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第四章
第129話 帝国に入りますよ
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確か母さんも父さんもだね、左手の薬指に嵌めていました。
手を広げてもらい、薬指に嵌めたのですが。
「え? ライその指は!」
テラに嵌めた後僕も左手の薬指に嵌めました。するとテラに嵌めた時もスルスルとちょうど良い大きさに調節してくれました。
「え? この指は駄目だったの? 父さん達はこの指に嵌めていましたからここにしたのですが」
「この指はね、結婚した者同士が嵌める場所なの。後は婚約者······? そっか、良いのかな? それにこれパパとママのと同じのだ······」
「そうなんだね♪ じゃあ問題ないよ、テラは僕のお嫁さんになってくれるんだし、そうすると、みんなにも欲しいけど、ガルさんに教えてもらおうかな。ムルムルとリントはどうしようか? 嵌められるかな?」
「そ、そうよね。お嫁さんになっちゃうんだからこの指でも良いんだよね。でも綺麗。ずっと憧れてたのよこの指輪」
テラは薬指に嵌まった綺麗な指輪をうっとりする笑顔で見つめています。
右手で押さえていたシーツが、下に落ちてますがまあ良いですよね。
その後また顔を真っ赤にしたテラは服を出したのですが。
「なんで服を出すと小さくなるのよ! せっかく大きくなったのにぃー!」
また元の大きさに戻ってしまいました。残念ですが、今はまだ仕方がないので肩に乗っていて下さいね。
持ち運びハウスをしまい、一応階層を一つずつ上がりながらダンジョンの一階層に到着しました。
「ここも大量発生はしてないみたいね。しばらく様子は見ないといけないだろうけど、たぶん大丈夫ね」
「うん。じゃあ戻って冒険者ギルドに報告ですね」
走って戻る途中に何匹かネズミを倒しましたが、まばらにいるだけで、採取の護衛にもそう苦労する事は無さそうです。
ダンジョン出て砦街に入門。そのまま冒険者ギルドに向かいます。
そして中に入ると昨日と同じような感じで食事処に沢山の冒険者がいますが依頼の掲示板のところにはほとんどいません。
まあ報告がすんで、ダンジョンがもとに戻ったと分かれば皆さんのお仕事ももとに戻るでしょうね。
「こんにちは。ダンジョンの件で報告に来ました」
「え? あっ! こ、これはどうもありがとうございます。それでいかがでしたか? 二階層の階段付近を埋め尽くすウォールナットラットは」
「はい。全て倒して、魔物を発生させる魔道具と集める魔道具を見付け、回収しています。その後の二階層から九階層も同じ様に仕掛けてありましたのでそちらも回収済みですね」
「え? 魔物発生の魔道具なんてどの国でも使用を禁止されていますよ! それが仕掛けられていたのですか!」
お姉さんはカウンターから身を乗り出す勢いです。
「はい。それから十階層のワイバーンを倒して先に進むと金銀銅オリハルコンにアダマンタイト、ヒヒイロカネ。そして二十階層にはジュエルとゴーレムばかりでしたね。そして二十一階層には海がありましたからもしそこまで行けるようになれば塩を手に入れることが出きると思います」
「あの六属性ワイバーンを倒したその先! これは大問題ですよ! いえ、大手柄ですよ! みなさーん! ダンジョンの異変は解消されました! 半年ぶりにダンジョンを正常にしてくれたのはSランク冒険者のライ様です!」
「おい! その話は本当か! 間違いないのか!?」
僕はダンジョンカードを取り出し見せるとお姉さんは魔道具に通し内容を確かめます。
「ギルドマスター、これを」
ギルドマスターもお姉さんの手元を覗き込んでいます。
