ラスボス魔王の悪役令嬢、モブを目指します?

みおな

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権利と義務

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「出来ることなら婚約者になってもらいたかったけど、ロイド殿下の方がセニヨン嬢の助けが必要そうだね。僕には、ストラルがいるから」

 サリフィルの弟くんはストラルというらしい。

 それはさておき、確かに私も助けが必要なのはロイドの方だと思う。

 みんなは仮にも婚約者のをするなら、好意が持てる方と思ったみたいだけど、いや十三歳のガキンチョだからね?

 まぁ、ローズマリアも幼女だけど。

 前世でいくつまで生きたのかは分からないけど、多分働いていたんだと思うんだよね。

 働いていなくても、他の記憶から見ても高校生とか大学生とか程度には年をとっていたと思う。

 高校生が中学一年生に懸想したら、ロリ○ンじゃん!

 いや。いけるのか?
そういや、女子高生が小学生の男の子と恋愛する漫画があったような・・・

 それなら、見た目が年下な今ならむしろオッケー?

 あれ?この二人にはすでに好きな人がいるんだから、むしろ私が好きになっちゃ駄目なやつでない?

 という諸々を、鉄仮面のような淑女の微笑みの下で考えているとは知らず、ロイドもサリフィルも私の顔を見て、ちょっと頬を赤らめてた。

 うん。まぁ、分かるよ。
好きな人がいても、超美形がいたらつい見ちゃって、ついでにドキドキもするよね。

 ローズマリアは、両親には無碍にされてたけど、でもって婚約者の勇者にはフラれるけど、容姿は美少女だからね。

 お祖母様の淑女教育の賜物で、ローズマリアは完璧なアルカイックスマイルを浮かべている。

 それは王族や高位貴族から見たら、見慣れた淑女の笑みで、容姿に見惚れはしても、好きにはならないだろう。

 私としては、それを意識しての微笑みでもある。

 隠れ蓑に惚れられて、余計ややこしいことになっては困る。

「ローズはどう思う?」

 お兄様であるクリフトフの問いに、私はにっこりと微笑んだ。

「そうですね。ホリック様のおっしゃることも一理あるかと。その侯爵令嬢のことは気になります。身内ですから、殿下の目が届かないうちに危害を加えられては大変ですもの。ですが、ホリック様の方も、ご両親が婚約を勝手に決められてしまう可能性もあります。廃籍を認めていただけない可能性も。その事を踏まえて、お力になってくださる方はいらっしゃいますか?」

 婚約は家と家の契約。
だから私も、お祖母様が望まれたら政略結婚もやむなしと考えている。

 相手がレオナルドでさえなければ。

 そりゃ好きな相手と結婚できるのが一番だけど、お祖母様にもセニヨン公爵家にも恩がある。

 応えられる範囲でなら、応えるのが私の役目だ。

 前世の感覚で言うと政略結婚なんて!と思うけど、公爵令嬢という肩書きをもらっている以上は、義務は果たさないとね。
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