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真の英雄がいない世界
106話 その後
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それから数日後、パイロンのための表彰式が行われた。
表彰者はトート、レオ、フィール、アイシャ、ファーデン、ライだ。
ライは影ながらパイロンを支えたこと。アデリアの火災の消化活動に協力してくれたことを評価された。
「ライよ。それらを讃え、其方には男爵と外務報道官の地位を与える。そしてピーコックの性を授ける」
ファーデンはパイロンとして敵と戦い、『英雄』と共に戦い多くの人の命を救ったことが評価された。
「ファーデンよ。其方には子爵と教育大臣の地位を与える。そして、インディゴの性を授ける。
そして、これまで犯した罪は全て不問となり、仲間達には籍が与えられた。
アイシャは戦場での多くの戦果と『英雄』と共に戦い多くの人の命を救ったことが評価された。
「アイシャよ。其方は伯爵と外務福大臣の地位を与えるそしてラズライトの性を与える。
フィールは以下同文だ。
「フィールよ。其方には伯爵と外務大臣の地位を与える。そしてサファリアの性を与える」
レオは以下同文だ。
「レオよ。其方には侯爵と防衛福大臣の地位を与える。そしてアクアリンの性を与える」
「トートよ。其方はラズリという凶悪な犯罪者に怯むことなく、世界の為に戦ってくれた。其方には『英雄』の称号を与え、侯爵の地位を与える。性はヴェルーリヤを授ける」
其方達の名は未来永劫語り継がれるだろう。
そう、自分らは英雄となった。
そして、犯罪者村エウダイモニアは正式な村として登録され、皇帝が望む世界の縮小版とそて注文された。パーチミさんはそこの村長としてメディアに引っ張り凧となった。自分らは忙しい日々を送った。
ファーデンさんは教育を全てのものが平等に受けれるように、同時にスラム街を無くすために。
ライは世界中の情報網の確立の為に。
フィールさん、アイシャさんは他国との交易をスムーズにするために、ライと協力しながら制作を行った。
レオさんは軍達から自衛隊に変更する為の手続きや隊の再編成など自分も協力し、行った。
そしてセイレ達オムニブスの生き残りもまた多くの政策に関わってくれた。研究所で高度な教育を受けていた為、力になるとレオさんが皇帝に言ったので皇帝も彼らの参加を承諾した。
それがひと段落すると皇帝は身分を廃止した。思った以上に反発が少なかったのは自分らがそれを受け入れたからだろう。相変わらず、ちゃっかりしているね皇帝陛下は。
それから君主制から民主制になるタイミングで自分らも一線を退き、エウダイモニアで暮らしている。
メイド長と執事長も自分らが一線を退くと共に引退。何処か2人だけでのんびり暮らすそうだ。そして、アシーは正式にレオさんとセリアさんの養子となり、フィールさんがアイシャさんにプロポーズし結婚。
「ラズリさん、これが貴方が望んだ世界なのですね」
ラズリの墓はエウダイモニアの空が一番綺麗に見える所にある。といってもちゃんとしたのを建てるわけにはいかない為、石が積まれている程度でしかない。
「貴方が皇帝に指示した政策は全て上手くいきました。貴方は分かっていたのですね。戦争が終わり世界が統一されれば後に起こるには独裁政治だと。だから貴方は全ての罪を背負った。背負い、自分自身に世界が罪を擦りつけることで、世界を平和にした。背負わなくてもいい、貴方ではない誰かが背負うべき罪を背負って。そして世間は貴方を悪とし、貴方の存在を忘れて行くでしょう」
本当の英雄を。それが貴方の思惑とも知らずに、
「でも、貴方の思惑に反した者達がいたんです。それが自分らです。貴方を忘れないように貴方を後世に語り継ぐ為に自分らの性には貴方を象徴する青が刻まれているんです。これが自分らのちょっとして抵抗です」
トートらは屋敷で表彰式の内容を話した。そしてその夜、トートは1人、皇帝に会いに行った。
「夜分遅くにすいません」
「構わん、どうした?」
「どうして、あなた方は手を組んだのですか?」
皇帝は少しため息を吐く。
「まだ、話していなかったな」
『解散』
ラズリはそう言い、帰ろうと皇帝に背を向ける。