「この夥しい数の魔物と、二十階層だと! ワイバーンも全て倒しているとは間違いは無さそうだな、うちからも確認のため何人か出てもらおう。よーしみんな聞け! 暇な冒険者達は今すぐダンジョンへ向かえ! どんどん買取りするぞ!」
お姉さんの声を聞いてから、静かになって、じっとこちらを見ていた冒険者の皆さんは、ギルドマスターの声で一気に我に返りました。
「「おおー!」」
それからは『昨日のちびっ子Sランク君が! Sランクの可愛いさだけじゃなかったわ!』『ありがとう! やるじゃねえか!』『でかした! 後少しで資金が底をつくところだったぜ!』『ありがとうね少年君! 急いで馬車を手配しなきゃ!』と口々にお礼を言いながらギルドから走り出ていきました。
その後、ダンジョンの調査、と問題解決の報酬をもらい、買取カウンターで、採取してきた物を出して『えぇぇぇー!』と驚いてもらい、代金はギルドに預ける形でどの冒険者ギルドでも引き出せるそうです。
そして僕達は今帝国側の国境砦の門に並んでいます。
「門の出入りは帝国も変わらないようね」
「うん。お昼前だから少し少ないけど朝は凄く並んでいそうだよね。あっ、僕達の番ですよ」
前が空いて、進むと門番さんにギルドカードを見せます。
「なっ! Sランク! こ、これはこれは帝国へようこそ。通って下さい」
「はい。冒険者ギルドはすぐ分かりますか?」
「はい。門を抜けると広場があります、その広場の一番大きな建物です。ここをくぐり抜けてもらえばすぐ分かりますよ」
「すぐそこなのですね、ありがとうございます」
門番さんにお礼を言った後、分厚い壁をくりぬいたようなトンネルみたいな通路をくぐり抜けて広場に出ました。
「あれね。剣と盾の看板があるし」
「そうだね、早速手紙を届けて次の村か街に出発かな」
「ダンジョンの回復も一応知らせておいたら? たぶんまだ知らないと思うわよ」
「だね♪ よし行こう」
広場をギルドに向けて歩きだし、中央にある屋台で、オーク肉の串焼きと腸詰めもありましたので、その二つを買い、ギルドに入りました。
「喧嘩は止めないか! そんな事をしてもダンジョンには入れん! 違う依頼を請けてランクを上げろ!」
ん~と、早めに教えた方が良さそうですね。
手を広げてもらい、薬指に嵌めたのですが。
「え? ライその指は!」
テラに嵌めた後僕も左手の薬指に嵌めました。するとテラに嵌めた時もスルスルとちょうど良い大きさに調節してくれました。
「え? この指は駄目だったの? 父さん達はこの指に嵌めていましたからここにしたのですが」
「この指はね、結婚した者同士が嵌める場所なの。後は婚約者······? そっか、良いのかな? それにこれパパとママのと同じのだ······」
「そうなんだね♪ じゃあ問題ないよ、テラは僕のお嫁さんになってくれるんだし、そうすると、みんなにも欲しいけど、ガルさんに教えてもらおうかな。ムルムルとリントはどうしようか? 嵌められるかな?」
「そ、そうよね。お嫁さんになっちゃうんだからこの指でも良いんだよね。でも綺麗。ずっと憧れてたのよこの指輪」
テラは薬指に嵌まった綺麗な指輪をうっとりする笑顔で見つめています。
右手で押さえていたシーツが、下に落ちてますがまあ良いですよね。
その後また顔を真っ赤にしたテラは服を出したのですが。
「なんで服を出すと小さくなるのよ! せっかく大きくなったのにぃー!」
また元の大きさに戻ってしまいました。残念ですが、今はまだ仕方がないので肩に乗っていて下さいね。
持ち運びハウスをしまい、一応階層を一つずつ上がりながらダンジョンの一階層に到着しました。
「ここも大量発生はしてないみたいね。しばらく様子は見ないといけないだろうけど、たぶん大丈夫ね」
「うん。じゃあ戻って冒険者ギルドに報告ですね」
走って戻る途中に何匹かネズミを倒しましたが、まばらにいるだけで、採取の護衛にもそう苦労する事は無さそうです。
ダンジョン出て砦街に入門。そのまま冒険者ギルドに向かいます。
そして中に入ると昨日と同じような感じで食事処に沢山の冒険者がいますが依頼の掲示板のところにはほとんどいません。
まあ報告がすんで、ダンジョンがもとに戻ったと分かれば皆さんのお仕事ももとに戻るでしょうね。
「こんにちは。ダンジョンの件で報告に来ました」
「え? あっ! こ、これはどうもありがとうございます。それでいかがでしたか? 二階層の階段付近を埋め尽くすウォールナットラットは」
「はい。全て倒して、魔物を発生させる魔道具と集める魔道具を見付け、回収しています。その後の二階層から九階層も同じ様に仕掛けてありましたのでそちらも回収済みですね」
「え? 魔物発生の魔道具なんてどの国でも使用を禁止されていますよ! それが仕掛けられていたのですか!」
お姉さんはカウンターから身を乗り出す勢いです。
「はい。それから十階層のワイバーンを倒して先に進むと金銀銅オリハルコンにアダマンタイト、ヒヒイロカネ。そして二十階層にはジュエルとゴーレムばかりでしたね。そして二十一階層には海がありましたからもしそこまで行けるようになれば塩を手に入れることが出きると思います」
「あの六属性ワイバーンを倒したその先! これは大問題ですよ! いえ、大手柄ですよ! みなさーん! ダンジョンの異変は解消されました! 半年ぶりにダンジョンを正常にしてくれたのはSランク冒険者のライ様です!」
「おい! その話は本当か! 間違いないのか!?」
僕はダンジョンカードを取り出し見せるとお姉さんは魔道具に通し内容を確かめます。
「ギルドマスター、これを」
ギルドマスターもお姉さんの手元を覗き込んでいます。
「この夥しい数の魔物と、二十階層だと! ワイバーンも全て倒しているとは間違いは無さそうだな、うちからも確認のため何人か出てもらおう。よーしみんな聞け! 暇な冒険者達は今すぐダンジョンへ向かえ! どんどん買取りするぞ!」
お姉さんの声を聞いてから、静かになって、じっとこちらを見ていた冒険者の皆さんは、ギルドマスターの声で一気に我に返りました。
「「おおー!」」
それからは『昨日のちびっ子Sランク君が! Sランクの可愛いさだけじゃなかったわ!』『ありがとう! やるじゃねえか!』『でかした! 後少しで資金が底をつくところだったぜ!』『ありがとうね少年君! 急いで馬車を手配しなきゃ!』と口々にお礼を言いながらギルドから走り出ていきました。
その後、ダンジョンの調査、と問題解決の報酬をもらい、買取カウンターで、採取してきた物を出して『えぇぇぇー!』と驚いてもらい、代金はギルドに預ける形でどの冒険者ギルドでも引き出せるそうです。
そして僕達は今帝国側の国境砦の門に並んでいます。
「門の出入りは帝国も変わらないようね」
「うん。お昼前だから少し少ないけど朝は凄く並んでいそうだよね。あっ、僕達の番ですよ」
前が空いて、進むと門番さんにギルドカードを見せます。
「なっ! Sランク! こ、これはこれは帝国へようこそ。通って下さい」
「はい。冒険者ギルドはすぐ分かりますか?」
「はい。門を抜けると広場があります、その広場の一番大きな建物です。ここをくぐり抜けてもらえばすぐ分かりますよ」
「すぐそこなのですね、ありがとうございます」
門番さんにお礼を言った後、分厚い壁をくりぬいたようなトンネルみたいな通路をくぐり抜けて広場に出ました。
「あれね。剣と盾の看板があるし」
「そうだね、早速手紙を届けて次の村か街に出発かな」
「ダンジョンの回復も一応知らせておいたら? たぶんまだ知らないと思うわよ」
「だね♪ よし行こう」
広場をギルドに向けて歩きだし、中央にある屋台で、オーク肉の串焼きと腸詰めもありましたので、その二つを買い、ギルドに入りました。
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