もう一度あなたと?

アデリオール王国魔法省で魔法書士として
働くわたしに、ある日王命が下った。
かつて魅了に囚われ、婚約破棄を言い渡してきた相手、
ワルター=ブライスと再び婚約を結ぶようにと。

「え?もう一度あなたと?」

国王は王太子に巻き込まれる形で魅了に掛けられた者達への
救済措置のつもりだろうけど、はっきり言って迷惑だ。

だって魅了に掛けられなくても、
あの人はわたしになんて興味はなかったもの。

しかもわたしは聞いてしまった。
とりあえずは王命に従って、頃合いを見て再び婚約解消をすればいいと、彼が仲間と話している所を……。

OK、そう言う事ならこちらにも考えがある。

どうせ再びフラれるとわかっているなら、この状況、利用させてもらいましょう。





完全ご都合主義、ノーリアリティ展開で進行します。
生暖かい目で見ていただけると幸いです。

小説家になろうさんの方でも投稿しています。
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