27 / 51
第ニ章・先輩が彼氏に?
26・あの記憶
しおりを挟む
「あぁ、とうとうバレちゃったのか┉。だから早く言ったら?ってさぁ~。でも仕方がないね、そうなったら。誤解を上手に解いていきなさい!」
立巳に昨日の顔合わせで起きた事を相談して、そうやって器用に出来たら誰も苦労しないんだけとな~って思う。
「ったく、他人事だと思ってさぁ。どう言ったらいいのか分からないから相談してるんでしょ?」
ちょっと膨れっ面で僕が言うと┉
「もうさ四の五の言わないで、お試し終了して正式に付き合って下さい!って言っちゃったら?」
コイツ、面白がってるな?って思うけど、案外それが一番手っ取り早いかもしれない┉。
「じゃあさ、逆に聞くけど瑞樹は何に悩んでるんだ?そんなの一つ一つ説明していくしかないって俺は思うんだけど。違う?」一緒に聞いていた翔琉のその言葉にドキッとした。
──違わない!翔琉の言う通りなんだ。
僕は結局、先輩に対して後ろめたい気持ちが有り過ぎるんだよね┉。
もう先輩が卒業するタイミングで僕から離れていくのは決まりだ!って思い込んでいて、何の努力もして来なかったから。
──それがバレた時に、この幸せも終わるかも?って心配してるんだ。
「でもさ、それを言ったら先輩だって言葉が足りないよ?アピールっていうか┉。瑞樹を大切に思っていたんだったら、それを態度で示さないとねぇ?」
──ハッ!また声に出てた?って焦ったけど、立巳の言う事も一理ある。
結局、僕と先輩。どちらも言葉が圧倒的に足りてなかった。
このまま行ったらまた堂々巡りなんだ┉。
もう当たって砕けるしかない!って思った。
今まで自分が年下で、先輩は仕事で忙しいんだからって受け身でいたけど、これからは自分からだってガンガンいくよ!
そう決心して自分からメッセージを送ってみた。
『先輩、お話しがあるので近い内に会って貰えませんか?』
返事してくれるかな?って心配だったけど、意外に早く連絡が。
それで金曜日の夜、会う事になった。
約束を取り付けた事に少しホッとして、会える日を待ち望んでいたんだ。
そんなある日、僕は就職活動で意外な人と再会する。
再会┉って言うか、向こうは僕を全く知らないんだけど。
涼さん達に頼まれたブライズメイド、それってどういう事をするの?って調べていたら、ちょっとだけ興味が湧いてきた。
それでこの業界の会社を受けてみようかな┉って。
KANAI WEDDING、ウェディング業界最大手の会社だ。
そこで見掛けたあの人┉先輩と付き合っていた綺麗な男性オメガ。
僕は忘れていた記憶が呼び覚まされた。
あの桜の下での苦しい記憶を。
──先輩に僕は似合っていない?
立巳に昨日の顔合わせで起きた事を相談して、そうやって器用に出来たら誰も苦労しないんだけとな~って思う。
「ったく、他人事だと思ってさぁ。どう言ったらいいのか分からないから相談してるんでしょ?」
ちょっと膨れっ面で僕が言うと┉
「もうさ四の五の言わないで、お試し終了して正式に付き合って下さい!って言っちゃったら?」
コイツ、面白がってるな?って思うけど、案外それが一番手っ取り早いかもしれない┉。
「じゃあさ、逆に聞くけど瑞樹は何に悩んでるんだ?そんなの一つ一つ説明していくしかないって俺は思うんだけど。違う?」一緒に聞いていた翔琉のその言葉にドキッとした。
──違わない!翔琉の言う通りなんだ。
僕は結局、先輩に対して後ろめたい気持ちが有り過ぎるんだよね┉。
もう先輩が卒業するタイミングで僕から離れていくのは決まりだ!って思い込んでいて、何の努力もして来なかったから。
──それがバレた時に、この幸せも終わるかも?って心配してるんだ。
「でもさ、それを言ったら先輩だって言葉が足りないよ?アピールっていうか┉。瑞樹を大切に思っていたんだったら、それを態度で示さないとねぇ?」
──ハッ!また声に出てた?って焦ったけど、立巳の言う事も一理ある。
結局、僕と先輩。どちらも言葉が圧倒的に足りてなかった。
このまま行ったらまた堂々巡りなんだ┉。
もう当たって砕けるしかない!って思った。
今まで自分が年下で、先輩は仕事で忙しいんだからって受け身でいたけど、これからは自分からだってガンガンいくよ!
そう決心して自分からメッセージを送ってみた。
『先輩、お話しがあるので近い内に会って貰えませんか?』
返事してくれるかな?って心配だったけど、意外に早く連絡が。
それで金曜日の夜、会う事になった。
約束を取り付けた事に少しホッとして、会える日を待ち望んでいたんだ。
そんなある日、僕は就職活動で意外な人と再会する。
再会┉って言うか、向こうは僕を全く知らないんだけど。
涼さん達に頼まれたブライズメイド、それってどういう事をするの?って調べていたら、ちょっとだけ興味が湧いてきた。
それでこの業界の会社を受けてみようかな┉って。
KANAI WEDDING、ウェディング業界最大手の会社だ。
そこで見掛けたあの人┉先輩と付き合っていた綺麗な男性オメガ。
僕は忘れていた記憶が呼び覚まされた。
あの桜の下での苦しい記憶を。
──先輩に僕は似合っていない?
応援ありがとうございます!
17
お気に入りに追加
648
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる