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第四章
第180話 テラ ②
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一瞬ダンジョンが揺れた気もしますが、どんどんテラに魔力を送り込んでいきます。
すると、僕が抱えているブラックダイヤの上でテラは僕の方を向き、胸にポスッともたれてきました。
「元の八割は回復したわね、ここまで戻れば全ての力だって使う事も可能ね。ライ、ありがとう。あなたのお陰よ」
「どういたしまして。可愛くて、元気で、僕の大好きなテラのためだったらなんて事ないですよ」
「ありがとうライ······あ······愛してるわ」
「僕もだよテラ。愛してるよ」
そう言って見詰めあってると。ブラックダイヤモンドにヒビが入り、そのヒビから光がもれだし、パキンと音がなると腕の中のダイヤが砕け散ってしまいました。
眩しくて目を閉じていましたが、テラの乗っていたダイヤが砕けたのですから落とさないように腕を絞めたのですが、ふにょっと柔らかな感触があり、胸とお腹そしてほっぺにも温かさが広がりました。
「え? テラ······」
「ライ······大好きよ。愛してるわ。ちゅ」
大きくなったテラが僕に抱き付き、キスをしてくれました。
「お返しです。テラ、凄く大好きだよ。物凄く愛してるよ。ちゅ」
「「くふふふ」」
「これからは肩の上じゃなくなるけど、ライの横を歩いて行けるわね。ムルムルもたまには私に乗っても良いわよ」
「うん。じゃあ手を繋いで歩いたりできるね、繋いだ手の上にムルムルを乗せればみんなでだよ」
(······てらよかった······らいもよかった)
「そうね。じゃあ一旦お屋敷よね? リヴァイアサンは美味しいのかしら? 後で見てみないと駄目ね」
「美味しいと良いなぁ。じゃあ一応次の階層に行って、そこで戻ろうか、すぐ戻ると思うけど、また海になってるかも知れないですし」
「そうね、確か方向は······あれ? なにこれ······ライ、ダンジョンがダンジョンじゃなくなってしまうわ! 物凄く地下に微かだけど魔力があるの分かる!?」
「え? ヤバそうだね、ちょっと待ってね······」
本当です。ダンジョンの魔力が物凄く小さくなっています。このままだと崩れてしまうかも! 僕はずんずん下に魔力を広げていくと、周りより微かに大きな魔力の塊を見付けました。
「ありましたよ! どんどん小さくなってます! 転移!」
パッ
転移した場所は、小さな部屋で、真ん中に水晶玉が浮かんでいました。
「とりあえずその水晶玉に魔力を補充よ! 急いで!」
「分かりました! 地上からももらっちゃいますね! ぐるぐるー! ほいっと!」
人の少なくなった王都ですけど、一人ひとりから火おこしする程度の魔力ももらい、どんどん広げ、遠くからも少しずつ魔力を集め、水晶玉に押し込むように入れて部屋の灯りがつき、部屋の全貌が見えた時、壁一面の変な模様に魔力が流れ出しました。
「テラ、あの壁のやつ、嫌な感じがするんだけど、壊しても良いかな?」
「見たこともない魔法陣ね、んん~! 壊して! なぜこのダンジョンが攻略を拒んでたか分かったわ!」
「それがなにか分かりませんがやっちゃいますよ!」
徐々にですが、強く光を放ち始めていた壁の模様に流れる魔力。
それをぐちゃぐちゃに混ぜるように、ついでですから、テラの魔力みたいに綺麗にしちゃいましょう!
おっと、抵抗しますが負けませんよ! ぐるぐる~、悪そうなのはこっちに集めて~、後で収納しちゃいますからね。
「ライったらまた凄い事をやっちゃってるわね。今度は誰なのかしら、んん~! くふっ! くふふふふふ。まさかあなたがね、ほら、出てらっしゃい。もうそこはあなたの存在してられる世界じゃないはずよ、サタナキア、存在自体が崩れちゃうわよ」
『くっ、そのようだわ』
淡い光が当たりを包んだと思ったら、真っ白のワンピースを着たテラがもっとお姉さんになった感じの女の人が現れました。
おっとそれどころじゃありませんね、こっちももうすぐ終わりますから、この変な模様は······ゴブリン村長達を描いて、こっちの壁にはアクーパーラでしょ~、こっちはムルムルとテラと僕が並んだ絵でしょ~、フィーアとティとプシュケにリント、イシェも並んでもらいましょう! くふふ。僕の冒険者パーティーの完成です。
後は扉のある壁ですから、色んな花と、団栗にクルミでしょ~小さなトマトもありましたし、ブドウも胡椒もあっ、御神樹の実もですよね。後は色々入れて完成です♪
あっ、今のニンニクも描いておきましょう。
『テラ、あの子は何者なの? 私の神力を邪から聖に変えちゃうなんて、普通はあり得ないわよ』
「そうよね。エリスも変えられちゃったし。てより、天界に行った方が良いわね、今パパを呼ぶから。パ――」
パキン
『呼んだかいテラ』
ううー、耳がキーンですね、あっ、テラのパパですよ。
挨拶もしておきましょう。壁の魔方陣も終わりましたしね。
「ちょっと前ぶりです。お義父さん」
『ぐふっ、あ、ああ、ちょっと前ぶりだな。ライ。よくテラの体を取り戻してくれたね、ありがとう心から感謝するよ······で、でもね、ちゅってやるのはまだ早いかなぁ~とか思っていてな、もう少し控え――』
「パパ! また覗いていたのね! エッチ! バカ! ママに言い付けてやるんだから! それよりさっさとサタナキアを連れて行きなさいよね! それとママと一緒にライのお義父様とお義母様にご挨拶行ってね! ちゃんとお土産も持って行くのよ! 分かった!」
『あ、ああ、わ、分かったからそんなに怒らないで――』
「そんなに見たいなら見せてあげるわよ! ライ、大好きよ」
「くふふふ。僕もだよテラ」
そして僕はテラとぎゅっと抱き合って、ちゅってするところをお義父さんに見せ付けるのでした。
『悪神よ、お前も親なのだな。くくくっ』
『私だってママとちゅっちゅっしてやる! サタナキア! 付いてこい! それからライのご両親には近い内にご挨拶に行くから心配するな!』
そんな事を言いながら、凄く優しい感覚が僕とテラを包むのが分かりました。
そしてちゅっちゅっして、しばらくすると。テラが離れて。
「じゃあこのダンジョンはどうする? たぶん一階層から全部変わってしまってるわね」
「そうですね、リヴァイアサンを渡して、初めから攻略しちゃいましょう! じゃあ一度戻るよ」
「ええ。絶対ビックリするわよ、くふふ♪」
「じゃあ、転移!」
パッ
すると、僕が抱えているブラックダイヤの上でテラは僕の方を向き、胸にポスッともたれてきました。
「元の八割は回復したわね、ここまで戻れば全ての力だって使う事も可能ね。ライ、ありがとう。あなたのお陰よ」
「どういたしまして。可愛くて、元気で、僕の大好きなテラのためだったらなんて事ないですよ」
「ありがとうライ······あ······愛してるわ」
「僕もだよテラ。愛してるよ」
そう言って見詰めあってると。ブラックダイヤモンドにヒビが入り、そのヒビから光がもれだし、パキンと音がなると腕の中のダイヤが砕け散ってしまいました。
眩しくて目を閉じていましたが、テラの乗っていたダイヤが砕けたのですから落とさないように腕を絞めたのですが、ふにょっと柔らかな感触があり、胸とお腹そしてほっぺにも温かさが広がりました。
「え? テラ······」
「ライ······大好きよ。愛してるわ。ちゅ」
大きくなったテラが僕に抱き付き、キスをしてくれました。
「お返しです。テラ、凄く大好きだよ。物凄く愛してるよ。ちゅ」
「「くふふふ」」
「これからは肩の上じゃなくなるけど、ライの横を歩いて行けるわね。ムルムルもたまには私に乗っても良いわよ」
「うん。じゃあ手を繋いで歩いたりできるね、繋いだ手の上にムルムルを乗せればみんなでだよ」
(······てらよかった······らいもよかった)
「そうね。じゃあ一旦お屋敷よね? リヴァイアサンは美味しいのかしら? 後で見てみないと駄目ね」
「美味しいと良いなぁ。じゃあ一応次の階層に行って、そこで戻ろうか、すぐ戻ると思うけど、また海になってるかも知れないですし」
「そうね、確か方向は······あれ? なにこれ······ライ、ダンジョンがダンジョンじゃなくなってしまうわ! 物凄く地下に微かだけど魔力があるの分かる!?」
「え? ヤバそうだね、ちょっと待ってね······」
本当です。ダンジョンの魔力が物凄く小さくなっています。このままだと崩れてしまうかも! 僕はずんずん下に魔力を広げていくと、周りより微かに大きな魔力の塊を見付けました。
「ありましたよ! どんどん小さくなってます! 転移!」
パッ
転移した場所は、小さな部屋で、真ん中に水晶玉が浮かんでいました。
「とりあえずその水晶玉に魔力を補充よ! 急いで!」
「分かりました! 地上からももらっちゃいますね! ぐるぐるー! ほいっと!」
人の少なくなった王都ですけど、一人ひとりから火おこしする程度の魔力ももらい、どんどん広げ、遠くからも少しずつ魔力を集め、水晶玉に押し込むように入れて部屋の灯りがつき、部屋の全貌が見えた時、壁一面の変な模様に魔力が流れ出しました。
「テラ、あの壁のやつ、嫌な感じがするんだけど、壊しても良いかな?」
「見たこともない魔法陣ね、んん~! 壊して! なぜこのダンジョンが攻略を拒んでたか分かったわ!」
「それがなにか分かりませんがやっちゃいますよ!」
徐々にですが、強く光を放ち始めていた壁の模様に流れる魔力。
それをぐちゃぐちゃに混ぜるように、ついでですから、テラの魔力みたいに綺麗にしちゃいましょう!
おっと、抵抗しますが負けませんよ! ぐるぐる~、悪そうなのはこっちに集めて~、後で収納しちゃいますからね。
「ライったらまた凄い事をやっちゃってるわね。今度は誰なのかしら、んん~! くふっ! くふふふふふ。まさかあなたがね、ほら、出てらっしゃい。もうそこはあなたの存在してられる世界じゃないはずよ、サタナキア、存在自体が崩れちゃうわよ」
『くっ、そのようだわ』
淡い光が当たりを包んだと思ったら、真っ白のワンピースを着たテラがもっとお姉さんになった感じの女の人が現れました。
おっとそれどころじゃありませんね、こっちももうすぐ終わりますから、この変な模様は······ゴブリン村長達を描いて、こっちの壁にはアクーパーラでしょ~、こっちはムルムルとテラと僕が並んだ絵でしょ~、フィーアとティとプシュケにリント、イシェも並んでもらいましょう! くふふ。僕の冒険者パーティーの完成です。
後は扉のある壁ですから、色んな花と、団栗にクルミでしょ~小さなトマトもありましたし、ブドウも胡椒もあっ、御神樹の実もですよね。後は色々入れて完成です♪
あっ、今のニンニクも描いておきましょう。
『テラ、あの子は何者なの? 私の神力を邪から聖に変えちゃうなんて、普通はあり得ないわよ』
「そうよね。エリスも変えられちゃったし。てより、天界に行った方が良いわね、今パパを呼ぶから。パ――」
パキン
『呼んだかいテラ』
ううー、耳がキーンですね、あっ、テラのパパですよ。
挨拶もしておきましょう。壁の魔方陣も終わりましたしね。
「ちょっと前ぶりです。お義父さん」
『ぐふっ、あ、ああ、ちょっと前ぶりだな。ライ。よくテラの体を取り戻してくれたね、ありがとう心から感謝するよ······で、でもね、ちゅってやるのはまだ早いかなぁ~とか思っていてな、もう少し控え――』
「パパ! また覗いていたのね! エッチ! バカ! ママに言い付けてやるんだから! それよりさっさとサタナキアを連れて行きなさいよね! それとママと一緒にライのお義父様とお義母様にご挨拶行ってね! ちゃんとお土産も持って行くのよ! 分かった!」
『あ、ああ、わ、分かったからそんなに怒らないで――』
「そんなに見たいなら見せてあげるわよ! ライ、大好きよ」
「くふふふ。僕もだよテラ」
そして僕はテラとぎゅっと抱き合って、ちゅってするところをお義父さんに見せ付けるのでした。
『悪神よ、お前も親なのだな。くくくっ』
『私だってママとちゅっちゅっしてやる! サタナキア! 付いてこい! それからライのご両親には近い内にご挨拶に行くから心配するな!』
そんな事を言いながら、凄く優しい感覚が僕とテラを包むのが分かりました。
そしてちゅっちゅっして、しばらくすると。テラが離れて。
「じゃあこのダンジョンはどうする? たぶん一階層から全部変わってしまってるわね」
「そうですね、リヴァイアサンを渡して、初めから攻略しちゃいましょう! じゃあ一度戻るよ」
「ええ。絶対ビックリするわよ、くふふ♪」
「じゃあ、転移!」
パッ
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