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第一章
第33話 報酬
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「ふむ。その麻薬の原材料が採取できる隠し部屋に、暗殺ギルドの何人かがもう配置されてる可能性は高いな」
「はい。俺もそれはあると思います。一応明日から俺達は薬草採取のためダンジョンに入るつもりではいるからついでに見てくる事はできますが」
「ふむ、スターク子爵に報告して、ブロガを衛兵のところから連れ出す時間があったのだから、隠し部屋も何かしらの動きはしているはずだな。私も連れて来た兵を数名向かわせるか」
「お父様、エイアの薬草採取にこの四人で向かいますから、私の護衛に案内させますわよ?」
セレーナが俺、エイア、リーンを見て、そう言うと。
「ああ、エイアの薬作りのか、いつものだな。ふむ、アイテールがいるならそちらは任せて大丈夫だろう」
「ああ、任せてもらって大丈夫だ、と言いたいところだが、どの程度の奴がそこに配置されているかだな、公爵様は『傀儡』と呼ばれる暗殺者を知っているか?」
「ぬっ! あの『傀儡』か、何でもSランクの冒険者をも無傷で倒したと聞いた事があるが、そいつが······言われれば、奴もスタークと同じ暗殺者ギルド、可能性としてはあるかも知れんな」
「いや、そいつは倒したから良いのだが、『傀儡』ランクの奴が複数人配置されていたなら、俺は倒すの難しいぞ? 気配を察知するには相当集中しないと、気付く事もできない奴だったからな」
「「は?」」
俺がそう言うと、その場にいたリーン以外が驚きの表情で俺を見てきた。
「ね、ねえアイテール。いつ『傀儡』を倒したの? この大陸の王公貴族の間で、懸賞金がついた暗殺者よ?」
「せや、私も聞いた事あるし、相当な暗殺者よ?」
「うむ。パナケア王国でそいつの捕縛、又は討伐をした者は領地付きの叙爵が報酬と決まっているのだが······辺境伯の」
そうなのか、ならばダンジョンを攻略しなくても、エイアやセレーナの旦那になる資格はそれで満たされるという事か。
ダンジョンはそれでも攻略はしてみたいが、手間が省けそうだな。ダンジョンは焦ることなく楽しめそうだ。
「それなら昨夜、暗殺者を捕縛した後この屋敷に乗り込んだ時だな。そうだな、食事の後に見てもらえれば信じてもらえるだろ? だが領地か、俺に運営などできる気はしないが」
「そ、そうなんや、お、お父様、早よう食事を切り上げて、確認した方がええとちゃう? これが本当やったら······本当そうやけど」
「アイテール、スゴーいよ! パナケアだけじゃなくて、沢山の国からありがとうって言われちゃうよ!」
「せ、せやな、おい! すぐに料理を全部ならべてくれ、ゆっくりしとる暇はあらへん! 急げ!」
公爵様もなまりが出たその言葉で、この場にいたメイド達はあわただしく動き、手をつけていたメインのオーク肉の横やまわりに残りの料理を並べ出し、食後のお茶までテーブルに並べられた。
「はは······そこまで急がなくても、ちゃんと殺して収納してあるから逃げることはないぞ?」
「あはは······誰も聞いてにゃいね、私達も急いで食べるかにゃ」
「そうだなリーン。冷めない内にいただいてしまおう」
困惑しながら急ぎ気味に食べる俺とリーンをよそに、公爵様を始め、皆が物凄い勢いで、それでいて上品な食べ方で食べ進め、あっと言う間に食事は終わり、隣の部屋に移動。
そこにはツノガエルのシートが敷かれ、沢山の兵士達が壁際に並び、期待の目で入ってきた俺達に期待の目を向けている。
「よしアイテール、この上に出してもらえるか?」
「はい。では『傀儡』の人形と本人を出してしまいますね」
俺は言われた通り出してしまうと、息を飲む音が聞こえ。
「よ、よし、すぐに調べよ!」
兵士達が公爵様の言葉に反応し、人形と奴を調べ始めてすぐに。
「公爵様ありました! 左腕に菱形の入れ墨が三つ! 数も位置も間違いありません! 間違いなく『傀儡』です!」
俺も覗いてみたのだが、左手首に彫られた菱形の入れ墨。
「本物か······ギルド員は全てその菱形が体のどこかに彫られているのだが、二つの者でギルドマスタークラス、三つあるものは一人しかいない。『傀儡』だけだ」
なるほど、冒険者のランクとよく似た物だな。細かくは分けてはいなさそうだが。
「アイテール、この『傀儡』の遺体と人形はしまっておいてくれるか? この視察が終わった後、王都に帰る時、お前も一緒に来てもらう事になるが構わないだろ?」
「そうなのか? エイアの目的がすんでいれば良いが、ダンジョン攻略はその後だな」
そうして『傀儡』の遺体と人形を収納して、その場は解散となった。
流石に今夜は別々の部屋で寝る事になったのだが······。
「アイテール。来ちゃった」
「来ると思っていたぞエイア」
夜も遅くなり、メイドに頼んだワインも残り少なくなった頃、戸が叩かれ開けるとそこにはエイアが寝間着に枕を持って立っていた。
「えへへ。二人も連れてきちゃった。私達からの報酬付きよ」
そう言うと、同じ様に寝間着で、枕とカップを持ったリーン。ワインの小樽を持ったセレーナが手に持った物を見せ付け、エイアも枕で隠していたおつまみを。
