49 / 130
再生の魔道具。
しおりを挟む
再生の魔道具について、魔法師の方から説明を受けた。
どうやら、その魔道具を身につけていると、たとえどんな大怪我をしていても、例えばどこか欠損していても、再生するのだそう。
すごいわ。事故で怪我をした方とかに使えるんじゃないかしら。
そう言ったら、いずれはそんな使い方をしたいが、今現在では難しいと言われた。
あくまでも怪我をした時に魔道具を付けていないと駄目で、しかも再生するたびに生命力を代償に吸うのだとか。
何それ、怖い。
どうやら、犯罪者の処刑用に作られた物らしくて、再生はされるものの怪我をした時の痛みはずっと続くのだそう。
再生のたびに生命力を代償にし、痛みが続く。
再生には回数制限があって、それは代償の生命力が尽きるまで。
何だか、再生の魔道具というより、呪いのアイテムみたい。
だって怪我は治されるけど、痛みは続くのでしょう?
しかも生命力を代償に奪うのでしょう?
呪いのアイテムよね?
キティさんと元レグディア男爵夫人は、その呪いのアイテムを付けて、魔物の森に連れて行かれるのだそう。
何の戦う術を持たない二人は、魔物にとっては格好の餌で、彼女たちを餌に魔物を討伐するらしいわ。
残酷だけど、我が国メルキオール帝国には、処刑という制度がないのよね。
ただ死ぬのではなく、何かの役に立って死を賜れということらしいわ。
母親を信じて道を踏み外したキティさんだけど、彼女が闇組織の首領としてしてきたことは、決して許されることではない。
だけど、彼女のことは哀れだと思う。
逆に、自分勝手な発言を繰り返した元レグディア男爵夫人に対しては嫌悪感がすごいわ。
子供を何だと思っているのかしら。
確かに、キティさんの父親も悪かったと思うけど、自分のお腹を痛めて産んだ子を捨てておきながら、子供を産めなくなったから引き取った?
しかも理由が、高位貴族と縁を結ばせるため?
ふざけてるわ。
「闇組織の人間には、どんな罰を考えておられますの?」
「マキシミリオン王国国王陛下からは、我々に下げ渡すとお聞きしておりますので、新たな魔道具作成の実験台にする予定です。それこそ、再生の魔道具のようなものは、繰り返し実験して効果を確かめねばなりませんので」
「確かにそうですわね。今回はご助力いただき、ありがとうございました」
魔法師の方に礼を述べる。
彼らはこれから、闇組織のメンバーを連れてマキシミリオン王国に戻るのだ。
キティさんと元レグディア男爵夫人は、昨日北の国境にある魔物の森に向けて移送された。
これで、各国を騒がせた闇組織は壊滅となった。
どうやら、その魔道具を身につけていると、たとえどんな大怪我をしていても、例えばどこか欠損していても、再生するのだそう。
すごいわ。事故で怪我をした方とかに使えるんじゃないかしら。
そう言ったら、いずれはそんな使い方をしたいが、今現在では難しいと言われた。
あくまでも怪我をした時に魔道具を付けていないと駄目で、しかも再生するたびに生命力を代償に吸うのだとか。
何それ、怖い。
どうやら、犯罪者の処刑用に作られた物らしくて、再生はされるものの怪我をした時の痛みはずっと続くのだそう。
再生のたびに生命力を代償にし、痛みが続く。
再生には回数制限があって、それは代償の生命力が尽きるまで。
何だか、再生の魔道具というより、呪いのアイテムみたい。
だって怪我は治されるけど、痛みは続くのでしょう?
しかも生命力を代償に奪うのでしょう?
呪いのアイテムよね?
キティさんと元レグディア男爵夫人は、その呪いのアイテムを付けて、魔物の森に連れて行かれるのだそう。
何の戦う術を持たない二人は、魔物にとっては格好の餌で、彼女たちを餌に魔物を討伐するらしいわ。
残酷だけど、我が国メルキオール帝国には、処刑という制度がないのよね。
ただ死ぬのではなく、何かの役に立って死を賜れということらしいわ。
母親を信じて道を踏み外したキティさんだけど、彼女が闇組織の首領としてしてきたことは、決して許されることではない。
だけど、彼女のことは哀れだと思う。
逆に、自分勝手な発言を繰り返した元レグディア男爵夫人に対しては嫌悪感がすごいわ。
子供を何だと思っているのかしら。
確かに、キティさんの父親も悪かったと思うけど、自分のお腹を痛めて産んだ子を捨てておきながら、子供を産めなくなったから引き取った?
しかも理由が、高位貴族と縁を結ばせるため?
ふざけてるわ。
「闇組織の人間には、どんな罰を考えておられますの?」
「マキシミリオン王国国王陛下からは、我々に下げ渡すとお聞きしておりますので、新たな魔道具作成の実験台にする予定です。それこそ、再生の魔道具のようなものは、繰り返し実験して効果を確かめねばなりませんので」
「確かにそうですわね。今回はご助力いただき、ありがとうございました」
魔法師の方に礼を述べる。
彼らはこれから、闇組織のメンバーを連れてマキシミリオン王国に戻るのだ。
キティさんと元レグディア男爵夫人は、昨日北の国境にある魔物の森に向けて移送された。
これで、各国を騒がせた闇組織は壊滅となった。
2,884
あなたにおすすめの小説
見捨てられたのは私
梅雨の人
恋愛
急に振り出した雨の中、目の前のお二人は急ぎ足でこちらを振り返ることもなくどんどん私から離れていきます。
ただ三人で、いいえ、二人と一人で歩いていただけでございました。
ぽつぽつと振り出した雨は勢いを増してきましたのに、あなたの妻である私は一人取り残されてもそこからしばらく動くことができないのはどうしてなのでしょうか。いつものこと、いつものことなのに、いつまでたっても惨めで悲しくなるのです。
何度悲しい思いをしても、それでもあなたをお慕いしてまいりましたが、さすがにもうあきらめようかと思っております。
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
(完結)婚約破棄から始まる真実の愛
青空一夏
恋愛
私は、幼い頃からの婚約者の公爵様から、『つまらない女性なのは罪だ。妹のアリッサ王女と婚約する』と言われた。私は、そんなにつまらない人間なのだろうか?お父様もお母様も、砂糖菓子のようなかわいい雰囲気のアリッサだけをかわいがる。
女王であったお婆さまのお気に入りだった私は、一年前にお婆さまが亡くなってから虐げられる日々をおくっていた。婚約者を奪われ、妹の代わりに隣国の老王に嫁がされる私はどうなってしまうの?
美しく聡明な王女が、両親や妹に酷い仕打ちを受けながらも、結局は一番幸せになっているという内容になる(予定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる