉の前に立つ。
ドアノブに手をかけて、扉を開けた。
「やぁ! 本城真白さんに月詠黒江さん」
そう言ったのは、当然のことながら生徒会長さん。
眼鏡をクイッとしそうなほど真面目な雰囲気で、髪や制服はキッチリ整えられていた。
THE・生徒会長というような格好。
しかし……
「あの、これは一体……」
しかし、格好以外すべてがおかしかった。
メイド服の女性が4人いた。
室内はピンクや黄色で彩られ、学校らしくない内装。
ミルクティーの甘ったるい香りが漂っている。
メイドさん達は私達が入ると軽く会釈し、新たに2つのティーカップに紅茶を注ぎだした。
これが生徒会…??
来る部屋間違えたかな?
少し戻り扉のプレートを見る。
堂々と「生徒会室」と書かれていた。
残念ながら間違っていないないらしい。
ここが生徒会室だ。
こんなところ入りたくない……。
「君達の想像通り、僕が今年の生徒会長いや、去年も一昨年も生徒会長だったが、それはまぁ置いておいて……五声作霖だ。よろしく」
彼は私達に手を差し出す。
ちょっと嫌だったけどその手を取り握手した。
「よ、よろしくお願いします……」
でも、手を差し出されたもう1人は何も言わずに握手をしない。
ただ、じっとメイドさんの方を向いていた。
メイドさんは、新しいティーカップに紅茶を入れたり、机にお菓子を置いたり、PCで何か作業をしている。
「あぁ、あまり警戒しないでくれたまえ。「君達にメイド服を着せたら可愛いなぁ」なんて、少ししか思ってないから」
「私達、帰っていいですか……?」
この人の性癖を聞くためにここに来たわけじゃない。
窓ガラスの件に関しては、職員室へ謝りに行こう。
「ああ済まない済まない。これは軽い冗談……いや本当は冗談ではないが……僕は君達に用があってここに呼んだのだよ」
「用、とは? 黒江が10教室分の窓ガラスをぶち破ったことと関係してますか?」
メイド服を着せるとか言い出したらすぐに帰ろ。
生徒会長はスマートフォンを取り出して、それを操作しながら話し出した。
「『人形島登録学生ランキング』。そして、それに基づいて『賞金首リスト』が作られたことも知っているはずだ」
「はい……」
よく知っている。
序列第10位だから狙われたのだ。
あのサイトに載っていなかったら家がぐちゃぐちゃになることはなかったのだ。
知らないわけないし、簡単に忘れられもしない。
「で・も、本城さんは賞金首リストに関してクラスの生徒たちに何か聞かれたかい? 『賞金首リスト』のサイト自体は1週間くらいしかなかったけど、SNSでかなり拡散されて、毎日トレンドに上がっていたくらいだが、君は誰かから「お前に賞金掛かってんのか?」とか、尋ねられたかい?」
??
なんかどういうことだ?
SNSでのトレンド?
「いえ……そんなことは1度も無かったですけど……」
SNSでかなり拡散?
私はSNSのやり方が分からないから使っていないけど、『賞金首リスト』及び、その標的の情報はかなり広まっていたらしい。
けれど、そんな話は1回も出なかった。
関連した話題は、今日の昼休みに高麗ちゃんが「ましろんはレベル6なんだよね?」と言っていたことくらいかな?
生徒会長は、私が怪訝な気持ちを持っているのを読み取ったのか、ニコッとして話を続ける。
「もっと言うならば、本城さんはレベル6というものを冠しているにも拘わらず、力の証拠を持っているにも拘わらず、レベルに関してクラスメイトから触れられたかな?」
「いえ、特には……」
「クラスメイトから酷く恐れられたり、化物を見るような眼を向けられたりは?」
「…………」
その話はあまり私達にしないでほしい。
異能を持っているから、恐れられる。
能力を持っているから、同じ扱いを受けられなくなる。
神からの贈り物を持っているから、捨てられる。
それに類する話はあまりしてほしくない
特に黒江には。
過去を思い出すから。
「情報を見る限り、この異能者開発島の最高レベルは6だ。全国にいる中高大学生の10学年1000万人の内、異能者開発島の70万人。その頂点に君臨する10人のレベル6。日本全体で見れば0.0001%。異能者開発島だけでも0.0014%――」
彼は私を見て、少し目を伏せた。
過去を知っているかのように……。
「――その特別な君が、一般学生となんら変わりない学生生活を送れている。おかしいとは思わないかい?」
「何が……言いたいんですか?」
「僕の神からの贈り物……いや、ここは『人形島登録学生ランキング』に則って能力と言おうか。情報を操作する能力。あのサイトにはそんな風に書かれていたかな?」
「は、はぁ……」
全然、話の概要がつかめない。
この人が何を言いたいのか分からない。
「月詠さんがぶっ壊した窓ガラスの件も、君がレベル6のバケモノだという認識も、僕が操作した、というわけさ」
黒江が横から引っ張ってくる。
そして、スマホの画面を見せた。
そこに開かれていたのは『人形島登録学生ランキング』。
今日は『序列第6位』の部分を拡大していた。
序列第6位五声作霖 レベル6 孤陋化墳:情報を操作する能力
「ま、そういうことだよ」
と生徒会長は言う。
…………
は?