『~~~~~~』
ラズリは足を止めて、振り向く。
『何?』
『それが其方の目的だろう』
表彰者はトート、レオ、フィール、アイシャ、ファーデン、ライだ。
ライは影ながらパイロンを支えたこと。アデリアの火災の消化活動に協力してくれたことを評価された。
「ライよ。それらを讃え、其方には男爵と外務報道官の地位を与える。そしてピーコックの性を授ける」
ファーデンはパイロンとして敵と戦い、『英雄』と共に戦い多くの人の命を救ったことが評価された。
「ファーデンよ。其方には子爵と教育大臣の地位を与える。そして、インディゴの性を授ける。
そして、これまで犯した罪は全て不問となり、仲間達には籍が与えられた。
アイシャは戦場での多くの戦果と『英雄』と共に戦い多くの人の命を救ったことが評価された。
「アイシャよ。其方は伯爵と外務福大臣の地位を与えるそしてラズライトの性を与える。
フィールは以下同文だ。
「フィールよ。其方には伯爵と外務大臣の地位を与える。そしてサファリアの性を与える」
レオは以下同文だ。
「レオよ。其方には侯爵と防衛福大臣の地位を与える。そしてアクアリンの性を与える」
「トートよ。其方はラズリという凶悪な犯罪者に怯むことなく、世界の為に戦ってくれた。其方には『英雄』の称号を与え、侯爵の地位を与える。性はヴェルーリヤを授ける」
其方達の名は未来永劫語り継がれるだろう。
そう、自分らは英雄となった。
そして、犯罪者村エウダイモニアは正式な村として登録され、皇帝が望む世界の縮小版とそて注文された。パーチミさんはそこの村長としてメディアに引っ張り凧となった。自分らは忙しい日々を送った。
ファーデンさんは教育を全てのものが平等に受けれるように、同時にスラム街を無くすために。
ライは世界中の情報網の確立の為に。
フィールさん、アイシャさんは他国との交易をスムーズにするために、ライと協力しながら制作を行った。
レオさんは軍達から自衛隊に変更する為の手続きや隊の再編成など自分も協力し、行った。
そしてセイレ達オムニブスの生き残りもまた多くの政策に関わってくれた。研究所で高度な教育を受けていた為、力になるとレオさんが皇帝に言ったので皇帝も彼らの参加を承諾した。
それがひと段落すると皇帝は身分を廃止した。思った以上に反発が少なかったのは自分らがそれを受け入れたからだろう。相変わらず、ちゃっかりしているね皇帝陛下は。
それから君主制から民主制になるタイミングで自分らも一線を退き、エウダイモニアで暮らしている。
メイド長と執事長も自分らが一線を退くと共に引退。何処か2人だけでのんびり暮らすそうだ。そして、アシーは正式にレオさんとセリアさんの養子となり、フィールさんがアイシャさんにプロポーズし結婚。
「ラズリさん、これが貴方が望んだ世界なのですね」
ラズリの墓はエウダイモニアの空が一番綺麗に見える所にある。といってもちゃんとしたのを建てるわけにはいかない為、石が積まれている程度でしかない。
「貴方が皇帝に指示した政策は全て上手くいきました。貴方は分かっていたのですね。戦争が終わり世界が統一されれば後に起こるには独裁政治だと。だから貴方は全ての罪を背負った。背負い、自分自身に世界が罪を擦りつけることで、世界を平和にした。背負わなくてもいい、貴方ではない誰かが背負うべき罪を背負って。そして世間は貴方を悪とし、貴方の存在を忘れて行くでしょう」
本当の英雄を。それが貴方の思惑とも知らずに、
「でも、貴方の思惑に反した者達がいたんです。それが自分らです。貴方を忘れないように貴方を後世に語り継ぐ為に自分らの性には貴方を象徴する青が刻まれているんです。これが自分らのちょっとして抵抗です」
トートらは屋敷で表彰式の内容を話した。そしてその夜、トートは1人、皇帝に会いに行った。
「夜分遅くにすいません」
「構わん、どうした?」
「どうして、あなた方は手を組んだのですか?」
皇帝は少しため息を吐く。
「まだ、話していなかったな」
『解散』
ラズリはそう言い、帰ろうと皇帝に背を向ける。
『~~~~~~』
ラズリは足を止めて、振り向く。
『何?』
『それが其方の目的だろう』
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