「くくっ、美味そうな報酬だな。まあ良いか、入りなよ」
そう言って招き入れ、俺には広すぎる部屋が、ちょうど良い大きさに変わった。
「はい。俺もそれはあると思います。一応明日から俺達は薬草採取のためダンジョンに入るつもりではいるからついでに見てくる事はできますが」
「ふむ、スターク子爵に報告して、ブロガを衛兵のところから連れ出す時間があったのだから、隠し部屋も何かしらの動きはしているはずだな。私も連れて来た兵を数名向かわせるか」
「お父様、エイアの薬草採取にこの四人で向かいますから、私の護衛に案内させますわよ?」
セレーナが俺、エイア、リーンを見て、そう言うと。
「ああ、エイアの薬作りのか、いつものだな。ふむ、アイテールがいるならそちらは任せて大丈夫だろう」
「ああ、任せてもらって大丈夫だ、と言いたいところだが、どの程度の奴がそこに配置されているかだな、公爵様は『傀儡』と呼ばれる暗殺者を知っているか?」
「ぬっ! あの『傀儡』か、何でもSランクの冒険者をも無傷で倒したと聞いた事があるが、そいつが······言われれば、奴もスタークと同じ暗殺者ギルド、可能性としてはあるかも知れんな」
「いや、そいつは倒したから良いのだが、『傀儡』ランクの奴が複数人配置されていたなら、俺は倒すの難しいぞ? 気配を察知するには相当集中しないと、気付く事もできない奴だったからな」
「「は?」」
俺がそう言うと、その場にいたリーン以外が驚きの表情で俺を見てきた。
「ね、ねえアイテール。いつ『傀儡』を倒したの? この大陸の王公貴族の間で、懸賞金がついた暗殺者よ?」
「せや、私も聞いた事あるし、相当な暗殺者よ?」
「うむ。パナケア王国でそいつの捕縛、又は討伐をした者は領地付きの叙爵が報酬と決まっているのだが······辺境伯の」
そうなのか、ならばダンジョンを攻略しなくても、エイアやセレーナの旦那になる資格はそれで満たされるという事か。
ダンジョンはそれでも攻略はしてみたいが、手間が省けそうだな。ダンジョンは焦ることなく楽しめそうだ。
「それなら昨夜、暗殺者を捕縛した後この屋敷に乗り込んだ時だな。そうだな、食事の後に見てもらえれば信じてもらえるだろ? だが領地か、俺に運営などできる気はしないが」
「そ、そうなんや、お、お父様、早よう食事を切り上げて、確認した方がええとちゃう? これが本当やったら······本当そうやけど」
「アイテール、スゴーいよ! パナケアだけじゃなくて、沢山の国からありがとうって言われちゃうよ!」
「せ、せやな、おい! すぐに料理を全部ならべてくれ、ゆっくりしとる暇はあらへん! 急げ!」
公爵様もなまりが出たその言葉で、この場にいたメイド達はあわただしく動き、手をつけていたメインのオーク肉の横やまわりに残りの料理を並べ出し、食後のお茶までテーブルに並べられた。
「はは······そこまで急がなくても、ちゃんと殺して収納してあるから逃げることはないぞ?」
「あはは······誰も聞いてにゃいね、私達も急いで食べるかにゃ」
「そうだなリーン。冷めない内にいただいてしまおう」
困惑しながら急ぎ気味に食べる俺とリーンをよそに、公爵様を始め、皆が物凄い勢いで、それでいて上品な食べ方で食べ進め、あっと言う間に食事は終わり、隣の部屋に移動。
そこにはツノガエルのシートが敷かれ、沢山の兵士達が壁際に並び、期待の目で入ってきた俺達に期待の目を向けている。
「よしアイテール、この上に出してもらえるか?」
「はい。では『傀儡』の人形と本人を出してしまいますね」
俺は言われた通り出してしまうと、息を飲む音が聞こえ。
「よ、よし、すぐに調べよ!」
兵士達が公爵様の言葉に反応し、人形と奴を調べ始めてすぐに。
「公爵様ありました! 左腕に菱形の入れ墨が三つ! 数も位置も間違いありません! 間違いなく『傀儡』です!」
俺も覗いてみたのだが、左手首に彫られた菱形の入れ墨。
「本物か······ギルド員は全てその菱形が体のどこかに彫られているのだが、二つの者でギルドマスタークラス、三つあるものは一人しかいない。『傀儡』だけだ」
なるほど、冒険者のランクとよく似た物だな。細かくは分けてはいなさそうだが。
「アイテール、この『傀儡』の遺体と人形はしまっておいてくれるか? この視察が終わった後、王都に帰る時、お前も一緒に来てもらう事になるが構わないだろ?」
「そうなのか? エイアの目的がすんでいれば良いが、ダンジョン攻略はその後だな」
そうして『傀儡』の遺体と人形を収納して、その場は解散となった。
流石に今夜は別々の部屋で寝る事になったのだが······。
「アイテール。来ちゃった」
「来ると思っていたぞエイア」
夜も遅くなり、メイドに頼んだワインも残り少なくなった頃、戸が叩かれ開けるとそこにはエイアが寝間着に枕を持って立っていた。
「えへへ。二人も連れてきちゃった。私達からの報酬付きよ」
そう言うと、同じ様に寝間着で、枕とカップを持ったリーン。ワインの小樽を持ったセレーナが手に持った物を見せ付け、エイアも枕で隠していたおつまみを。
「くくっ、美味そうな報酬だな。まあ良いか、入りなよ」
そう言って招き入れ、俺には広すぎる部屋が、ちょうど良い大きさに変わった。
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