「えっ!? それだけですか!?」
いや、これだけじゃあなたが言いたいこと分かりませんけど?
もっと詳しく言ってくれないと……
「そうだよ。同じ高校に君と同じレベル6がいることを知ってもらいたかったのさ。君達は入学式の日に家が破壊されて欠席していたようだしね」
「どうして……それを?」
「それもまた情報だからさ。僕の前ではその場限りの嘘しか付けないし、隠し事も無意味」
悪寒が走る。
これから嫌なことをやらされそうな気がする。
口調や表情からは、全然そんなものは読み取れないけれど、話の内容的になんかそんな感じがする。
「よしっ! 僕の話はここまで!」
生徒会長はパンと手を叩いた。
「お互い敵にならず、協力して行こうね」
そう言って、隣に立っているメイドさんの胸に顔を埋めて匂いを嗅ぎ出した。
「あ~、ふわふわだぁ~」
と、顔面をスリスリと擦らせている。
「その話で終わり……ですか?」
「うん。とりあえず今日はこれで終了。もう帰っていいよ」
シッシッと手で払う動作をしている。
…………
帰ろう……。
なんかすごい疲れた。
私はそう思い、黒江とともに生徒会室を後にした。
◇◆◇◆
(4月14日 17時28分)
校門を出て、日が傾きかかっていて薄暗い帰り道を歩いていた。
送迎のバスはこの時間には走っておらず、あと30分くらい待たないとやってこない。
私は先ほど出会った男性が「本当に生徒会長だったのか?」というような疑問を抱いていた。
だって、生徒会室をメイドさん達でいっぱいにして私室を化していたから。
もしかしたら生徒会長を名乗る変な人だったのかも……と思い始めている。
「彼、生徒会長って言っていたけど本当なのかな?」
「多分、あの変態は本物だよ。どっちの意味でもね。序列第6位 五声作霖。去年や一昨年のデータを見る限り、本当に生徒会長をやってるよ」
黒江は、光源高校のパンフレットを見ながら答えた。
確かにそこには、2年連続で五声作霖さんが生徒会長をやっている写真がある。
真面目そうにキッチリしている彼の姿が写されていた。
「でも、そんなことある? 1年生から生徒会長って……」
漫画や小説の知識しかないけど、1年生から生徒会長とかあり得るのか?
2,3年生でそういうことはやるんじゃないのかな?
「操作系の能力者の中でも、私の念動力でどうにもできない『情報』を操作する能力者。全然あり得なくないよ。それに本人が言っていたじゃん。窓ガラスを割ったこと、賞金首になっていたこと、レベル6が怪物だと恐れられる心。それらの情報を全部操作したって。だから私は先生に怒られなかったし、真白は入学してから『賞金首リスト』のことに関して何も言われなかった……。全てはあの生徒会長が操作していたから」
「そうね……」
「状況的に彼の発言に嘘偽りはない。どういう目的でそれを実行したのかは、全く言わなかったけれど、一応私達にはプラスに働いているし、とりあえず放置で良いかな?」
「とりあえずってか、ずっと放置しておくつもりだけど? 暴力反対! 何かあっても平和的解決をするべきよ!」
黒江は隣を歩きながら私の手を強く握る。
前を向いたまま「無理だよ」と言った。
「無理無理、絶対に無理! もしも彼と対立しちゃったら、絶対に平和的解決なんかできない。彼が操作するのは、ただの情報というわけじゃなくて、生徒たちの価値観も『情報』として操れるんだよ? そんな人間と平和的解決なんか無理だよ」
「…………」
そうかもしれない。
黒江の念動力や私の影は一騎当千級なことを出来るけれど、本当に千人分の戦力を持って来られたら困る。
それら全員の価値観を支配して、全ての敵意をこちらへ向ける。
全員を無傷な状態で闘争を止めること……
無理かも……
いくつパターンを考えても、絶対にどこかで死傷者が発生する。
「平和的な解決は無理っぽいでしょ?」
「うん……」
「だから、今のところは放置しておかないとね~」
「そうね…………」
はぁ……。
物騒な考え……。
戦争や戦闘、戦いなんか無しでみんな平和に暮らせたらいいのにね。
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